新年明けましておめでとうございます。
当サイトは、私と同じ世代の方々や、これから退職期を 迎える方々のご支持より、昨年一年間で50万アクセスをカウントするようになりました。大変感謝するとともに、 サイト運営の励みになります。

今年初めて、私的な年賀状を当サイトに掲載しました。
実を云うと、年賀状を出すようになったのは、退職してからです。
それまで年賀状は書いたことは有りませんでした。
新年の最初に日に、友人・知人・お世話になった方へのご挨拶と云う、日本の良き習慣である事は解っていましたが、 現役の時の友人・知人は全て仕事がらみの間柄に限られており、正月明け、一週間後にはおのずと顔を合わせ、新年の ご挨拶をするのですから、社内的には虚礼不要が不文律となっていました。

現役時代は、仕事以外の友人・知人と云えば、全て旅仲間です。
それもかなり世界のディープな地域・旅先で知り合った人たちばかりです。
これらの知人からの年賀状はほぼ 100%が、元日当日に滞在している国からの手書きの美しい絵葉書です。

私たちも同様に、すこしばかりの自慢も含めて、南米・アジア・中近東の辺境の地から、20年以上に渡り年賀状を出し続けて きました。
アメリカや欧米の郵便事情の良い所と違って、必ず葉書が届くとは限りませんので、必ず一枚は自宅宛てに 書くようにしていました。
一番遅く届いたのは、シリアのパルミラで出した葉書で、6月に届いたのには驚きました。

退職した翌年2004年の正月、初めて日本で元日を過ごすようになりました。
大晦日の紅白も、箱根駅伝も、おふざけのバラエティTV番組も、退職後初めてみました。 この時から 改めて、年の初め日に、古くからの友人・知人よりの近況を年賀状で知る楽しみ・良さを知らされ、遅まきながら 学生時代の友人・現役時代にお世話になった知人・そして旅の仲間たちに、近況をお知らせする意味で年賀状を 書いています。

年賀状を書くようになって9年、私も歳を重ねてきましたが、友人たちも同じです。当初100枚程度の年賀状は、 今年は70枚です。廻りの方が亡くなったり、75才を区切りに年賀状を出すことを辞めた知人、伴侶を亡くされ 旅へ出る事を辞めた知人、住所不明で戻ってきた知人など 、年々減って来ています。
これが人生なのだと、毎年届く年賀状を眺めながら過ごす、穏やかな元旦の一日です。

退職して10年目、元勤務先の会社への年始挨拶は今年で最後です。
元々外資が入っていた会社でしたので、超大手・伝統的大企業と違ってOB会なるものはありません。が、 毎年正月年始の時には、昔の上司やOBが年に一度の挨拶・顔見せにやってくる慣習はあります。
この日に行くと、昔の同僚・関連協力会社・得意先などの懐かしい方々とお会いできる楽しみもあります。 しかし何時までも、過去を引きずっていると思われるのも嫌ですので、年始の会社訪問は、自分なりに退職後10年までと決めていました。

今年のカレンダーでは、正式な会社の始業は1月4日なのですが、まともに現場が動き出すのは1月7日です。
OBの年始訪問用の部屋は、昔は応対専用の女子社員が控え、アルコール、料理が準備され後輩現役社員と歓談するのが 慣習でしたが、だんだんと縮小化されてきました。今年は1月7日と遅かった為、ほとんどの社員は通常業務状態でした。
64才とOBとしては若いですが、退職10年目、後輩社員に煙ったがられないよう、10年目が潮時、最後にします。
会社を後にして、久しぶりに明治神宮に詣でた後、原宿・渋谷を歩いてきました。
元本社が渋谷にあり、一時期、井の頭線沿線に住んでいましたので、渋谷・原宿は旧知の街です。 明治通りも、青山通りもそのままですが、元ビルシステムエンジニアとして、マスコミで取り上げられた、最新鋭設備と 評判の昨年オープンしたビルをこの目で見たかったのです。
同潤会アパート跡地の表参道ヒルズと、渋谷ヒカリエを見てきました。
昔と違って、表側からしか見ることが出来ないので、私たちが造ってきたものとの相違は解らないのですが、 ともかく、渋谷・道玄坂・センター街は若い人達でいっぱい溢れていました。
久しぶりの大都会の人混みに疲れ、宮益坂ドットールに入り暖かい室内から外を眺めていると、雑誌を掲げて 無言で立っている50代の男性の姿が目に入りました。
服装・雰囲気から近くの宮益坂公園のブルーテント村の住民のようです。

彼はBig Issueを販売しているのです。
一冊300円の雑誌を街頭でかざして売ると、売った本人に160円に入り、ホームレスから脱出する資金にする と云う、国際的な支援プロジェクトです。表を歩く人々は、何か胡散臭い目つきで彼を眺め通り過ぎて行きます。 私は、温かいドットールのカウンターからそれを見ています。300円で買ってあげたい、しかし、なかなか立ち上がる 事が出来ません。
その時、若い外国人が日本語で書かれたその雑誌を買う姿が見えました。おそらく彼はこのBig Issueの 意義が解っているのでしょう。私も暖かい室内から外に出て、300円の薄い雑誌を買いました。

東京はやはり大都会です。
Big Issueを売る場所があり、それを買う外国人がいるのです。雑誌のなかに販売場所が記載されていましたが、 神奈川の私たちが住む周辺では横浜駅付近だけでした。 それだけ、関心も情報も少ないのでしょうか？
ちょうど退職する数年前から、湘南新宿ラインが出来て、湘南・鎌倉から東京都心へは40～50分程度と通勤には大変便利になりましたが、 年に数度しか大都会の繁華街にでなくなってからは、東京はだんだんと遠く感じられるようなって来ています。

自宅から2時間10分の成田空港のほうがどれだけ近いかと感じる、退職後10年目の年始あけの一日でした。

外国語と日本語の表現の違い
何時から成人の日が1月の第二月曜日になったのか覚えていませんが、1月の第二月曜日と云うことは、1月8日に なる可能性もあると云う事ですね。
私は、社会常識を学ぶタイミングが外国だったせいもあり、日本語と外国語の表現の違いで、今でも時々失敗をします。
第二月曜日と第二週の月曜日の違い、他の外国語も同じかどうか解りませんが、西語では普通は第二月曜日とは言わず 、第二週
の月曜日と云う云い方をします。
このクセ、考え方が今だ抜けず、自分の講座日を設定・お知らせする時に 間違って生徒さんに伝わった事が何度かありました。

私の成人式の日、44年も前ですが・・・
たった一人ブエノスアイレスの病院のベッドでした。入院の原因はただの疲れだったのような記憶があります。 中学生の時にケガで1ヵ月入院し、それ以後帰国した日本でも数度の入院生活を経験して事を考えると、人並みの 体ではなく、病弱の部類に入るのでしょ
う。
鎌倉は大雪警報
せっかくの成人の日なのに、神奈川は大雪注意報で、家の前の公園・道路はかなりの雪に覆われ、道路は人も車の姿 は有りません。
この先の駅へ通じる道路や、反対方向の栄光・清泉方面への道路は、かなりの勾配の坂道ですから、怖くて車は 通らないでしょう。
豪雪地帯にお住まいの方には信じられないでしょうが、昨日の近所のスーパーは、今日の雪の予報で、まるで 年末のように買い物客で混んでいました。理由は雪で車がつかえない為の買い出しです。

雪を喜んでいる人種たち
1月14日大雪の日、私のPCには大量のメールが送られてきました。
全て写真クラブメンバーよりの、鎌倉雪景色撮影に 関するものです。
如何に明日の朝早く、絶好の雪景色撮影スポットに行き着くかの情報です。誰にも踏みしめられていない境内と 白い雪に覆われた木々と甍を1枚に収めるか？
どんな風景がUPされるか、楽しみにしています。

A New year's resolutionと聞けば、英会話学校に通ったことがある人は必ず、経験してる 単語で、新年の最初のクラスで今年の抱負・決意をネイティブ講師・生徒の前でスピーチするのが 一般的です。

今まで20年以上、英語で決意を語ってきましたが、しかし、今年はなしです。
昨年夏からの胆石・肝機能障害の影響で休むことが多くなり、結局新年一月より 講座から離れる事にしました
英語学習は、現役時代から職場の近くの駅前留学に通っていました。
退職後は、神奈川県国際交流協会主催の講座に始まり、講座閉鎖後は、受講者の自主講座として ネイティブの先生の元、通算10年、週に一回、1.5時間毎週、生の英語に触れる環境に身をおいて きました。
何故、英語をやるのか
掲示板にも書かれていましたが、英語は一種の「必要悪」と云う方、或いは「麻薬」常に英語に接していないと不安と云う方、 還暦を過ぎてなお、英語を勉強している自分の姿勢が好き、と云う自己満足型、色々な理由があるでしょう。

私の場合はどのタイプであったのか？
旅先で必要だから・・・・確かに必要ですが、大トラブルがない限り、必要な英語力は中学二年生生レベルで十分。 多国籍ツァーに参加する場合にしろ、TOEIC800点台は必要ありません。多国籍ツァー参加の場合、最悪のケース誰か一人ぐらいは スペイン語圏の人間がいるので、困る事はないのです。

私の本棚
これまで、どの位語学系の本を買ってきたでしょう。フランス語・スペイン語・インドネシア語・タイ語、そして英語、英語、英語・・・・・
リタイヤ10年目、来月65才になるのを機会に、毎週水曜日の英語教室での3分間スピーチの為の英単語の学習はもう止めよう。
もう何十年も旅をして来て、何十年も旅先で英語を使ってきて、もう十分ではないか、これから先、健康面からも資金面からも、そんなに 今まで通り海外に行く機会は必ず減るだろうし、英語力を駆使しなければ旅の継続が不可能なようなタイプの旅から、多少は経費がかかっても 安全・快適・楽ちんな旅に自ずと変化するだろうし。

問題は、水曜日午前の過ごし方
ここ10年、毎週水曜日午前は、アースプラザの英語教室と予定は決まっていました。さて、今年から水曜日の予定がぽっかりと空いて しまうのです。
スケジュール帳空白恐怖症症候群です。
カミサンが仰っいますには、「そのうち、水曜日は通院の日になるから、心配はいらないわよ」ですって。

問い合わせCGIフォームを作成してからこれまで、色々な問合せ・質問が寄せられてきています。
年齢層は、このサイトへ訪れてくる方を反映して、50代後半から、60台半ば、男女比は最近半々から若干、 女性が増えて来ています。

