東人の出戻り浜生活関東の四国関東の四国(3)

関東の四国(3)


自然がスゴイぜ!  こんぴらさん。

 2006年の9月にも、東京都内のJR改札口に金刀比羅宮の宣伝シールが貼られていた。
 今回は、

自然がスゴイぜ!
  こんぴらさん。

 

 
 背景の写真が異なる3種類のものがあった。

若冲は こんぴらさん

   改札口に貼られた金刀比羅宮の宣伝シールは、2007年には9月中には見かけなかった。
 10月になって、金刀比羅宮のシールが現れた。
 今年のキャッチフレーズは

 「若冲は こんぴらさん」
 
 何のことか、わからない。
 
 調べてみると、若冲とは、伊藤若冲 いとう・じゃくちゅう (1716-1800)のことであった。
 2007年10月より、「金刀比羅宮 書院の美」の展示が始まり、そこで伊藤若冲の絵も公開されているそうだ。
 バックの絵は、伊藤若冲の花丸図の一部であった。

 10月になってからこのシールが現れた理由もわかった。


  

 羽田空港の第二ターミナルにある金刀比羅宮の電飾板も、「金刀比羅宮 書院の美」に変わっていた。
 
 こちらは 「応挙 旅に出る  望郷編」 となっていた。


KONPIRA GO

 2008年、羽田空港で金刀比羅宮の電飾板広告を見かけた。
  
 
 KONPIRA GO!  10月、いよいよ応挙パリに上陸!
 
 と書かれているが、よく分からない。

 後で調べてみると、表書院の円山応挙の障壁画の全てをフランス国立ギメ東洋美術館で開催される展覧会「金刀比羅宮 書院の美」へ出品するとのこと。
 
 こんぴらさん 海の聖域展

 Konpira-san, Sanctuaire de la mer
  10.15 Wed.    12.8 Mon.
 の文字もあるが、これはフランスでの展覧会のタイトル直訳と開催期間のようだ。
 
 前年の「応挙 旅に出る  望郷編」の続きということだろうが、なかなか、分かりにくい広告である。

  
2008年11月に羽田空港に行った時には、「若沖 パリを満喫中」に変わっていた。

  
さらに、2009年2月は、「応挙 帰る。」に変わっていて、パリでの展示会が終了し、パリ凱旋帰国展が開かれていることが告知されていた。

  
さらに、2009年11月頃には、「こんどは お宮でパリ」ということで、「愛しのバリ展」の開催が告知されていた。


こんぴら狗


  

 2010年2月に、羽田空ターミナルにある金刀比羅宮の電飾板が新しいものになっていることを確認した。
「ワンワン!かわいいワン!こんびら狗代参。」となっていた。

 こんぴら狗をご存じですか? と脇に説明があるが、字が小さくて読み取れない。
 
 調べてみると、江戸時代に、金刀比羅宮に参拝できない人が、飼い犬に「こんぴら参り」と記した袋を首にかけ、袋には賽銭や道中のえさ代などを入れて、讃岐方面の旅行者に託して、犬が代参することもあったという。このような犬を「代参犬」とか「こんぴら狗」といい、宿場町などでも大事にされていたらしい。

 金比羅宮で、こんぴら狗についての催し物が規格されているかどうかは、分からない。