定年後の終の棲家を求めて

青い鳥は何処にいるのか
早期退職団塊世代夫婦のロングステイライフの記録

ロングステイページ内インデックス

幻の 国内移住 ロングステイ沖縄石垣島 移住計画

定年後の安住の地を模索し始めた40代は、海外のみに視線を広げていましたが、海外ロングステイの 候補地を廻れば廻るほど、実際の法律的な困難さや、住まう事の難しさを悟るようになり、 自分で定めた、目標定年の55才に近づくにつれ、国内移住の候補地として、どんどんと沖縄本島と「石垣島」 を意識するようになって来ました。

国内移住orロングステイ 2002年当時・私たちが沖縄石垣島を候補地と考えた理由
1,暖かい場所
 アメリカ退職者のリタイヤ地としてフロリダがあるように、日本では沖縄がある、と云ったのは大橋巨泉でした。
2,日本国内のアジア
 沖縄はれっきとした日本ですが、国内でもっとも私達が好きなアジアの香り・風を感じられるのが沖縄です。
3,台北に近い
 日本のシーズンに影響のない、格安航空券として、名高い台北が、海一つ隔てた先にある。
4,物価
 消費物価はともかとして、少なくとも不動産価格は関東圏よりは遥かに安いだろう?。

2003年春、リタイヤを果たし、暫くは海外のロングステイ候補地である、バリ島・ウブド で過ごした私達は 国内の移住或いはロングステイの候補地としての「石垣島」を目指しました。
2003年、今から丁度8年前ですが、当時、信じられないでしょうが、インターネットで検索しても 石垣島の不動産情報 は全くありませんし、 、 幾つかの旅行者向け情報があった程度で、現在のような 国内格安航空券 のサイトもなく、高いのを承知で、エァー&ホテルPACを延長して、5月に行く事にしました。

行く前に、「石垣 移住 ロングステイ」のキワードで検索していた所、 南国応援隊 なる、サポートする方のサイトを知りました。
生計・商売としてではなく、内地に住む人々に対して遠い石垣島の移住や住い情報を有料で提供するサイトです。
情報には、お金を支払う必要がある事を海外のロングステイ探しで学んでいた私達は、この主催者にお願いする事に して、梅雨未だ明けやらぬ6月、期待を膨らませて出掛けました。

私たちが、国内移住orロングステイ沖縄石垣島断念した理由
気候
石垣島は確かに暖かい所ですが、冬場は上着が不要なほどは、暖かくは有りません。二月から3月にかけては 雨が多いのは、プロ野球キャンプ地便りで御承知の通りです。
夏は、西南諸島独特の焼けるような暑さと日差しで、日中の海水浴は厳禁、街中を長い時間歩くのもお勧め 出来ないほど、そして最大の問題は、台風です。
長年関東地方に住んでいる私たちが、二年に一度ほど経験する台風は、石垣島の台風からすると、子供・孫以下の 勢いだそうです。そんな強烈な台風が夏から秋まで、毎週のようにやってきているのは、内地にいても、天気図で 解ってはいましたが、現実となると想像出来ません。
暑い・寒いと云いましても、神奈川県・静岡県が一番穏やかで、自然災害も少なく、四季折々の美しさを感じられる 日本で理想の場所なのです。但し地震の危険性は一番ですが。


不動産価格1 沖縄石垣島ではバブルは弾けなかった
沖縄石垣島に住んで、全く島人と同じ付き合いやらをしよう、或いは出来るとは最初から思ってはいませんでした。 却って内地人・余所者扱いされた方が住み易いのでは・・・・アジアに暮らす異邦人にように、と。
南国応援隊に紹介された幾つかの不動産屋を紹介していただいて(サイト運営者は一切 取引に関わらないのが彼のポリシーです。) 吃驚しました。高さに!!
2003年は、関東近県では、バブルが弾けて不動産価格が下落した底値の時期です。しかし、この不動産バブルの余波 は、思いもかけぬ石垣島に達していたのです。バブル時、内地のタブ付いた資金は、八重山諸島に辿り着きました。
島の人の話では、島人総不動産屋状態に陥り、タクシーは空港で客を乗せると直ぐに土地の話が始まる有様だった そうです。でも、弾けてからは、内地と同じように下落したのでは・・・・・・観光開発が後押しして、 下落はしましたがほんの少しだけ、案内された車以外では行けない海辺の未整地の土地は、坪10万円もしますし、 買い物に車で30分も走る建売は80平米・土地50坪で3000万です。

不動産価格2 内地人と島人の二重価格
沖縄石垣島は羽田から直行便が飛んでいると云っても立派な離島です。 当然、建設・輸送コストはかかります。沖縄本島の建設資材の価格は、内地の1.5~2割増、石垣は沖縄本島よりも高く 本当の二割増し、と云うのが相場です。
その上、歴然とした内地人向け建設価格と云うのが存在しています。内地からの余裕のある人からいただく、これぞ アジアの真髄。 内地のリタイヤした方々だけが住む住宅街を案内してもらいました。
海が一望できる丘の上に、赤い沖縄瓦で統一された小奇麗な住宅が連なります。如何にも内地の人が好みそうな 典型的な南国の風景、ここの土地を買って家を建てると、5000万以上はするそうです。石垣では木造家屋は、シロアリの 為に建てる事は出来ず、その上台風に耐えられる構造として、コンクリート構造が一般的ですから、当然高くなります。
それにしても、島の人は誰もこんな土地に家を建てないと云ってました。「台風の怖さをしらないさー」

国内移住orロングステイ沖縄石垣島 台北は遠かった
2003年の春当時、バンコク発券・台北発券の航空券の安さが、注目されていました。
サラリーマン時代は、高い航空券の承知で、年末年始・GW・お盆休みに、せっせと世界の秘境・ 世界遺産・将来のロングステイ候補地を旅していましたが、リタイヤしたら日本の観光オフシーズンに 旅できると、ワクワクしていました。
この頃は、東京発券のチケットよりも、BKK・TPE発券のチケットが遥かに安く、真剣にこのルートを検討して おり、日本の南端・アジアの入り口の石垣に住めば何かと便利と考えていたのですが・・・・・・・・・・
石垣から台湾の基隆を結ぶ航路は確かにあります。行きは良いのですが、帰りは基隆・那覇・石垣なのです。おまけに 基隆・台北間の交通費やら宿泊費を計算すると、成田発よりもかなり高くなります。
時代は刻々と変化します。特にITの世界では「ドッグイヤー」と云われるほど成長が早いので、格安航空券の世界も 様変わりしました。2007年現在、短期FIXチケットは東京が世界で一番安いはワールドトラベラーの周知の事実 です。***但し、長期或いはOPENは別*** 台北は成田よりも遥かに遠い、鎌倉の自宅から 成田空港まで乗換えなしで140分なのに。
日本で一番安い航空券は航空券・ホテル検索サイト から探して見て下さい。

国内移住orロングステイ沖縄石垣島 海は美しいが・・・・
世界中旅してきて、一番美しい海は何処と聞かれる事があります。私達の私見ですが カリブ海・南太平洋・アラフラ海・そして八重山と答えています。 それほど世界に誇れる海の美しさを 石垣に住むと毎日眺められるのです。
でも、美しさだけでは、50代中盤から60代半ばの、都会生活を何十年を経験してきた夫婦には、物足りないのです。 やはり、都会の便利さ、地域コミュニティ、特に泳げない妻は、友人たちとの繋がりが一番の重要課題でした。
観光地・美しい所は、たまに来れば良いのであって、生活の場とは別なのでしょう。

国内移住orロングステイ沖縄石垣島 結果
リタイヤした春、今まで気にかかっていた、海外の土地・国内の街を二人で歩き回りました。あれから4年、 インターネットの発達は凄まじく、「ロングステイ」のキーワードで驚くべき量の玉石混合のサイトが現れ、 団塊世代のリタイヤ後の移住・ロングステイがマスコミに登場しない日が無いほどです。しかし、やはり机のパソコン の前からでは、街の匂いや、暑さ、風を体験できません、実際に御自身の目で確認するのが最良です。それも必ず 夫婦二人・多少高くても個人ベースの旅のスタイルで、一箇所に滞在して、本当に二人でこの街に一生或いは一ヶ月 暮らせるとイメージしてみて下さい。

石垣島への移住・ロングステイ参考サイト

2003年にリタイヤして先ずは石垣島を目指し、あまりの情報の少なさに、同年、このサイトを造りました。
2015年、サイトリニュウアルに当たり、その当時のリンク先を再度検証した所、不動産屋さんをはじめ、実際に 内地から移住され、ホームページ・ブログを開設されていた方のほぼ、80%がサイト閉鎖されていました。
色々ご事情もあったのでしょうが、南国・八重山への移住・ロングステイも一段落した証と考えます。2011年当時 から残ったリンク先は、たったの三つだけでした。

南国応援隊 もうこの方は石垣にはおりません。
夢の石垣に移住して この方もブログが更新されていません。
石垣移住後の生活 タイトルとは関係なく数ある不動産屋さんのサイトです。


2017・11 宮古島ブルーが見たい、なるべく安く行くには


2003年、早期リタイヤ直後の終の棲家探しの第一歩は石垣島でした。
此処に住めるか?、不動産事情などはどうか?等の下調べでした。その当時、石垣島は内地のバブルで余った資金が 集中していた時期で、関東首都圏の宅地並みの価格と、離島ならではの建設コスト高で諦めました。その当時2003年、 お隣の宮古島は、リタイヤ国内ロングステイを目指す、定年シニア層からは、ほとんど注目されていませんでした。
海は石垣以上に綺麗なことは知られていましたが、島内インフラが遅れており、島には山がなく真っ平なことで、 台風の影響が強く、TVの台風被害のニュースだけが強調された、若者向けの島でした。

その宮古島が注目されてきたのは、TVの「島田紳助」の番組の影響もありますが、それ以上に 普通の観光客を惹きつけたのは、2015年完成した伊良部大橋の映像でした。
テレビ画面に映る、宮古島ブルーは多くの人々を魅了しました。
私たちも、その一組で何時かは、宮古へ行って見たい思うようになり、今年は宮古島を旅するTV旅番組を注視して いました。

宮古島はハードルが高そう

私たちの旅のスタイルは基本的には、個人・自由旅行です。
宮古島の場合、2泊3日、航空券・ホテルをまともに個人レベルでゲットすると、ビジネスホテル レベル、食事なしても私たちの国内旅行予算一回分の二人で10万をオーバーします。食事は何とかなりますが、 一番の大きな問題が、島内観光の移動手段です。
一般的な個人向けフリー旅行では、レンタカーを使う事が条件となっていますが、私たち二人は、還暦を機に 自動車運転免許を更新しませんでした。ですから、観光は公共交通機関のみ、宮古島内では、路線バスが頼り です。
そこで宮古島路線バス を調べてみました。
全島に路線バスは走っています。が、生活路線バスですから、主な観光地に行くにはかなり歩くことになるのと、 本数が圧倒的に少なく、一日一か所か二か所が精いっぱいであることが判明しました。

お馴染み、阪急激安宮古島二泊三日、全食事・全観光付き49,8000円

そこに、お馴染みの阪急の緊急企画チラシが届きました。
自由・個人旅行を基本としていますが、これまでに、この阪急の激安企画に何度か乗って来ています。
一昨年の久米島、今年の 星野リゾート青森屋、このページでも紹介しています沖縄縦断三泊四日29,800円の旅などで、 だいたいの内容は解っています。
宿は、Aランクホテル、観光バスは満席の40名、食事内容はまあまあの及第点、唯一の欠点は、行き帰りの時間帯なのです 。
大抵は、出発は遅く、帰りは早いので、本当の観光は良くて一日半、悪いと三日間でもなか一日というのが、今までの 経験なのですが、価格が信じられない安さ、50,000円は自分で電卓を叩くと、往復の航空券と宮古のBランクホテル の値段、食事代も島内観光も出ないと云う、阪急ならではの価格が魅力です。
今回のスケジュール
往路 :羽田発14:55、那覇乗り継ぎ、宮古島のホテル着20:00でした。
二日目:観光ホテル発10:00 ホテルに戻り14:30 以降自由行動
三日目:観光ホテル発10:00 宮古空港16:00着 宮古発那覇乗り継ぎ 羽田22:15