ロングステイ関連の多くは、サイト制作者への励ましのお言葉と、ご自身のこれから老後の計画のお話です。
世界遺産関連は、圧倒的に具体的な情報についての問い合わせです。
空港の乗り換え、長距離バス情報、ゲストハウス 、治安情報など、個人自由旅行者・バックパッカーがwebで情報を検索して辿り着いたならではの問い合わせで、 私の解る範囲で迅速に、詳細情報をお伝えしています。

しかし、ロングステイの問い合わせは若干違います。
結論から云いますと、自分で何も調べないで、直接・ストレートに聞いてくるのです。 昔の話ですが、新入社員が何か質問してきた時の先輩社員の回答は決まっていました。
「何処まで自分で調べた。具体的に何が解らないのか、自分なりに整理してから質問しなさい。」 でした。
【例1】:
今どきのTV局は企画から制作まで全て、下請けメディア会社に丸投げ状態で、私の問い合わせメールに頻繁にくるのが、「世界の秘境に住む 日本人知りませんか？、ロングステイ用の超格安宿知りませんか？」の類です。それは君たちリサーチ会社の仕事でお金をいただいて いるのだろ、簡単にタダでは教えられませんよ。

【例2】:
今度、ロングステイ下見に行くので、何方か実際にロングステイしている方を紹介して下さい。
解りますが・・・・、お断りしています。メールアドレスだけの氏素性の解らない方を、知人のロングステイヤーの方に、簡単に 紹介出来ないぐらいの事情が解らないのでしょうか？これらの方々には、私のサイトのなかで紹介している 現地でロングステイを実践されている方達の親睦団体への連絡を推奨しています。

【例3】:
良くあるケース・・・・今度○○へ行くので安くて、安全で、親切で、日本語が通じるロングステイ用のホテルを教えて下さい。
それを自分で探す事から、ロングステイ計画が始まるのをご理解していない様子です。

【例4】:
日本国内の旅行会社から・・・・お客様が○○にロングステイ下見に行きたいというので、資料を送って下さい。
こんな信じられないメールが実際にあるのです。当サイトは、個人の経験に基づく情報ボランティアのページですと、お断りしています。

【例5】:
現地不動産会社からのメールで多いのが、ロングステイ用のアパートメント・分譲土地の紹介を、このサイトでしてくれ、或いは ビジネスパートナーとしてタイアップしようの類、もちろん全てお断りしています。

本当に必要な情報には対価を払うべきが私の持論です
掲示板に、ロングステイを目指す日本人を騙す現地邦人・手配会社・不動産会社の記事が投稿されていましたが、 確かに、異国で不安な時に親切にしてくれる日本人には、心を許してしまうのは当たり前に理解出来ます。しかし、 異国に住む日本人は、カスミを食べて生きているのではなく、何らかの収入がなくては、生きていけません。
これらの人が、これらの行為で報酬を得ていると聞くと、日本人の反応はあまり良いものではありません。

他のサイトからは、独断的な辛口サイトと書かれていますが・・・・
日本人は、形にのないものに対して、対価・報酬を支払うことに慣れていません。
情報はその典型です。ロングステイに関して現地で本当の情報が必要なら、対価を支払う必要があります。現地の 通訳、法律家、会計士などそれ相応の支払が必要なのです。
それが嫌なら、ひたすら自分で調べ、自己責任で動くしかないのです。
南米に住む日系人の99%は、可能なら自分の子供を弁護士と医者と会計士にしたいと願っています。自分の子供なら 信用できる、裏切らないからです。

「えー弁護士が裏切るの？、裁判官が買収される？」と大半の日本に住む日本人には信じられないでしょうが、海外で、国や会社の 後ろ盾がなく、一東洋人・アジア人として生きて行くには、これぐらいは常識です。
昔から華僑・印僑として海外に多くの 人々を送り出してきた中国で、家族が一番大切、世間は賄賂で動くが当たり前と考えるのは当然なのです。
異国に住むと云う事は、(長期ロングステイを含む)はこの位の覚悟・意識が必要なのです。
当然ながら、日本人にとって日本が一番です。

1. 動画には、音声・BGMが設定されていますので、ご覧なっている環境に合わせて音量を調整して下さい。
2. 最近のユーチューブは、最初からコマーシャルが入り込んで見にくいので、CMはスキップして下さい。
3. 見る方の通信環境を考慮して、フルハイビジョン素材をギリギリ観れる程度の画質まで落としてあります。 動きのある画面ではかなり荒れてますがご容赦下さい。
4. ユーチューブのメニュー画面はますます、解りにくくなってきています。もう一度見るには、左下の 更新(巴マーク)で見て下さい。

歳をとるにつれ、冠婚葬祭費が嵩むと云うのは、想定済みです。
しかし、親元・故郷を離れて大都会で暮らす、子供のいない夫婦の冠婚葬祭出費は、 故郷・地元で暮らす長男夫婦よりは、はるかに少ないと計算していました。

事実その通りで、「恥かき、義理欠き、人情をかく」ような自分勝手な生活を、 いままで、大都会でしてきたので、観光葬祭費は多寡が知れていると考えていました。 しかし、人間・兄弟・親戚として最低限のお付き合い はしなくてはいけない年齢になってきて、冠婚葬祭出費がジワジワと上昇して してきています。

今年の上半期の冠婚葬祭費の出費と予定

JR高崎線は群馬県の釜飯で有名な横川までしかなく、碓氷峠を越えて信州に繋がるレール上を運行する列車はありません。
信州側の軽井沢から先は、第三セクターのしなの鉄道として、地元の人の通勤・通学用として残っていますが、 各駅停車のみで、運行本数も少ないです。

先々週、鎌倉市役所から少し分厚い封書が届きました。
中に入っていたのは、初めて目にする ピンク色の用紙の「介護保険被保険者証」でした。
遂に今月、日本の高齢者人口比率を引き上げるのに加担する年齢になるのです。

平成23年度の統計では、65才以上の高齢者の全人口に占める割合は23.3%ですから、恐らく 今年、或いは来年中に25%越えとなり、文字通り4人の１人は65才以上の高齢者となるのでしょう。

日本の団塊世代と云われる私たち、そしてアメリカではベビーブーマージェネレーションと云われる人々は 何時かこの日が来るのを覚悟していました。
自分たち、働かない・政府からの年金で暮らす・医療費がかかる人々の溢れる世の中、その中でも競争し、 少しでも他の人と違った生き方・暮らしを模索する自分の姿を想像し、恐れていました。

これは、たった6才、世の中どころか学校への通学路さえ覚えていない小学一年生の時、教室に溢れる机と同級生 (一クラス62名だったのを今でも覚えています。)を見て、何か普通とは違う感じた時から始まっています。

常に、競争を強いられ、常に他人と比べ、常に新しいものを求めて来た世代
でも、この世代はいろいろ云われても正直、「運」が良かったのです。東京オリンピック以後の高度成長期・海外進出・ 不動産バブル・最先端 IT革命と全て主役として享受されてきた勝ち逃げ世代ですから。

65才は高齢者か？
65才になると、介護保険被保険者証の他に、鎌倉市では福寿手帳と云う口に出して云うのも恥ずかしい手帳が同封されていました。
中身は、高齢者が無料で利用できる市の施設とか、優待料金が適応される場所とかが記載されている他に、掛りつけの医療機関などを 書く欄などが有ります。
確かに65才は、21世紀の世の中でも霊長類としては肉体的には年寄・高齢者でしょう。
しかし、自分のなかでの想いは何時までたっても、青年・成年時代と何ら変わりはないと思っていたのですが、現実として 「さあ、貴方は日本の高齢者の一員です」と宣言されると少し違ってきます。

昨年来の胆石発作を引きずっているせいか、ディープアジアの個人自由旅行を躊躇するようになりました。
どんな安宿・ゲストハウスでもＯＫ、長距離バスでもＯＫだったのが、私たちの旅のスタイルが他人からどんな目で 見られるのか気にするようになってきています。
比較的裕福そうに見られる日本の65才の夫婦が泊まるべきホテル・利用する交通機関を意識するようになって来ているのです。
65才の高齢者宣告通知を受け、「僕の青春はそろそろ終わりかな」と感じている日々です。。
蛇足&お節介かもしれませんが：
経済的な問題さえクリアできるのなら、定年退職・リタイヤ生活のスタートは、高齢者宣告通知を受ける前の60才のほうが、どれだけ 良いか！
65才を過ぎての海外生活チャレンジは・・・・・・？

メディアでは、車に・海外旅行に興味のない若者、特に男子が増えていると報じて久しい。
確かに、私どもの夫婦には六人の甥っ子がいるが、車は地方都市に住んでいるので、必要悪で各々が 持っているが、六人ともにパスポートを持っていない。
何故だろうか？
憶測であるが、情報のグローバル化により、実際に行かなくとも手元のパソコン・スマホ・TVで解ってしまう、行った 気になってしまうのも一因ではないだろうか？Googleアースでは、世界遺産が3Dで楽しめてしまうし、ユーチューブでは 世界各地の街角の様子・レストランのメニユーまでが手に取るように解る時代。

振り返って、ドルが360円の私たちの青春時代の海外旅行の情報と云えば、かなり上の年代になるが、 小田誠1961年（昭和36年）の『何でも見てやろう』とか、北 杜夫の『どくとるマンボウ航海記』が、日本の青年の夢を掻き立てた ものです。

その後、1967年からの五木寛之の『さらばモスクワ愚連隊』・『蒼ざめた馬を見よ』などの ロシア・北欧の旅シリーズは、日本の若者をシベリア鉄道に向かわせました。
そして、1970年代にユーラシアをバスだけで旅した沢木耕太郎の『深夜特急』が1986年に刊行されると、日本にも本格的なバックパッカー の旅の時代がやってきたのです。
『深夜特急』の影響は大きく、日テレのやらせ旅番組「すすめ電波少年」を生み、当時あの番組を見て本当に数百ドルの手持ち資金で、 言葉も解らず、ヒッチハイクとアルバイトで世界一周できると信じて旅にでた若者が増えました。
その後のバブルの崩壊・日本経済の停滞で、外こもりなる言葉がアジアのバックパッカーの間で使われるようになりました。 外こもりとは、家庭内に引き籠る若者に対する同意語・反対語で、日本の経済社会に対応出来ない若者が、日本でアルバイトをして 一定金額を貯めると、アジア特にバンコクなどのゲストハウスに何もせずに長逗留・沈没する現象を云います。

ここで、あの有名なゲストハウスの落書きが登場します。
　　豊かな青春・惨めな老後
この落書きの前文は「金の北米　女の南米　耐えてアフリカ　歴史のアジア　何にもないのがヨーロッパ」だそうですが、ちょっと出来すぎ かもしれません。

