■ 2016/2/6 岡田組追い出し試合  【写真館】
追い出し試合。全ての卒部生がアカクロに身を包んで戦う一日、4年生全員で組む円陣の中で岡田一平主将が切り出す。「ケガだけはするなよ…」と静かに話し始めたその次の瞬間、「って、ケガが怖くてラグビーが出来るか!」。岡田組メンバーが雄叫びで応えて最後の真剣勝負が始まる。3年生以下の仮想Aチームとの対戦は中盤で一進一退の攻防。均衡を破ったのは4年生。ゴール前ラインアウトモールを押し込む今季のスタイルで、最後はFL寺川賢太がインゴールで抑えてトライ。結局、その後も試合を押し気味に進めた4年生が仮想Aチームの反撃を許さず勝利を収めると、続いて3年生、2年生、1年生…と後輩の挑戦を受ける展開。4年生がそれぞれ本職と異なるポジションについて、最後のプレーを楽しむ(FL中庭悠、NO.8五十嵐隆介の見事な足技。隠れた?才能を披露)と、トレーナー、マネージャーらスタッフもピッチに入り時間とともに試合は送別モードへ。小野里綾子マネージャーが独走トライを見せれば、山口明良レフリーは部員に担がれるお神輿モール?と新技も出て、4年生も下級生も笑顔、笑顔。試合を終えると観客席の前で、一年間の応援に感謝の一礼。その後は4年生同士で。後輩たちと。そしてファンと一緒にと写真撮影(藤田慶和の前にはファンがずらりと長い列)。アカクロジャージでの最後の時間を楽しみ、岡田組が笑顔で上井草を卒業した。
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追い出し試合恒例の女子マネージャー独走トライ。小野里綾子マネージャが笑顔でインゴールへと走り出す。

