アラスカ旅行記
寺井 直行
8月28日(水)
スキャグウェイ Skagway
スキャグウェイ 6時半入港、クルーズ用桟橋は2本、中間に水路があり奥のフェリー桟橋につながっている。さらに奥はヨットハーバーになっている。西側の桟橋には既にクルーズ船2隻が縦列に接岸していた。本船は東の桟橋前方に接岸した。
この町の名物はホワイトパス・ユーコン鉄道だ。本来の駅はダウンタウンにあるが、桟橋に側線があり、クルーズ客は下船したらすぐに乗り込める。
今日は早い 7時半 Piazza集合 桟橋に2編成待機している。先発の編成列車に乗り込む。出発して間もなく左側線から1編成が入ってきて先に行く、8,000人近い4艘のクルーズ客のほとんどがこの鉄道に乗る。
この鉄道は1898年に着工された。鉄道が出来る以前は馬車に家財道具を積んでホワイトパスを越えた。大変険しい山道であったが 峠の先には氷河湖があり、そこからは水路でユーコン水域の金鉱へ行けた。アンカレッジからフェアバンクスさらにユーコンを遡るよりはましだった。今は観光路線でホワイトホースと言う終点の町まで行かず、峠で引き返す。
本日の天候は芳しからず、小雨やガスがかかっていたが、時々の晴れ間で険しい山岳鉄道の雰囲気は味わえた。
一旦船に戻り、ダウンタウンへ行く。途中に東側の山から流れ込んでくる Pullen Creekがあり、サケが足元で遡上するのが見えた。
街のたたずまいは19世紀の雰囲気を残している。市内バスはロングスカートの女性が運転案内している。ここに限らずアラスカでは女性の運転手が多い。看護婦と同じように運転手は女性の職業かもしれない。米国の町は電柱がなく地中配線が多いが、スキャグウェイは電柱だった。どの電柱も立派な木柱で高い。少々の雪が積もってもヘチャラ、木材の町でもある。初期の建物やビジターセンターのビデオなどを見て船に帰る。例によって遅い昼食は軽食で済ます。
船室に帰って休息していてふと窓を見るとクジラらしい動きがある。ビデオカメラは充電中なのでデジカメで撮る。ヘリや軽飛行機が次々と帰還する港の中、しかもクルーズ船の船首付近である。これは珍しいことだろう。
夕食は サバティーニ でイタリアン。名物酒リモンチェロを注文した。トルコではラク、ギリシャではウゾと何でも飲んでみることにしている。これに使った小さめのPrincess Cruse 特性のグラスはプレゼントされる。今 旅行記を書きながらこのグラスでラム酒をチビチビやっている。
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