今どきの学生の卒業旅行
80～90年代、3月に中米・南米を旅していると、多くの若者と一緒になりました。そのほとんどは小奇麗な服装で、ある程度の余裕のある 資金を持って、旅しているようです。話してみると多くが医師国家試験の受験を終えて、合格発表までの1か月間を人生のなかで、唯一 自由に生きられる時として、旅していると云っていました。
2013の学生卒業旅行は様変わり
報道によると、昔は一人或いは二人ペアで、ある程度の資金を持っての数週間の自由・個人旅行だったのが、昨今の学生卒業旅行は、 サークル仲間・ゼミ仲間のグループによる、格安パックツァー参加或いは、旅行代理店への手配旅行が主だそうです。 　渡航先もヨーロッパ・オーストラリア・グアム・ハワイと、まるで60代のオバサングループのようで、これで良いのかと、団塊世代の オジサンは考えてしまいます。

これも全て、明るい将来が見通せない日本経済・格差社会からくるのでしょうか。

追記;
昨今の退職者世代のロングステイブーム・指向は、若い時に読んだ『深夜特急』や『さらばモスクワ愚連隊』の影響があるのでしょうか？ 若い時は、あの本の世界と似た旅は出来ますが、60代にはかなりキツイです。60代には60代の旅のスタイルがあると理解出来る年齢に、 私もなってきたと云う事でしょう。

先週末、カミサンが夕方のTVのニュースのなかの特集番組を見てて、「カップル合計で120歳以上なら、一泊二食付で二人で10,800円って熱海の宿をやっているわよ」 と云うので、googleって見ました。
最近、オールシーズン1泊朝食付き 5,250円を唱って人気の「四季倶楽部」と同じような経営コンセプトの宿 「パイプの煙」、何度か耳にしたことがあります。

湘南から近い、交通費の安い熱海の温泉宿・ホテルで、一泊二食付二人で10,800円は、安いです。 素泊まり民宿や、ビジネスホテルとさほど変わらぬ料金ですから、お部屋・サービス・食事はそれほど、 期待出来ないでしょうが・・・・

サイトの空き室カレンダーを見ると、三月の第二週以降の平日はまだまだ余裕があるようです。
熱海にまで行って、ただ温泉に入り、夕食・朝食のバイキングを食べて帰ってくるのも勿体ないと思っている矢先、早咲き寒桜の名所の河津 の桜祭りが、今年の寒さで河津桜の開花が遅れ、10日間延長されたると云うニュースをやってました。

それでは朝から伊豆・河津まで行って、満開の寒桜を見て、早めに熱海に戻りゆっくりと温泉と食事を楽しもう、交通費・宿代を入れても、 一泊二日、二人3万円以内でお釣りがくるだろうと、決定。

で何時行くか？です。観光・物見遊山は天候条件が第一と云うのは、昨年のスカイツリー で学習しています。
遠い地方からでは予めの予定を組まないと予定がたたないでしょうが、毎日が休日の上、普通電車で2時間程度の距離ですから、予約可能なギリギリまで お天気予報をチェックして、出発日を決める事が出来るのが近場、リタイヤシニアの特権です。

3月6日は、天気予報通り、富士山もくっきりの快晴です。
伊豆・河津は、JR・伊豆急乗継で湘南地域から2時間20分、2,610円。夫婦二人で往復10,000円と、 何とか小遣いの範囲内でクリアできる金額です。
気温は18℃、青い空・黄色の菜の花・濃い桜色の彼岸桜と絵になる風景て、河津川の土手並木は観光客で溢れていました。

早めに、河津を後にして熱海に向かいました。
今晩の宿「熱海ホテル　パイプの煙」はJR来宮駅の山側方面バスで10分ほどの山の中にあります。 廻りは、企業の保養所が多くこの「パイプの煙・熱海」も「四季倶楽部」と同じく、元企業の保養所を借り受け、格安で運営して とのことです。

一泊二食付で二人で10,800円の宿とは

お部屋は？
部屋は、全て洋室ベッドルームです。ビジネスホテルよりはやや広め程度。勿論ユニットバスです。
ライティングデスク、ソファー、テーブルの類は一切なし、洋服ダンス・物入れもありません。小さな 椅子が二つと、コップと水差しが置かれた台がありました。
説明文には、部屋にはお茶・湯の類のポットはなく、必要な方は、 ELV横の給湯器からどうぞねと書かれていました。
寝間着の浴衣も、アメニティグッズも部屋の中には置かれておらず、必要な人はELV横のコーナーに 置いてあるのでどうぞと云う、セルフに徹したやり方で、見方によれば好感が持てますが・・・、狭い部屋は殺風景でTVを見るのにも ベッドに横にならないと見れない状態です。
二人で10,800円の宿のお部屋で温泉宿、観光リゾートの気分を味あおうとは思ってはいませんでしたが、如何にも味気ない、寝るだけ のお部屋で有る事は間違いありません。

温泉はどうか？
ここに決めた理由の一つに、貸切家族露天風呂が45分700円で借りられる事でした。温泉に行ってもなかなか夫婦二人でゆっくりと 露天風呂に入る機会はなかったのですが、今回はチェックインして直ぐに申し込みました。2つあり意外と利用されていない様子でした。 そんなに、大きな湯船ではないのですが、二人でゆったり入るには十分ですし、湯量・温度も調度良く、合格点です。

しかし、夕食後大浴場に行って見ると、100室のキャパに比べて、大浴場・更衣室ともに狭く感じました。特に、露天風呂は男性 三人が入れば、四人目は入るのに躊躇するほどの大きさであり、露天とは言え展望はゼロでした。

楽しみの一つ食事は？
予約する前から朝夕バイキングであり、この価格ですから期待はしていませんでした。
それでも、webサイトの写真や、TV番組報道では熱海ならでは魚介類と紹介していたので、微かな期待感や、最近の千円台半ばの ブッフェレストランの質の向上からある程度の質を期待していたのですが、見事に裏切られました。
当日は満室で、夕食時間は3回に分けて摂るほどの盛況なのですから、もう少し真心が籠ったメニューであっても良いのでは・・・・・

客層は
数年前に、有料老人ホームの評価調査をしているNPO団体と一緒に、数件の介護を必要としない有料老人ホームを訪れた 経験があります。今回泊まったホテルの夕食風景を見てこの時の事を思い出しました。
まさに、その時と光景と瓜二つです。全ての席はカップル合計で120歳以上、静かにバイキングに並び、もくもくと会話もなく 食べているのです。そして、決まったように食事の後に持参した何種類かの薬を飲む風景。
私たちも同じ、片方は高齢者の仲間入りの合計126才なのです。もう一度このホテルに泊まるか？　　ううーーーん、ないでしょう。
でも、次は同じようなコンセプト、オールシーズン 1泊朝食付き 5,250円の「四季倶楽部」に試しに泊まってみます。

今週、日曜日から火曜日にかけての三日間の当サイトのアクセス数が通常時の最大10倍に跳ね上がりました。
これは、事前に十分に予想していたことで特別なことではないのですが、土曜日夜のTBS「世界ふしぎ発見」 と、TV東京の週末定番安上がり旅番組の根強い人気と、影響力を思い知らされました。

先週のTV東京の旅番組は、春定番の鎌倉です。
東京から1時間、海と山と名所旧跡がありお手軽・安上がりななことから、鎌倉の町中で、旬を過ぎた芸能人の取材風景を見かけます。
今回のレポーターは松本明子ですが、彼女は何度も見かけています。番組終了直後と翌日、そうたいした事はないのですが、私のサイトの アクセス数も上昇します。

番組のなかの情報は嘘ではないが、かなり省略・誇張されている
番組は、二組のリポーターが、私の住む近所からスタートして、サイコロの目にそって江ノ島を目指し、色々なグルメや情報を提供する 仕組みなのですが、地元の私たちが見ていると、驚きと呆れの連続でした。

バス停で降りた一組が、近所で評判の菓子屋さんを探しだす設定なのですが・・
私たちはその評判のお菓子屋さんは知っています。しかし降りた バス停からは全くの方向違い、30分も歩かないと辿り着かない距離・場所にあるのです。
バス停近所の人たちに聞いても解るハズもないのに、 放送番組内の時間では1分もしないうちに、親切な人が現れて、30分かけて案内、連れて行ってくれてしまうのです。

全てその調子で、北鎌倉駅から葛原岡神社へや、若宮大通りから鎌倉最古のお寺「杉本寺」へは、通常徒歩30分かかる所を 、番組の編集都合上、時間的には1分もかからず到着。
画面の中ではその工程を省いているので、現場を知らない人が見ると、簡単な ルート・近い距離と勘違いしてしまいます。

ホームページのような情報提供番組ではなく、バラエティ番組である事は見ている視聴者も解ってはいても、誤解 してしまうのを免れえません。
これは、ロングステイ番組でも全く同じなのです。

「世界ふしぎ発見」はクゥオリティの高い情報番組のはずなのですが
昔、現役時代の若い頃、次の旅の目的地はどうやって決めるのと質問に「テレビ番組」と答えていた時期がありました。 インターネットが今のように一般化される前の時代(※インターネットエクスプローラや、ネットスケープナビゲーターはＯＳに 含まれておらず有料の時代があったのです。)
情報は、フジTVの「なるほどザ・ワールド」やTBSの「世界ふしぎ発見」だったのです。これら番組のエンディングに 流れてでる、現地コーディネーターの会社名をチェツクし、翌日、馴染みの旅行代理店に電話して、個人レベルで行けるか 聞いたものでした。

その「世界ふしぎ発見」が、ロングステイ地を特集するのも、時代の流れです。
おかげで、私のサイトのアクセス数は、放送終了と同時に異常なくらい急上昇しました。放送を見ている方はこの手の番組を バラェティとして捉え、詳細情報は自分でインターネットで確認すると云う手順を自然に、いとも簡単にやっているのです。

60代半ばに達しようとするロングステイの先輩の私が憂慮・危惧しなくても、頭から番組内のバラ色のロングステイライフを 信じずに、自分で調べて行動する世の中になって行くのは、自然の流れでしょう。
唯一危惧するのは、ロングステイニーズ・指向の強い、私と同じ団塊世代或いは少し上の世代の方々です。
このサイトをご覧に なっている方は、インターネット環境、web上の情報の取捨選択にある程度なれていますが、私と同じ団塊世代全てが、インターネット を常時使いこなし、情報の選り分けをしている訳では有りません。

例え、インターネットに接続して目的の情報を探しても、昔と比べると、ロングステイを商売にする不動産屋・旅行会社・斡旋 会社ばかりが上位にランクされ、真に必要な情報にたどり着く事は却って困難な時代になっているのです。

web上で、情報を発信する側としては、どうすれば良いのかと考えますが・・
結論は；情報を受け取る側に委ねるしか方法はないでしょう。

リタイヤして10年、収入は僅かな年金だけの生活が続いています。
当然ながら年金だけでは海外ロングステイは おろかまともな生活も出来ないので、後は蓄えの切り崩しです。 つまり、収入があろうとなかろうと、予定している一定額を銀行口座から毎月引き出すわけですが、 その日を現役時代と同じ、25日にしています。

