アジアで一番知られていない国ラオス

世界で一番美しい朝の風景がある国ラオス
世界で最も敬虔な上部座仏教の国ラオス

アジアで一番敬虔な仏教国 ラオスの旅

仏教世界遺産の国 ラオスという国は

ムアンシ・ルアンパバーン・ワットプー・コーンの滝、さてこれらがある国は何処?
東南アジア・インドシナ半島の国で一番好きな国、仏教世界遺産 ラオスです。
さて、仏教世界遺産の国 ラオスは何処にあるか?、結構の旅好きでも以外と正確な場所を知らない方が多いのです。

 地図上から各都市へダイレクトリンクしてます。 ムアンシ ルアンパバーン ビエンチャン コーンの滝とワットプー
仏教世界遺産の国ラオスはご覧のように、中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーに国境を接する内陸国です。
面積は、日本の本州とほぼ同じで、その国土の北から南までメコン川が貫くように流れています。
北の中国・ミャンマーとの国境地帯は「少数民族の宝庫」なかほどには、仏教世界遺産「悠久の古都ルアン・ブラパーン」、南にはアンコールワットと同じクメール 時代の仏教世界遺産大遺跡「ワット・プー」があり、南端のタイ国境には、メコン川唯一の大瀑布「コーンの滝」がある、観光の宝庫なのです。
2000年の夏、2003年の春、2005年夏、2009年11月と四度この国を旅してきました。

ラオスは、敬虔な小乗仏教の国です、日本・韓国・中国の大乗仏教と違って、本来の古い形の仏の教えを忠実に受け継がれて きているのが、小乗仏教でタイ・ミャンマー・カンボジア・スリランカの国々です。
男子は一生に一度は仏門に入る義務があります。「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば贖罪され、極楽浄土に行ける大乗仏教とは違い ますので、お坊さんは大切にされ、到るところに現在も機能している遺跡寺院が多い国です。

仏教世界遺産の国 ラオスへの行き方

空路は残念ながら、日本からラオスの首都・ビエンチャンへの直行便は現在(2009・11現在)ありません。
一般的なルートはバンコク経由便です。
日本を午前発のバンコク便に乗れば、同日の夕方にはビエンチャンに入れます。
他にもインドシナ半島の各都市からのフライトがあります。台北・チェンマイ・ハノイ・ホーチミン・プノンペン・昆明・ホンコン等。 ほとんどのフライトは前泊・後泊しなければなりませんが、ベトナム航空が使いやすくなり 、前泊・後泊しなくても、ラオスに同日着が可能になりました。

日本から仏教世界遺産の国 ラオスへの航空券の値段
  バンコクまでの格安航空運賃に慣れ親しんでいる、このサイトの読者からすれば、意外と高いです。
特に雨季の明けた11月からは、インドシナ半島の航空券・ホテル代金はハイシーズンに入りますので高くなります。
安いバンコク便は、深夜着となり、新空港スワンナブーム周辺のホテルは高く、市内の安ホテルに泊まっても、交通費とホテル代+翌日出発の 慌しさを考えると、お勧め出来ません。
タイ航空朝便、或いはインド航空朝便が唯一同日乗継可能のですが、高いです。11月で69,000円位します。特にタイ航空は、格安航空券を廃止し、 正規割引航空券のみとなりましので、高いです。そこで、登場してきたのが、時間的に早い、同日乗継のベトナム航空 です。タイ航空よりも若干高めの設定ですが、飛行時間も短く済みますので、忙しい方・中高年向けです。

2017・成田・ビエンチャン間 航空券のお値段 最安値74,000円

NRT(成田)H1-586112:00ICN(仁川)14:40
ICN(仁川)H1-590417:50VTE(ビエンチャン)21:25
VTE(ビエンチャン)VN092020:00HAN(ハノイ)21:20
HAN(ハノイ)VN031000:55NRT(成田) 07:35


2009・11 ラオス タートルアン大祭礼ルート
NRT(成田)VN95511:00HAN(ハノイ)15:10
HAN(ハノイ)VN86718:25LPQ(ルアンパバーン)19:25
VTE(ビエンチャン)VN84018:10HAN(ハノイ)19:10
HAN(ハノイ)VN96400:10NRT(成田) 06:40
※ 国内線別途手配 LPQ(ルアンパバーン)⇒VTE(ビエンチャン)