■ 2015/12/27 早稲田大 15-48 東海大 @江戸川陸上競技場 
大学選手権セカンドステージ最終戦、東海大と対戦。序盤からスクラムでペナルティを犯すなど自陣で戦う苦しい展開。12分、自陣ゴール前でモールで執拗に攻め立てられて先制トライを献上する。更に直後のキックオフから攻め込まれると、懸命に戻ったFB藤田慶和がこの日2度目のハイタックルの判定を受けてシンビンに。17分にはモールで圧力を受けたところから大外にキックパスを通されてこの日2つめのトライを与えると、敵陣深くでのラインアウトのチャンスも、スローが乱れて得意のモールへと持ち込めず、攻め手を見出せない。更に26分、38分とBKで繋いで攻め込んだところでボールコントロールが乱れ、そこから一気に逆襲を受けて連続トライを献上、終始東海ペースのまま、3-26で前半を折り返す。ワセダの反撃は後半3分、PR千葉太一らの突進でゴール前に迫るとスクラムからサインプレー。NO.8佐藤穣司、CTB岡田一平と強いプレーヤーをダミーにしたアタックからバックスリーで大きく展開、最後はWTB本田宗詩が右隅に飛び込んでこの試合初トライ。更にアタックを仕掛けるも、6分ターンオーバーから大外に振られてトライを献上すると、相手BKのスピード、パワーに圧倒されて13分、17分、21分とトライを献上。ワセダもアタックを仕掛けるもコンタクトの局面でボールコントロールが再三乱れて継続できず、時間だけが経過。このまま終わるかと思われた後半40分、ホーンと同時にペナルティのチャンスを得ると、ここから継続、継続で粘り強くアタックを仕掛けること3分間、大外で東海ディフェンスが乱れたスキを見逃さず、CTB久富悠介からFB藤田慶和へとラストパスが通ってインゴールへダイブ。準決勝進出の可能性が消え、この試合の敗戦も決まっていた中でも最後の最後まで攻め抜いて奪ったラストトライは、苦境にも立ち向かい続けた岡田組の生き様が十分に詰め込まれていた。
■ 2015/12/20 早稲田大 71-12 朝日大 @秩父宮ラグビー場 
大学選手権セカンドステージ第2戦、朝日大と対戦したワセダは開始からWTB本田宗詩が再三右サイドをゲインして勢いをつけるもペナルティが多く、チームとしては乗り切れない時間帯が続く。それでも6分、ゴール前ラインアウトモールを押し込み先制。19分、相手パスミスを拾ってCTB岡田一平主将が独走トライ。2本のトライで12-0とリードを奪うと、21分キックオフリターンから初スタメンCTB鈴木伶輔がラインブレイク、サポートしたCTB岡田一平主将が一気にゴール前に迫ると相手ディフェンスのギャップを突いたSO横山陽介がポスト真横に飛び込みノーホイッスルトライ、ようやく流れの中で取り切る。続く28分、ゴール前ペナルティからNO.8佐藤穣司がクイックスタートでタテ、すかさずヨコ展開してWTB本田宗詩が右隅にトライ。33分、右ラインアウトから一次攻撃でFL池本翔一が鮮やかに抜け出しトライ、ボールを休むことなく動かしペースを掴んで33-0で前半を折り返す。後半に入り、序盤こそ自陣から回したところでのマイボールロストで2本取り返されるも、8分、15分と安定したセットプレーからFL池本翔一、更にはCTB鈴木伶輔、スタメン起用された4年生が次々と抜け出してトライを重ねる。続く19分には自陣ターンオーバーからワイドに振ってFB藤田慶和-CTB岡田一平-再び藤田慶和と繋いで最後はWTB門田成朗。(この日、藤田慶和はトライこそなかったものの意識の高いサポート、味方を生かすパス回しで大勝に貢献)。この後も22分、31分とトライを重ねると33分にはキックオフリターンからFL池本翔一がディフェンスを次々とかわしてゲイン、湧き出るサポートから最後はWTB本田宗詩、ノーホイッスルトライで猛攻を締めくくり、71-12で大勝。セカンドステージ突破に向けて僅かな望みを繋いだ。
■ 2015/12/13 早稲田大 10-14 天理大 @花園ラグビー場 
大学選手権セカンドステージ初戦。関西2位の天理大と対戦したワセダは序盤、スクラムでのペナルティの解釈に苦しむ。5分、10分とタテ続けに反則を取られて自陣深くに攻め込まれると7分、天理大の外国人FWに吹っ飛ばされるなどズルズル後退、先制トライを許す。15分にもPGを狙われる(キック失敗に救われる)などピンチの連続、それでも下げられながらも要所でFW陣が絡んで得点だけは与えずに凌ぎきる。反撃は27分、敵陣ゴール前ラインアウトから得意のモールでプレッシャーをかけた後、BK展開するとボールコントロールが一度は乱れるもエースFB藤田慶和がスピードで抜け出してインゴールへ、同点とする。SO横山陽介、FB藤田慶和のキックで敵陣に入り、持ち直したスクラムでプレッシャーをかけてワセダのペースに引き込むと41分、右中間PGをSO横山陽介が決めて10-7、リードを奪って前半を折り返す。後半に入り、序盤ダイレクトタッチ、ラインアウトでのノットストレートとミスが重なり攻め込まれると5分、天理大外国人BKに突破を許してトライを献上、再び追いかける展開に。この後も再三、天理大にゴール前まで押し込まれるも最後の一線は越えさせず、試合は終盤へ。23分、35分、ワセダはペナルティからゴール前ラインアウトに持ち込もうとするもタテ続けにキックが乱れてチャンスを生かせず。更には後半終了間際にもFWで敵陣深くまで攻め込むもボールコントロールが乱れて万事休す…最後までミスが重なりステージ突破に向けて痛恨の黒星となった。
■ 2015/12/11 早稲田大B 10-22 流通経済大B @早大・上井草G  【写真館】
ジュニア選手権入替戦。キックオフから敵陣で試合を優位に進めるものの先制は流通経済。6分、敵陣ゴール前で仕掛けながらもSH吉岡航太郎のパスがインターセプトされるとそのまま相手WTBに独走トライを許してしまう。更に16分、自らのパスミス、ペナルティで自陣ゴール前まで攻め込まれるとラインアウトモールから失点。悪い流れを変えたのは4年生、相手の足元に飛び込むLO吉中大典の献身的なチャージからCTB鈴木伶輔らが次々と襲い掛かってターンオーバーに成功すると敵陣ゴール前でFWに拘りを見せてサイドを突き続けると最後はNO.8山口和慶が潜り込んでトライ、点差を詰める。この後もSO浅見晋吾、WTB鈴木亮が相手バックスリーを背走させるキックでエリアを取るものの仕留めきれず。逆に33分、自陣ゴール前でノックオン、そこから失点と再びミスが相手の得点に結びついてしまい、10-17で前半を折り返す。後半に入り10分過ぎからゴールラインを背負っての苦しい時間帯を粘りのディフェンスで凌ぎきると逆に敵陣ゴール前ラインアウト、スクラムとタテ続けに得点機を迎える。しかし、このチャンスを生かし切れずに終わると33分に決定的なトライを奪われて10-22。要所で4年生がそれぞれに持ち味を発揮して食らいつくも攻撃オプションの少なさとミスが響いて敗戦、来季のカテゴリー2への降格が決まった。
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後半、スクラムから8単を仕掛けるNO.8山口和慶。再三のゲインにチーム唯一のトライと存在感を見せた。

