入院中にある女性を紹介された。
私はその女性を「みかさん」と呼んでいた記憶があるのでみかさんと呼ぶことにしよう。
みかさんに会う時は、閉鎖病棟から出ることができた。
みかさんとしたことは、たわいのないおしゃべり。
親以外の人とまともにしゃべったのは久しぶりだ。それだけで嬉しかった。
一緒にモノ作りとかもした。
モノ作りはさっぱり上手くならなかったけど、みかさんの優しさは心にしみた。
入院から半年。私に退院が決まった。
本当はもっと長く入院しなければならなかったらしい。
だけど、親の管理の元でということと、家から病院が近いので通院という形でいくことになった。
学校は休学という形になっていた。
病院に通院。そしてみかさんの元に通う、リハビリという生活が始まった。
いつもどうりにみかさんのもとに通う。
制服を着た女子高生たちにすれ違った。
とても楽しそうに喋っている。
私は何なんだろう?
17歳。
楽しく高校生活をエンジョイするのが普通ではないだろうか?
私は私服でこれから病院に向かう。
この違いは何?
胸が苦しかった。何で私はこうゆう運命なの?私何か悪いことした?
私がみかさんの所に通っている頃、
親と学校の間では私の処分の話をしていたらしい。
私の人生を自分で決めることもできないの?
でも学校側では私の存在は迷惑だったらしい。