サカマキガイ
【和名】サカマキガイ(逆巻貝)
【学名】Phaisa acuta
【分類】中腹足目モノアラガイ科 【殻長】2.5cm
【生息地】日本全国の淡水域。一生を淡水域のみで過ごす。
【食べ物】雑食。我が家の場合、水槽内の掃除屋として活躍。但し、水草の食害あり。
【飼育水温】比較的高温低温に強く、冬もヒーターなしでも飼育可能。我が家の実績では、10〜34℃の範囲で飼育。
【繁殖】非常に繁殖力が強い。 自然の淡水域の水質を判定するための「指標生物」に指定され、サカマキガイが生息する水域は水質階級IV(大変汚い水)とされる。我が家の場合、メダカが卵や稚貝を食べるため、大量発生はしていない。卵はゼラチン質で覆われて外敵から守られている。汚れた水にサカマキガイが大量発生するのは、サカマキガイが汚れた水を好んでいるわけではなく、汚れた水には天敵 (魚や昆虫)が少ないからである。
【モノアラガイとサカマキガイの見分け方】
貝殻の尖った部分を上に向け、貝殻の開口を自分の方に向けたとき、開口が右側にあればモノアラガイ、左側にあればサカマキガイである。また、サカマキガイの方が触角が長い。
<参考文献>(株)山と渓谷社出版 「ヤマケイポケットガイド17 淡水魚」
以下は、我が家のサカマキガイの画像です。
あなたはとても勇気のある方です。訪れたからには、最後まで見届けましょう。
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2001年2月17日(土)撮影 水面近くにいたサカマキガイが水槽の底に落ちていく様子です。連続写真でお楽しみください。連続写真といっても、貝が落ちる速度は非常にゆっくりで、まるでスローモーションを見ているかのようでした。 これは私の推測ですが、クモの糸のような透明な粘り気のある物質を出しながら落ちていくように見えました。 但し、このような落ち方は極めて稀で、通常は、小石が水の中で落ちていくような速度で落ちていきます。 着地付近の写真では、黒い小さな目も見ることができます。 殻長:8mm |
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2001年2月17日(土)撮影 水面に逆さになってくっついているサカマキガイ。(その2) この写真は真上から水面に向かって撮影したものです。暗くて見難いですが、バックに見えるのが水草(カボンバ)と川砂利です。 殻長:約8mm |
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2001年2月17日(土)撮影 水面に逆さになってくっついているサカマキガイ。(その1) サカマキガイは、水面に逆さまになって浮かぶ特技を持っています。この写真は斜め下から水面に向かって撮影したものです。水面に自分の姿が反射しています。手前が実体で、向こう側が反射像です。 殻長:約8mm |
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2001年2月7日(水)撮影 メダカの死体を食べるサカマキガイ。 水槽内の半分以上のサカマキガイがいっせいに集まって、まるでハイエナやハゲタカのように食べています。 メダカの死体の体長:約2.5cm |
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2000年12月28日(木)撮影 川砂利上でじゃれ合う(交尾?)2匹のサカマキガイ。 今後、こうやってどんどん増殖するのでしょう。 いずれ何らかの対策をとらなければなりません。 殻長:約8mm |
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2000年12月24日(日)撮影 水草(カボンバ)の茎に生みつけられたサカマキガイの卵。 ゼラチン質のものの中に多数の卵があります。 水卵の中に白いもの(幼生)が出てきました。 ゼラチン質の物体(一塊)の縦の長さ:約5mm |
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2000年12月23日(土)撮影 川砂利の上を這うサカマキガイ。(左側面) もし貝が右巻きなら、モノアラガイ。 後ろの渦を見ると右巻きですが、貝の巻き方は前から判断するそうなので、これは左巻きのサカマキガイだそうです。 殻長:約8mm |
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2000年12月23日(土)撮影 川砂利の上を這うサカマキガイ。(正面) ピンぼけですみません。 長い触角が伸びているのが分かるでしょうか? 殻長:約8mm |
Copyright (C) 2003, 2004 by Taketo Kamikawa