旅の総費用
航空券ベトナム航空 NRT・VTE74,0002名148,000
特別燃料加算金・航空保険料5,1402名10,280
成田空港税2,0402名4,080
ラオス空港税1,0502名2,100
国内線 LPQ⇒VTE 諸税込み8,2602名16,520
ホテル4,7006泊28,200
食事代・移動費150$1式14,000
お土産・雑費100$1式9,400
日本語ガイド7,0002日14,000
成田空港往復JR普通4,4202名8,840
6泊8日ビエンチャン・ルアンパバーンの旅、二人の費用合計255,420

何時もの旅よりも、日数が少ないのにほんの少し予算オーバーでした。
理由は、ハイシーズン、タートルアンの秋の大祭礼の為、念を入れて日本語ガイドを二日間入れた事に因ると思います。 しかし、このような特殊なお祭りでは、情報収集が重要で、費用が嵩みましたが正解でした。

ラオス ビエンチャンのホテル・食事・交通

ビエンチャンは今回で四度目ですが、いつもラオス国内の移動の拠点として宿泊するだけでした。
特別の観光の見所もありませんので、一度一日観光すれば見終わってしまう町です。

しかし、今回は違います。ラオスで最大の寺院の年に一度の大祭礼が目的でした。 タートルアンは、町の中心から少し離れています。


市内の移動方法 トゥクトゥクの値段
1,空港・市内の場合
空港には、チケットタクシーが配置されており、料金トラブルは心配ありません。
2009・11の場合
56,000kip(1ドル=94円=8,450kip) 10,000kip≒108円
※両替は市内至る所にありますので心配後無用。ドル・ユーロ・円・タイバーツ等
ビエンチャンには流しのタクシーは有りませんので、ホテルのフロントに御願いします。
市内から空港は一律 6$と決まっています。所要時間10分

2,市内トゥクトゥクの料金
市内は暑さを我慢できればほとんどの観光スポットは歩いていけます。
観光客が一番歩き回り、食事・買物に便利な噴水広場を基点にすると、一番遠い タートルアン寺院が40,000kipです。
勿論これは、外国人観光客料金で、現地の人は半分以下或いは1/4以下で利用しているはずです。
40,000kipは日本円で440円ですから、かなり法外な値段ですが、ほとんど交渉の余地はありません。彼らは 運転席に身分証明書と公定値段表?なるものを、表示しているからです。
高いと思ったら、歩く事をお勧めします。噴水広場から凱旋門まで歩いて10分程度 です。

仏教世界遺産の国 ラオス首都 ビエンチャンのホテル
ビエンチャンは2009・12にアセアン・オリンピック開催を控えて、現在ホテル建設ラッシュです。
それだけホテルが出来れば、安くなるはずですが、バンコク等の大都市と比べてスタンダードホテルは高いです。 今回宿泊したAVALON HOTELは45ドルでした。一年前に新築されたツインのお部屋はデザインも 外国人向けに洗練された良いお部屋でしたが、シングルルームは狭く、特に2F西側は暗く、長期滞在には向きません。
このホテルは、ラオス旅行を専門に扱う日本旅行社がマネージメントに係わっていますので、日本人客も多いです。
ゲストハウスの安宿は、メコン川沿いに多く存在し、ある程度の居心地のゲストハウスは、噴水広場 に集中しています。凡そ20~30ドルと結構な値段がします。
レイトチェックアウト
今回の帰りフライトは18:10でした。ホテルから空港までタクシーで10分ですから、ホテルを16:00に出れば十分間に合います。 しかし、一般的にホテルのチェツクアウトは12:00ですから、その間4時間、もっとも暑い時間帯を何処かで過ごさねばなりません。
そんな時は、シャワーを浴びて昼寝するホテルのお部屋が最適です。今回フロントにその旨交渉しました。
ホテルによっては、一泊の半額ぐらい請求する所が多いのですが、AVALON HOTELは、空いていれば5ドルでOKと云う 回答で、前日に再確認して、そのまま4時まで使用出来ました。良心的な値段で大満足。
予約サイト
今回の手配は、毎回利用しているジャンピングツァー 経由で予約しましたが、このような中規模なスタンダードホテルは、webで有名な「アップルワールド」や 「オクトバス」では扱っていません。
扱っているのは、アジアを旅するバックパッカー間で絶対的な支持を集めている Agodaを推奨します。 このサイトは、直前一ヶ月からどんどんと値段が変っていき、旅行代理店経由の半値で確保する事が出来ます。お部屋の カテゴリーは、当然ながら正規料金より落ちると思いますが、その時は着いてからアップグレード交渉すれば良い事です。
サイトの利用は、自己責任で御願い致します。