25日は銀行窓口が大変混んでいるので、どうせ収入がなく自分の預金からの引き落としなのですから、 ある一定の決まった日にすれば良いものの、サラリーマン時代の慣習で25日と決めたので、それに そって、カミサンは食費・家計費をやり繰りしてますし、私も自分の小遣いが足りなくとも、25日まで 何とか凌いでいます。

定額の月々の生活費以外の出費は？
旅行とか、医療費や冠婚葬祭の出費はやむを得ませんので、その都度銀行に行きますが、その他の耐久消費材の 類は、25日まで待ちます。
どうせ同じ自分の口座のお金だから待つ必要がないのですが、自分課したケジメです。

今月は、リビングのシーリングライトの買い替えを予定しました。
我が家のリビングの蛍光灯照明は昨年末より機嫌が悪く、最初の1回目のスイッチONで5本のうち3本しか点かなかったり、 2回目のONで5本点灯したりと不安定のまま、蛍光管を全て新規に買い換えても同じなので、そろそろ寿命かなと、ヤマダ電機 で聞いたところ、何年使っていますか？の問いに考えてみると
横浜のマンションに入居した時に、お祝いとして協力会社の電機屋の社長さんが全室全て同じデザインの高級器具を揃えてくれ20年使い、 気に入っていたので鎌倉に越してきても使っていたので、ちょうど30年になるわけです。

ヤマダの店員に、「30年間同じ照明器具を使って来た人は初めてです。」と云われ不思議な気分です。モーター駆動部分もない、ただの トランスなんだから、壊れる訳がない、白熱灯器具だったら100年もって当たり前のハズなのに。

ともかく、買い替えなくては！！
歳をとって目が悪くなって来ているのに、五本のうち一本が何時もチカチカ・イライラしている灯りはストレスになるし、 結局、LEDシーリングライトしか売ってませんから12畳用のなかで一番明るいものを選びました。

これらの費用は定額の月々の費用には含まれていません。
何処からだすか？ドラエモンのポケットのように簡単・無限に出せれば問題はないのですが、リタイヤ資金計画には 耐久消費財出費に特定した項目はありません。

リタイヤ年金生活者のドラエモンポケットは、趣味・旅行を中心としたゆとり予算しかないのです。
12畳用3200ルーメンのシーリングライト25,000円也、これでまた今年の旅行予算が減額されました。残ったのは必要のない 過剰スペックの照明用のリモコンがひとつ。

これで我が家のリビングテーブルには、TV・エアコン・DVDプレーヤー・シーリングライトの4つのリモコンが鎮座し、各々のリモコン

ある日、アメリカドメインのメールをWeb受信専用のメルアドで受け取りました。
メールアドレスは活動分野に応じて使い分けています。
メルアドを複数持ち、使い分ける のは常識と思っていたのですが、意外とご存知なく、NPOセンターのWeb講座で一番最初に お話するのは、メールアドレスを最低三つ持つ理由についてです。

1. プライベート限定のメルアド
   普通一般的なパソコンユーザーの方は、インターネット回線契約をしているプロバイダーの名前が入ったメールアドレスだしょう。 これは、名刺で云うと本名です。
2. 社会活動・地域活動など対外的な場で使用するメルアド
   全く初めてお会いした人、どんな方で今後どのようなお付き合いをするか解らない方に、氏名・住所・ 電話番号を伝える必要がないように、メルアドも同じです。一般的には、プロバイダーを経由しない インターネット業者がサービスする「Webメール」を使用します。G-mailやhotmailなどがそうです。
3. インターネット上で使用するメルアド
   インターネット上で買物・登録・ダウンロードなど全てにメールアドレスが必要な世の中です、昔は登録した途端に 迷惑メールが来たことが有ります。 小さな無料のサービスを受ける為に、わざわざ本名を名乗る必要はありません。
   ここでは、「Webメール」で十分なのです。対外的なメルアドと違う会社のサービスを使い(例えばYahooメール・FC2メール) 迷惑メールが来るようになったら、そのメルアドを削除すれば済むことです。

1. 表示回数型　ワンクリック　0.01円ていど
   露出保証型とも呼ばれます。広告が貼られているページが何回表示されたかによって報酬を得るもので、 単価が安いのでアクセス数がよほど多くないと収入は増えません。
2. クリック保証型　ワンクリック　１～３０円ていど
   バナー広告やテキスト広告を１回クリックするごとに報酬が発生するというものです。ただ不正なクリックをチェックする 仕組みがあるので、自分でたくさんクリックしてもムダです
3. 成果報酬型　一件50円～5,000円ていど
   商品の購入やサービスの利用、資料請求などが発生した時点で１件につき５００円などの報酬が発生します。 また、購入金額の何パーセントというように比率で報酬が決まる場合もあり、現在のアフィリエイトのほとんどがこのタイプです。

退職してから毎年京都に行くようになりました。
最初は、半分本気で終の棲家探しでした。
京都市内中心部や観光拠点は大都市のわりにはバスに頼る不便な交通網なので、私鉄電車が多い、比較的郊外の嵐山・山科・宇治を不動産屋の如く 廻りましたが、高くて手が出なかったり、国際空港へのアクセスに難があったりして、結局は諦め、以後は観光に徹することになり10年に至っています。

そうだ、京都に行こう
JR東海のCMの影響は大きいです。修学旅行以来行ったことがなかった京都へ行こうと思ったのも、このCMのせい、そして退職後の自由な時間と 年齢を重ねた夫婦がともに京都の郊外を散策する姿が似合う年齢になってきたからでしょう。

しかし、国内旅行の一日単価は、海外旅行の交通費を含めた一日単価より15～20%ほど高くつきます。私たちの場合、国内旅行の基準旅費は、二泊三日二人で 10万円と決めています。海外ハワイ滞在7泊9日の場合の基準が25万ですから、総額では上回るものの一日単価としては、海外のほうが安いのです。

足と宿
京都の場合、何時もJR東海の新幹線＋ホテルパックを利用しています。
新幹線料金は世界有数の高さですから、押える為に小田原からのこだま自由席にしています。鎌倉から新横浜に出てひかり・のぞみに乗車する ことに比べても、時間的には一時間も変わらず、値段もやすくなります。
そのぶんホテルにかけられます。ここ数年ホテルは交通の便が良い河原町三条の京都ロイヤルホテル&スパにしています。
ここは、 幕末の歴史の舞台のど真ん中、ホテルの前は旧本能寺、角は京都長州藩邸、ワンブロック行くと、あの池田屋や、坂本竜馬の寺田屋があります。 食事は、先斗町や京都の歓楽街木屋町通りがあって便利です。

紅葉に比べて桜はタイミングが難しい
退職直後、予てからの念願だった東北の桜を見る為にツァーに参加しましたが、角館も弘前も散っていました。これを教訓に桜見物は 事前申し込みのパックツァーは止めて、自分と季節のタイミングを計って自由個人旅行で行こうと決めていました。しかし、この桜の季節の 京都は宿の確保が困難です。大阪のシティホテルと云う手もあるのですが、朝夕の鴨川沿いのお散歩を考えるとやはり京都、それも四条周辺 のホテルとなり、宿を多く抑えているJR東海ツァーズを利用せざるを得ません。
いままでの経験から、京都の紅葉の見頃時期は桜よりもかなり長く、少しピーク価格時期を外しても何とかなるのですが、桜はそうもいかず 、今回は京都のホテル・新幹線が一番高い時期、四月第一週と決めたのが一月末のことでした。

しかし、今年の桜開花は異常
伊豆の河津桜が二週間も遅くなったのに、関東の桜は観測史上、もっとも早く開花したのに、かなり狼狽えました。せっかく価格ドピークの 京都を抑えたのに・・・・
それからと云うものは、三月下旬は今更変更は出来ないのを承知で、自宅前の公園の桜とインターネツトの京都さくら情報を眺めていました。

桜も天候もドンピシャリ
四月四日から二泊三日、京都の桜は関東よりも一週間遅く、平年通りドンピシャリ、満開の見頃。天候は初日・二日目ピーカンの青空、三日目は 予てから予測されていた爆弾低気圧で曇りのち大荒れの天気予報でしたので、早めに鎌倉に戻りました。 これも、新幹線こだま自由席のおかげで、スケジュールの変更はその時のタイミングでできます。

さすが国際観光都市　京都の桜は美しい
退職後の秋、初めて京都の紅葉を見た時、噂通りの紅葉の美しさに感激しましたが、桜はそれ以上に恐るべき美しさです。 京都の桜は東京のさくら名所が薄い白に近い染井吉野が主流なのに比べ、多種多様、特に枝垂れ・八重桜が多く、絵になります。 今回、廻った所は以下の場所です。

※上記画像とリンクデーターは、 今回利用した京都桜写真館から引用しています。
誰でもが行く大観光名所東山界隈は、今回、お天気の都合と、あまりの美しき桜の洪水に圧倒され、来年に残しました。
YouTubeには、印象に残った数カ所の映像を少し長めの7分20秒にまとめてUPしました。敢て、今回はナレーション・スーパーインポーズ などの説明はなし、BGMのみになっています。楽しんでいただけましたら幸いです。

4月15日月曜日、朝、近くのヤマダへ、今、ビデオマニアの間で評判の超広角ワイドスポーツビデオカメラ「ビクター GC-XA1」をチェックする為 大船の仲通りに出ると、銀行のATMに入口間際まで並んでいる大勢の人たちの姿が目に入りました。

月末の給料日25日や、30日に結構銀行の窓口やATMが混むのは解りますが、どうして、それもこんな朝早くから？
そうだ、今日は二ヶ月に一度の年金支給日だ　退職するまで偶数月の15日が年金支給日とは知りませんでしたし、 都心の職場周辺では、このように銀行の入り口近くまで列を造っている人々の姿は見る事は有りませんでした。

国民基礎年金や厚生年金基金が受け取れるようになった60才になって初めて、偶数月の15日が年金支給日と知りましたが、とてもそんな 金額で生活出来るハズもなく、今でも偶数月の15日が特別な日ではありませんが・・・・、ここ数年、心なしか込み具合・列の長さが増して いるように感じられます。

