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福井県


武生市(越前市) 昇龍 【新着】(2005/03/25)
  花がたみ像 【新着】(2006/03/28)
     
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昇龍

 
 福井県の武生駅のホームにガラスのケースに入った龍が展示してあった。
 よく見ると、この龍は全てが刃物でできていた。
 
 この地域には越前打刃物という刃物造りの伝統があるということで、この龍が造られたそうだ。
 
 この龍を造った時、誰も怪我をしなかったのだろうか?。

越前打刃物の由来

 
 福井県武生市は紫式部の古くより国府の地として北陸の中心的な存在であった。
 正和3年(1314年)京都粟田口の御用鍛冶の名門、千代鶴国安が刀剣鍛錬に適した水と土性良質の松炭を求めて北陸を下りこの地に一夜を明かした折り茶の木ヶ原の池(現在の千代鶴の池)より昇天する龍を夢枕に見られ、良質の水を得たと云われ、刀剣の鍛錬の傍ら千代鶴の池に映る三ヶ月を眺めて打ち上げたのが今日に伝わる越前三ヶ月鎌である。
 
 かかる故事に基き越前打刃物を主体として製作した、越前打刃物昇龍である。約40種類、弐千九百六拾七点の刃物が使用されて居ります。
以上
武       生      市
越前打刃物産地連合共同組合
     
 
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花がたみ像

   
 武生駅のホームに花がたみ像が展示してある。
 説明を読んでも、謡曲の「花筐」のことは知らないので意味がわからなかった。
 
 謡曲「花筐」は、味真野にいた即位前の継体天皇が、恋人の照日前に花筐(花かご)を渡して上京。
 照日前は継体天皇を追って上京し、行列の前に花筐を差し出し、継体天皇の愛を取り戻す物語とのこと。
 
 この像は、照日前が継体天皇に花筐を差し出す場面のようだ。
 

花がたみ像(継体大王)

 武生(越前)市味真野地区には 継体大王(けいたいだいおう)の伝承が多く 謡曲「花筐(はながたみ)」発祥の地として有名です。
 継体大王伝説を伝えてきた先人の心を大切にし 永く後世に伝えるため 平成13年 越前の里味真野苑に「はながたみ像」が設立されました。
 
 ここに展示してある像は「花がたみ」像を1/3で再現したものです。
 
 越前の里味真野苑は 千三百年前 味真野にながされた中臣宅守と奈良の都に残された峡野弟上娘子との間に交わされた万葉相聞歌にちなんで造営された万葉のテーマパークです。 
武生(越前)市
 越前の里真味野苑へは 当駅よりお車で約20分です。
 

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