■ 2015/12/6 早稲田大 24-32 明治大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
伝統の早明戦。序盤はFWの探りあい、スクラムで双方にコラプシング、ラインアウトでは互いにプレッシャーを掛け合うなど両チームともに攻撃の起点が安定しない。試合が動き出したのは10分過ぎ。PGで先制を許したワセダは15分、敵陣ペナルティからWTB山岡篤樹が相手のスキを突いて仕掛けると、これに反応したFL宮里侑樹が左タッチライン際を走り切ってトライ、逆転に成功する。しかしメイジのスクラムでのプレッシャー、BK陣のスピーディなアタックの前に主導権を奪われると19分、27分、40分とトライを奪われる。ワセダも33分、敵陣ゴール前ラインアウトからのサインプレーでHO貝塚隼一郎が一発でトライを返すなど押し込まれながらも12-22で前半を折り返す。後半立ち上がり、いきなりスクラムでプレッシャーを受けてペナルティを犯すと、直後のゴール前ラインアウトからFWで崩されて失点、時間帯としても崩され方としてもズシリと重く響く失点で12-29とされる。しかしここからワセダも意地を見せる。相手のペナルティを利用して敵陣に侵入するとラインアウトモールに徹底的に拘って14分、25分と連続トライ。かつての早明戦と図式が入れ替わったようなワセダの徹底したモール攻撃は続き、試合終了間際まで敵陣ゴール前で攻め立てるも届かず、24-32でノーサイドの笛。前半、チャンスフェーズでのタッチキックミス、オブストラクション、ラインアウトでのノット5m…掴みかけたチャンスを生かせずに終わったのが最後に響いた。収穫はメイジFW相手にモールからの3トライ。大学選手権に向けての大きな収穫にFW陣も手応えを感じる一戦となった。

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後半25分、モール最後尾から抜け出してトライをあげるHO貝塚隼一郎。この日2トライ。

■ 2015/11/29 早稲田大D 14-37 日本大C @早大・上井草G  【写真館】
リーグ戦2部、日本大Cとの練習試合。試合開始から押され気味になるもNO.8五十嵐隆介らが密集で絡んでペナルティを誘う試合展開。序盤こそ凌いだもののファーストタックルが高く、接点で食い込まれるとディフェンスが後手後手に回って13分、18分、31分、36分と連続して失点。殆ど自陣で過ごした前半であったもののロスタイムに反撃、フィールド中央のペナルティから攻め続けて相手ゴール前に迫ると46分、ラックサイドをCTB須藤空良が潜り込んでトライ、7-20として後半に望みを繋ぐ。後半6分に攻め込んだところでターンオーバー、トライを許すものの8分、自陣でこぼれ球を拾ったNO.8五十嵐隆介が前進、途中出場のSH緒形岳が抜け出してチャンスを拡大すると最後はCTB千野健斗がトライ、14-25と詰め寄る。勢いに乗るワセダはこの後もWTB小川啓樹のゲインなどで敵陣で試合を押し気味に進める。しかしチャンスフェーズでラインアウトミス、ハンドリングエラーと得点できずに終わると、逆に29分、37分と連続トライを許して勝負あり、要所でスクラムが押し込まれたのも響いて14-37で敗れた。
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後半、持ち味の思い切りの良い仕掛けでトライに繋がるビッグゲインを見せる途中出場SH緒形岳