こんな時に思い出すのが、下の写真です。
場所はモスクア・キエフ駅の裏の市場通りです。日付は98・8・14。
真夏のはずのロシアですが、寒そうな姿年老いた女性たちが、手に自分の洋服を掲げて売っている姿です。
ゴルバチョフから代ったエリツェンのペレストロイカ政策の行き着く先、コントロール不能な資本主義社会・泥沼の汚職官僚政治 が始まり、ハイパーインフレが起きたのです。
社会・共産主義として年金生活者は守られてきたのですが、この劇的な社会変革・政治変革では、年金だけに頼る退職老人生活者は 置き去られることになり、日本の戦後のような身のまわりの物を一つづつ、剥いでは売る「たけのこ生活」に陥ったのです。

最近では、ギリシャ・キプロスの銀行では、早朝から預金引き出しに並ぶ人々の姿が世界中に配信されています。それと同じような 光景を70年代のアルゼンチンでも目にしました。超インフレの為、一分でも早く支給された年金を引出し、もの・商品に変える為に 並んでするのです。

偶数月の15日の日本の銀行前の風景みて、あの時のロシアやアルゼンチンとは日本は違うにせよ、何か似たような風景に考えさせられました。

アベノミクスは国債発行を増やし、市場債券も日銀が買い上げると云う政策は単純な経済論理からみれば、インフレが起きるものです。 確かに日本全体の経済からみれば、コントロールされたインフレ、景気刺激策は必要でしょうが収入が公的であれ私的であれ年金だけに 頼っている大多数の退職者にとって、脅威・不安でしかないのです。

日本がインフレに陥った場合、年金生活者はどう自衛するか？
国が云うような物価スライドで年金支給額が上昇するハズもなく、自衛手段としてはアテに出来ない日本円を外貨に換えて、生活物価の安い・安定した 政権の国に避難するしかない、と云うのが数年前にファイナンシャルプランナーと議論した結論でした。
その時は、あくまでも仮定の話でしたが、最近のアベノミクスの影響(実体経済が伴わない期待感だけの)を見ていると、いつの世も取り残されるのは、 高齢者・年金生活者なのだ、そして、今までは部外者の目で見て来た自分自身ではないかと、思うような、偶数月15日の風景でした。

安倍さん・黒田さんが、このブログを読んで下さる事を期待しています。

自宅から徒歩圏の大病院は7時半から受付を開始しており、検査の為の採血は8時から始まり、結果は2時間ででます。
医師の予約は11時ですから、一旦自宅に帰ってから再度11時に出掛けました。
相変わらず、泌尿器科診察室前は同じ年齢層の男性でいっぱいです。
予約診療のみでこの混雑ですから、外来・初診となると 、受付から5～6時間以上待つことになるでしょう。予約の11時と云うことは、11時半に表示パネルに番号が表示されて、実際のドクター の面接は11時45分頃になるのが普通です。

今回のPSAの値の結果は、9.64。
前回の四か月前は、10.75ですから、幾らか下がったものの基準値の0～4に比べると、依然として高い値です。
10年前、リタイヤ直後にファミリードクターに勧められて測った時は、既に4をオーバーした6でした。
その後、4か月毎の検査が今日まで続き、値が二桁になった時点で、生体組織検査を行いましたが、ガン細胞は検出されず現在に 至っています。

さて、前立腺がんのPSA検査とは？

PSA検査は男性特有の生体臓器、前立腺のがんを判断する最初の基準として非常に有効とされています。
血液検査だけで測定できるので、前立腺がんの集団検診でも用いられます。

ちなみにPSAとは健常男性の前立腺から分泌される物質で、精子の保護膜成分のたんぱく質を分解して開放する役目があります。
通常PSAは血液中に流れ出ることはないのですが前立腺の疾病によって浸出して検査に反応するようになります。
PSA値が高ければ高いほど前立腺がんの確立も高くなっていきます。年齢にもよるのですが約4.0 ng/mL程度から疑いが強くなります。

4ng/ml以下 陰性：定期的にPSA検査をして経過を見守ります。
4.1ng/ml～10ng/ml グレーゾーン：正常値より若干高めの値で、がんの人と前立腺肥大症など、前立腺の他の病気の人が含まれている可能性があります。 10.1ng/ml以上はがんがあることが疑われます。高い場合は数百ng/mlという数値が出ることもあります

最近、このPSA検査が話題になったのが、同じ団塊世代のお笑い芸人・間寛平さんの例です。
世界一周マラソンに出かける前に、PSA検査した際、既に値は10をオーバーしており、生体組織検査をしたのですが、検出されずにそのまま、マラソン にでかけ、行く先々で血液検査をすることになったのですが、寛平さんはPSA値が上昇しつづけても、前立腺生体組織検査を拒否したのです。
彼が拒否した理由は良く解ります。
生身の体の前立腺を目がけて針をさして、組織を20カ所採取する検査は、実は痛いのです。
そして、数週間尿に血液が混じり、赤いオシッコが続くのはあまり気分の良いものではありません。結局、世界マラソンの途中、トルコだったと 思いますが、PSA値が3ケタ近くなって覚悟を決めて、前立腺生体組織検査の結果クロだったのです。

私の場合？
10年近く、4か月置きに検査しているのですが、づっと10近辺を行ったり来たり。
今回、ドクターに、アメリカでのPSA検査否定論について伺いました。PSA検査否定論とは、税金・保険診療費をつぎ込んで前立腺がんの 早期発見を実施しても、医療費は下がらない、却って増えて行くと云うものです。

PSA検査の確立で、いままで自然死するまで解らなかった前立腺がんがどんどんと見つかり、治療するものですから、以前よりも医療費が 上がって行くのです。

ドクターの見解
・日本でも同じ議論が沸き起こっている
・確かに前立腺PSAの値と死亡率・生存率は比例しない
・前立腺がんの進行は他のガンに比べると遅い
・現代医学では数あるガンの腫瘍マーカーのなかでPSAが一番信頼性が高い

結論
自分の死亡推定年齢は73～78才としているのだから、若し万が一、前立腺がんが見つかっても、何にもしないで置こうかな

今年のゴールデンウィークは、中日の三日間を休暇にすれば10連休となり、現役時代でしたら、先ず 間違いなく、10日が必要になるようなフライト環境の国・地域に飛んでいたことでしょう。
しかしリタイヤシニアはこの期間、勿論、何処へも出かけません。
何も好き好んで一年で一番高いシーズンの飛行機に乗りませんし、ぼったくり価格のホテルにも泊まりません。5月の第2週ゴールデン 明けなら、ピーク時の60%の価格で行けるのに、何でこの時期に行く必要があるのでしょう。？

それでも、知り合いの旅好きリタイヤシニアご夫婦は、この時期に出かけていきました。
理由は；
このご夫婦のお気に入りは、世界遺産や秘境・異文化圏の国々への旅で有名な「ユーラシア旅行社」です。
この旅行社はどちらかというと JTBやHISが、この手のパック旅行のビギナーコース、西遊や道祖神がこだわりマニアコースに比べ、料金も内容もミドルレベルコース といったところでしょう。
このご夫婦は、リタイヤしたら安い時期に旅行に出かけられると喜んでいたのですが・・・・しかし、思いもよらぬ落とし穴がありました。 ピーク時の募集型主催旅行は参加者が集まりやすく、催行されるのですが、価格の安い連休明けを設定しても、最低催行人員に達しない ケースが多いのです。
私は、個人手配をお勧めするのですが、言葉や食事環境や同じ興味の人々と一緒に旅するのがお好きなようで、敢えて、高いのを承知で、 この時期にお出かけのようです。
さて、限られた予算の私たちは、この連休中どうしているのか？
孫や子供が遊びに来るでもなく、家の周りは新緑で綺麗なのですが、観光客でいっぱいで混雑しているし、スポーツも趣味のサークルも、 休みが多いので、少々暇を持て余すことになります。
そこで、毎年この暇な時期、暇な時間がたっぷりあり、集中作業ができる時期にやっていることがあります。
パソコンのデーターバックアップとリカバリーです。

このサイトをご覧になっている方は誰でもが経験していることと思いますが、普段使っているパソコンは、徐々に立ち上がりが遅くなったり、 余計なメニューがタスクバーに表示されたり、経年変化でどうも調子がイマイチと状態になります。
私は、毎年この大型連休の3日間を、この作業に充てています。
パソコンのリカバリー・初期化は大変な作業と思われますが、年に一度、自分のパソコンライフを見直すには良いチャンスです。 先ずは最初に、データーのバックアップが必要ですが、この時に1年間貯め込んだファイル・フォルダーの整理・見直しが出来ます。 以前に、老前整理について書きましたが、これもその続きです。

出すことのないメールアドレス、必要が無くなったお気に入りのURL、破棄してもよい文書ファイル、絶対残して置きたい画像‥等、毎年 整理し、思い切ってエイ・ヤーと、Cドライブを初期化しました。
再立ち上げ後のソフトの再インストールにしろ、毎年作業内容が変化していますので、見直しの良い機会になります。
今年は、この作業に3日間費やしました。捨てたファイルやソフト類も多く確実に、立ち上がりや、操作性は向上しました。この 私のメインPCは、今年4年目に入りますが、次のOSはwin8となると、使えないソフトが多そうなので、じっくりとメンテして、 持たせないといけないようです。

この3日間、家から一歩も出ずの作業で、目が疲れたのと、体重が1キロ近く増えてしまいました。
さて、来週、安くなってからは、体調不良から半年ぶりの海外、ホノルルだ！

私たちはリタイヤ後、年に二回、7泊から12泊のオアフ島・ワイキキのホテルで 滞在型の旅を楽しむことにしています。
ハワイに別荘やコンドを買えるほどのお金持ちでもないし、年に1週間しか使えない のに、毎月管理料を百数十ドル払うような高級リゾートホテルの会員でもないので、 極々普通に、年間を通して安い時期のエァー&ホテルパックをアレンジして 二回は来るようにしています。

毎年、年に二回、どうやってホノルルで過ごしているのか？
当然の質問・疑問です。
日本での日常のリタイヤ生活に変化をつける為と公式的には云っているのですが。
本当は「妻の持病の転地療法の為」です。 奥さんご病気なのですか?
ハイ、リタイヤ後に発症したつまんない病という名の病気で、数か月に一度、 日本から離れないと、病状が悪化する、厄介な病なんです。

私たちの平均的な一日の過ごし方、今日の場合
6時30起床、17階の東南側のラナイからは、朝日が昇るダイヤモンへッドと、 青い海が見えます。今日もお天気は最高。
ジョギングウェアーに着替え、昨夜買っておいたパパイヤ・バナナとヨーグルトを つめた朝食ボックスを持って、アライア運河沿いを東端のカピオラニ公園に向かいます。 公園の手前のABCストアーでコーヒーとマフィンを買って、青い海と緑の芝に囲まれた 公園のベンチで朝食、これは滞在中、変わりません。
9時ホテルのお部屋に戻って、カミサンは洗濯、私はメールのチェック等をしてから、 10時には街に出かけます。
お部屋のお掃除為に空けなくてはならないのが、一番大きな理由です。