ラオス首都 ビエンチャンのショッピング
4年前にはなかった、コンビニエンスストアーが、終にビエンチャンにもできました。
喜ぶべき事なのでしょうが・・・・。あの一国の首都とは思えないビエンチャンにコンビにです。2店それも、 噴水広場近くの「ピンポン」はまるでホノルルにあるような生鮮食料・パンなど全て揃っていて、ラオスにいる 事を忘れてしまいます。
あの喧騒漂う、市民の市場「タラート・サオ」もショッピングモールに姿を変え始めています。
全てタイ風に、4Fにはプリペイド式のフードコートまで出現しました。
隣に、狭い通路の旧市場は存在しますが、現在工事中でいつかはなくなり、全てタイ風に姿を変えて行く事でしょう。 御土産物屋は旧市場内にあります。外国人向けお土産は全て当初は倍以上の値段を言ってきますので、しっかりと値切って 下さい。後の観光客の為にも。


仏教世界遺産の国 ラオス首都 ビエンチャンの食事

2009・11月時点のラオスの通貨キップは1USドル=8,450kip、 10,000kipは約108円換算です。
ごく一般的な四人家族の一ヶ月の生活に要するお金が2,000,000kip=約200ドルの国ですから、インドネシアと同じくらいです。
画像左
ラオス名物の川海苔・赤米のもち米と、腸詰。名物料理ですが一般的ではなく観光客向けで、一品25,000kip
画像中
川魚のスープと、もち米(sticky rice) 川魚のスープは一般的、東南アジア独特の香草を使っています、トムヤンクンの ラオス版といった所でしょう。ラオスで一番美味しいのが、sticky rice=3,000kip但し観光客用レストランの値段です。
画像右
カオソーイ(noodls soup) ごく一般庶民の常食。味も麺の種類も具も様々。外国人が入れるようなレストランで10,000kip
おそらく、一般的な食堂だと3,000kip程度だと思います。
ちなみに、ほぼこれと同じものがビエンチャンの日本食堂ではラーメンとしてメニューにあり32,000kipでした。

ある日の夕食メニューと値段 二人分
※ ルアンパバーンの一般的な中華レストラン(外国人観光客は少ない RAMA HOTELの前)
ヌードルスープ ポーク(ラーメン)12,000 kip
フライドライス チキン(チャーハン)15,000 kip
空芯菜のオイスター炒め15,000 kip
ダイエットコーク6,000 kip
ミネラルウォーター3,000 kip
二人合計 (約550円)51,000 kip

ラオス首都 ビエンチャン タートルアンの祭り






タートルアン祭りは、毎年旧暦12月の満月の日を中心に行なわれます。期間は三日間。2009年は10月31日・ 11月1日最終日は11月2日でした。
日程と行事
初日 10月31日 夜8時
ワットシームアン(市内東部)にて、ウィエンティアンが行なわれました。
※ウィエンティアンとは、ロウやお札で飾り付けた神輿に似た「パサートプン」と云うお供えとロウソクや花、線香などを 持って寺院の周りを時計廻りに三周して寄進する行事です。

二日目 11月1日 昼2時
ワットシームアンからタートルアンへ車で移動し、タートルアン手前参道500mほどから、僧侶を先頭に、民族衣装に 着飾った人々のパレードが始まりました。

最終目 11月2日 朝7時
ラオス国内はおろか、インドシナ半島仏教国諸国の3000人とも言われる、お坊さん達が托鉢の為に集まります。
ほとんど、前夜から寝泊り・準備をしており、私たちは早朝5時半に、タートルアンへ行きましたが、すでに信者で 一杯でした。
通常の托鉢は、お坊さんのほうから信者の元に出向くのですが、この日だけは特別で、各寺院のお坊さんの前には、 鉢を置いた机が並べられており、寄進する信者がこれらの机を廻って歩く、「逆托鉢」を行います。
7時に、参加しているお坊さん全員の読教を合図に、「逆托鉢」の列がスタートし、お昼頃までこの列は続きます。 寄進を終えた信者達は、会場の周りで食事をします。この大勢の信者の為に廻りは無数の屋台でごった返していました。
午後、広場では「ティキー」と呼ばれるラオスの伝統的なホッケーが行なわれました。
夜8時より、タートルアンにて、ウィエンティアンが行なわれました。