■ 2015/11/28 早稲田大B 21-24 法政大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 7-54 法政大C 【写真館】

リーグ戦・法政大との練習試合。ワセダBはキックオフから敵陣で試合を進めるもゴール前モールでノックオン、ラインアウトスローの乱れとタテ続けにチャンスを逃す。9分には継続の中でハンドリングが乱れた一瞬のスキを突かれて相手に独走トライを献上、攻め込みながらも逆に失点、シーズン通しての課題がいきなり顔をのぞかせる。流れを変えたのはSO浅見晋吾。好タッチキックに自ら仕掛けてのビッグゲインと一人でエリアを挽回すると、FW陣もこれに反応、敵陣ゴール前での相手ボールスクラムを度々押し込んでマイボールに。19分には拘りのモールで相手のペナルティを引き出すとアドバンテージを生かしてBK展開、CTB矢野健人の絶妙のバックフリップパスを受けたWTB門田成朗がフリーになって右隅にトライ。30分には敵陣ゴール前スクラムでプレッシャーをかけたこぼれ球をCTB久富悠介がセーブ、そのままひと伸びしてインゴールへ、14-5と逆転して折り返す。後半に入るとラックでのボールコントロールが乱れ、キックオフリターンへの対応が後手に回って…とズルズル後退、更にペナルティが重なる悪循環で、自陣ゴール前で防戦一方の展開となると、6分、9分、27分と相手FWの圧力に屈してインゴールを割られ、逆転を許して14-24とリードを広げられる。ワセダBも36分、敵陣ゴール前でモール、スクラムに拘り続けて最後はNO.8山口和慶がショートサイドをこじ開けてトライ、3点差に詰め寄るも、この後法政大BにFW戦で時間を巧くコントロールされてノーサイドの笛、早慶戦の再現とはならなかった。

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前半30分、ゴール前スクラムのこぼれ球に鋭く反応、セービングの勢いそのままにインゴールにダイブするCTB久富悠介

■ 2015/11/23 早稲田大 32-31 慶應義塾大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
伝統の早慶戦。開始30秒、試合はいきなり動く。相手キックオフ、ハイパントとタテ続けに処理を誤って左サイドを攻め込まれると一転、右の広大なスペースへとキックパスを通されて先制トライを献上。ワセダもこの後反撃に転じて16分、ゴール前スクラムを完全に制圧してのスクラムトライ。33分、ゴール前ラックからモール、最後はモールの最後尾についていたCTB盛田志がサイドを突いてトライ。圧倒的にエリアを支配しながらも、ゴール前ラインアウトのミス、モールでのオブストラクションなど自らチャンスを潰し、逆に慶応には一発のセットプレーからトライを与えるなど、ボール・エリアの支配率とは関係なくスコアは拮抗、44分前半ラストプレーでSO横山陽介が距離のあるPGを決めて逆転に成功するものの15-14と僅か1点差で折り返す。後半先手を奪ったのはワセダ。4分、連続攻撃からFL宮里侑樹が裏に出たところにCTB岡田一平主将が反応、キレイに抜け出してトライ。この後もNO.8佐藤穣司のビッグゲインから敵陣に侵入、SO横山陽介がDGを狙う(失敗)など得点機を迎えるも取り切れずに終わると、逆に17分、ワセダにペナルティが重なりゴール前に攻め込まれるとFWサイドを崩されてトライ。このトライで勢いに乗った慶応に対して、防戦一方となったワセダは22分、29分と畳みかけられて22-31と逆にリードを広げられる。ワセダも35分に再び敵陣ゴール前チャンスを掴みモール、スクラムとFW戦を仕掛けると最後はペナルティからの速攻でNO.8佐藤穣司、更にはCTB岡田一平が力で押し込んでトライ、2点差に詰め寄って試合はロスタイムへ。残り1分、自陣ゴール前でのピンチでCTB岡田一平主将が渾身のジャッカル(慶応ペナルティ)、ここから連続攻撃を仕掛けてPR千葉太一の突進などで敵陣に侵入するとフィールド中央で慶応がペナルティ。43分、SO横山陽介がPGをきっちり決めてその瞬間にノーサイドの笛、劇的な逆転勝ちとなった。
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後半42分、2点ビハインド、重圧のかかるPGをきっちりと決めるSO横山陽介。前半ラストプレーの距離のあるPGを決めたことも最後に大きな意味を持った。

