もうすぐ4月になる。
親も医者も学校に復帰することには反対した。
でも、私はどうしても高校は卒業したかった。
久しぶりに着る制服は、私が少し痩せてしまったのでぶかぶかだった。
学校の様子は少し、いや、かなり変わっていた。
私をいじめていた同級生も3年生。進学校だったのでみんな受験受験という感じだった。
私はもう一度2年生。留年である。
同じクラスには、中学時代に部活動で私が指導していた後輩がいる。
後輩と一緒に机を並べて授業するのは辛かった。
すぐに私は学校に行かなくなった。
私がすぐに学校に行かなくなることは、親も学校もわかっていた。
私はいつの間にか退学させられていた。
17歳なのに自分で自分の道を選ぶことすらできないのか?悲しかった。
その学校の代わりに私は通信制高校を紹介された。
レポートを提出して、スクーリングという名の授業に参加する。
でも私はもう、どうでもいいや、となげやりな気分だった。
私には未来がない。絶望。失望。
そんな私を母は無理やり学校に連れて行った。
通信制、私が始めて参加した授業は遠足だった。
遠足といっても私の卒業した中学の側の公園。
中学の授業でも嫌というほど行ったし、部活がない日はいつもここで遊んだ。
いまさらここで遠足と言われてもねぇ。。。
ほかの生徒は友達と楽しそうに遊んでいる。
私は初めての授業なので当然友達がいない。ずっと体育座りをしていた。
とても天気がいいのがさらにむかついた。
その学校での思い出は、お尻が痛かった。それだけだ。