それでも、美しい海が見れれば・・・

沖縄の観光シーズンは、内地本土が梅雨の真っ盛り、沖縄では梅雨が明けた6月から、夏休みの 8月と思われています。確かに、6,7,8月が来島観光客が一番多い季節なのですが、団体旅行、旅行会社 主催会社の最も忙しいピークシーズン、かき入れ時は、台風の影響が無くなった、11月、12月なのです。
気候も落ち着き、今回のように3日間半そでで過ごせる、25℃、27℃の気温も魅力です。そして、 個人観光客が減少するこの季節、航空会社もホテルも、毎日、バス何台分のお客さんを送り込んでくる 大手旅行会社は一番のお客様なのです。
今回宿泊した、シギラリゾート内のベリーズベイマリーナホテルには、阪急の様々な団体ツァー グループが毎日4組、宿泊していました。その他にも、「旅物語」などJTB系もいました。
海の観光はお天気次第
これまでに、何度も沖縄本島・久米島・石垣を中心とした先島諸島に来ています。
つくづく、海はお天気を映す鏡という事を認識しています
特に、退職直後の3月に行った石垣島では、あまりにも美しい海のイメージを持ち過ぎていたのか、 滞在中の一週間は曇天続きで、石垣移住の夢は萎んでいきました。
今回も、TVで見る宮古ブルーの海の印象が強く、行く一週間前から、毎日ネットの天気予報を見ていました。
出発前の日の天気予報は
一日目、曇り時々雨、この日は移動日なので関係なし
二日目、観光メインの日、午前曇り、午後晴れ
三日目、一日、晴れ、お出かけ指数90%
でしたが、宮古島の人の話では、南洋性気候の為、天気予報はコロコロ変わり、晴れた日でも傘は必要、いつ何時 スコール的な雨が降るかもしれない、と云っているとおりでした。
宮古ブルーの海は本当でした。
二日目の朝、雨の音で目が覚めて、傘を持っての憂鬱な出発でしたが、伊良部大橋を渡るあたりから晴れだし それは見事な、イメージ通り宮古ブルーの海や、景勝地が見られました。
三日目は事前の天気予報では、一日、晴れ、お出かけ指数90%のはずが、一日中曇天の空模様です。が、 この日は、もっぱらお買い物ツァーですから。まあいいか。
お買い物も楽しみの一つ
ツァーは37名、30代の女性二人組、60代後半の男性3人組の他は、70代と思われるご夫婦のカップルに、 沖縄本島から来たツァーガイドの女の子、バスガイドはなしです。
女性たちの買い物意欲は旺盛で、降りる度にどんどんと袋が増えて行き、バス車内の棚に納まりきりない ほどです。
我が家のカミサンも同じ、行く前からお土産リストを作成し、雪塩ミュージアムでは、お友達に頼まれたリストを 見ながら、これでもかと買いまくっていました。それが楽しみなのですから、まあ 良いか。


阪急のお勧めセミ・ミドルステイ、南の島でのプチ移住体験
今回のツァーメンバーを見るまでもなく、日本大手旅行会社のターゲットは、時間にもお金にも余裕のある 退職直後リタイヤシニア世代、私たちの世代です。
他の大手旅行会社の内容は良く知りませんが、阪急では5日間~14日間の、プチ南の島での移住体験ツァーを 多く出していますので、ご紹介します。
◆沖縄本島ムーンオーシャン宜野湾レジデンス滞在7日間 一人59,900~73,900円
◆沖縄本島ムーンオーシャン宜野湾レジデンス滞在14日間 一人115,900~130,900円
◆宮古島シギリヤリゾート・ルネッサンスのんびり滞在7日間 一人50,000~65,000円
◆石垣島ロイヤルマリンパレス長期滞在7日間 一人55,000~95,900円
◆久米島久米アイランドホテルリゾート滞在5日間 一人40,000~60,9000円

※二人一部屋、何れも食事設定なし、羽田発基本フライの料金です。
詳しくは、 阪急のサイトをご覧ください。

宮古島五島めぐり旅の記録 Youtube動画9分28秒


2007・12 激安パック 沖縄縦断三泊四日29,800円を体験する

早期リタイヤをして、海外はともかくとして、日本の何処に住いを構えるか考えた時に、一番最初に候補地として 挙がったのが、沖縄でした。
それも、なるべくアジアの風が感じられる石垣島に目標を定め、調査に行きました。
結局、最終的には鎌倉に住む事になったのですが、だんだん寒くなる季節が来ると、暖かい所が恋しくなります。
ある日、夕刊を見ると「沖縄三泊四日でついに3万円を切る」の大広告が目にとまりました。
確かに、安い。それに4日間と云うのも良い。詳しく見ると

普通のツァーではなかなか行かない、本島最北端の辺戸岬まで行く
美ら海水族館などの入場料もオプションではない
ホテルもロケーションはともかく、良いホテルである。
食事も最終日を除いて、朝・夕含まれている
那覇で半日以上フリータイムがあり、ホテルも国際通りに近い

悪くはないですか、と云うより之はお値打ちてす。

団体PACツァーは嫌いなのですが・・・
海外旅行も含めて、基本的には団体PACツァーの忙しさが嫌いです。確かに効率よく、短期間で観光地を巡る 事が出来るし何よりも安いのですが、サラリーマン時代と違って、お金はなくとも、時間はたっぷりありますから、旅には、 無駄な時間も必要と考えています。
しかし、この圧倒的な安さは、これらの拒否反応を覆すほどの魅力があります。
どうしたら、こんな値段が弾き出されるのか?、海外ならある程度、旅の価格構成を理解していますが、国内はどうなって いるのだろうと、調べてみました。

国内航空運賃を調べてみる
◆ JALの正規料金 羽田⇔那覇往復 79,000円
◆ 早割り割安料金 羽田⇔那覇往復 55,800円
参考サイト  JAL料金検索  ※国内線は全て片道運賃表示です。
今回のPACの場合の29,800円では、那覇にも辿りつけない計算です。
では、国内線では国際線のような、格安航空券サイトはないのか?。
有りました。  国内航空券比較 と云う名のサイト
ここで、羽田⇔那覇往復 21,800円と云うのが見つかりました。スカイマークエアライズです。
但し、行きは羽田発06:55 帰りは羽田着21:50と、首都圏の交通の便利な方は利用出来ますが、関東近辺の方ですと、 羽田空港周辺で全泊するか、或いは車で来て、駐車料金を払う等の余分な費用が発生します。
今回のPACツァーはANAで料金は298です。まだとても、宿泊・観光・食事代は出てきません。
国内ホテル料金を調べてみる
私達が今回のPACツァーで泊まったホテルはいったい、いくら位のホテルだったのだろう?
調べて見ました。  国内宿泊比較  なるほどこの位の値段 が、個人向けの値段なのね。すると、大手旅行会社向けは、この価格の半分以下であろうと想像出来る。

それにしても、朝・夕の食事付き、観光付きで298は安い
沖縄縦断四日間 298の旅

総勢46名、羽田発12:15分、添乗員は那覇から付きます。帰りは那覇発12:50分、那覇空港へは宿泊しているホテルから 自前です。こう云った自由があるPACなので、PAC嫌いの私達でも参加した訳です。
沖縄の四日間の天候は季節はずれの台風の接近で最悪でした。
実は、今回の旅のメインは、台北でした。
このPAC料金の安さを利用して、那覇で+5000円のPAC離脱料金を支払い、自力でフェリーで台湾へ渡り、 台北で四日間過ごしたのち、再びフェリーで那覇に戻ってくる予定だったのですが、台風で全て計画が流れてしまいました。

沖縄は何度も来ていますのが、今回の最大の目玉は、初めての美ら海水族館です。 自宅近くには、江ノ島水族館や、八景島シーパラもありますが、何と云っても美ら海水族館 のジンベイ鮫の悠々と泳ぐ姿が見たかったのです。
PACツァーはこのジンベイ鮫への餌やり時間に合わせて、スケジュールが組まれており、時間もたっぷりありました。
詳しいタイムスケジュールは 美ら海水族館公式サイト参照。

次の観光の目玉は、アジアを感じさせてくれる 那覇のメイン通り国際通りです。
概してPACで使用するホテルは、リゾート型が多く那覇市内から離れており、観光の最後に昼中、国際通りによる ケースが多いのですが、国際通りは絶対に夜が最高です。 内地にはない、アジアのマーケットのような雰囲気があります。

牧志公設市場2Fのフードコート
最近、内地のショツピングセンターに増えてきましたフードコートの元祖はアジアです。気軽に清潔な安い 屋台料理が食べれるので、アジアの旅には欠かせない食事処として重宝していますが、ここ沖縄には昔から このような場所があり、国際通りでは牧志公設市場2Fが有名で、ここで名物ソーキ(ポークリブ)を食べるのが 今回の旅の二番目の目的でした。
ソーキもテビチ(豚足)もラフティ(角煮)も沖縄ぜんざいも全て安くてホリュームも有り、美味しかった。 おかげで、体重が四日間で1.5kgも太り、これから頑張らなくては。

激安298の謎

298の沖縄四日間で、天候以外は何ら問題なく楽しめました。
食事の質も量も良く、観光時間・コースも十分でした。最後の謎・・・
なんでこんなに安く出来るの?結局具体的な数字は掴めませんでしたが、需要と供給のバランス、数の原理・ 原則でしょう。フライトチケットもホテルの客室も、観光バスの手配も全て、ハワイと同じでツァー企画会社 は一回の採算計算ではなく、一年を通しての最終実効で利益が出ていれば良いと考えているのでしょう。
リタイヤして、得している事のひとつに、リーズナブルな予算で旅が出来る事です。
新聞紙上にでる激安PACツァーは、時々チェックしてみましょう。そして、自分でしっかりと内容を比較検討 する事が一番大切です


2013 沖縄の世界遺産を路線バスで巡り、マンスリー・ウィクリーマンションを見学してみる

2013年、今年は、早期退職10年目、海外から国内に重点を移した節目の年です。
今までの旅のスタイル、若い?体力任せ、価格重視のスタイルから、少し余裕のある、65才と62才の初老夫婦らしい 旅にしようと考えました。
先ずは、7年前のような3泊4日観光・食事オールインクルード298の団体ツァーは、最初から除外し、個人スタイルで動ける Air&Hotelパックを選択することにしました。
選んだパック商品は、航空会社・フライトSCH・ホテルを自由に設定できるものです。 しかし、ここで今までの貧乏旅行習慣・根性が顔をだし、どうしても格安航空会社に目が行きます。
羽田・那覇間3時間弱 の国内線フライトはLCCと既存航空会社との間に値段ほどの違いはないので、マークスカイの往路午前便・復路午後便を選択し、 ホテルは、これまででしたらビジネスホテルの上位クラスを選んでいましたが、今回は、那覇国際通り・モノレールに近い シティホテル「かりゆしアーバン・リゾートスパ」を選択しました。
3泊4日食事・観光なし、二人で68,000円です。
私たちの国内旅行の基準は完全フリー2泊3日、二人で10万円ですから、4日間にしても十分に納まっていますが、沖縄の場合現地の移動費が相当な 額に達すると予測されます。

普通、沖縄個人旅行の場合レンタカー移動が一般的ですが、私たち夫婦は60才に達した時に、運転免許証を更新しませんでしたから 車は乗れません。自ずと島内観光の足は、路線バスになります
今回の旅のテーマは沖縄の世界遺産
計画した場所は
 ・本部の今帰仁城址
 ・うるま市の勝連城址
 ・那覇市の首里城
 ・南城市の斎場御嶽
 ・宜野湾市の嘉数高台展望台
以上の五か所でした。

行こうと思えば、全ての箇所に路線バスで行ける事はNETで解かっています。問題はその料金と乗車時間です。
那覇から美ら海水族館の傍にある今帰仁城址へは、乗り換えの名護ターミナルまで2時間、ここから本部半島循環バスで1時間、一人往復 6,500円と云う費用の高さと、時間がかかるのです。
如何に、団体PACツァーが安く、便利なのか再認識する訳ですが、私たちは、あくまでも個人・自由行動で暮らすように旅するスタイル 、路線バスに拘りました。