四日目 11月3日 夜8時
タートルアンの祭りは、三日間ですが四日目には市内のお寺でウィエンティアンが行なわれました。
タートルアンは遠く、又非常に混雑しますので観光客が参加するのでしたら、四日目の市内中心部のお寺を推奨します。
私たちは、「ワット・インペン」ウィエンティアンに参加しました。本堂を三周するのですが 次から次と参拝客が訪れ、何時もでも音楽と花火が途絶える事はありませんでした。
事前に仕掛けられたパレードと違い、一般参詣者が参加するので面白いです。


世界で一番美しい朝の風景 托鉢を見る

ルアンパバーンの托鉢は有名ですが、ビエンチャンでも見る事はできます。しかも本物の托鉢を。!
ルアンパバーンの托鉢は、あまりにも観光化されてきてしまいました。
一般観光客が托鉢に参加する事によって、本来陽が登る前に 始まる托鉢が、観光客の撮影時間に合わせて、明るくなる6時30分頃から始まりますが、同じルアンパバーンでも、観光客の来ない 地域では、暗いうちから始まっています。
ビエンチャンの托鉢は観光化されていません。
始まる時間は、5時半から6時にかけて(2009・11の場合)、まだ真っ暗です。
ルアンパバーンのように、観光客用に色々なお寺の僧侶が集まって托鉢するのではなく、各寺院の各々のグループ毎(5,6人)に行なわれます。
一番の特徴は、寄進された後、必ず信者の前でお経を唱えるのが、本来の托鉢ビエンチャンです。 市内で見られる 場所は、観光客に便利な、「ワット・インペン」か「ワット・オントゥー」辺りが良いでしょう。 動画映像は主に、ルアンパバーンで撮影したものですが、少ないですが終盤にかけてが、ビエンチャンのものです。


ラオス首都 ビエンチャンその他観光ポイント

ビエンチャンはメコン川に沿った、本当に小さな街です。
一国の首都なのに、何処にも大きな建物はなく、何処がこの街・この国の中枢を担う官庁街なのか、ショッピング街なのか 検討がつかないような、小さな街で、メコン川を挟んだタイ側の国境の一地方都市「ノーンカイ」より も貧弱に見える街なのです
ビエンチャンのシンボルはこの凱旋門
市内を歩く前に、先ずこの凱旋門に登ってこの街の大きさを実感する事をお勧めします。 1960年代に建設が始まったのですが、その後何回行っても上はまだ工事途中で完成していないというのが、この国らしいです。

凱旋門から眺めたビエンチャンの風景
ご覧の通りで高い建物が見当たりません。後から調べた所によると この門が建っている辺りが、ラオスの中央官庁街なのですが、広い緑の多い、街ですが、ともかく暑いです。


タートルアン
寺の紀元は遡る事、紀元前3世紀と言われているラオスのシンボル的なお寺です 、ビエンチャン市内観光で唯一 歩いて行くには、しんどい場所にあります、 が他に見るものが少ないので行ってみましょう。

ワット・ホー・パケオ(エメラルド寺院)
バンコクのあのワット・プラケーオの派手さはありませんが、こちらの仏像はしっとりと落ち着いていて好きです。 何よりも、ビエンチャンのお寺は何処へ行っても観光客の姿はほとんどなく、静かにじっくりと眺められます。

ブッダパーク
タイ国境の友好橋の近くにある、オールセメント造りの仏様がある「仏像公園」です、他のはたいした事はないのですが 、この涅槃仏のユニークな姿が大変気に入りました。
一見、古びた、遺跡の趣がありますが、全てコンクリート造りのレプリカです。

メコン川
ビエンチャンは内陸部の都市?なので、日中は滅茶苦茶暑いです。とても、日傘なしでは歩けませんが、夕刻になるとメコン川沿いには、いくらか冷風が吹きぬけ、過ごしやすくなります。 市民・旅人の楽しみは、夕方からメコン川の岸にオープンする野外レストラン・屋台でビールを飲みながら過ごす一刻でしょう。

