Driving Tips -旅行に役立つマメ知識
 ネット活用で宿泊費を節約しよう!


経済的に余裕があり、超高級ホテルに「定価」で泊まる余裕がある方は、このページの対象としておりません。ここでは、アメリカ本土を旅行する際に、インターネットを利用して、1つ星でも5つ星でも、同じホテルにいかに安く泊まるかというノウハウに焦点を絞りたいと思います。


【内容】
1.ネット予約を活用しよう
2.節約したいなら日本語予約を避けよう
3.どのサイトで予約するか
4.旅行中でもネットは使える!
5.深夜チェックイン・予約後のキャンセル


.ネット予約を活用しよう

アメリカはビジネス分野において世界一インターネット上の決済が発達しています。旅行部門においても、例外ではありません。このページをご覧になっている時点で、あとはクレジットカードさえあれば、ネット予約は可能です。ネット予約の最大の利点は、リアルタイムで変わる状況の中で、膨大なデータベースの中から、自分の条件に合うものを瞬時に検索可能という点にあります。しかも、ホテルのネット予約の業界は競争が激しいので、他のネット予約と比較しつつ、最も有利(設備・宿泊費)なものが選べるという点も強みです。

また、ネット予約の場合、日時や人数、条件などを画面で選んで入力しますので、電話予約のように、その場であわてて考え、答える必要はありません。むしろ、電話予約の方が、自分の意図(宿泊費、人数)がうまく伝えられないリスクが大きい(英語であえばなおさら)とさえ思います。

ネット上の決済が安全なのかという話があります。物事に絶対はありませんが、ネット上での予約は一般的になってきているのは事実です。私自身は今までアメリカでネット決済を100回以上利用しましたが、カード情報が漏洩し、何者かに勝手にカードを使われたという経験はありません。勿論、信頼できないサイトは利用しないということは必要です。

 

2.節約したいなら日本語予約は避けよう

ここでご紹介している「宿泊費を安く上げる方法」に、高度な英語力は必要ありません。しかも、ネット予約中心の方法なので会話は不要です。それでも、「そんなの無理だ」という方もいるかも知れません。もし、「日本語で予約できないと困る」という方は、それも選択肢だと思いますが、「日本語サービス」という付加価値に対して追加料金を払うことになります。このページに書いてあるノウハウは使えません。

具体的に、日本語サイトを使った場合に高い・条件が合わないと感じる理由は以下のとおりです。

1.日本語という付加価値があるだけ競争が少なく、競争の激しい英語サイトより料金設定が高い。

2.扱っているホテル数が少なく、選択肢が少ない。マイナーな都市は扱っていない。

3.アメリカ・カナダのホテルは、人数に関係なく、部屋ごとの料金設定であるにもかかわらず、日本で予約すると「1人いくら」という料金設定になっていることがある。2人以上で泊まると大きな差が出る。

日本語の方が安心、という気持ちは分かります。私だってそうです。しかし、日本語で予約したとしても、現地で何らかのトラブルになったら、やはり英語で自分の意思を伝える必要があります。ハワイやサイパンならともかく、本土の通常のホテルのフロントで日本語が通じるのは例外的です。したがって、日本語で予約することと、現地で安心ということには関係がないと思います。

また、以下に書いてあることは、高度な英語力は要求されません。ネットで予約するのですから、必要なら辞書を引きながら、自分のペースで予約できます。ここが、英語で電話予約するのと根本的に異なります

 

3.どのサイトで予約するか

ホテルの予約が可能な英語のサイトは非常に数多く存在します。その中で、扱っているホテルの情報が多く、価格設定も手ごろで、ホテル予約に定評のあるサイトを挙げると、以下のとおりです。基本的に、ホテルに飛び込みで予約するより安くなります。割引率はケースバイケースですが、場合によっては半額以下になります。高級ホテルは勿論、モーテルであっても電話予約よりインターネット予約の方が安いのが通常です。

私の経験では、アメリカではオービッツ、カナダではエクスペディアをお勧めします。プライスラインは使いこなせば最も安いですが、ホテルを指定できないのとレートの見極めに経験が必要なため、上級者向きだと思います。また、(1)〜(3)の方法は、ピークシーズン(サンクスギビング=11月末とクリスマス)を除き、直前であっても、よほどのことがない限り予約可能です。

 

(1) オービッツ(ORBITZ)

【特徴】
扱っているホテル・都市が多い。非常に小さな町や村でも予約できる。国立公園などを回るドライブ旅行に最適。

手数料は料金に含まれているので、同じ価格なら他よりお得。ただし、ネット上では予約だけで宿泊費はホテルで支払う場合、税金が別途上乗せされる。ネット決済かどうかは予約時に表示される。

3つ星以下のチェーン系のホテルやモーテル(郊外に立地)が特に充実しており、このクラスの価格設定が他より少し安いことが多い。1つ星クラスのモーテルでも、直接予約するよりオービッツを通した予約の方が5〜10ドル安い。車での旅行や、宿泊費節約の優先度が高い(1〜2つ星で構わない)旅行なら最もお勧め

○中心部からの距離やホテルの星の数で、絞込み検索をかけることが容易。

○シルバー割引やトリプルA(日本のJAFに相当)などの各種割引が選択可能。

○カナダに関しては若干高く、エクスペディアの方が得なことが多い。


(2) エクスペディア(Expedia)

