1998年に、U社のパックで世界遺産 ギアナ高地に行きました。
コースは日本から添乗員、現地ガイド、三食付きの今の私達の旅の状態から見れば、超・超豪華・高額の
旅でした。米国経由、カラカスから入り、サバンナの入り口の町、「シウダー・ガイアナ」・
「サンタエレーナ」・「カナイマ」・「カラカス」 の現地7泊のコースでした。
今回は、金はないが時間たっぷりありますし、スペイン語は完璧に話せますので、如何に安く、現地のベネズェラの人と
同じ値段で、世界遺産 ギアナ高地のメイン「カナイマ」に辿り着くかが勝負でした。
予算は、カラカスより一人最大で1000ドル以内、出来れば二人で1500ドルで納まれば最高。
カラカスまでのフライトはマイレージでなんとかなるし、それ以降が問題です、先ずはパソコンに向かい打つキーワード
は、勿論日本語・英語ではなくスペイン語で「agencia canaima tour」で
出た来たのが
backpacker-tours何と、日本語も対応
しているではないですか?
世界遺産 ギアナ高地の観光基地シウダーボリーバルにある会社でした。
シウダーボリーバル発着四日間で一人440ユーロ、カラカスよりの往復飛行機代160ドル、バス
もありますが、12時間の長旅でもあるし、カラカス・シウダーボリーバルの宿と小遣いを入れて二人で
ちようど2000ドルという事で出発しました。
ここからの本文は、過去の旅と今回(2008・1)を入り交えながらの記事となります。
世界遺産 ギアナ高地へのベース都市 サンタエレーナへ
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南米第二の大河、オリノコ川に面したシウダー・ガイアナから、車はすこしづづ高度を上げていき、一泊目 は、19世紀に金鉱として栄えたクラリータスです。ここまで約200km。
翌日より、いよいよグラン・サバンナと呼ばれる台地に入っていきます。遠く水平線の彼方 に、地元インディヘナがテプイ(神の家) と呼ぶ、テーブルマウンテンが姿を現します。
途中、チナクの滝、碧岩の一枚岩でできたハスベの滝など、如何にもギアナ台地に入ってきたと言う雰囲気を感じます。 二日目の夕方、ベネズェラとブラジルの国境の街・ギアナ高地を世界に有名にした魔の山ロマイラ 観光拠点 の世界遺産 ギアナ高地へのベース都市 サンタ・エレーナに到着しました。
サンタ・エレーナは、ブラジルとの国境の町で、本当のディープ南米、よくぞここまでやって来た と自己満足を感じさせるような町でした。
雲に浮かぶ不思議な箱舟 世界遺産 ギアナ高地 ロマイラ山
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彼はその山上で発見された珍しい動植物について記述と、チャールズ・ダーウィンの進化論に着想をえて 空想小説失われた世界を書いた。
このロマイラ山(標高2810m)はその舞台となった山である。日本では、TV朝日ニュースステーションの 久米キャスター時代にこのロマイラ山 を紹介し、秘境好きの旅人に夢を与えた。
私達夫婦もその一人で、ロマイラの壁面に写る取材用のヘリコプターの 影を見て、その大きさ・高さを実感、何時かは行かなくてはならない、自分の目で実感しなくてはならない、 地球上の一つ地点として記憶しました。
山頂へは、チャーターのヘリコプター(パイロットを含めて5人乗り)で行きます。一人200ドル
リタイヤ後の今の感覚でしたら、かなり躊躇する金額ですが、その当時此処まで来て乗らないなんて、考えは 全くありませんでした。
しかも、天候次第ですから、ひたすら朝早くから、ヘリコプターがやってくる音を待ち続けました。
早朝の風が穏やかな時間、ヘリコプターからの見るロマイラ の壁面に、私達が乗ったヘリコプターの影が写る姿は、感動的でした。乾季にもかかわらず山頂から垂直に切り立つ壁面に、無数の名もない滝が 落ちていきます。
山頂への着地は、何度か試みましたが、風向きが悪くパイロットの判断で断念しました。