1日にイベントは一つと決めています。今日の唯一の私たちのイベントは、 バスに乗って昔懐かしパンチボウルです。

「パンチボウル」って知っていますか？知っているという人は、かなり昔にハワイへ 行かれた人ですね。現代の若者の皆さん知りません。パンチボウルは正式には国立太平洋記念墓地 です。説明文を引用すると

7万5千年から10万年前の火山活動によって形成された高台のクレーター、 パンチボウルは、古代ハワイで「Puowaina（犠牲の丘）」と呼ばれていました。 タブーを犯した罪人をいけにえとしてハワイ古代宗教の神に捧げる祭壇が高台に置かれていたのです。国立太平洋記念墓地としてオープンしたのは1949年。第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で母国のために自らを「犠牲」 にした4万6千以上の兵士が眠る丘となりました。

5時半からワイキキの中心街にお出かけが日課です。
この時期(5月)夕日の時刻は、18;58ですからそれまでの時間、カミサンの大好きな ウィンドーショピング、私は、モアナサーフライダーのロッキングチェアーで、 文庫本を読むか、飽きたら街ゆく人のウォッチングで暇つぶしです。
ワイキキの夕焼けはこの季節、山にかかって沈みますので、照り返しの美しい 海を望むなら、秋から冬にかけてのほうが良いでしょう。日はワイキキから 見ると真正面に沈みます。
夕日を見て、夕食に何を食べようかと観光客が松明に火が灯されたカラカウア 通りに繰り出す頃、私たちはホテルの部屋に戻ります。
原則、夕食は部屋のキッチンです。
最近のワイキキのスーパーには、日本食の冷凍食品は何でも揃います。あの 名品「冷凍さぬきうどん」でも、「冷凍五目チャーハン」・「冷凍餃子」 まで何でもあるのです。
こうして、私たちのワイキキの一日は終わります。
明日は、本土アメリカ人観光客に圧倒的な人気であるのに、日本人には あまり知られていない「平等院」へ、半日バスハイキングの予定です。

ここは何処？　このお寺は何？ ここは、ハワイの東側、カネオヘの郊外の墓地公園の中にある、仏教系住民の為の お寺です。お寺は宇治の平等院をコピーして作られており、アメリカ人観光客 に大人気の観光地です。
日本人観光客は皆無、私たちのような暇人・物好きなハワイリピーターしか来ない 訳は？・・・・・
オアフの唯一の公共交通機関「市バス」を使ってこのTemple Valleyへは ワイキキからの直通バスもなく、日本人にはおなじみにアラモアナバスセンターから も出ていないのです。ダウンタウンの分かりにくい街角から一時間に一本のバスで、一時間かかるのですから 短期の旅行者が行かない訳です。

それでも私たちは、ワイキキから往復5ドルで半日十分に楽しめました。
昼食は、Temple ValleyショッピングセンターのフードコートでBENTOで済ませ、ホテル に戻ったのが3時、お昼寝後、今日は金曜日、ヒルトンの花火がある日なので、 少し遅めに海岸へ出ました。
ヒルトンの花火は人気なのですが、時間がいい加減なのです。
11月から3月は7時半頃、4月以降は8時頃。そうなんです。「ころ」なんです。サンセット の時間に合わせているのでしょうか？

さて、明日は土曜日で休息日、朝早く起きて、ファマーズマーケットまでウォーキング 、あいも変わらぬ観光客用の店・値段をざっと見まわしてから、 カハラモールへ行ってワイキキにはない、少し豪華で、健康に良さそうな朝食をし(アメリカ流のジャンクフード朝食はヘキヘキです。)、あとは、公園の大きな木の下にゴザを敷いて、 1日ダラダラと過ごす予定です。

休養の為に来ているので、三日に一日は完全休養日です。
そんなに若くもないのですから、いくら観光目的といって毎日出歩いていては、 疲れます。それに、ここは勝手知ったるホノルル、最大の目的は、気分転換、カミサンの 持病の治療(病名は3/10記事参照)なのですから、あまり出歩きはしません。

滞在しているホテルのお部屋が、2ベットルーム・正面に青い海が見えるような 豪華なお部屋なら、一日ベランダで横になって本を読み、食事はホテル内で済ませる。 そんな滞在が理想なのですが、私たちの泊っているホテルには、ルームサービスどころ か、レストランさえないホテルです。
客層はこれまでは、日本のパックの若者層が多かったのですが、 ここ数年、 私たちと同年代のご夫婦や、旅慣れたシニアのグループが増えています。
それよりも、際立って増えたのが、大陸系の幾らか余裕のありそうな中国人団体客です。 そろそろ、私たちは考えなくては・・・・

今朝はゆっくり7時半起床
朝食用のクワッサンを買いに外に出ると(ワイキキには日本のような美味しいパン屋さんが なく、あっても美味しくないし、なかなかクロワッサンは売っていません。)、カラカウワ通りはパレードの準備中でした。
土曜日は割とパレードが多いのです。
今日は、ハワイに住むフィリッピン系住民コミュニティのパレードでした。昨年来た 時は、同性愛者の権利を守るパレードでアメリカらしい大らかさを感じました。
そして明日、日曜日は、HISが仕掛けたホノルル駅伝です。さてJALのホノルルマラソンのように、柳の下に 2匹目のドジョウはいるのか？

午前中は高級ホテルで読書

私たちは暇なときは、新婚さんの憧れのホテル、モアナ サーフライダー(一泊税込35,000から)の ロッキングチェアーに座り、カラカウワ通りを行く観光客を眺め、またこのホテルから ウェディングドレスに着飾って、リムジンに乗り込むカップルの品定めをして過ごしています。 今朝は、3組のカップルがこのホテルからリムジンに乗り込んで行きました。 今日は朝からピーカンの快晴で良かったですね。
余談ですが、圧倒的に地方出身のカップルが多く、首都圏の新婚カップルは年々減っている そうです。解る気がしますね。

午後から市バスに乗ってカハラ地区へ
ワイキキ近郊で一番の高級住宅街のカハラモールのスーパーは、ワイキキのスーパー とは全く違った品揃えで有名なところで、ここに今晩の夕食を買いに来ました。 バス代は二人で往復10ドルになり却って高くなりますが、4日間フリーパスを購入しているので 使わなくては損そんという訳です。
ワイキキの食料品の値段は、年々上昇しています。
今回は円安でキャッシュ102円計算ですから、尚のこと、昨年よりも高く感じます。 ロングステイごっこ夫婦二人の一日三食の食費・材料費50ドルは、難しい状況になってきています。 ワイキキで座って、ウェーターがメニューを持ってくるような環境のレストランでは 二人でランチ一回最終的に50ドルで抑えるのには、結構な忍耐・我慢が必要になります。
もしかしたら、このワイキキで、1日の食費を何ドルなんて考えながら過ごして いる還暦を過ぎた、いい歳をした日本人観光客夫婦は私たちだけなのかな・・・・・
ほとんどのご夫婦は、一生に何回かのハワイ旅行だから、財布の中身を気にしないで 出かけ、買い物し、食事しているんでしょうね。
どちらが良いのかは、解りません。

明日は今回の大イベント、ラニカイハイキング、カイワリッジ・トレイルです。

私たちがハワイに描く海のイメージはいつもこんな感じです。
確かに正解で、今日行った東海岸のカイルアは、アメリカ合衆国で 一番美しいビーチと讃えられている所です。
今日のメインはこの有名なカイルアの隣のラニカイビーチの裏手にある自然散策道 カイワリッジトレイルに入り、丘の上からこの二つの美しいビーチを、今回購入した、超広角 ワイドビデオカメラで撮影しようとの目的でした。

いままで、ハワイ・オアフには二十数回きていますが、天候、特に雨で 予定キャンセルや延期をしたことは一度もありませんでした。
観光に天候は付き物ですが、ハワイはいつ来ても常夏の青空が広がっており、 乾いた爽やかな風が吹いているのを、疑ったこともありませんでした。
しかし、それは、ホノルルに限ったことであることを今日思い知らされました。 上のオアフ島地図は、島を形成する山脈二つを少し強調したマップです。
ハワイ諸島は太平洋の真ん中にあり、常に 北東からの貿易風が吹いています、その貿易風によって運ばれてきた雲が島の 中央部の山脈にぶつかって雨を降らせ、南西部のホノルル・ワイキキ周辺は 乾いた風、毎日の晴天となるのてす。
日本の冬季の上信越と関東平野南部の関係が、オアフ島では一年中続いているのです。
ワイキキからカイルアへは、この山脈を越していくルートと、ハナウマ湾を廻っていく 行くルートがありますが、峠越えのほうが近いのは間違いありません。何度かこの 峠を越える度にほぼ100%スコールが降っています。
でもたいていは、海岸に出ると晴れているものなのですが・・・・
日本でも日本海にある新潟市は思ったよりも雪が少ないのと同じですが、しかし、 今日の雨は違っていました。スコール程度ではなく、ホノルルのダウンタウンを出て エマム女王サマーパレス辺り(山脈の南西側)から雨が強くなり、 峠近辺は豪雨でした。
峠を下って行くと、普通は見えてくるカネオヘ湾も今日は雨に煙って何も見えませんでした 。これはもう諦めるしかありません。
バスには、若い日本人カップルが二組乗っていました。
この雨の中ガイドブックに記載されているカイルワショッピングプラザ一つ手前の 何もないバス停に降り立って行きました。どうするつもりなのでしょうか？

オアフ島のバスの旅は超簡単です。
ドライバーに英語で次のように言える人ならＯＫです。
　I'd like to go to the XXXXXX!
　Could you let me know when we get to XXXXXX?