■ 2015/11/14 早稲田大B 14-14 東海大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 5-34 東海大C 【写真館】
早稲田大D 10-39 東海大D 【写真館】

Jr選手権・東海大戦。雨の上井草で行われた一戦は序盤はワセダが攻め込む。敵陣で試合を優位に進めるもののチャンスフェーズでペナルティ、そしてラインアウトが乱れて仕留めきれない。そこから陣地を押し戻されて一転、自陣での戦いが続くものの粘り強いディフェンスが相手のミスを誘発してスコアレスの時間帯が続く。20分過ぎから再び相手のペナルティに乗じて、敵陣深く攻め込むと前半終了間際の41分、ゴール前スクラムからFWに拘り続けて最後はNO.8山口和慶が潜り込んでトライ、ようやく均衡を破り、7-0とリードして前半を折り返す。後半に入っても両チームハンドリングが安定せず、攻撃権が行ったり来たり。11分、SO広瀬泰斗のキックが相手に当たり、こぼれたところを拾われるとディフェンスが整っていないスキを突かれて不運な独走トライを献上、同点とされる。互いに不安定なプレーを見せながらも拮抗するスコアにピッチの緊張感が増した試合終盤、流れを引き寄せたのは再びNO.8山口和慶。ハイパントを好捕して起点となると、フェーズを重ねたアタックの中で顔を出してラインブレイク、一気にゴール前まで迫ってWTB佐々木尚のトライを演出する(14-7)。逃げ切りたいワセダであったものの、36分自陣ゴール前での相手FWの執拗なサイドアタックに屈して再び同点とされ試合はロスタイムへ。自陣深くでのピンチでターンオーバーに成功、一気にカウンターを仕掛けるもフィールド中盤まで押し戻したところでハンドリングが乱れてノーサイドの笛。Jr選手権最終戦で4位・東海大と引き分けてカテゴリー1の最下位が決定、2年連続で入替戦に回ることとなった。

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後半、会心のラインブレイク、一気にゴールライン目前まで迫るNO.8山口和慶。この日チームがあげた2トライの両方に絡む活躍。

■ 2015/11/8 早稲田大 52-17 日本体育大 @群馬・敷島公園ラグビー場  【写真館】
対抗戦・日本体育大と前橋で対戦。小雨が降り続く中、PGで得点を刻む日本体育大に対して優位に立ったスクラムを前面に押し出してセットプレーから活路を開くワセダ。PGで先制を許した後の11分、敵陣ゴール前スクラムでプレッシャーをかけて反則を誘うとNO.8佐藤穣司が速攻、ラックからLO桑野詠真がサイドを潜り込んで逆転に成功する。更に22分、再び敵陣ゴール前スクラムから猛プッシュ、右にスペースが出来たところでNO.8佐藤穣司が持ち出して8単から悠々とトライ、序盤戦からもたつきながらも地力の違いを見せてリードを広げにかかる。更に前半30分、後半6分と対抗戦デビュー戦のWTB鈴木亮が連続トライをあげてアピール(二つのトライを演出したFL宮里侑樹のラインブレイクもキラリ)に成功。後半12分にこの日4本目のPGを成功させて詰め寄る相手に対して、後半途中からBK陣が爆発。26分、スクラムからの一次攻撃でブラインドWTB山岡篤樹が抜け出しそのまま独走トライ。28分、キックオフリターンから途中出場CTB盛田志がブレイク、FB門田成朗が勝負を仕掛けて独走トライ。32分にも再びCTB盛田志の仕掛けから途中出場のルーキーWTB佐々木尚が快走(最後はFL仲元寺宏行がトライ)と終盤一気の4連続トライ、終わってみれば52-17と日本体育大を一気に突き放して勝利。対抗戦3勝2敗としていよいよ伝統の早慶戦、早明戦へ…2015年度岡田組のシーズンもいよいよ佳境へと突入する。
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後半26分、スクラムからの一次攻撃で中央突破、ディフェンスに来た相手バックスリーを次々とかわして独走トライをあげるWTB山岡篤樹