ラオス 古都 ルアンパバーン

世界中の街で毎日、色々な朝の風景が繰り返されていると思います。
私達も南米の山の中で、南太平洋の海で、 中近東の遺跡のなかで色々な朝を迎えて参りましたが、ここ、ルアンバパンで迎える朝が一番好きです。
穏やかな空気・濃い緑・雨季の曇った空から登る橙色の太陽・鳥の鳴き声、そして僧侶の足音、アジアの理想的な イメージの朝がこの町にはあるのです。
2005・9 三度目のラオスは、この町に5連泊して朝の托鉢風景撮影三昧の日を送ってきました。

托鉢の朝


托鉢風景はルアンパバーンの風物詩でもあり、大切な観光資源でもあります。
朝の六時、インドシナ半島の内陸国でもここの朝は涼しく、まだ街灯が点っている頃起き出して、名刹「ワットシェントーン」 方面に歩き出します。道路には既に朝食の用意を済ませ、托鉢用のもち米を入れた竹製のお櫃を用意した人々が毎朝、同じ場所に 集まってきます。
まだ、カメラのフラッシュが必要なほどの明るさのなか、彼方の朝靄の向こうから、オレンジ色の法衣を纏ったお坊さんの姿、列が 静かに、無言で現れて来るのです。朝靄・鶏の鳴き声・お供物を供えた後、じっと手を合わす人々、こんな美しい朝を見るだけで ラオスへ行く価値は十分にあります。
この托鉢は旅行者でも出来ます。
泊まっているホテルなり、ゲストハウスで頼むか、或いは旅行会社でも扱っています。最近は、この時間に併せて早朝、お供物のもち米を観光客に売る オバサンが多くでています。 後は、それなりの失礼にあたらないような、女性なら民族衣装の「シン」(ラオスの伝統的な巻スカート) を前日用意しておく事をお勧めします。
お坊さんの托鉢の列が通り過ぎると、その後姿に向かってお祈りをします。
きっと今日も一日無事平安に過ぎていく事を祈っているのでしょう。托鉢の列がお寺に戻る手前、いつも一人の少年が待ち構え います、お寺に入れない貧しい少年なのでしょうか?、決まって誰かが今朝いただいたお供物の一部を与えているのが印象的でした。
古都 ルアンパバーン市内観光名所

プーシーの丘  メコン川  ナイトマーケット
プーシーの丘
ルアンパバーンを一望できる高さ150mの小高い山入場料10,000kip
頂上にお寺があるが、たいした事はない、この丘のうえで下を流れるメコンと連なる山々をのんびり見て過す

メコン川
ルアンパバーンはメコン本流と支流のカーン川が、名刹「ワットシェントーン」で合流しています。 朝夕、このカーン川河畔の遊歩道から、メコン本流を散歩するのが、日課でした、朝ですとそのまま歩くとプーシー ホテル脇の市場で賑わいを眺め、夕刻はメコンの彼方に沈んでいく夕陽がながめられます。

ナイトマーケット
最近、昼間のモン族の市場はすたれ気味ですが、それに変わって夕方からメインストリートにお土産中心の ナイトマーケットが賑わいを見せています。値段は最初言い値の半分から1/3程度が相場です。

近郊の見所

   バークウ洞窟    クアンシーの滝    セーの滝
バークウ洞窟
街からメコン川を1時間ほど遡ったところに、大小多くの仏像を納めた洞窟が二箇所あります。 ここ、数年観光客がくるまでは荒れ果て、盗難も多かったのですが少しづつ整備されてきました。

クアンシーの滝
意外に知られていない名所がこの滝です。
一般PAC観光には入っていませんが、大きさ、水量、糸を引くような流れ、滝マニアとして見ても名滝の一つ ですが、近年滝の中央の岩が崩れて、往年の糸を引くような美しさが失われたと云われています。
セーの滝
町から南へ20km、車で一人9ドル、エーン村からボートで5分10,000kip、入場料8000kip
観光客は少なく、ほとんど地元の人たちばかりですが、高低差は少ないものの水量が豊富で意外と穴場です。