但し、今日のようにドライバーが色々行ってくるケースもありますからご注意。
今日アラモアナから乗ったバスは、直接カイルアビーチパークへは行かずに、近くを 通るだけです。正式にはカイルアのトランジットセンターで乗り換える必要があるのです。
しかし、このバスは二時間に一本しかないので、解っている人はビーチパークから 1km離れたバス停で下車して歩いていくのですが、今日のドライバーは、正式な ルートの話で、このバスはカイルアビーチパークに行かないと、言い張るのです。
最終的には、drop us at most close of bus stop for beachで解決しましたが 、私の英語は相手には通じますが、なかなかアメリカ・ハワイ英語は聞き取る のは大変です。

今回のハワイショート・リピートステイも今日と明日になりました。
1週間フルに 滞在する7泊9日が私たちにはちょうど良い長さです。
そんな、今日、昨日から喉がいがらっぽい感じがしていたのですが、起きると 体が重く感じます。
どうやら疲れと連日のバスの冷房にやられたようです。
今日の予定は特別なく、カミサンのショッピングの付き合いなのですが、それも 億劫なほど、だるく感じるので今日は、ホテルの部屋で一日過ごそうかと カミサンに提案してみました。
お恥ずかしい話ですが、カミサンは都合100回ぐらい海外旅行の経験があるのですが、 英語は全くダメ・方向音痴・暗算は不得意ときています。つまり、幼い子供と一緒 で、海外では一人で出歩けないのです。
10年位前に、バンコクでやはり風邪をひいて、カミサンに朝の朝食用のパンと 飲み物を、サービスアパートメントの二三軒先の雑貨店にお使いを頼んだの ですが、「初めてのお使い」は成功しませんでした。

それがどうでしょう。ここホノルルでは「寝てていいよ、私一人でブラブラお買いものをしてくるから お財布ちょうだい」、ときました。
そして、「カラカウワのメイン通りなら、大丈夫。午後からのアラモアナは、 ちょっと不安だから、午後までに風邪を治しておいて一緒に行って。 それで、今何か買ってくる？」
つまり、ワイキキはカミサンにとっては、外国ではないのです。
横浜のデパートと同じ感覚で、日本語で買い物ができて、一人で帰ってこれる 安全な場所なのです。
そして、お気に入りのTシャツ数枚と、バック(ブランド物・光り物は嫌いなので 助かりますが)を買って無事に帰ってきました。
午後からは、ばらまき用のチョコレートを10セントでも安く買う為に、最低 3軒のお店のはしごをするようです。今更、チョコレートでもないでしょうが、 それもカミサンの旅の一つ楽しみなようで・・・・・フーーーーン

ワイキキの街は今、改修工事の真っ盛りです。
アラモアナセンターは、1Fのメインストリー・ステージ廻りを大工事中、ワイキキショッピング プラザも地下街は全改修、終わったばかりのロイヤルションピングプラザも外廻りを やっていました。
毎日、4,000人ほどの日本人観光客が押し寄せてくる街は、日々変化し、人気のない店 はどんどん淘汰されていきます。

そんな街での最終日の過ごし方は？
お気に入りのホテルのフロントテラスのロッキングチェアーに座り、本を読みながら カラカウア通りを往く人々のウォッチングです。
最近のカミサンとの話題は、あのカップルは何国人か？です。
昔は、韓国・中国・台湾・香港orシンガポール華僑の違いは、かなりの確率で解りました。 ファッション・持ち物・髪型・雰囲気で解るものなのですが、最近のグローバル化で 難しくなっています。
日本人ではない、と分かる方法は割と簡単です。
意外なことなのですが、カメラです。昔の日本人観光客のステレオタイプ的なイメージ では、出っ歯、メガネをかけ、カメラをぶら下げている姿なのですが、2013年、逆説的に云えぱ 一眼レフデジカメ(但し入門機の安物レンズ)を持って歩いているのは、中国人です。
日本人観光客は、もうあんな大きな重いカメラを観光旅行に持って歩きません。撮影が 目的の旅行でしたら、入門機の中途半端なレンズのカメラは持ち歩きません。
そして、ミラーレス一眼レフを持って歩く女性は、100%日本人です。

一番難しいのが韓国の女性です。昔と違ってお化粧・髪型・ファションが日本人女性 と全く同じなのです。男性とカップルの韓国女性なら、その行動・雰囲気で解るのですが 女性同士だと、話しているのを聞かないかぎり解りません。
本土中国人女性は、まだまだ韓国、日本人女性の域に達していません。香港・台湾・ シンガホール女性は、これと云い切れませんが、違うんです。もっと何か主張している 感じがします。

プロに聞いてみました
インターナショナルマーケットの韓国人おばさんに、見分け方を聞いてみました。
結果は、「雰囲気ね」これで商売しているのだから、間違いないわよですって。

明日、帰ります。

かなりの昔の話ですが、海外旅行から成田空港に戻ってきて帰りの普通通勤電車「エアーポート成田」の座席に座り、 廻りを見回した時に、かなりの違和感・空間的、時間的なギャップを感じ、何で自分は今、ここにいるのだろうか？ と不思議な感覚になることがしばしばありました。

特に、東南・西南アジアからダイレクト便で戻った時に、この感覚・違和感は強く感じていました。
南米・中米の場合一度、アメリカの大都市ダラスとかロサンゼルスで、またアフリカ・中近東の場合、昔はシンガポール・ ホンコン経由でそのギャップを経験してくるので、違和感はかなり薄れていますが、インド・ネパール・バングラディッシュ・ ミャンマー・スリランカ等の南アジアの場合、意外にも成田とダイレクトで繋がっていた時期があり、この地域から戻って 来た時に感じる、フワフワとした非現実の浮揚感が数日続くこともありました。



何だ！この清潔感は！！
　トイレは臭わないし、チップを請求するオバサンもいない
　電車を待つのに列を作っているし、誰も割り込んでこない
　誰もプラットホームでタバコを吸っていないし
　大声で喋っている人もいない
　売店の商品に値段がついている
　こんな少額なのにレシートを呉れるし、つり銭が合っている
　おまけに、「有難うございました」だって
町や道路に出てみると
　車がこないのに、みんな赤信号で止まって待っている
　横断しようとしたら、車が止まってくれた
　車はどれも警笛・クラクションを鳴らさず静かに動いている
　タクシーも物売りも誰も声をかけてこない
　何をしているのか判らない男たちが地面に座っていない
　スーパーマーケットで自分のバックを持って入れる
　誰も自分たちを見ていない、まるで透明人間のかのように


こんな日本人なら当たり前のことが、夫婦二人きりで西南アジアを自由旅行して成田に帰って くると、驚き・違和感としてほんの数刻続き、やっと日本に戻ってきた、もう緊張せずに、食事の 注文もできるし、100円程度のものを値切り交渉せずに買えるのだ。と思う反面、何かの物足りなさを感じ、 あの緊張感・刺激・解放感・空気・風・匂い・暑さを懐かしくも思うものでした。

しかし、最近リタイヤ後の旅の戻りで、この感覚がないのです。
ハワイ・バンコク・台北・クアラルンプールは、少し遠めの国内旅行と変わらず、日本の感覚・常識で動けるし、食生活も 物価の差異感覚もさほどでは無くなってきています。
私たちが歳をとり、旅の経験がそうさせているのと、やはり大きいのはグローバル化・各国の経済成長と共に人々のモラルが 平均化されてきているからでしょう。

そろそろ、65才と62才の夫婦らしく、国内の温泉に浸る旅の年齢になってきたのでしょうか？
定年・リタイヤ後のロングステイブームはまだこれからも続くでしょうが、何時かは日本に戻り、普通の老後を送ることをお忘れなく とお伝えするのが、少し早めにリタイヤして、このようなサイトを発信するものとしての役割かな、と思います。

最近あまり見かけなくなった「定年退職挨拶状」が届きました。差出人は 古くからの旅の友人です。

私が退職した時は、出していません。職場にはまだバブルの残影があり、55才自己都合で勝手に辞める 私は、戦場離脱・職場放棄的に見られる節もありましたし、大会社・官公庁と違って、社内に定年退職挨拶状 を出す慣習はありませんでした。
また、社内の部署の送別会はお断り・遠慮し、現場の気心の知れた仲間・協力会社の皆さんと、昔の苦労話など で盛り上がった送別会をしていただきました。

今回の差出人は、夫婦共通の友人の女性で、超有名医科大の研究者・ドクターです。彼女の大学・病院・学界廻りでは、定年退職挨拶状 を出す慣習が当たり前のことなのでしょう。
挨拶文は、個性的な彼女には珍しく、お決まりの定型文で始まっていましたが、やはり途中に彼女らしい一文がありました。

昨年、父から返してもらった私の時間ですが、まだ自由に使える時間であることに慣れず戸惑いを感じます。
暫くは体をやすめ、そろりそろりと歩んで行こうと考えています。 ・・・・中略・・・とりあえず先ずはガラパゴスかな。

現役時代、頻繁に観光未開発国の田舎、秘境とまだ呼ばれていた国々・地方を旅していた頃、昔ほどではないですが お土産、記念になるものを買っていました。
将来、何時かリタイヤし、年老いて旅ができなくなったら、これらのお土産物を飾った部屋でロッキングチェアーに 座って眺めて、悦に浸ろうと云う魂胆でした。
何時からか現地の記念として購入するものは、絵画と置物or焼き物各々一点と決めました。
個人手配旅行という形が多く、現地での時間もあり、ガイド・通訳もついているで、お土産物屋ではなく、絵画ギャラリーや 博物館の売店で、しっかりした物の購入が多かったのが自慢でした。
いつしか、これらの絵画・レプリカの類は増え続け狭い二人暮らしのマンションの一部屋を占領するようになってきてしまいました。

リタイヤしたら、何時か大きな展示室のようなお部屋のある住まいに住み、外の森を眺めながら、思い出に浸る生活を夢見ていましたが、 現実は甘くなく、展示室が設置出来る森の一軒家は、実際のリタイヤ生活には不便極まりなく、資金と相談し、カミサンの満足が満たされる 住まいとなると、以前よりも若干狭くなってしまいました。

年金が満額支給される年齢64才になった昨年あたりから、自分が亡くなった後の事、その後のカミサンの暮しを考えるようになりました。
今までため込んできた記念品の博物館レプリカ類は、書斎の専用ショーケースに収まっているので良いのですが、数十点に及び絵画の収納には スペースが必要です。リビングや自分の書斎に季節ごとに架け替えても、全て展示するには10年はかかります。
これらの絵画には愛着があり、購入時の思い出などが詰まっていますが、私が逝った後の処理のことを考えると、元気なうちに 興味・関心のある方がいらっしゃれば引き取っていただけるのが一番と考えるようになりました。

そんな時、私が所属するNPOのファンド部会が遺品整理を中心とした「玉手箱」という システムを立ち上げました。
故人が残していた思い出の品を寄付していただき、欲しい方へ幾らかの金額でお譲りし、そのお金をファンド資金として、市民活動団体に 提供するというシステムです。 詳しくは鎌倉市民活動センター ファンド部会　玉手箱をご覧ください。

先月、自宅にある全ての絵画類を「玉手箱」に引き取っていただきました。
思い出深く、後ろ髪ひかれる、自分なりに高額の作品もあったのですが、全て寄付しました。後日、市民フェスティバルの場にブースを設けて これらの作品を展示、即売し全品お値段がつき、鎌倉市民の皆様に引き取っていただいたそうです。
私は、その時期、ホノルルにいたので参加出来ませんでしたが、返っていないほうが良かったでしょう。