【特徴】
○取扱いホテル数、都市の範囲はオービッツと遜色ない。かなりマイナーな都市でも予約可能

○全体的に、オービッツよりも扱っているホテルのランクが高い。モーテルではない、3つ星以上のホテルの選択肢は広く、お勧め。

○宿泊料金に一定の手数料と税金が上乗せされる。

カナダのホテルの場合、オービッツよりも扱うホテル数が多く、値段も安いことが多い


(3) ホテルズドットコム(hotels.com)hotels.com logo

【特徴】
○ニューヨークやオーランドなど、人気の観光地については上の2つと争うラインナップ。他方、主要都市以外のホテルは扱っておらず、ドライブ旅行には不向き。

連泊(通常3泊以上)すると、全体の宿泊費が割引になったり、1泊分無料になったりする。ただ、もともとの価格設定が若干高いので、割引がない場合のメリットは少ない。

○米国在住の場合、クレジットカード番号を入力せずに予約することが可能。


(4) プライスラインドットコム(Priceline.com)priceline.comR

【特徴】
○上の3つとは異なるユニークな予約方法。ホテルを探している都市と当該都市内のエリアを選び、自分が落札したい価格を入力。条件に合うホテルがあれば、入札価格で宿泊できる。具体的なホテルは指定できない。

うまく価格設定すれば、他の予約方法より安く泊まれる。「ニューヨークの中心部で、1泊100ドルで泊まれる3つ星ホテルならどこでもよい」といった条件なら、最も効果的な予約方法。

旅慣れていないとレートが分からないので、入札価格の見極めが難しい。プライスラインが示している指標価格(Suggested Price)は、実際の落札ラインよりかなり高い。例えば、ニューヨークの3つ星ホテルは、オフシーズなら100ドル以下で落札可能だが、150〜200ドルに設定されている。あまり低い価格を入力すると「最近のデータによると、あなたの入札価格だとほとんど落札不能です」と出るので、それより少し高い価格がギリギリの線といえる。

○落札できないと当然、予約できないので、きっちり予定を決めず、直前に予約を入れながら旅行する場合はちょっとリスキー。

 

 

(5) ホットワイヤー(Hotwire.com)

【特徴】
○(1)のオービッツと提携しているホテル予約サービス。ホテルを探している都市と当該都市内のエリアとホテルのランクを選ぶと、条件に合うホテルの一覧と価格が表示される。ただし、ホテルの具体名は表示されず、予約完了後はじめてホテル名が分かるシステム。ただ、自分で希望価格を入力しなくてもよい点でプライスラインと異なり、ホテル料金の相場が分からない旅行者には使いやすい。

○ニューヨークなどでは、3つ星クラスが100ドル以下で出ることも多く、かなり節約できる。泊まるホテルにはこだわらないが、大都市でそれなりの設備のホテルを探すのであればかなりお勧め。

 

 

4.旅行中でもネットは使える!

私達が日本で加入しているプロバイダは、通常、海外接続(ローミングサービス)を行っており、ノートパソコンをお持ちの方は、アメリカ中にあるアクセスポイントを通じて、日本と同じようにダイヤルアップでネット接続できます(アクセスポイントの電話番号は各プロバイダのHPに書いてあります)。料金はプロバイダによりますが、1分5〜10円程度です。特にお勧めなのは朝日ネットとソネットで、アメリカに関してはローミング料金がかかりません。したがって、ある程度長期のアメリカ旅行(留学・在外勤務も)の場合、朝日ネットとソネットの利用はお得です。

また、ほとんどのチェーン系モーテルは市内電話は無料(使い放題)、ホテルの場合は時間に関係なく1回1〜2ドルといった料金設定です。無料の場合、ネット予約の際"Free Local Call"と書いてあるので分かります。心配であればフロントで確認しましょう。このケーブルや無線LANなど、使い放題の高速インターネット完備のホテルもあり、場合によっては無料(Complementary)のこともあります。

ダイヤルアップ接続の電話線は、部屋の電話コードをそのまま流用できますが、ブロードバンド接続の場合、なぜかジャックだけでLANケーブルが付いていないこともあるので、もし手元にケーブルがあれば持って行くの方が確実でしょう。

以上まとめると、ローミングサービスを使い、無料市内電話のダイヤルアップで接続すれば、アメリカでもネット環境は維持できるということです。勿論、電子メールなども使えるわけです。さらに、上で書いたような「ホテルやモーテルのネット予約」が旅行中にできるわけです。あらかじめ、すべての旅程のホテルをきっちり決めるというなら必要ありませんが、旅行先での状況や気分に応じて、フレキシブルな対応が可能になります。

ただし、アメリカのすべての街に接続ポイントが存在するわけではありません。市外電話は高くつくのでお勧めできません。郊外のモーテルに泊まる場合、住所が同一市内なら問題ありませんが、別の市だと、中心部の大都市との通話が市外扱いになることがあるので要チェックです。西部の国立公園などを巡る場合は、あらかじめ数日分を予約し、接続ポイントがある街に着いたらまた次の数日分を予約…という方法が効果的でしょう。

 

5.深夜チェックイン・予約後のキャンセル

ホテルのチェックインは12時から15時、チェックアウトは11時ないし12時が一般的です。深夜にホテルに到着したことも何度かありましたが、特に連絡しなくても、トラブルに巻き込まれることはありませんでした。逆に、モーテルの場合、夕方4時頃を過ぎるとキャンセル不能(泊まらなくても全額請求される)になります。

また、ネット予約の場合、安く泊まれる代わりに、予約時にカードから全額ホテル代がチャージされ、キャンセルしても全く返金されないのが通常です(エクスペディアとプライスラインにこのパターンが多い)。そのような場合、予約時に表示されますので注意してください。

連泊の場合のキャンセルは、最初の1泊分は払い戻しされず、その他の部分が返ってくることが一般的ですが、ケースによっては、「他の人の予約が入れば全額返すし、入らなければ返金しない」といったこともあるので、個別に注意書きを見る(ないし問い合わせる)必要があります。

 

→(2) ネット以外の旅費節約方法のページへ

 

 

 

 

   

 


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