そして何よりの見所
それは、ルアンパバーンに暮らす人々でしょう。

ラオス 古都 ルアンパバーン ピーマイ・ラオ ラオスのお正月

毎年四月の中旬は、インドシナ半島の小乗仏教国のお正月です。
日本のお釈迦様の花祭りの起源と言われている、一年で一番大切な、楽しい行事です。特にこのルアンパバーンのお正月・ ピーマイ・ラオは有名で、この時期世界各国から観光客が集まってきます。
日本のサラリーマンが絶対に休めない季節、リタイヤしたらイの一番に来ようと、退職した翌週、2003年の四月やってきました。


ピーマイ・ラオは、西洋歴のような大晦日・元日のような考え方ではなく、お祭りの4日間全てが「お正月」だそうですが、 それでも行われる行事は、日によって決まっています。
大晦日に当たる初日、人々はメコン川の河原に出掛け、家族で砂の仏塔を造り、先祖の 供養をし、家族の幸せを祈ります。
この日は未だ、水掛けをしてはいけません、そこで気の早い若者達は粉掛けを して楽しみます。同じ頃、お寺ではピーマイ・ラオ最大の行事のパレードに出る今年の女王がお寺で清められていました。


元日に当たる日、ルアンパバーン近郊の少数民族の村々では、各民族独特のお正月行事が行われていました。
私達は、美人で名高いルー族の村へ行って見る事にしました。
女性・少女達は民族衣装に着飾り、男達は伝統の楽器を奏で、昔から伝わる遊びを見せてくれました。

パレードは2日行われます。
初日は、プーシーホテルの前から、世界遺産のお寺ワット・シェントーン方向へ 翌日はその反対方向へと進みます、仏教と精霊信仰が合体した、秋田のなまはげのに似たプーニュ・ニャーニュ やら、各民族衣装をまとった人々、町の高額納税者、そしてお坊さん達が小学生の鼓笛隊を先頭にして行進します。


この日から、無礼講の水掛祭りの始まりです。
元々は、農耕民族のモンスーンの雨に期待する願いと、仏教の行事のお釈迦様に甘茶をかける行いが、現在のような 誰にでも水をかけて楽しむようになった行事に発展したようです。この時期、インドシナの仏教国を訪れる外国人は特に 標的にされ、何処へ行っても逃げれません、ニコニコと水を掛けられるままです。間違ってもカメラ・ビデオを持ち歩いては いけません。
祭りの後
インドシナの国々に、インド洋で発生したモンスーンの雲がやってきます。実りをもたらす雨季が来るのです。
そして、このモンスーンは、仏教が日本に伝わったように、6月に日本にやってきます。私達日本人も温帯に住むアジア人で ある事を実感した、ラオスのお正月でした。

ラオス北部中国国境地帯 少数民族の村 ムアンシ

東南アジアの各地では、少数民族に出会えるところは沢山ありますが、何れも観光化された村だったり、 一般旅行者では行けないとてつもない場所だったりします。が、ここラオス北部、中国・ミャンマーと国境を 接しているムアンシは、少数民族のショーケースと言われるほど多くの 民族が集まり、観光化されていないアジア好きの聖地なのです。

ラオス 少数民族の村 ムアンシへ行き方








ムアンシは小さな村なので当然ながら、飛行機は飛んでいません。
近くの県庁所在地ルアンナムターまで、ビエンチャン・ルアンパバーンからの フライトが週3便あるので、先ずは此処まで飛んで(80~85ドル)、ここからは自力で混載のトラックバス(2~4ドル)で行くか、 車をチャーターするか、或いはルアンナムターのゲストハウス兼旅行代理店に頼む方法があります。 私達の場合、日本から車とガイドを予約していました。
ルアンナムターから峠を幾つも越えて、二時間ほどで国境の村、ムアンシに着きます。
ホテルと云うものはなく、全てゲストハウス(5~15ドル)、水シャワーでお湯はなし、電気は夕方から夜の10時頃まででした。
その分 星空は美しく、蛍が舞い、蛙の合唱で夜が更けて行き、朝は御馴染み、東南アジアの目覚まし時計"鶏の鳴き声"で明けていきます。
朝の市場は、文字通り「少数民族のショーケース」です。アジアの色々な奥地を旅してますが、 こんなにカラフルな、何よりも観光向けでない人々に出会うのは初めてでした。

ムアンシを拠点にして山の少数民族の村へ行くのですが、個人旅行者レベルではかなり難しいです。
車の確保と、ガイド・通訳がいないとまず、村には一歩も入れないでしょう、言葉も違いますし、各民族の習慣・風俗も違いますので これらを熟知した人と一緒でなくては、交流は出来ません。
私達のガイドは日本留学経験のある、ヤンチャな青年で、何回かTV取材などで訪れているので何処の村へ行っても知り合いだらけ でした