65才で、今までの旅の思い出の品一部を処分して良かったのか？
解りませんが・・・・、しかし、ゴミとして焼却されたのではなく、関心ある市民の元に置かれ、飾られているのですから、幸せでしょう。

老前整理・生前処分の関するブログ内リンク
老前整理の1　大量の写真アルバムの処分
老前整理の2　本の整理・処分
老前整理の4　フィルムカメラ・手紙類の処分

入れ歯と云えば、こんなイメージですが、まだそんな年齢ではなかろうし、TVコマーシャルの入れ歯洗浄剤は、 無縁の世界と思っていました。
三週間前の夕食時に、左下、歯冠修復してある奥歯3本がゴソッ・ポロと欠け落ち、口の中に転がり込んできて びっくり。
前々から、何回も欠損補修をしてきた場所ですが、どうやら寿命のようですが、一応テッシュに包んで翌日、係りつけの 歯医者さんに行きました。
退職を機に横浜から鎌倉に越してきて10年、内科医は鎌倉のドクターに変えましたが、歯医者さんだけは長年診ていただいて いる、気心の知れた先生のまま、電車で二駅通っています。

案の定、歯茎の土台からの欠損なので直しようがないとの事、ブリッジによる義歯はひっかける相手の歯がないので無理、入れ歯もしくは希望すれば インプラントと云う方法もある、何れにせよ、歯茎に残っている残骸を抜歯する必要はあると、説明されました。
このお友達感覚の先生は、その他の方法として、そのまま何もせずにほっておく、というのも一つの選択と付け加えました。

65才、後10年の寿命と考えると、顎骨にドリルで穴をあけて、ネジを埋め込むなんて恐ろしいし、必要なく、保険適用の入れ歯で 十分なのですが、抜歯にはトラウマがあります。40年以上も前の南米時代、突然の虫歯の激痛で飛び込んだブエノスアイレスの歯医者 は、有無を言わせず抜いたのです。その時の痛み、グリグリ・ゴリゴリと云う音・感覚、その後の口の中の血の味、匂いが今でも忘れ られません。

ドクターは40年前のアルゼンチンと今の日本の医療技術は格段に違うと云うのですが・・・・
ともかく、結論は急がなくても良いですよの言葉に甘えて、3週間経過し出した結論は、今は左下だけの欠損で良いが、この先、右下 或いは左右の上下も何時まで保つか解らないので、入れ歯にすることにしました。
そして、一昨日、意を決して抜歯に臨みました。
麻酔の注射が少し痛かった程度で、残骸が小さかったこともあり、ゴリゴリ・グリグリ、痛みもなく、出血も少なく抜歯はいとも簡単に 終わり、処方された痛みどめは一包も飲むこともなく済みました。
来週、入れ歯の型どり。
いよいよ、イメージしているシニア・年寄りの世界に入って行く訳です。

OJT オン・ジョブ・トレーニングとは、現役時代の新人教育の現場でよく使われた言葉です。
デスク・ペーパー上の研修教育が済んだ新人は、先ずは、実際の現場で知識や理論よりも、如何にモノづくりの現場では、経験が必要なのか 多少は荒っぽい手法で教えてきました。
今週は、カミサンから男一人暮らしの為のシュミレーション、OJT を課せられています。
この春の季節、カミサンのアルバイトが忙しくなります。
企業の集団健康診断の季節で、医療の有資格者が一時的に不足し人材派遣会社は登録者をかき集めています。
普段は滅多に バイトをしない我が家のカミサンも、この季節だけは時給も上昇し、夏物の洋服を買うためにせっせとバイトにでかけます。 先週から大きな工場の集団検診のようで、朝の7時には出かけ、夕方遅く帰ってきます。
この時期に限って、家の家事全般は私の当番となります。洗濯はカミサンが朝早く済ませますが、ゴミだし・部屋の掃除と 夕食の支度をしなくてはなりません。

カミサンの論理
二人とも働いていない定年後のシニアライフ、なんで私一人が、炊事・洗濯・掃除の家事全般をやらなくてはならないの？ 私が働いている間だけでも、貴方がやって、これは貴方の為でもあるの！、私が病気にでもなったらどうするの、貴方が先に 逝くとは限らないのだから。

団塊世代・ニューファミリー層・子供のいない友達夫婦の常として、私は現役時代から他の夫と比べて、かなり家事には携わって きた自負がありますが、それでも洗濯・掃除はあまり好きではありません。
特に超が3つぐらい付く綺麗好き・片づけ好きなカミサン は、私のやり方が気に入らず、免除されてきた経過があり、今回は任務は、フローリング床のロコロコ、ゴミだし、洗濯もの取り込み、夕食の準備です。

昨夜は、買い物には出かけず、冷蔵庫の余りものから、アスパラの胡麻和え、ポテトと牛蒡のマヨネーズサラダ、肉野菜炒めの3品でカミサンから合格点。
さて 今晩はとなると、カミサンのリクエストは、お刺身と何か一点、但しがあってお刺身は、スーパーではなく、仲通りのお魚屋さんで買うように、 それも値下げがある午後3時以降、野菜は、 どこどこのスーパーは鮮度が悪いので、買ってはいけない、買い物にはエコバックを持って行けと、注文が多いのです。

私だって確かに暇はヒマなのですが、週末から始まる講座資料は作らなくてはいけないし、頼まれている来週から始まる鎌倉美術家協会の公募展の ホームページ更新の下原稿の準備はあるし、結構忙しいのですが・・・・、今晩の後一品と買い出しのことが重く圧し掛かってきて、なかなか進みません。

カミサンの働いてきたものが、我が家の収入や旅行経費の一部になる訳でもなく、来週には全て横浜のデパートに消えていくのに・・・・、と言っても 一つだけ良い事があります。
一度禁煙して、最近一日数本ですが、隠れて復活したタバコが、気兼ねなく喫えることぐらいですかな。

最近のTV番組には、やたらと世界に住む日本人、秘境に住む日本人、こんなところに日本人、世界に住む日本人妻、 と海外に住み生活している日本人を話題とした番組が流行っています。 確かに、TVリサーチ会社から秘境に住む日本人情報提供依頼のメールが多かった時期がありました。納得、こんな番組 の企画・リサーチだったんですね。それにしても、よく探してくるもんですね。

旅をするのと、実際にその地で生活をするのは大違い、と解かっていても海外の美しい街並みや、実際に生活している 日本人を見ると、情報氾濫・過多の現代、その気になって検討したくなるものです。
しかし、別に海外でなくても、国内を見回し、一度冷静になってみればある程度は、想像できるものです。

掲示板に北鎌倉にお住まいの方が、TVのバラエティで今住まわれている周辺を放送されたのを見て、半日の行楽と憧れの地に 実際に住むのは違うと、本音を書かれていました。土曜日の定年後生活を紹介している「人生の楽園」を見ても、紹介された 人たちの五年後・十年後の生活を覗き見たい野次馬的気持ちでいっぱいです。
本当にその地、田舎暮らしがこの先、70代、80代になっても続けていかれるのか？

本当に役にたつ、参考になる番組があった
「世界に住む日本人妻」はこれから海外ロングステイを夢見る、特に女性にはたいへん参考になる情報が盛り沢山です。 ニューヨークの洗濯事情とか、香港の家族関係とか、パリの買い物事情など短期の旅行では判らない、いろいろな情報が 満載です。特に今回、ドバイに住む日本人妻(元欽ちゃんファミリーのタレント)の場合は、私たちサラリーマンが海外に 駐在した時の経験する苦労のネタの数々を話していました。

　ホームパーティー
番組のなかの日本人妻は、ドバイの超高級アパートにお住まいで、夫は日本で知り合ったオーストラリア人で石油関係 のサラリーマン。つまり定住者ではなく、会社都合の駐在です。
月に数度、夫の仕事関係のホームパーティーに夫婦同伴で呼ばれて出席するのですが、先ずは着ていくものに悩み、持っていく お土産物で悩む姿が放送されていました。
最近の日本人の駐在と云えばアジアが多く、関係者もアジア人・日本人が中心ですから、 そんなに気遣いはないのでしょうが、私たちの世代の海外駐在は、ほとんどがアメリカ・ヨーロツパの白人社会でした。
まだ海外駐在は、社内のエリートコースだった頃は、これらのホームパーティーの費用は会社経費として織込み済みでしたが、今の アジア中心の駐在では、その当りはどうなっているのでしょう。

TVの中のパーティオーナーは、ドバイの石油関係のお金持ち一族、招待客は、この日本人妻ご夫婦とコンサルタント経営のヨーロッパ系白人ご夫妻 と、アメリカ人ご夫妻、この日本人妻はご主人が英語圏の為、ある程度の英語は出来るようですが、食事の前の1時間のティーレセプションと会話で 既に飽きてきて、ご主人に日本語で、「何時、食事が始まるの？、私お腹がすいた」と呟いているのをマイクが拾っていました。
そして食事本番、アラブ式の床に座っての食事と会話が二時間続くのです。
ここでもまた、「足が痺れた」・「何時まで続くの」・「何の話をしているの」・「早く帰りたい」とぼやいています。
これが、普通の日本人の奥さんの本音でしょう。夫の付き合いの為にある程度の我慢は必要でしょうが・・・・、エリート白人奥さんとの会話は 長続きせず、パーティーのなかでは一人浮いた存在になってしまう、もう嫌

今年、ワシントンに駐在していた友人女性も同じ話をしていました。
夫は政府関係者、この友人女性は過去二回、夫の駐在に同行したことがあり、ご本人は都内エリート女子大仏文出身で、英語・仏蘭西語が できる人なのですが、パーティーは苦手と話していました。
駐在二年間で出来た友達は、教会のボランティアで知り合った同じ境遇の韓国人女性ただ一人、同じ悩みを抱え、アジアの儒教社会の常識が 共有でき、心許して話ができるただ一人の友人だそうでした。他のアジア人、特に中国人は？との問いかけに、かれらは、モンゴロイドの顔付を持つ外国人と 答えました。

海外に住み、外国の人とお友達になりたい、自分の視野を広めたい、そうおっしゃる日本人女性は多いです、特に英会話スクールに通う女性に
しかし、一時期の旅行・短期滞在ではなく、長期ロングステイ、或いは定住となると、旅人であるお客さんではなく、利害が絡む隣人として付き合わなくては いけないのです。
この「世界に住む日本人妻」の番組切り口はかなりステレオタイプ的ですが、海外ロングステイを考える夫は、奥さんと一緒に見て話し合うことを お勧めします。

リタイヤして10年、我が家のカミサンの反応は
　・3週間以上の滞在はしない
　・買い物・交通の便の良い所
　・言葉は全部、夫の役割分担
　・お互いの友達、人間関係に関与しない
　・観光目的の旅は別腹
判り切ったことでしょう。と云っています。