■ 2015/11/1 早稲田大 15-92 帝京大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦・王者帝京大戦。開始から前に出るディフェンスで相手のノックオンを誘うなど、敵陣で試合を進めると前半5分、SO浅見晋吾のPGで先制する。良い流れで試合に入るも10分、キックカウンターへのディフェンスの詰めが甘く、帝京に大きく振られて逆転トライを許す。この後、ワセダの前に出るディフェンスを嘲笑うかのように帝京にディフェンス裏へのキックを効果的に使われて18分、21分、27分とタテ続けにトライを与える。30分過ぎにWTB山岡篤樹のキックオフチェイスからの好タックルで敵陣深くに相手を押し込めて猛攻、相手のシンビンを誘い出すなど絶好のチャンスを迎えるもゴール前で攻め切れずにターンオーバーを許す。一人少ない相手に対して逆にカウンターから、更にはターンオーバーから一気に切り返されて2トライを追加されて3-34でハーフタイムを迎える。後半に入っても立ち上がり、敵陣ゴール前でスクラムが煽られてチャンスを逃すと、ディフェンスが完全崩壊。キックオフリターンから、カウンターから、自陣からでも勢いに乗って仕掛けてくる相手を止められず分刻みでトライを献上。ワセダも26分、自陣から繋いでCTB盛田志のトライ、35分ゴール前ラインアウトモールからトライと意地を見せるも、後半ロスタイムにキックオフリターンからノーホイッスルトライを献上、この日を象徴するかのようなトライでダメ押しされて15-92で大敗した。
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後半26分、連続攻撃からディフェンスを抜け出して一矢を報いる途中出場のCTB盛田志

■ 2015/10/25 早稲田大B 5-61 帝京大B @帝京大・百草G  【写真館】
早稲田大C 7-52 帝京大C 【写真館】
早稲田大D 7-73 帝京大D 【写真館】

ジュニア選手権3戦目は敵地で王者・帝京大と対戦。前半2分、マイボールスクラムをいきなり押し込まれてボールを奪われるとそこからトライを与えて先制を許す。ワセダも相手ペナルティから敵陣深くでのチャンスを得るもののラインアウトが合わずに攻撃権を手放す。セットプレーの不安定さ(23分にはスクラムでのペナルティでPR石川敬人がシンビンの判定)から流れを手放すと、帝京のキックオフリターンに、そしてカウンターアタックに防御網が崩壊、5分、24分、29分、33分とタテ続けにインゴールを明け渡し、前半だけで37失点。後半立ち上がりキックオフのルーズボールをFL中庭悠が拾って前進、ここから敵陣深くに攻め込み、FW勝負を仕掛ける。10分近く攻め続けるも仕留め切れずに攻撃権を手放すと14分、19分とトライを献上し、点差を広げられる。反撃に転じたいワセダは20分過ぎに投入されたCTB盛田志が再三のゲインを見せて敵陣に侵入、流れを変えると29分、連続攻撃からアングルを変えて逆サイドに走り込んだルーキーWTB佐々木尚が抜け出して左隅にトライをあげるも一矢を報いるのが精一杯、セットプレーとディフェンスの崩壊が響いて、5-61で大敗を喫した。

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後半、敵陣ゴール前でFW勝負を仕掛けるも帝京の分厚いディフェンスに前進を阻まれる。

■ 2015/10/17 早稲田大B 15-45 明治大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 0-45 明治大C  【写真館】