村へ行く前に、ムアンシの市場で大量のお菓子・キャンディを買います。挨拶がわりに村の長と子供達に配る のですが、モン・ヤオ・赤タイ・黒タイ・ルーその他聞いた事もない名前の少数民族の村を廻りましたが、生活している場所やら、経済的 基盤によって子供達の反応は様々でした。
一年に数度しか、町に出ないランテン族やら、山の高地民族アカ族の女性は、ほとんど上半身裸の生活をしていたり、各民族様々でした。
このムアンシンでの4日の滞在で一番楽しかったのが、ルー族の鍛冶屋のおじさんの家で過した半日でした。(最上部・真中画像)

高床式の居間に招かれ、息子さん・お孫さんと一緒に話をしているうちに、食事をしていけから、終には昼間から酒盛りが始まったのです。 チャーターした車の運転手がこれまた酒好きで、彼の酔いが覚めるまでこの御宅の風通しの良い高床でお昼ねをしたのが、一番の思い出 です。

村の朝市には、多くの少数民族のおばさんが、集まっています。
最近、観光客が多く訪れ、無遠慮にカメラを構えるようになって、この人たちも戸惑い、中にはお金を請求 する人も出てきました。
観光客としては、節度或る撮影がしたいものです。

ガイドと一緒に入った村では、子供達は外国人の私達がまだ珍しいのか、反対にカメラの前に群がってきますし、 少女達は、恥ずかしがる、今時のアジアにはない風景でした。
2003/4撮影の少数民族の村ムアンシと水かけ祭りの動画をリメイクUPしました。

ラオス南部 ワットポーとコーンの滝

ラオス国土を北から南に流れる大河「メコン」は、ビエンチャンから南はそのまま、タイとの国境線になっています。
メコンはラオスの国土を越えてカンボジアに流れていきます。いまでこそ、タイ・ラオス・カンボジア・ベトナムと違った 国名がついていますが、元々おおくの民族が興亡を繰り返したひとつの土地だったのです。
特に文化・芸術の面ではクメールの色彩が、現在の国境には関係なく多く残っています、あの超有名な「アンコールワット」を 造る前の試作品とも言われている「ワット・プー」とメコン河唯一の急流「コーンの滝」が見たくて、南に下りました。
ラオス南部の拠点都市パクセーへ


外務省危険情報
外務省もお節介で、ラオス国内情報の欄に、国内線航空機の機種を書いて、この機種は乗るなと断言して書いているのです。
確かにかなり怪しく、旧ソ連製か、東欧製だったと思いますが、しかし、フライトが選べるほどこの南部のパクセーには、国内線は 飛んでいませんし、バスの旅はこの年では勘弁願いたい、日本のジャンピングツァーの社長の阿部さんとスケジュール調整している 時にもこの話が出たのですが、その時々にならないと、どんな機種がどの路線に飛んでいるか解らない、と言うもっともな話でした。
ラオスの国内線はどうだったのか?
ビェンチャンからパクセーへのフライトは、上部の画像のプロペラ機で、外務省危険情報では「OK」の機種だったのですが、 帰りのフライトは、二廻り小さな12人乗り程度の飛行機、《例の機種》です。過去にもグアテマラやパナマで体重計に乗って 座席を指定するような飛行機やら、荷物室の片隅に座る飛行機に乗った経験がありましたので、云々言っても仕方なしと 乗り込みました。
流石、云う事だけのことは有る
飛行機が飛び立って数分すると、機内に白い煙がたちこみ始め、見る見るうちに機内は煙で真っ白で前の席も見えない状態です。
火事の煙ではなく、飛行機の高度上昇、気温低下による霧の発生です。国際線のジャンボでも時々あるのですが、こんな前の 座席が見えないほどの霧の発生は初めてで、面白がってビデオを廻しているうちに、すんなりとビエンチャンに到着しました。
渡しの世界
コーンの滝もワット・プーもインドシナ半島縦断ロード・国道13号線の東側、つまりメコン河沿いにある為、何度も何度も フェリーや渡しを使って川を渡っていきます。ほんとうに長閑な風景があります。