ひとつには私たちが行きたい場所は、団体PACツァーには含まれていないのが大きな理由です。那覇市の首里城にしても何度も来ていますので 今回は、ツァーでは行かない、首里城の外側の趣のある金城町石畳周辺を時間をかけて歩きました。 宜野湾市の嘉数高台展望台に至っては、本土の人にはあまり知られていない沖縄の超名所の戦場跡でもあり、普天間基地を一望できる展望・観察台 でもあるのです。

勝連城址 路線バスでの行き方

那覇市内から勝連城址への路線バスは、沖縄バス52番与勝線が一番便利です。 所要時間 1時間45分 料金は片道1,210円です。
始発は那覇バスターミナル、下車停留所は勝連城址前で、とても解かりやすいです。ここには、休憩所・売店・トイレ も完備されているので、帰りのバスの心配もいりません。52番の運行間隔はおよそ30分に一本です。
詳しくは沖縄バス52番与勝線時刻表を ご覧ください。
タイムテーブルに全ての停留所は記載されていません。勝連城址前は、高江洲と与那城の間です。

今帰仁城址 路線バスでの行き方

那覇市内から今帰仁城址入り口までの直通バスはありません。
一度名護バスターミナルまで行き、66番本部半島線(今帰仁廻り)を利用することになります。
詳しくは往路那覇BTから名護BT高速バス時刻表
復路名護BTから那覇BT高速バス時刻表をご覧ください。
所要時間は1時間30分、料金は片道2,040円です。

今帰仁城址へは名護ターミナルから66番本部半島線(今帰仁廻り)に乗り換えます。
66番・本部半島線(今帰仁廻り)通過時刻表をご覧ください
所要時間31分 料金800円です。
今帰仁城址入り口バス停からは徒歩15分、入場料は400円です。
ここまで、時間とお金をかけてきたのですから、美ら海水族館へも寄りたいところですが、 個人レベル・路線バスで今帰仁城址・美ら海水族館に行くと、バス代合計は5,800円かかり、入場料が2,200円総合計8,000円かかります。
そこで、もっと簡単に、安く、効率よく、本部半島の観光名所を廻るには、定期観光バスをお勧めします。
那覇バスの定期観光バスDルート。古宇利島・ワルミ大橋・今帰仁城址・美ら海水族館・名護パイナップルパークを巡り、入場込みで5,000円と個人・路線バスよりも 3,000も安いです。
詳しくは那覇バス 定期観光バス案内をご覧ください。

斎場御嶽 路線バスでの行き方

御嶽(うたき)とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称で斎場御嶽は琉球開びゃく伝説にもあらわれる、琉球王国最高の聖地で、 神の島・女の島「久高島」と首里城を結ぶ線上にある宗教儀式の聖なる地です。
路線バスで那覇から行くには那覇BTから直通がでています。
詳しくは東洋バス 38番志喜屋線時刻表をご覧ください。
所要時間は那覇BTから斎場御嶽入り口まで1時間、料金は片道810円
御嶽の入場料200円です。

嘉数高台展望台 路線バスでの行き方

宜野湾市にある嘉数高台公園は、沖縄戦時の激戦地で、今でも日本軍が使用した「トーチカ」があり、戦争について学べる場でもあります。
今は公園としてきれいに整備されていて公園内には世界平和を願う地球儀をイメージした展望台(写真)があり、 そこから眺める那覇の街並みと東シナ海の景色はとても綺麗です。

同時に、この高台は、今移転で問題になっている普天間飛行場が一望できるスポットとして、有名です。
私たちが行った時にも、望遠レンズからは、このようにハッキリと話題のオスプレーを捉えることが出来ました。確かに、飛行場の廻りは 一般の民家が隣接しており、世界で一番危険な空軍基地と呼ばれるのが解かります。

那覇市内からは嘉数高台展望台へは沖縄の幹線国道330号線の為、多くのバスが通ります。那覇BT・国際通り・おもろまち・古島からですと、90番具志川行きが ほぼ15分おきに出ています。
那覇BTより所要時間は25分、料金は410円です。
バス停から嘉数高台展望台へは住宅街を抜けた先にありますが、多少解かりづらいので バス停近辺の案内を参考にして下さい。
徒歩10分、最初の信号を左に曲がった先にあります。



首里城 金城町石畳への行き方



首里城へは、モノレールが一番便利です。
モノレール駅を降りてから首里城の入り口に向かうのは、一般的には案内に沿って行くと右回りになりますが、金城町石畳へは左回りのほうが 断然近いです。首里城公園を右手に見ながら徒歩15分ほどで金城町石畳の坂の上に出ます。いにしえの石畳はかなり急な坂道で、首里城に戻る には、再びこの急坂を登らなくてはなりません。

楽したい方は、最初に首里城を見てから、金城町石畳を下り沖縄バス 首里城下町線石畳前のバス停から、市内に戻るという方法も考えられますが、 バス停は坂の上にあり、本数もかなり少ないです。下りきった先のバス停はかなり遠いですから現実的ではなく、タクシーをお勧めします。 詳しくは沖縄バス 首里城下町線沖縄バス 首里城下町線 時刻表をご覧ください。 首里に行ったら是非お勧めなのが、行列のできる沖縄家庭料理の「あやぐ食堂」です。
モノレール首里駅から徒歩5分のお店の前に行列が出来ていました。この食堂は観光客用ではなく、並んでいる人は全て地元のひとで、人気の秘密は ボリュームと値段です。ほとんどすべての定食は570円です。そしてかなりのボリュームでした。
何時行っても混んでいるので、お店のお姉さんに、相席でも良いと伝えないと、なかなか座れません。画像はてびちの煮つけ定食です。
あぐや食堂の口コミ・評判・アクセス


変貌する那覇 新都心

滞在中、半日季節外れの強烈な寒冷前線の通過で、沖縄をはじめ全国的に大荒れの日になりました。
沖縄のもっとも良い季節は、5月・6月です。晴れた日が続き、それほど暑くなく、私たちがイメージする南国の海 があります。当然ながら、沖縄観光のもっとも価格設定が高い季節です。
そして、11月から12月初旬がもっとも団体旅行客が多い季節です。
沖縄のホテルの単純なオンシーズンとオフシーズンの価格設定は以下の通りです。
本当はもっと細かくあるのでしょうが

オンシーズン(12月22日~2月29日、7月21日~8月31日)(及びGWにかかる期間)
オフシーズン(3月1日~7月20日、9月1日~12月21日)(及びGWにかかる期間を除く)

本土が春・秋の観光シーズンは、沖縄にくる観光客の減少に備えて旅行会社が航空機・ホテルを格安で仕入れ て、大量の団体客を集めるからです。前記の3泊4日オールインクルード29,800円もこの季節でした。
台風シーズンも終え、気温も22℃から25℃とマリンスポーツは無理ですが観光には、最適な季節で、修学旅行の団体 もほとんどのこの季節にやってきます。

今回の滞在中、那覇の繁華街で多く見かけたのが、修学旅行客と中国本土から団体客でした。
7年前にはチラチラと台湾からの観光客を見かけた程度でしたが、今回は一目で中国本土からの観光客と見分けられる 団体客、そして台湾・香港らしき個人旅行の若者グループとタイ語で話す華僑系の人々

那覇市に日本国内なのに、海外ではおなじみのDFS(デュティーフリー)があることは、 知っていました、が、関税免税対象となるようなブランドものには興味はなかったのですが、半日雨で身動きが とれないこともあって、今、那覇でもっとも変化の激しいと云われている、モノレールおもろまち駅周辺の 新都心と云われている所に行って見ました。
DFSは、ちょうど中国の大型クルーズ船が入港した日で、中国人観光客でいっぱいでした。
店員に、日本人も買えるのか?、何がデュティーフリーなのか質問してみると
・飛行機で、県外に出る日本人はここで買い物できる
・商品の受け渡しは、空港のゲート内に限る
・消費税とぜいたく品にかかる関税がフリーになる、そうでした。
このおもろまち駅に隣接しているDFSを抜けると、那覇繁華街には珍しい、近代的なショッピングセンターが あり、ここも外国人観光客で混んでいました。その先に新都心の象徴「沖縄県立博物館・美術館」 2007年に建設された、沖縄の城グスクをイメージとして素晴らしい外観です。館内はともかくとして、外観だけでも見る 価値のある建物です。
この廻りには、高層の行政機関の合同庁舎やホテルが立ち並び、その周辺にはファストフード店・ユニクロなどのショップが 入る、ショッピングセンターが、那覇の幹線道路国道58号線まで続いており、昔の新宿西口を思い起こせる風景です。


寒い時期だけ沖縄で暮らす マンスリー・ウィクリーマンションと云う考え

アメリカ人リタイヤーの間で使われている言葉にSnow Birdがあります。
寒い冬をあいだ、暖かい地域で過ごす、渡り鳥と云う意味・ライフスタイルでしょう。日本でも、定年後の海外移住・ロングステイ が定年後シニアの間で話題になっていますが、現実問題、言葉・習慣・食べ物・医療・交通費などを考えると、日本が一番と云うのが 、青い鳥を探し求めてロングステイ候補地を廻ってきた私たちの結論です。
でも、例えば冬の厳しい寒さの季節だけ、暖かい・どこかアジアの香りを感じさせる、日本国内・沖縄に何とか、安く過ごすことは 出来ないかと考えてみました。
ホテルのスタジオタイプのワンルームに夫婦二人で長期間過ごすのは、無理と云う事は解かっています。
少なくとも、ILDKの小奇麗なアパート・マンションに一ヶ月単位で住めないかと考えると、日本には外国人旅行者が多く 利用するマンスリー・ウィクリーマンションがあるではないですか。
私たちは、今回、数ある那覇のマンスリー・ウィクリーマンションの一つ、宿泊したホテルから近い場所を見学してしてきました。

ベイサイド泊(とまり)
沖縄県那覇市泊3-4-1
1LDK 42.56m平米
料金 1か月諸費用込 160,000円 7日間 51,000円
公式ホームページ
沖縄までの交通費プラスで、二人で1か月20万円です。考えてみれば大好きなホノルルステイ九日分の値段です。 冬の1か月この那覇でどうやって過ごすかと生活費は、別問題として、コスト的にはやれない金額ではないなと思いました。

他にも沢山のマンスリー・ウィークリーマンション情報がネット上で公開されています。
沖縄ウィークリーマンション一覧 ・2000円~のゲストハウスセレクション

暮すように旅するって云うけれど 沖縄ちょこっとステイ考察

リタイヤしてから、国内旅行をするようになり旅行会社から旅のパンレットが頻繁に届きます。 そのなかの一つ、阪急旅行社の「The温泉の旅 個人旅行」と云う月刊小雑誌 があり、一応目を通します。
宿+交通費込みのフリー、個人旅行向けの主催ツァーです。
驚くべきはその値段で、温泉旅館やホテルに最低二泊(4食込み)に現地までのJRやフライトが付いて、一人二万円 からあるのです。まともに個人レベルで手配・予約する値段の半額近いものが多数、掲載されています。
傾向としては、設定されている時期が悪い、泊まる宿のロケーションが人気の観光地から距離がある等の理由が ありますが、大手旅行会社の仕入れ交渉力が反映されてる、驚くべき値段の場合が多々あります。

今回12月号で目を引いたのが、”暮すよう過ごす、のんびりゆったり南国の休日”「沖縄本島のんびり滞在、7日間・14日間間」プラン でした。
二人催行・添乗員なし・現地フリー・出発日は1,2,3月の限定日
値段は7日間、二人で107,600円~127,600円、14日間で、219,600円
宿は、 ムーンオーシャン宜野湾ホテル&レジレンスキッチン付きルーム
単純に、ハワイ・ホノルルとの比較は無理、出来ませんが・・・
最近の航空券・ホテル料金の高騰と円安、ただのんびりと過ごすだけが目的のワイキキの半額です。フライト時間は短く、 食事も交通機関もなんら心配のない国内・沖縄、普段のリタイヤ生活にメリハリをつけ、アクセントとしての、「暮すように旅する」 なら、ここも選択肢の一つではないか?

