カナダの国旗と国歌

 


■カナダ国旗の意味


Flag of Canada(縦:横=1:2 ただし国連用は全加盟国2:3)

(メープルリーフ旗=The Maple Leaf Flag)


左右4分の1ずつが赤の帯、中央は白の正方形に11の頂点を持つ赤いカエデ(Maple)の葉が描かれている。赤と白は1921年以来、カナダのオフィシャルカラーであり、カエデは、カナダの自然のシンボルであり、特産品。

現在の国旗は、1965年にそれまでのユニオンジャックベースの旗から変更されたもの。公募をベースに複数の人の手によりデザインされたもので、原案作成者は王立軍事大学(Royal Military College)の職員。カエデの葉は、1868年にオンタリオ州とケベック州の紋章に入って以来、旗・記章のデザインの一部に用いられてきた。

なお、カエデの葉の頂点が11なのが、「カナダの10州と連邦地区を表す」とか、付け根を合わせて12なのが「10州と2準州を表す」などの説明が見られるが、これは単なる偶然で、特に意味はない。前述のように、メープルリーフは19世紀から使用されている。また、1999年にヌナブト準州が新たに成立しているが、もちろん、葉っぱのデザインが変更になったわけでもない。

1965年以前は、ナショナルカラーの赤ベースの国旗(Red Ensign)が用いられており、左上1/4が英連邦の一員であることを示すユニオンジャック。右側の盾に描かれた紋章には、カナダのルーツとなっている国々のシンボルが描かれている。すなわち、3頭のライオン(イングランド:上段左)、立ち姿のライオン(スコットランド:上段右)、アイリッシュハープ(アイルランド:中段左)、フランス王家の紋章でもある3つの百合の花(中段右)である。下段には、カナダ特産のカエデの葉3枚がデザインされている。


 [Canada - Coat of Arms 1957]  
(1965年以前の旗と紋章部分拡大図)   

 

■カナダ国歌 "O Canada"

原曲は1880年完成。作曲はカリサ・ラヴァレー(Calixa Lavallee:ケベック州の作曲家)、作詞はアドルフ・バジル・ルーチェ卿(Sir Adolphe-Basile Routhier:ケベック州の判事)で、当時の歌詞はフランス語であった。その後長い間、カナダの人々の中で根強い人気を獲得した1908年にジャスティス・ロバート・スタンレー・ウィアー(Justice Robert Stanley Weir:彼もケベック州の法律家) が、現在の歌詞のベースとなる英語版の歌詞を作成。1968年、国会の特別委員会における勧告を受けて歌詞が一部変更され、1980年7月に、この曲を正式に「国歌」とすることが宣言された。なお、フランス語版の歌詞はオリジナルのままである。

※歌詞とメロディ(MP3ファイル)をお聞きになる場合こちら→



[アメリカ大陸地理情報館・目次へ]

 
   

 


アメリカ大陸30000km

アメリカ大陸30000km
↑↑
トップページへ戻る
(c) 2003-2006 Taihaku, All Rights Reserved.