その分、何度か低空で頂上台地を飛び、コナン・ドイルが描いた恐竜が生き延びた話もあり得るなと実感しました。
世界中のほんの一握り人間しか体験出来ないであろう、フライトに大満足の一日でした。
サンタ・エレーナから世界遺産 ギアナ高地の観光の中心 カナイマへ
天空から見るテーブルマウンテン
天空から見るテーブルマウンテン
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サンタ・エレーナからカナイマへの定期フライトは、ありますが、乾季シーズン中は予約でいっぱい
ですし、天候に左右される、タイトなフライトになるので、個人レベルでは数日、飛行場に通う覚悟
が必要です。
前回は、大名PAC旅行であっても、ウェーティングで飛行場とホテルの間を二往復したほどです。 飛行機は8人乗りのセスナ機、上空2000mの高度で飛びます。眼下に次から次と現われるテーブルマウンテン ・ディープ南米ジャングルを蛇行して流れる川、東アジアの島国の風景とは全く異なる、地球の大自然を 感じさせてくれる、凡そ2時間のフライトでした。 |
世界遺産 ギアナ高地の観光の基地 カナイマ
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カナイマは、世界遺産ギアナ高地観光の最大の基地です。10年振りに訪れた今回、町は変貌しており、
リゾートと化しておりました。一つにはシュウダーボリーバルからの定期フライトが確立
されたからでしょう。
前回は、カナイマ最大規模の湖畔に建つホテル。カンパメント・ホトゥルヴェンサでしたが、今回は、超格安、 ベッドなしハンモックのドミトリーでしたが、トイレなど何の問題もありませんでしたが、一般的な日本人 中高年ご夫婦には、お勧めは出来ませんし、英語・スペイン語のどちらかが堪能でないと、楽しめないでしょう。 町の中心は、アチャの滝を目の前にした、カンパメント・ホトゥルヴェンサの周辺で、 エンジェルホールや、周辺の滝ツァーのエスカーションを扱う、AGENCIAが多くあります。 カナイマのホテルの一つの特徴として、チェツクイン・アウトタイムが決まっていない事です。 全て、フライトスケジュールに併せて、と云う事で、個人旅行の場合、かなり余裕を持ったスケジュールと資金 が必要です。 |
世界遺産ギアナ高地 最大の目的地 エンジェルフォール

その中に世界最も落差の大きい滝が、アウヤン・プティから流れ落ちる エンジェルフォールで、山頂から一気に979メートルも落下している。
滝マニアの私達夫婦は、イグアス・ナイアガラは既に、遥か昔に行っているので、 この世界一の滝は絶対に外せないのです。
サンタ・エレーナからカナイマへのフライトの途中で、この滝は見れました。そして、今回は、滝壺まで 行く計画でしたが、川の水量が少なくてボートでのアプローチは出来ず、断念。再びセスナでみる事にしたのですが 初日・二日目・三日目と天候待ちの日々、結局飛べませんでした。

ギアナ高地の雨季は日本の夏、乾季は冬の季節がおおまかな区別ですが、確かに滝の水量・迫力と云う観点からは 雨季のほうが素晴らしいであろうし、エンジェルフォールの滝壺へは、雨季のみしか行けない。
つまり、水量が少なくてボートが遡れないのである。
がしかし、セスナ機・ヘリコプターが移動手段の 中心のギアナ高地の雨季は、相当余裕を持ったスケジュールでないと、せっかく南米の奥地まで来たのに 初期の目的を達成出来ません。
やはり、初めての方で、確実に観光するのであるならば、乾季の方が良いでしょう。
世界遺産ギアナ高地 個人旅行参考サイト
世界遺産ギアナ高地ホテル紹介(英語・西語)
backpacker-tours(日本語あり)
Energy Tours Venezuela(英語・西語)
検索のコツはスペイン語でキーワードを入れる事、英語よりもディープ・ローカルな旅行社が探せます。
それでは Buen Viaje 良い旅を。