昨年下見をしたウィークリーマンションベイサイド泊 の値段、7日間で52,000円に二人の往復飛行機代65,000を比較すると、リゾートホテルのほうが単純に一万円安くなる計算です。
でも、冬の沖縄の宜野湾で7日間・14日間、どうやって過ごすの?
那覇までは、バスで一時間以上かかるし、沖縄の観光地はほぼ行き尽しているし
たかだか、一週間・二週間の滞在で何が変わるの?

暮すように旅するってどう云う事?
現役時代、短い休暇を利用して世界中をそれこそ、駆けずり廻ってしました。
ペルーのマチュピチ遺跡で、初老のご夫婦と知り合い、お話した所、この欧米人ご夫妻は、マチュピチ遺跡の起点となる下の村 「アグアカリエンテス」のホテルに四連泊して、毎日このインカの大遺跡の朝夕の風景を楽しんでいるとの事でした。

パナマで知り合ったご夫婦は、大西洋・太平洋の一番短い地峡を歩いて横断するのを目的で来ていると云うのです。

スペインのラマンチャ地方の風車群を見に行ったのは、一月一日でした。
駅から、風車のある丘の道を尋ねたところ、親戚が集まってお正月のパーティをしていました。そこの小さな子供が、私たちを 風車の丘まで案内し、帰りに家に寄って行きなさいと呼ばれ、一緒に時間を過ごし、急ぎの旅でなかったら、今晩泊まって行きなさいとお誘いを受けました。

こんな時、私たちもリタイヤしたら、こんな旅をしてみたい、小さな居心地の良いホテルに泊まって、村の食堂のおばさんと 会話しながら過ごし、周辺の観光地を自分たちのペースで動いてみたい。と思ったのです。

異邦人のちょこっとステイでは何も変わらない
暮すように旅する、と云っても旅人には「暮らし」はないのです。
先月の高倉健追悼番組「あなたへ」のなかでも、旅と放浪の違いについて、語られていました。
目的があり、帰る家、暮らしがあるのが「旅」。
その両方がなく、ただ流されて行くのが「放浪」。
旅と酒を愛した昭和の芭蕉 「種田 山頭火」 の言葉と伝え聞いてます。

海外ロングステイの意識は、リタイヤ後、年々変化していきます。
来年退職丸12年を迎える、66歳・63歳の夫婦にとって、旅は日常の暮らしへの「メリハリ」・「アクセント」でいい、 特別な意味は必要ない、ただの物見遊山でも構わないじゃないか!、 暮すように旅すると云っても?・・・暮すだけならなら、自宅が一番なんだから、と云う 心境に変化しています。

リタイヤしてから、12年間、バリ島ウブド・チェンマイ・クアラルンプールそしてハワイホノルルと、 「暮すように旅する」「ミドル・リピートステイ」「暮すように旅する」を繰り返してきました。
費用は、最低7泊~最大21泊まで、場所・宿のレベルにもよりますが、平均30万円(航空券・宿・観光全て含む) です。リタイヤ直後の物珍しさ、興奮、外国で暮らしていると云う高揚感は、徐々に薄れていきます。
そして、年齢と共にアジアの市場の喧騒や、青い海よりも、いつもの生活の延長である日本の風景、食事、 移動手段、言葉が合う国内旅行にシフトしていくのは、自然の流れになります。

国内なら、新幹線・航空機を利用し、或る一定レベルの宿に泊まり、観光・食事を楽しんでも二人で10万円。 何度も行っている一回のリピートミドルステイの金額で、京都に3回行けるという単純計算になります。

現役時代、どんなに海外ロングステイに憧れていても
何時かは、日本に帰ってくるのです。
私たちの場合、55才でリタイヤしてリピートミドルステイの卒業に12年かかりました。 65才で退職した場合、年齢的に5年間と考えるのが妥当でしょう。
このロングステイ費用で何が買える、もし、行かなければ幾ら残る、と考えだしたら時が潮時でしょう。

帰る家、そんなに忙しくも、拘束される訳でもない程度の社会的な役割が待っている生活があること、 それが、リタイヤシニアとって一番大切なことであると遅まきながら、理解し始めています。

国内移住orロングステイ そうだ京都、京都が良いかも

ロングステーを考えるに、何も無理して外国へ行く必要はないのでは、と言い出したのはカミサンです。
確かに私たちの理想とする生活は、好きな時に、好きな場所に、好きな時間だけ過ごせれば良いなー、と言う物凄く 虫の良い話なのです。だからそれが日本であっても何にも不思議はないのです。
TV番組に影響されやすい夫婦はある日「京の町屋に暮らす」なる番組を見て、うん・京都も良いね、散歩コースは山ほど あるだろうし、ちょっと暑そうだけど一年中住む訳でもないのだからいいか。
国内旅行のお値段
リタイヤ後の夫婦にとって、年間の旅経費は生活費とは別会計なのですが、安くて、良質な旅に越したことはありません。 現在の日本の国内旅行の形態を分類してみると

  • 大手旅行社募集の団体ツァー
  • 確かによくもこんな値段で出来るかと思うほどの値段です、が昨年安さに釣られて東北の桜三昧なるツァー に参加しましたが、やはり時間の制約、団体旅行の難しさなどありました。やはり旅は個人ベースで行きたいものです。
  • 昔ながら個人手配旅行
  • 好きな時間に移動し、好きな場所に好きなだけ滞在し、お気に入りの宿に泊まり、美味しいものを頂く、 そう、TVの旅番組のように、京都の老舗割烹旅館に泊まり、旬のお魚をいただく、この季節なら鱧なんかが 良いでしょうね。旅はこれが一番なのでしょうが、貧乏性の私たちにはとても無理、そんなお金があれば 楽勝海外に行けるほど、日本の国内旅行は高いのです。
  • 移動手段と宿のパック
  • 私達の海外・国内の旅の基本は、出来るだけ自由に、出来るだけ安くが目標です。となると多少の制約はあるものの このパックを利用するのが、ベストチョイスとなってきます。
そんなある日、夕刊に「往復新幹線ひかり、二泊のシティホテルが付いてお二人で50,000円」なるJR東海のツァー広告 が目に留まりました。さっそくWeb上でノーマル運賃を計算してみると、ちょうどホテル分が丸々浮く計算になります。 乗る列車は指定されているものの、三日間丸々使えるので手配しました。二人とも何度か京都には行ってますが 二人一緒に京都に行くのはこれが初めてです。
何時もと同じパターンで、観光をしながら時々不動産屋の看板を覗いて 見よう、街を足とバスで巡って見れば様子は判るだろうからと出掛けることになりました。
ひかり、てこんなに停車するの?
久しぶりの新幹線は新横浜から乗りました。京都までは2時間20分です。
2時間20分と言えば、大船から成田空港までの時間よりほんの少し長い程度、やはり国内は近い!!なんて頓珍漢な 事を考えているうちに、名古屋・岐阜羽島ときて米原で止まりました。6分間停車のアナウンスがありました。
何、何で「ひかり」がこんな米原に止まるの、それも6分間も。
やがて、向い側のホームを「のぞみ」が通過して行きました。そう思い出した。
「ノーベル賞」受賞の島津製作所の 田中耕一さんが記者会見で「のぞみ」に乗って東京へ行けるのが今のところ一番うれしい、とコメントしました事を。
なるほど、そういう事なんだ。JR東海はスピードアップを名目に「のぞみ運賃」を設定して稼いでるんだ、「ひかり」は もう、並の特急であって、「こだま」に至ってはもうローカル各駅停車の汽車なんですな。

新都ホテル
京都に着いてすぐにホテルにチェックインしました。13時チェックインと言うのはうれしいですね。ホテルは京都駅南口駅前の好ロケーション、それでもこのツァー料金 のなかの一番安い設定だけあって、ビジネスホテルよりは少し広めの部屋でした。海外のリーズナブルな宿の設備に慣れっこ なカミサンは此処でも、入室そうそう鍵・非常口・電灯・お湯のチェックです。ロビーはさすがに国際観光都市、 京都だけあって外国人観光グループで溢れています。さて出かけようかとした途端、館内にサイレンが鳴り出しました。 ちょうどこの日ホテルの防災訓練が始まったのです。国際ホテルだけあってこの日の非常放送も英語で行われるのですが この英語のヘタクソな事。正確な英語なのですが、アナウンスの女の子はまるっきり英文原稿の棒読み状態で聞いているほうが恥ずかしくなるほどです。
現在通っている 「中三やり直し英語教室」で勉強中の60代の鎌倉婦人のほうが発音もリズムもよほど立派です。
有名な、高級と言われている日本のホテルは泊まった事はありませんが、こんな英語ではないでしょうね。
初日、東山の散策

午後からの半日観光なので、この日は駅の周辺を廻る事にしました。 過去に二回来ていますが、最初は修学旅行、二度目は仕事がらみの 団体旅行でタクシーで廻りましたが、今回は半分は街の様子の視察 も有りますし、お金もないのでひたすら、足とバスのみでの観光です。 京都市バスは観光都市らしく、初めての人でも楽に便利に利用出来 す。ほとんど市内均一料金220円で、一日パスが500円ですから、三 回乗れば楽に元が取れますので、利用しました。 先ずは駅近くの三十三間堂からスタートです。

三十三間堂
ここは、私の好きなお寺のひとつです。1001体の「十一面千手千眼観世音」 が並ぶ様は圧巻で、じっくりと撮影したいのですが、撮影禁止です 内部の仏様の画像はSCAN画像です。

三十三間堂から再びバスに乗り、清水道で降ります。ここから清水寺まではメインルートの清水坂と、比較的すいている「ちゃわん坂」 があります。文字通り茶碗屋さんの多いとおりです。清水は相変わらず混んでました。観光客のメインは修学旅行生と外国人、特にアジア人です。
後は言わずと知れた「中年おばちゃんグループ」。ここから「二年坂」を下って「ねねの道」を「高台寺」まで行きます。

ここで、京都観光がこの季節安い理由が解りました。
一つには暑いのと、もっと大きな理由はお寺の周りの木々をみて 納得しました。さぞや春の桜の季節は綺麗だろうな・・・・、そして秋の紅葉の季節はもっと綺麗だろうな・・・・。やはり季節はあるのです。
この清水から二年坂経由祇園までのルートは若い女性の間では京都風情を味わえるもっとも人気のあるコースとなっています。坂と路地が 多いため、大型バスが入れなく、団体客の少ない事も人気の理由でしょう。
高台寺は一度は来て見たかった場所のひとつです。太閤秀吉亡き後 「北政所ねね」が晩年を過ごしたお寺、前田利家亡き後の 「まつ」がこの高台寺の山門を上って行くラストシーンが印象的でした。
「高台寺」「八坂神社」を抜けると「祇園」です。



祇園は四条通りのごく普通の繁華街を曲がると、突然昭和初期の頃を思い出させる街並みが出現します。
表通りは一流の料亭が並び、京都らしい格子戸と簾の風情ですが、裏通りはここが今でも現役の京都の夜の歓楽街で あることを思い出させるお店があるのですが、やはりそこは京都、下町を意識した演出がありました。

二日目、国内移住候補地としての宇治へ
二日目、今回の旅の目的の一つ「京都に住む」候補地探しの一つ「宇治」です。
前から解っていた事なのですが、鎌倉も含め観光地は訪れるには良いのですが、住むとなると全く違った視線で眺めなければ ならないのです。
京都市内は最初から考えていませんでした。今はやりの風情のある京町屋よりも、カミサンは「快適」「便利」「簡単」「安全」 なマンションを選び、自然を感じる水と緑が多く、かつ日常の買い物便利な場所、名所・旧跡・世界遺産へは徒歩15程度の環境 と、言いたい放題。
京都は確かに神社・仏閣が多く、山に囲まれているし、川が流れているので、「水と緑の都」のイメージがあるやも知れませんが 他の大都市と比べると、街並み・交通・インフラの整備は遅れています。(まるで鎌倉の事のよう) 街はどちらかと言えば 埃っぽく、雑然とした秩序のない開発が行われている、と言う印象です。
そこで候補地の一つが、京都から南へ電車で17分、昔から都人の別荘地であった「宇治」です。

