◆ワシントン州の雑学（トリビア）

• ”ワシントン”という州名は、初代大統領ジョージ･ワシントンにちなむもの。州の旗の中央にも、ワシントンの肖像がデザインされている。

• 「ワシントン州」が成立する前、この地域はコロンビア川(Columbia River)流域だったので、一般にコロンビアと呼ばれていた。これでは、連邦特別地区(District of Columbia；ＤＣ）と混同するおそれがあるということで、「コロンビア州」にならず、「ワシントン州」になった。しかし、ＤＣが一般にワシントンＤＣと呼ばれるため、かえって紛らわしくなった。

• エバレットにあるボーイングの飛行機製造工場は、敷地面積が世界最大の建物。

• ワシントン州最大の都市はシアトルだが、州都はオリンピアにある。 

• シアトルの街が開かれた１９世紀当時は、低湿地帯に街が開発されたため排水が悪く、潮の満ち引きの関係で下水が逆流し、街に汚水が吹き出すこともある状況だった。１８８９年にダウンタウンを壊滅させる火事があり、再開発を契機に、街全体の道路を３ｍかさ上げして建物の２階部分を入口にした。のち、建物の１階部分は完全に埋められ、今は半地下や地下になっている。現在、この「シアトルの昔の１階部分」をガイドについて探検する「アンダーグラウンドツアー」が観光名所になっている。

• シアトルは、世界最大の喫茶店チェーン・スターバックスコーヒー発祥の地。

• ジミー・ヘンドリックスはシアトルの出身。

• １９６９年、シアトルに待望の大リーグの球団が誕生した。その名は「シアトル・パイロッツ」。しかし、１９３０年代に立てられた「おんぼろスタジアム」に人が集まらず、経営が成り立たず、わずか１年でミルウォーキーに移転してしまった（現在のブリューワーズ）。シアトルに２回目の大リーグ球団が立地したのは１９７７年、これが現在のシアトル・マリナーズ。

  　

• １９６１年、シアトルで初の建物が回転式レストランが開業した（筆者注：展望レストランで、建物が回転するので３６０度の展望が楽しめるものだと思います。おそらく、世界初ではなくアメリカ初）。
• エバーグリーンポイント（ Evergreen Point）にあるロゼリニ橋（The Governor Albert D. Rosellini Bridge）は、世界一長い浮橋。この橋はワシントン湖にあり、シアトルとメディナ（Medina）を結んでいる。

• そのメディナには、マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツの家がある。彼の家は島の中にある。また、マイクロソフトのオフィスはレッドモンド（Redmond）にある。

• アメリカ本土の最西端は、オリンピック半島のフラタリー岬（Cape Flattery）。

• キング・カウンティ（郡）の名は、１９世紀ウィリアム・キングという副大統領にちなんだものだったが、１９８６年に、公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング・ジュニア師にちなんで、キング・カウンティに「改称」した。しかし、見かけ上は同じ。

• ワシントン州で最も高い山はマウント・レーニエ。タコマの近くにあり、形が富士山に似ていることから、日系の移民は「タコマ富士」 と呼んでいた。「レーニエ」の名は、独立戦争でイギリス側に立って独立派と戦ったピーター・レーニエに由来する。

• そのマウントレーニエをはじめ、ワシントン州は、アメリカ国内でアラスカに次いで氷河が多い。

• オリンピック国立公園は、北海道より緯度が高いが比較的温暖で雨が非常に多く、「温帯雨林」が存在する。

• 世界で初めて、店頭でソフトクリームを作る機械が設置されたのは、州都オリンピアにあるダーリークイーン（Dairy Queen：アイスクリームのチェーン店）。

• 「州の昆虫」はトンボ（ギンヤンマ）。

• ワシントン州は、国内最大のリンゴの産地。