コーンの滝
大河メコンに唯一ある滝は、カンボジア国境が目の前です。
この滝は、インドシナ植民地を目指すフランス軍の北進を阻み、ラオ族の南進を挟んだ激流です。訪れたのは8月、水量が 一番多い時期でした。北部ルアンパバーンの山間を流れるメコン、タイとラオスの経済格差を見つめているビエンチャンのメコン、プノンペン市内を流れるメコン、サイゴンデルタに注ぐ メコンその何れとも違った荒々しいメコンがありました。
この滝は、落差はあまりなく、岩場の滝です。
ですから、この滝の魅力を堪能するには、水量の多い雨季の5,6,7,8,月ではなく、乾期の水量が少なく岩場が露出している 時のほうが、もっと迫力があると重います。滝マニアとしては、次回は乾期を目指すつもりです。
ワット・プー

「ワット・プー」とは、“ワット(寺)”、“プー(山)”と云う意味で、名前の如く山の斜面に沿って広がる大遺跡です。
暑い、8月の日中の遺跡は誰もいませんでした。これだけの大遺跡ですから物好き、遺跡好きの日本人団体に会う確率が 高いのですが、ワットプーはアクセスの難しさもあってか、まだまだマニア向けの遺跡のようです。
山に登ってみると解るのですが、建築全体の構図はアンコールワットそっくりです。一つ大きく違うのがアンコールワットの本殿は 西に向かって建っているのに、ワットプーは東に向かっているのです。
回廊・本堂のレリーフもアンコールワットほどの緻密なものは見当たりませんが、所々にアプサラが残っていました。他にアンコールと 違って目についたのが、「ワニ石」「像石」「ヘビ石」などのあまり宗教と関係ないものです。やはり仮説のように アンコールワット以前の5世紀の試作品なのかもしれません。

世界一やさしい仏教国家 ラオスへの旅の情報

日本の代理店

ジャンピングツァーを四回とも利用しました。ラオ航空日本正規代理店であり、国内ではNO,1のラオス専門店でしょう。 ビエンチャンのラオプラザホテル内に事務所があります。一般PACよりも官公庁関係のコーディネートを多く扱っている会社です、 予算はあるが時間がないサラリーマン旅行者にはお勧めの会社です。
上記サイトでは、ビエンチャンを中心としたラオ航空などマイナーなローカル路線の詳細が解ります。
ラオスの国内線事情

ラオスは本当に小さな、そして貧しい国です。
画像左=今回ビエンチャンで泊まった、この国一番のホテル「ラオ・プラザホテル」の最上階から見た、ビエンチャンの風景 です。このホテルはこの夏、アセアン国際会議が開かれ、小泉首相も泊まったホテルなのですが、そのホテルの前の風景が これですから、想像出来るとと思います。
画像中=ビエンチャン国内線のフライトボード
ご覧のとおり、一日の国内線のフライトは6便しか運行されていません。
画像右=一番大きく安全な機種
ART-72は4席が20列の見た目より大きな、双発プロペラ機で、バンコク・ビエンチャン間の国際線にも使われている安全な機種です。
しかし、その他は20人乗りで、機内は飛んでいると霧で真っ白になるような機種で、外務省の注意喚起対象機種です。
ちなみに、空港から市内までは空港事務所管理のクーポンタクシーで6ドルです。
ラオスの人々
ラオスはラオ族を中心とした多民族国家です。
ルアンパバーンから北に行くにつれ、ラオ族は少なくなり、ヤオ族・ルー族等の美人が多い少数民族の村が増えて いきます。何処の村へ行っても女性は機織・刺繍にせいをだし手を止める事はありませんでした。女性ばかりではなく 若い男性も刺繍をしていたのには、吃驚しました。

個人自由旅行者の為の特選ラオス情報リンク

 ラオス政府観光局 ラオス旅行の基本情報
 ラオ航空 ラオ航空のタイムテーブルが解ります。
 ジャンピングツァー ラオス観光局の正規代理店、ラオスの専門店の雄、パックもあります。
 ホテル予約 Agoda ある程度のレベルの宿の手配が出来ます。それ以下の宿はバックパッカーサイトで。
 ラオス旅行記サイト 先ずは、色々と覗いてみる事から旅の計画が始まります。
 地球の木 ラオスの森林保全と持続的農業を中心に 支援している国際海外ボランティNGO

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