宇治川は都会の川とは違い、清流です。この日まで知らなかったのですが「鵜飼い」も行われています。
平等院はご存知のように100円玉のデザインでも有名な、藤原道長由来のお寺と言います別荘ですが 書院造りもあるかなり建築的には珍しいものです。一番感心したのがここの博物館「鳳凰殿」です。2001年に 新たに建てられた博物館は当然鉄筋コンクリートなのですが、実に素晴らしいデザイン・展示方法で画像の お庭とマッチしています。業界人間であった私にとっては、平安時代の世界遺産のお寺よりも、この博物館 を是非、日本人はもちろん、世界中の人々に見て欲しいと思いました。

閑話休題・宇治の宇治金時
今回の旅行ではよく「氷」を食べました。絶品なのが本場の味「宇治氷」です。 関東の緑のシロップ程度のものではなく、本格的に濃い抹茶が載っているお茶の香りと味がする、それは美味しい ものでした。
金時はというと、これは鎌倉の小町通りの名店「納言志るこ店」 (駅方向から小町通りを入り、三崎回転寿司の角を右に曲がった所。)の本当の味を 知っている身では満足出来ませんが、それでもお釣りがくるほど、宇治の宇治氷は美味しいです。
京都の街は道路が碁盤の目のように東西南北と整理されているのに、街並みが雑然として統一性がありません。 しかし、単独の建築物となると東京では考えられないような目を見張る素晴らしい・斬新な建物が多いのです。

今回この平等院の「鳳凰殿」で感心して京都駅に戻って改めて駅構内を内から見上げてびっくりしました。 1Fから10Fの屋上まで吹き抜けの大階段が見えるのです。何と言う建物なのか、これが駅?そう、駅ビルとは 言っても、ホテル・デパート・劇場の複合施設なのです。詳しい内容は 京都駅ビルにて ご覧になってさい。

金閣寺へ
宇治から戻り、旅先でも恒例のお昼寝タイムを摂ってから夕刻の金閣寺へ向かいました。
市バスを利用すると京都市内はほとんどの観光名所は片道220円で行けます。タクシーなんてとんでもない。と書いた のですが、京都のタクシーは面白いですよ、安値申請で世間を騒がす「MKタクシー」はこの京都なのですから。 タクシーの屋根に他より20%安いとか、15%割引とか色々書いて走っているし、初乗り運賃も様々なのです。ですから 4人・5人になるともしかするとタクシーは安いかも知れません。
金閣寺へはバスで30分かかりました。そろそろ帰ろうと言う時間で観光客も少なくゆっくり見れました。

金閣の金箔は昭和62年に葺き替えられ(NHKのプロジェクトXでやってました)夕方の陽に輝いて いました。この洛西あたりは平安の頃はとても郊外の田舎だったのでしょうが、開発は進み以前はこの金閣を見渡せる 場所にラブホテルが建ったほどでしたが、経営難で手放す時に金閣寺が買い取ったと言う観光開発・環境問題の象徴的な 話があったのです。


三日目、嵐山・嵯峨野
桜と紅葉の季節特に賑わい、車の渋滞ニュースがとりあげらる嵐山・渡月橋まで市バスで40分・240円です。
この6月の最終週の平日はガラガラ、あまり観光客のいない観光地もじつは面白くないのですが、橋の袂の七夕飾りや 暇そうな人力車のお兄さん方を見ながら、嵯峨野方面に歩き出します。

二人とも嵐山・嵯峨野は初めてです。なかなか修学旅行やも団体旅行で来れない場所だと思っていたのですが、時代は 変わったようです。5人一組の中学生がタクシーを借り切ってこの情緒溢れる嵯峨野を観光しているのです。沖縄から来た そうで、この子らに「あだし野の念仏寺」のあやしさが理解出来るのでしょうか?・・・・でもお天気が好くて良かったね。

「化野」と書いて「あだし野」と読むこの嵯峨野の奥にある「賽の河原」で有名な「念仏寺」までの道は美しい竹林でも 有名で、6月にしては珍しく晴れた嵯峨野をのんびりと散歩して来ました。 この当たりは、京都の高級住宅街としても有名で立派なお宅が建っているのですが・・・確かに住宅環境としては静かで 緑も多くお散歩コースには恵まれているのですが、いざ実際に住むとなるとやはり、考えてしまいます。北鎌倉と同じ なのです。たまに新緑や紅葉を求めてくるには良い所なのですが、毎日の買物・生活・公共設備となるとやはり住むには 私たちでは無理でしょう。
東本願寺へ

帰りの新幹線まで、時間は5時間もあるのでとりあえず、京都駅まで戻る事にしました。
この余った時間を何処で何をして過ごそうかと考えました。そうだ、本願寺へ行こうあそこは入場料はいらないし 本堂の畳の上でのんびり出来るはず。まさにその通り、駅に近い東本願寺の本堂の廊下は同じ考えの若い外国人 バックパッカーが昼寝をしていました。 私たちもさっそく、靴下を脱いで寛ぐことにしたのです。

お寺の境内で寛ぐ、と言う発想は先ず私が信州の善光寺境内を遊び場として育った環境と、この寝そべっている若い 外国人バックバッカーと同じスタイルの旅、仏様の国、アジアの小乗仏教の国を旅して来ると身につく知恵なのです。
最近、何にもしないで行きかう人々を眺めて一日の夕方を過ごす、と言う旅が増えて来ています。まさか、日本の 京都でこんな風に流れる時間を過ごすとは思いませんでしたが。

2012 京都を楽しむ、街の歩き方と食事

退職した年から、毎年京都にやってきています。
当初は、ロングステイ・終の棲家探しの旅だったのが、鎌倉に住いを構えて、海外移住ではなく、短期自由滞在セミミドルステイ に切り替えてからは、鎌倉にはない、美しい桜と紅葉を求めて、定宿を動きの良い河原町の「ロイヤルホテル&スパ」と定めて、自由にステイすることにしました。
京都の町は、道路が基本的に碁盤の目状態で縦横に走っているので、東西の通りと、南北の大通りを頭に叩き込んでおけば、すこぶる歩き易い街です。

地下鉄・JR・私鉄もかなり走っているので、お目当てのお寺へも自由に行けますが、基本的に私たちは外が見えない電車よりも、町の風景が 眺められ、今自分が何処を走っているのか理解でき、外国人のような感覚で楽しめるバスを利用しています。

目的地にバスで行くのはガイドブックで調べて行けば良いのですが、その目的地から次の目的地に行くときに、ガイドブックで書かれている のは、始発点が多く、バスを乗り継いで行くには、やはり京都の大通りの名前を把握しておく必要を感じて、今回、大まかな京都の東西・南北 の通りの地図を自作してみました。
ガイドブックと併せて持ち歩くと、まるで京都に住む人のように、自由にバスで歩くことが出来ました。
右クリックで名前を画像をつけて画像を保存してお使い下さい。
京都の食事の楽しみ
50代から60代前半までは、旅先での食事には無頓着でした。
特に、その地の名物料理を食べると云う興味もなく、予算も特別組まずに、何時ものように簡単に済ませていたのですが、最近60代半ばに もなると、思い出造りの年頃なのか、後何回の晩餐か考えるほどでもないのですが、無理せずに出来るだけ、積極的に美味しいもの、 評判のお店に行くのも、観光のうちと考えるようになりました。

おばんざい 松富や壽いちえ
評判のオーガニック、京のおふくろの味のおばんざいを、京風町屋の佇まいで、ブッフェ形式でいただける と評判のお店です。
ふーん、これが京都の「おばんざい」なの、東京のオーガニック・自然食ブッフェレストランの方が味も、品数も断然、上と と云うのが、私の感想。

ぎおん てんぷらの天周
祇園、南座に近い、アナゴ天丼(1100円)が有名のお店です。
場所柄か店内は、外国人観光客でいっぱいでした。てんぷらの衣は関東と違って、花をちらしたような上げ方ではなく、 アナゴも関東のように一度蒸しものではなく、直接揚げているようです。
値段・味は、観光地の名店としてはギリギリのところか?

ベーカリーカフェ 志津屋
関西に拠点をおくベーカリーショップです。
定宿、河原町通りの「ロイヤルホテル&スパ」の斜め前にある、志津屋河原町店が私たちの朝食の場所です。
ホテルの朝食ブッフェは高いし、歳をとるとそんなに食べるわけでもないので、いつも志津屋へ行きます。二階が 広い・明るいイートインコーナーになっており、新聞も数誌自由に読める、落ち着いたお店です。
551 蓬莱の豚まん
京都駅南北自由通路八条口にいつも行列が出来ている、関西名物の豚まんのお店があります。
テイクアウト専門の店ですが、京都にくる度に一度はこのお店で豚まんを買って、ホテルに戻り夕食にしています。一度 買って新幹線のなかで食べたのですが、やはり熱々出来立てのほうが美味しいです。
東京にないのかな。

にんし蕎麦
京都のお昼は、滞在中に一度は「にんし蕎麦」にしています。
関東のお蕎麦屋さんにもあるのでしょうが、なかなか食べる機会がなく馴染みが薄いのですが、味付け身欠きにしん 丸ごと半身入っていて、なかなかの味です。有名店のにしん蕎麦は、1500円もしますが、1000以下のお店でも十分楽しめる味です。

マールブラッシュ伊勢丹 モンブラン
京都駅伊勢丹6Fに、京都のお菓子の名店 京都北山マールブラッシュの喫茶店があります。いつ行っても女性客が並んでいる 繁盛店で、特に紅葉の季節限定の丹波栗を使った、モンブランが人気です。
モンブランとパフェのセットで1,800円、コーヒーも650円と高いのですが、1日歩いた自分のご褒美として、毎回ここで カミサンとセット一つをシェアしながら、京都の街を眺めて過ごしています。

それで、京都に住めるのか?
久しぶりの国内自由旅行、宿泊・交通費以外がこんなに掛かるとは思いませんでした。夫婦二人、観光地で三食 食べるとなると一日5,000円が最低限度です、これ以下に落とすと少し惨めな気分になってしまいます。確かに 日本は高い。あの本願寺で休んでいた若者は、何処で何を食べているのだろうか?
結論?
少なくとも、当分京都市内への引越しはありません。

国内ロングスティ 新しい滞在スタイル「ちょっと暮らし」

※ここからは、定年後ロングステイ地を海外だけではなく、言葉も食事も慣れ親しんだ国内へ 暑い季節は、北海道、寒い季節は沖縄へ、移住でも、観光でもなく、時間に恵まれたリタイヤシニア の新しい滞在スタイル「ちょっと暮らし」を実践しているお二方からの投稿記事をご紹介します。

北海道栗山町ちょっと暮し 投稿者Rockyさん
北海道厚沢部町ちょっと暮し 投稿者Shin732さん
「ゆたっと村」 阿蘇の里山でゆったりとした時間を過ごしませんか 投稿者Shin732さん


2014/9/1~10/17 北海道でのシーズンステイ・リポート
by Rocky  .
私達はリタイヤ後、マレーシア、台湾、北海道にそれぞれ1か月を目処に滞在し、 残りを自宅で過ごす多地域居住を実践中です。海外暮らしは健康でないと難しいので、 体力が衰えたら国内にしようと考えていた頃、見つけたのが北海道で、今年で3年目になります。

ロングステイと云えば海外と思われがちですが、ロングステイ財団に寄れば、 1週間以上の国内滞在もロングステイと云うそうです。

そうした中で、北海道ニセコをロングステイ先とする外国の方が居るそうで、ニセコ町や倶知安町にはそれ用 のコンドミニアムがあるそうです。
ニセコ町への外国人宿泊客数は、平成14年度を境に急激に増加し、22年度には約10倍にも達しているそうで、 国別の状況を見ると、特にアジア、オセアニアからの来訪者が増え、今後も増加傾向が見込まれるそうです。
我々にとって、ロングステイ先として関心の高い地域の方々には、逆に日本が候補地になるなんて面白いですね。 ニセコでシーズンステイをお考えの方はこちらを見てください。  ニセコロング・シーズンステイ

窮窮自適
ところで、多地域居住をしていると、「悠々自適でいいですね」とよく言われます。
確かに心のおもむくままの生活ですが、決して悠々ではありません。私達は世界各地を旅したり、 豪華クルージングや各地のグルメを楽しむような余裕はなく、それぞれの滞在先で淡々とした暮らしを 楽しんでいるだけです。

換言すれば旅行と云う「非日常」ではなく、居住地を替えた「日常」なのです。
そもそも、リタイヤしてからの年金生活で悠々自適はあり得ないですよね。 国民年金法は「憲法第25条の健康で文化的な最低限度の生活」の理念に基き、 健全な生活の維持及び向上を目的としていることから、悠々な暮らしでは国民の理解が得られないと思います。

確かに悠々自適な方がおられるのも承知していますが、それは現役時代に努力された蓄えがあるからだと思います。
私は退職金で最後の新車に乗り換えようと思いましたが、それを思いとどまり、毎回の旅費に充てています。
そんな訳で、今回北海道へも走行距離15万Kmで15年愛用のステップワゴン君に頼り、日々慎ましい「窮窮自適」 な滞在を楽しんできました。

老後のモットー
そこで、私はこの窮窮自適な老後のために、三つのモットーを定めました。
  1. 知足安分
    「知足安分」とは千利休の「茶の湯の理念」だそうで、「家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて足る事也。
    是仏の教え、茶の湯の本意也」と書かれています。
    会席料理と云えば二の膳・三の膳など豪華なものを思い浮かべますが、茶の湯で振舞われる茶懐石は 一汁三菜の質素なものだそうです。
    それと比べても私達の滞在地での食事は三菜はおろか、二菜や一菜もありますし 、汁は朝だけですが、その地の旬のものが頂けるだけで、足るを知り、分に安んずれるものです。
  2. オンリーワン
    老後を生きるための手立ては現役時代に形作られており、十人十色、百人百色で各人各様であると理解しつつも、 マスコミに踊らされて、ついつい他人と比較したがるものなのでしょう。
    これも欲を断ち切れない人間の弱さなのでしょうが、毎月使えるお金から判断すれば解りそうなものです。
    そこで私達は、隣の青い芝に煽られず、唯一無二のオンリーワンに拘っていこうと決めました。
  3. 好奇心を持ち続ける
    老後の認知症は避けられないかもしれませんが、少しでも発症を遅らせ、 現役世代への負担を少なくしたいと考えています。

    生きとし生けるものすべては、いずれ旅立つのですが、出来ればそれまでは好々爺でいたいものです。 年老いてくれば病気が親友になってくるのは避けがたいことでしょうが、病は気からと云われますので、 少しでも老いを遅らせるためにも、「日々好奇心」を持ち続けようとしています。

    その意味でもこの多地域居住は、その土地その土地で新たな好奇心を呼び起こしてくれており、 認知症の発症を遅らせているものと受け止めています。

太平洋フェリー
北海道では車が欠かせませんので、マイカーを持っていくのですが、愛知県の我が家から、 今回の滞在地栗山町への移動手段は陸路と海路があります。陸路は2日掛かり、 青函フェリーと途中のビジネスホテル1泊分に高速料金、ガソリン代で約62,000円。
海路は3日かかるが、車代を含んだ海側1等個室で約60,000円です
私達は太平洋フェリーの早割と云う割引を使って名古屋から苫小牧へ行きます。
今回、車代を含めてS寝台二人分が32,800円で、帰りは、40,000円の海の見えない1等個室を使いました。
この太平洋フェリーは、フェリー・オブ・ザ・イヤーを22年連続受賞しており、快適です。
朝食と昼食は千円、夕食が二千円のバイキングですが、1日目の3食は持ち込みます。
お風呂は24時間使え、無料の生演奏や映画鑑賞が楽しめるために退屈することなく楽しめます。  太平洋フェリー

北海道夕張郡栗山町
観光地は駐車場が混雑することがありますが、観光バスは優先的に駐車でき、マイカーよりも多くを 回ることが出来ます。
取りあえず観光地を下調べするには、もっぱらツアーを利用しており、北海道の場合、 札幌が何と言っても便利です。
その為今回の滞在地は、札幌に近い所を、Shin732さんと同じく 北海道で暮らそう で探し、9/3~9/30を栗山町にしました。
ここは、札幌、苫小牧、新千歳空港まで車なら1時間程度の地で移動には便利です。
人口12,000人の町ですが、23:00まで営業しているマックスバリューや無料送迎バスを出す 北雄ラッキーと農協系のホクレンショップの3店のスーパーがあり、生活しやすい土地です。

またゴルフ場が3か所あり、条件はありますが3,000円程度から利用できますし、グリーンのメンテを 手伝いながらタダでセルフプレイを楽しめるところもあります。
さらに周辺を含めると10か所のゴルフ場があり、滞在者の中にはゴルフ三昧の方がいました。
今回、滞在者を対象にした交流会があり、8組がパークゴルフとジンギスカンを楽しみましたが、 八か月と二歳の二人のお子さんを伴った30代のファミリーがいました。
えっ、仕事はどうしているの?? ですよね。
実は育児休暇を利用して、今しか出来ない と思い二週間の滞在をされていました。
子育てで大変な奥さんも、こんな育児休暇なら幸せでしょうし、何より家族の絆が育まれることだろうと 思いました。

北海道の「ちょっと暮らし」は、1週間程度でも受け入れてくれる自治体がありますので、 リタイヤ世代の特権ではなく、より多くの世代が多様な価値観で楽しめたら良いですね。
そしてここには、栗山町と云う名前が縁で、日本ハムファイターズの栗山監督が、 映画「フィールド・オブ・ドリームス」と同じような野球場を作りたいという思いで造った少年野球場 「栗の樹ファーム」があります。
また、栗山公園にある110mのお大師山でアカゲラを見つけた以外は、 手つかずの自然は少ないのですが、広大な農地の間を先が見えなくなるまで、 まっすぐ続く道はさすがに北海道ですね。

幸福の黄色いハンカチ
今回は雨が多かったのですが、久しぶりの秋晴れに誘われて、隣町の夕張市へドライブに行ってきました。
夕張に入ってすぐの所に滝の上公園があり、迫力のある滝でしたが、案内看板が間引きされており、 こんなところにも財政破たんの現実を感じながら車を走らせました。
しばらく行くと夕張鹿鳴館 の案内に惹かれ寄ってみました。
この建物は、北海道炭鉱汽船株式会社(北炭)が、 全盛を究めた時代に当時の迎賓館のような施設として、昭和天皇・皇后両陛下がご宿泊され、 経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されたものの、財政破たんに伴い売却されたそうです。
時代に翻弄された栄枯盛衰を思い知らされました。

実は私の個人年金は10年間の限定なので、あと3年で公的年金のみになり、 我が家の財政破たんを迎え、多地域居住も終焉となる予定です。
なので夕張市を他山の石とするように、是非家内に見せておきたかったのですが、 理解してくれたかどうかは、定かでありません。
ついでに、今一度幸せを蘇らせてもらおうと「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地にも寄ってきましたが、 高倉健さんには似ても似つかない私では、幸せを掴んでもらうどころか、 シワを増やさせただけで、あれから40年の冷え切った夫婦に、処方箋はありません・・・・・・・。

朋あり、遠方より来る、また楽しからずや
私は大学時代を学生寮で過ごしました。
戦後のベビーブームに生まれ、ゆりかごから墓場までを否応なしに競争の世界で育ち、友達を蹴落としてでも、 勝ち残る術を身に着けなければ、幸せを掴めないとまで教えられてきました。
そして何とか大学に入学でき、全国津々浦々から来た200名が6畳一間に二人ずつの寮生活が始まりました。
これまで出し抜く術しか持ち得ない者同士が、歓迎のシゴキを経験する中で長幼の序や共同生活の術を 教えられたもので、苦楽を共にした者同士の友情が、その後の人生に役立ったものです。

北海道には、その時のかけがいのない友がおり、今回は3人とお互いの健康を確かめ合ってきました。
ほぼ50年前のアルバムに付箋を付けて待っていた江別市の友は、これが先輩でこれが私です。 と、昨日のように語ってくれ、「朋あり、遠方より来る、また楽しからずや」の心境でした。
それに引き替え、あれから40年の連れ合いには「夫あり、日々まとわり、また煩わしきや」と云われては、 どう受け止めれば・・・・・・・。   

シマフクロー
帯広の友は釧路湿原への一泊ドライブに誘ってくれ、釧路和商市場・釧路湿原・中標津町開陽台・ 裏摩周展望台・清里町神の子池・オンネトーを案内してくれました。
釧路湿原は生憎の雨で遠くを見渡すことは出来ませんでしたが、泊った養老牛温泉では、天然 記念物のシマフクローを見ることが出来ました。

宿の庭にある池にヤマメを食べに来るそうですが、その日は運よく夕食時に親鳥が2回来ました。 部屋に戻ってからは、やや小ぶりなヒナがエサ取りに失敗していると、親鳥 が来て、いとも簡単にヤマメを取り、口移しで与えていました。
翌朝4時に目が覚めたら、ヒナの泣き声がするのでカーテンを開けると、何んと何んと 親子4羽のファミリーが勢揃いしていました。

そう云えば、この旅館は「釣りバカ日誌20ファイナル」のロケが行われたそうです。
そこで私も浜ちゃんを気取り、宿で用意してくれる竿で初めてのヤマメ釣りに挑戦しましたが、 1時間で8匹の釣果を楽しめましたので、シマフクローのエサにと宿に置いてきました。
ふくろうの宿 養老牛温泉 旅館藤や

小さな訪問者
今回は3LDKの体験施設を借りたので、孫を呼ぼうと連休の多いこの時期にしました。
金曜日の夜に娘と孫を新千歳空港へ迎えに行き、土曜日は長沼町の道の駅「マオイの丘公園」、 由仁町の行列のできるアイスクリーム屋「牛小屋のアイス」に寄り札幌中央卸売市場の場外市場で昼食をとりました。

午後は藻岩山からの眺望を堪能し、六花亭の人気スイーツでお茶をし、札幌ファクトリーでショッピングと 慌しく回りました。日曜日はバス巡り北海道で探した 4,480円/人の 「人気の旭山動物園と美瑛・富良野周遊」を利用しました。

連休最後の月曜日は支笏湖へ行く予定でしたが、 先日の記録的短時間大雨警報で被害を受けた直後の為、札幌大倉山シャンツェに変更し、スタート台から 見る怖さとジャンプやフュギアスケートを バーチャル体験できるスポーツミュージアムに案内し、北海道の思い出を持たせて新千歳空港へ送っていきました。

その折に見つけた穴場を紹介しておきます。
大倉山のそばにある宮の森シャンツェは観光コースには入っていないため、 訪れる人はほとんどいませんが、好奇心旺盛な私ですので行ってみました。
すると何んと何んと、将来の金メダルリストを目指して、練習に励むサマージャンプを間近に見学できました。

身施

ところで3年前のことですが、ペナンでお世話になっている女性が、無料で腎臓の透析センターを 運営している仏教団体を案内してくれました。
そして、その財源は全てDonationだそうですが、お金以外にも奉仕作業もあるそうで、彼女に勧められてチャリティーの お手伝いをさせてもらい、財源を必要としない施し「無財の七施」の「身施」なら私達にもできることを知りました。
日本にもこんな仏教団体があれば、掲示板に投稿される、お布施が高いなんて話題にならないのでしょうね。

こんな「身施」を覚えてからは、滞在先で出来る施しを楽しんでいます。
今回は、「ちょっと暮らし」を受け入れてくれた栗山町の皆さんに使ってもらおうと思い、栗山公園 内の「なかよし動物園」に、拙い手作りのガーデンテーブルを造りました 。
ただ、エンジニアとしてのプライドは捨てきれず、造るたびに改善改良を繰り返しますので 、完成までに1週間ぐらいかかりました。でも適当に体を使うので、たった1合のお酒と質素な夕食がとても美味しくいただけ、 「一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り」の心境でした。

また、家内も60の手習いで始めた、荷造り用のクラフトバンドを編んで作る手提げバッグにハマっており、 お世話になった方にもらってもらうのを楽しんでいました。


新ひだか町
今回栗山町の抽選に外れることも想定して、新ひだか町も申し込みましたが、ともに当選してしまいました。
でも10月下旬は寒さが厳しくなるだろうと思い、9/30~10/15を新ひだか町でお世話になりました。
人口24,000人で日高管内の中核都市だけあって、役場のある静内地区は全国チェーンの商業施設が国道沿いに集まっており、 滞在に不自由することはありません。
また、太平洋に面しており道内でも比較的温暖な地で、冬の寒い時でも-5度(月平均)位、夏の暑い時でも22度(月平均)位なので、 「涼夏少雪の郷」とPRしています。
そして、町のシンボルである日本一の桜並木は、「二十間道路桜並木」と云って、約3,000本の桜が直線7kmに渡って咲き誇るそうですが、 10月では見られませんでした。
でも二十間道路と云うように幅約36Mの道路が真っ直ぐに7Kmもあると圧倒されてしまいます。
今回お世話になった住宅は、教職員住宅の団地内にある二軒長屋を改修し、 「ちょっと暮らし体験住宅」にしたものです。2LDKの60.62㎡で洗面所はありませんが、 システムバスとウォシュレットトイレで1ヶ月12,000円の利用料は年金生活者には、とても優しく、 これに光熱水費、WiFiルーター、布団を借りても、1ヶ月70,000円程度です。 新ひだか町 滞在・移住ナビ

さんまの刺身
この時期はさんまが美味しいですね。
こちらでは新鮮なものが出ますので、スーパーでもさんまの刺身があります。
現役時代、なじみの居酒屋で初めて食べた時は、めったに入らないが今日は活きの良いのが入ったからと、 勧められたのが最初でした。
また50センチ程のハマチも、1,000円で買えるとは、さすがに北海道です。
こんな、その地の旬のものが楽しめるなんて、やっぱり多地域居住は止められません。

サラブレット
新ひだか町はサラブレット生産頭数日本一で、オグリキャップ、タニノギムレット、 トウショウボーイなどの歴史的名馬を輩出しており、「競走馬のふるさと」としての伝統を 誇っているだけあって、牧場ばかりです。

そして牛と違って、精悍な馬体が人懐っこく寄って来るさまに見とれていると、 時の経つのを忘れてしまいます。
今回、ここで年3回開かれる競走馬の競り市が、体験住宅から1Kmの会場であると聞き、 早速出かけてみました。

771頭のサラブレット1歳馬のセリが3日間にわたり行われました。
生産者の販売希望価格は50万円~800万円ですが、セリ人がセリ値を煽り、応札者が次々手を 挙げていく様はなかなか迫力あるもので、落札額が表示されるたびに私の年金額の軽さを思い知らされます。
そして応札額が華々しく上がっていく反面、4割の馬は値が付かず、 寂しく退場していく姿に、競走馬の厳しさを知らされた思いです。
また、ここに集まってきたバイヤーの目は、まるで獲物を狙う鷹のようで、 邪魔にならないように緊張しながらの見学でした。

サウンド・オブ・ミュージックの丘
私達はいつも「郷に入っては、郷に従う」を基本にしており、まずその町を知ることから始めますので、 滞在地をあちこち走り回ります。その折に知られていない、とっておきの場所を見つけることがあります。
ところが「ちょっと暮らし」を受け入れて、町をアピールしている役場の担当者が気づいていないことが ほとんどです。
これは私が、マレーシアや台湾で日本のことを教えられることがあるのと同じで、 意外に地元の人の方が知らないものですね。
と云うことで、今回見つけたのが、日高山脈に向かう行き止まり道路近くで見つけた 「サウンド・オブ・ミュージックの丘」です。

美瑛町にある「ケンとメリーの木」と同様に普段見慣れていたら、気にしないでしょうが、 写真と云う枠にはめると新鮮に見えることがあります。
スケールがわかる様に家内 を入れてみましたが、チロリアンドレスでないのでイマイチですね。
柵が無いので牧草地だと思いますが、ちょっとお邪魔して写真を撮らせてもらいました。 もちろん私が勝手につけたもので、検索しても出てきませんよ。

サークル活動
ところで北海道はパークゴルフが盛んで、どこの町でも見かけます。
ここは体験住宅から1.5Kmの河川敷に36ホールあり、300円の1日券と用具代100円で楽しめ、 高齢者の社交場です。
また温水プールが510円、トレーニングジムは100円と手頃ですし、テニス、乗馬、ゴルフに 釣りと楽しめそうです。

さらに、サークル活動はなかなかのもので、陶芸、絵手紙、書道、囲碁、将棋、茶道、民謡、 詩吟、舞踊、音楽、カラオケ、フォークダンス、社交ダンス、フラダンス、エアロビ、 ヨガ、太極拳、料理、蕎麦打ち等々盛んです。
そして、おもちゃの病院、ステンドグラス、アートフラワーなどは 経験者であればコラボ出来そうで、その気があれば退屈しないと思います。

万事塞翁が馬
今回の「ちょっと暮らし」が終わりに近づいたころ、台風19号も近づいてきました。
私達はフェリーでの帰路なので、はたして帰れるものかと気をもんでいると、 前便が欠航との情報でしたが、私達の便は出港できることになりました。
ところが、前便欠航の余波で配船が間に合わず、苫小牧港から名古屋港まで同一船での航行ではなく、 仙台港での乗り換えが発生しました。
そこで仙台での8時間をどう過ごそうかと調べてみたら、近くで工場見学できる施設が 有ることがわかり、早速「かまぼこの鐘崎」に行きました。

ここには「仙台七夕まつり」の七夕飾りの展示館と影絵で有名な藤城清治氏の作品を展示する メルヘンサロンが併設されており、工場見学のついでに無料で見学でき、 良い時間を過ごさせてもらいました。

次に「キリンビール仙台工場」へ行き、一通りの見学の中で一番搾りと 二番絞りの違いを教えてもらいましたが、多くの方はこの後の出来立てビール三杯の試飲が目的のよう で、試飲会場では目の輝きが違いました。
30人位の団体さんと一緒の見学でしたが、団体さんは早めに帰られたため 、案内嬢に勧められるまま私達二人だけがゆっくりと堪能させてもらいました。 と云っても飲酒運転はご法度なので、運転役の家内は缶コーヒーで、 私一人が一番搾りと黒ビールを楽しみました。 キリンビール仙台工場
また乗り換えに際して、フェリー会社からはお詫びのしるしにと船内で使える商品券を頂き、 朝食バイキングに使わせてもらいました。
考えてみれば、会社に落ち度があるわけでもない台風と云う天災に、こうした気配りを忘れないことは、 外国にはない日本の良さでしょうね。
何はともあれ、台風と云うマイナスに一喜一憂しましたが、結果的には多くの思いがけない プラスを味わい、まさに「塞翁が馬」となりました。

北海道ステイの秘訣
「ちょっと暮らし」 のサイトを見ていただければわかると思いますが、 生活に便利な札幌や函館には体験住宅はありません。需要と供給で不便なところほど、熱心だと感じます。
移住するわけではないので、自然を謳歌出来れば多少の不便など構わないと考える方や、 その地でしか楽しめない等の目的がある方は良いと思います。

都会には無いものが地方にあり、地方に無いものが都会にあるわけで、不便だと感じるのは主観の問題ですし 、実際そこに暮らしている方がおられるので、考え方次第で「住めば都」だと思います。

北海道では口をそろえたように「若い子はみーんなサッポロさ、出て行くんだぁ」と言います。
東京一極集中と同じように、北海道では札幌へあこがれる若者が多いので、少子化と共に人口減少が起きており、 こうしたことから移住者を求めているのです。
そのため、体験住宅は移住希望者に限定している自治体が有るので、シーズンステイが可能かどうかは直接お確かめください。
体験住宅には、最低限の家具家電をはじめ生活に必要なものは揃っていますが、使い慣れた我が家とは違います。

そこで必要なものはダイソーで調達するか、必要に応じて作ります。
この時に便利なのが布製のガムテープです。スーパーへ行けばいろんな段ボールがもらえ、 これをガムテープで加工すればかなり便利になります。
毎回不便を感じるのがパソコンデスクないことです。
そこで応接机に段ボールをガムテープで固定させるとちょうどいい高さに代用できます。
この時の段ボールはリンゴ用が丈夫で使いやすいです。
こうした工夫は結構楽しいもので「必要は発明の母」ですね。
また段ボール箱は荷崩れ防止や積み荷を品目ごとに仕分けできるので重宝しますし、 いざと云う時は窓に張れば寒さをしのげますので、車旅には常備されると良いです。

さらに、航空機での受託手荷物はかなり乱暴に扱われるので、キャリーバッグの合わせ口に ガムテープを張っておくと、ラッピングするより手軽に使えますので、ぜひガムテープの愛用をお勧めします。

ちょっと話がそれましたが、こうした地域では車がないと苦労すると思いますので、 1ヶ月4万円ほどの中古車レンタカーを利用する手があります。
私がフェリーで名古屋から車を持っていっても往復5万円程度かかりますので遜色ないと思います。
ただし、私はまだ利用したことが無いので、事前に問い合わせてください。
一方、とにかくインフラの整った札幌にこだわる方は、マンスリーマンション、B&Bあるいはホテルなら可能でしょう。
この場合コスト面のデメリットはありますが、市役所や大学、NHKなどの公共が行う生涯学習の講座は多く、 滞在中にカルチャーを楽しむことが出来ますし、市民との交流も得られます。
また札幌から出るバスツアーは安くて、コースも豊富ですので、札幌ステイのメリットは他とは比べものになりません。
以上北海道ステイをお考えの方に、私なりの秘訣をまとめてみましたが、参考になれば幸いです。

今回の費用

〇 旅費 (太平洋フェリー・S寝台)名古屋港 ~ 苫小牧港 32,800円
○ 9/1~3 フェリー内食費  8,700円
○ 9/3~9/30 栗山町滞在費  234,500円
家賃 (光熱水費込) 70,800円
WiFiルーター使用料 28日間 2,800円
食費 57,100円
ガソリン代 9,300円
貸布団代 11,100円
その他 27,100円
土産  16,300円
1泊旅行 40,000円
○ 9/30~10/15 新ひだか町滞在費 87,500円
家賃 (光熱水費込) 19,200円
WiFiルーター使用料 15日間 4,500円
食費 27,000円
ガソリン代 19,000円
貸布団代 3,540円
その他 7,060円
土産  7,200円
○ 旅費(太平洋フェリー・1等個室)苫小牧港~名古屋港 40,000円
○ 10/15~17  フェリー内食費  7,200円
9/1~10/17の合計  410,700円
全費用には孫たちの滞在費は除いてあります。
投稿 by Rocky 2014・10・18

旅するようにちょっと暮らす

投稿 by Shin732 2014・10・15

  • まだ知らない素敵な場所でちょっと暮らしてみたい
  • 前から行きたかった場所にゆっくり滞在したい
  • のんびりとした時間が流れる昔懐かしい生活を再び味わいたい
  • 2泊3日の観光旅行では味わうことが出来ない旅をしてみたい
普段の生活とは違う「旅するようにちょっと暮らす」新しい生活スタイルを始めましょう。
たっぷりと時間をかけて滞在すれば、新しい自分だけの発見があるかもしれません。
お気に入りの場所がもっと好きになる充実の時間を過ごせるかも知れません。
じっくり滞在することで見えてくる地域の魅力があります。
地元の方とのふれあいも楽しみのひとつです。

「ちょっと暮らし」は市町村が用意した良質で安価な滞在施設で「旅するように暮らす」新しい滞在スタイルです。
平成24年度には北海道だけで950組(1,975名)の方が実践されています。

滞在可能期間は凡そ1週間から6ケ月の間です。
滞在施設により異なりますが、費用は凡そ月額2万円から12万円です。
保証人や敷金、礼金のような面倒な手続きは不要です。
滞在施設には家具家電をはじめ生活に必要な基本的なものは揃っています。
寝具類はありませんので借用するか持参する必要があります。
インターネット環境は滞在施設により異なります。

滞在期間中には、
 ・地域の特色を盛り込んだ様々な体験プログラム
 ・地域の人との交流イベント
 ・滞在施設をベースにした周辺地域への旅行
 ・好きな趣味を満喫など
自分たちの思いに合わせた生活スタイルで過ごせます。
市町村がワンストップ相談窓口を設けて対応していますので滞在中も安心です。

利用までの流れ
  1. 滞在先を検討
    インターネットや案内資料で希望に合う滞在場所と期間を決める。
    7月から9月までは希望者が多いので抽選になる可能性が高いようです。
  2. 問い合わせ
    利用条件や支払方法などは市町村で異なります。
    市町村のワンストップ窓口に確認して下さい。
  3. 予約
    予約の受付期間は市町村で異なります。
    滞在希望の市町村の受付期間を確認しておく必要があります。
  4. 自分で交通手段を手配して現地へ
    フェーリやレンタカーの割引特典がある場合もあります。
参考サイト
  ちょっと暮らしネット
  北海道で暮らそう
  北海道暮らし応援ガイド

問い合わせ
ちょっと暮らし全般の問い合わせは、みんなの掲示板に投稿して下さい。
掲示板に訪れている多くの方々が実践していますので、色々な体験・情報をお持ちです。
個別の問い合わせは、市町村のワンストップ窓口にお願いします。

2014年10月 北海道道南圏厚沢部町報告


紅葉には少し早い10月初旬に訪れました。
厚沢部町は道南圏にある人口約4300人の素敵な過疎の町です。 ジャガイモの女王「メーク―イン」の発祥の地で多くの農産物を全国に出荷しています。
厚沢部町はヒノキアスナロ(ヒバ)の自生北限でトドマツの自生南限でもあり、南北の植生を楽しむ事ができます。
年間平均気温は8度、年間降水量1,625mmと北海道の中でも比較的温暖で過ごしやすい気候です。
12月から3月は平均気温がマイナスになりますので平均気温が10度以上の5月から9月が ちょっと暮らしには適した季節です。

交通アクセスは江差線の廃止もあり、鉄道の便がなく函館からのバスのみです。 北海道のちょっと暮らしには車があると便利なので、フェーリで自家用車を持って行くか現地で レンタカーを借りるのが良いと思います。
ちょっと暮らしを予約すると商船三井フェリー(首都圏大洗から苫小牧)が最大20%引きになります。
ちょっと暮らしには、町長をはじめ町全体で熱心に取り組んでいる印象です。
全国でも珍しい素敵な過疎のづくり条例を制定し 「素敵な過疎づくり株式会社(代表者は町長)」を設立し企画運営を委託しています。

主な観光施設として次のものがあります。

  • 道の駅 あっさぶプラザ227
  • オートキャンプ場  鶉ダムハチャムの森
  • 土橋自然観察教育林 レクの森
  • 幕末の古戦場 館城跡
  • 散策コース 太鼓山
  • 温泉 うづら温泉、俄虫温泉、館城温泉
  • あゆ釣り 厚沢部川
  • その他 町民交流センタ、パークゴルフ場、ふれあい農園、町民プール

車で15分も走ると日本海に面した港町江差に着きます
毎年9月には日本一を決める江差追分全国民謡大会があります。
車で大沼公園は1時間、函館は1時間半、洞爺湖は2時間半、札幌は4時間半です。
厚沢部町は「程々の町」です。
生活するには、都会でもなく、田舎でもなく、程々が一番です。
十勝地方やニセコ地方のように余り知られてはいませんが、ちょっと暮らしの入門編としては良いのではと感じました。

ちょっと暮らしの住宅
A棟からD棟まで4棟があります
A棟とB棟は隣接しており、町の中心部にほど近い小高い丘の上にあります。
徒歩圏内に商店街があり、近郊の山々や町の夜景が見えます。
C棟とD棟は少し離れており、町の中心部から車で10分くらいの田園地帯にあります。
徒歩圏内に温泉施設があり、広々とした原野と遠くに乙部岳が見えます。

厚沢部町のちょっと暮らし住宅の特長は、広くておしゃれできれいな点です。
他地域では市町村が町営住宅や教員住宅をリフォームして提供しているのに対して、 厚沢部町では厚沢部建設協会が平成22年に4棟を新築して提供しています。
住宅の面積は151.62㎡から164.78㎡で、キッチン、バス、トイレなどには最新式の設備が使われています。
賃料は4棟ともに同額です。
 1週間 6万円
 2週間 8万円
 3週間 10万円
 4週間 12万円
賃料の中には、滞在中の光熱費、水道代、駐車料金、光回線使用料が含まれています。
それでは、各棟を順番に説明します。
A棟


外装には厚沢部の地場木材と古くから建物の外装に使われてきた金属波板を使用し、 時代を感じる古ぼけた外観をあえて構成しています。
木造2階建153.18㎡の2LDKです。 玄関を一歩入ると少し長めのアプローチが続いています。 壁一面にディズニィのおしゃれな絵画が飾られています。
森の小さな画廊を想わせる内部と外観との妙なギャップが何故か期待感を膨らませます。
1階には多目的室しかありません。
生活空間はすべて2階にあります。
木の香りがする部屋は、読書するもよし、プライベートシアターとしても 利用可能な趣味の空間として様々に活用できます。


2階へはモダンな階段が続きます。 赤や黄色のアクセントがとてもおしゃれな階段です。
2階には白をベースにした生活空間が広がっています。 所々に赤や黄色のアクセントを入れてポップモダンな雰囲気を演出してます。 ロフトがあるベッドルームは遊び心に満ち溢れています。


オール電化の機能的なシステムキッチンです。 赤がポイントの節水・節電・脱臭機能付きのトイレです。


ユニバーサルデザインのうれしいバスルームです。 外のちょっとしたスペースでは友人たちとアフターヌーンティを楽しむことができます。


B棟



大屋根が特徴的なB棟はA棟のすぐ隣にあります。
自然との調和と開放感を重視した北海道ならではの住宅です。
木造2階建161.64㎡の3LDKです。
我が家のような落ち着いた玄関を入ると... 。


大屋根を生かした吹き抜けの天井と広々としたリビング・ダイニングが現われます。
リビングの奥は広々とした10畳の和室です。
子供や友人が来た時の寝室として使えそうです。


キッチンスペースやカウンタが広く料理が楽しくなりそうです。
自動洗浄機能付きのトイレです。


外の景色が見える開放的なバスルームです。
町もそろそろ色づいてきました。



2階には洋室が2室あり各々にダブルベッドがあります。
隣のサンルームでは、ほっこりとした時間を過ごせます。



中庭のボードデッキでは季節を感じながら日々の生活ができます。
住宅のすぐ後ろには太鼓山の散歩コースがあります。


C棟



平屋で寄棟屋根の純和風の家です。
玄関までのアプローチが長めでアースカラーの外観と低く抑えられた建物は周辺との調和を生み出しています。
木造平屋建151.62㎡の3LDKです。
内部はリビング・ダイニング・和室が一帯となり、平屋ならではの広々とした空間を構成しています。



寝室には少し大きめのベッドが二つあります
キッチンは広めで使いやすくなっています。



自動洗浄機能付きのトイレです。
ユニバーサルデザインのうれしいバスルームです。

すぐ隣には温泉施設(400円)があります。
D棟
居住中のため内部の調査は出来ませんでした。
玄関を入ると吹き抜けのインナーパテオがあり、パテオを中心に1階と2階が つながりのある空間になっています。(パンフレットから抜粋) 木造2階建164.78㎡の3LDKです。


感想
私たちは10年程前から海外でシーズンスティをしていました。
海外でシーズンスティをしていた理由のひとつとして、国内にはシーズンスティするための良質で安価な滞在施設がないことがありました。
「ちょっと暮らし」については、以前から知っていましたが私たちは移住する気はないので余り関心がありませんでした。
ところが、今年の初めの「北海道暮らしフェア」で頂いた資料で二拠点居住やシーズンスティも対象として受け入れつつある事がわかりました。
当初は移住促進のためのお試し暮らしツールだったのですが、その対象を広げつつあるようです。
そこで、セミナーやインターネットで主に北海道でのちょっと暮らしについて調べました。
そして、北海道では123もの市町村がちょっと暮らしに取り組んでいる事を知りました。

厚沢部町に関しては「北海道暮らしフェア」で紹介されるまで知りませんでした。
北海道には仕事の関係でよく来ていましたが、ほとんどが札幌との往復でした。
退職してからも家族で何回か来ていましたが、ほとんどが観光地との往復でした。
今回、厚沢部町に来たのはちょっと暮らしの調査のためです。
123もの市町村から厚沢部町を選んだのは滞在住宅の「良かろう高かろう」です。
私は何かを選ぶ時には、真ん中の物をたくさん見るのではなく最高の物と最低の物を見ることにしています。

厚沢部町の滞在住宅は傑出していました。
厚沢部町の滞在住宅の特長は、広くておしゃれできれいな点です。
他地域では市町村が町営住宅や教員住宅をリフォームして提供しているのに対して、厚沢部町では厚沢部建設協会が 平成22年に4棟を新築して提供しています。
住宅の面積は151.62㎡から164.78㎡で、キッチン、バス、トイレなどには最新式の設備が使われています。
厚沢部町の滞在住宅は調べた限りでは最高の部類に入りました。

一方、生活と言う観点からは、病院、図書館、美術館、スポーツ施設、公園、お店などの暮らしに便利な都市機能と自然、 人のつながり、温泉、農園、観光地などの地域の良さとのバランスがとれた町だと思います。

私たちの課題は、滞在地(候補)が決りましたので次は滞在目的です。
普段の生活では決して体験できない事を厚沢部でやりたいと思います。
厚沢部町には、安価な滞在施設の提供と滞在人口を増やすためのプログラム作りとコーディネータの役割を期待しています。

「ゆたっと村」 ー阿蘇の里山でゆったりとした時間を過ごしませんかー

九州阿蘇地方を旅行した際に「ゆたっと村」を訪れましたので紹介します。

「ゆたっと村」は、2004年8月22日に阿蘇北外輪山のふもとの阿蘇町湯浦地区に誕生した、 公益財団法人阿蘇グリーンストックが運営する阿蘇都市農村体験交流施設です。
「ゆたっと村」では、季節に合わせて野菜やシイタケの栽培やトウキビ狩等の農業体験が出来ます。
ちょっと足を延ばせば、標高約400メートルの北外輪山へのトレッキングや山野草観察も楽しめます。
ちょっと暮らしとは少し趣は異なりますが、ゆったりと時間が流れる里山の暮らしを楽しむには適した所です。


私たちはアポなしで「ゆたっと村」を訪れた。
「ゆたっと村」は阿蘇駅から車で15分の内牧地区の山里にあり、細い曲がりくねった道を行くので カーナビがなければ行き着くのに苦労する所にある。

当日、私たちが車を降りて行くと庭先で一人の女の人が柿を干していた。
「ゆたっと村」の管理人さんであった。
私たちが岐阜から来た事を伝えると、管理人さんは古民家に招き入れていろいろと話を聞かせてくれた。

ゆたっと村は2004年8月22日に誕生した。
「ゆたっと村」の「ゆたっと」は熊本地方の方言で「ゆったり」という意味である。
2010年までは専任の管理人が居たが、今は金曜日から月曜日の4日間だけ地元から「ゆたっと村」に来て管理している。
里山交流館の宿泊料金は、宿泊のみは1800円で2食付(+温泉券)は3900円である。
お風呂はないので車で10分の所にある入船温泉を利用する。

毎年4月に会員(村民)を募集している。(会費は3000円)
 ◇ 村民証を発行します。
 ◇ ゆたっと村の特産品である干し椎茸をお届けします。
 ◇ 3ヶ月に1回「ゆたっと村通信」をお届けします。
 ◇ 宿泊、体験、企画参加等、村民割引が適用されます。
 ◇ 村民行事(もちつき大会、どんどやき)にも優先的に参加出来ます。
 ◇ 日常的な村づくり作業(野菜等の収穫、里山作り)に参加できます

その他に阿蘇地方に纏わる話などをいろいろと教えてくれた。
阿蘇の小さな村は、里地・里山だけではなく人にも癒される所だと感じた。
旅の楽しみの一つは、こうやって地元の人の話が「ゆたっと」聞ける事である。

「九州阿蘇と高千穂峡の旅」のデジタルブックはこちらからどうぞ。
「九州阿蘇と高千穂峡の旅」


管理人記述
※上記投稿記事は、 リタイヤ夫婦の南インド滞在記をご投稿下さいましたShin732さんと、
ペナンでのロングステイリポートRockyさんに 投稿を依頼して、原稿をweb化したものです。
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