Jr選手権2戦目、ライバル明治大戦。開始1分、ファーストスクラムでいきなりプレッシャーを受けると長い時間を自陣で過ごす展開に。メイジのミスに助けられてスコアレスの時間帯が続くものの15分、20分、27分とメイジの仕掛けるFW戦にたて続けにトライを献上、0-21とリードを広げられる。ワセダもSO広瀬泰斗がキック中心の組み立てで敵陣に侵入を試みるもメイジの落ち着いたキック処理に跳ね返される。反撃は31分、SH吉岡航太郎、LO山口和慶のゲインでメイジ陣ゴール前に攻め込み、この試合初めてのチャンスを掴むとラインアウトモールからサインプレー、ブラインドサイドをHO峨家直也が突いてトライ。更に38分、自陣で攻め立てられて苦しい展開の中でCTBフリン勝音がインターセプト、チェンジオブペースを巧く駆使して追走を振り切りトライ、10-21として前半を折り返す。後半に入り、4分WTB佐々木尚の仕掛けからゴール前まで迫るとラインアウトからFW戦、最後はPR石川敬人が潜り込んでトライ、ハーフタイムを挟んでの3連続トライでメイジに詰め寄る。しかしチャンスフェーズでラインアウトでミスを連発すると、流れはメイジに。9分にFW戦でトライを与えると21分、24分と相手カウンターアタックにディフェンス網が崩壊、連続トライで失点を重ねて15-45で完敗。途中、スロワーを交替するなど手を打ったもののラインアウトの修正は図れず、劣勢のスクラムとともに攻撃の起点を失った事が最後まで響いた。

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前半38分、自陣での劣勢局面でのインターセプト、そのまま追走を振り切ってトライをあげるルーキーCTBフリン勝音

■ 2015/10/12 早稲田大 25-45 筑波大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦序盤のヤマ場・筑波大戦。試合開始から筑波陣深くに攻め込み、ラインアウトモールを起点にトライを狙うもペナルティでチャンスを逸すると、連続ペナルティで自陣に後退。7分、先制のPGを筑波に決められると8分、ノックオンターンオーバーからミスマッチを突かれてトライを献上、0-10と先行を許す。ワセダも12分、ペナルティからゴール前右ラインアウトのチャンスを得るとモールを押し込み、最後はモール最後尾に着いたCTB岡田一平主将が飛び出してトライ、更には16分にSO浅見晋吾がPGを決めて同点に追いつく。しかし直後の17分、筑波のカウンターに対応が遅れてゲインを許すと再び守勢に。17分トライ、26分PG、28分トライ、37分PGと得点を重ねられて前半を13-28で折り返す。後半に入り14分、敵陣ゴール前まで攻め込み、スクラムから8単を仕掛けたNO.8佐藤穣司が2人のディフェンスをモノともせずにインゴールへ、20-33と点差を詰めるも、23分、27分と連続トライを許して筑波に突き放されて流れを掴みきれず。32分にLO桑野詠真がトライを返すも反撃もここまで。何度もゴール前まで攻め込みながらもチャンスを生かしきれず、接点での攻防でも後手を踏んで筑波に力負けした。
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後半14分、ゴール前スクラムからの8単、ディフェンス2人に捕まりながらもゴールラインに到達するNO.8佐藤穣司

■ 2015/10/11 早稲田大B 41-33 関東学院大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 31-32 関東学院大C  【写真館】

かつてのライバル関東学院を上井草に迎えての練習試合。関東学院キックオフで始まったBチームマッチは関東学院の勢いに押されて自陣での戦いに。タックルで仕留めきれずに相手に立ったままの継続を許すと5分に先制トライを与える。ワセダも直後の7分、キック処理したルーキーFB佐々木尚のカウンターを起点にラックを継続、ボールを左右に動かすと最後はディフェンス裏に抜け出したWTB鈴木亮のパスを受けたFL市瀬奨一郎が左中間にノーホイッスルトライ、コンバージョンも決まって逆転に成功する。この後もSO広瀬泰斗の効果的なキックで、敵陣で試合を進めるワセダは15分、ゴール前ラインアウトモールからトライ。27分にも右ラインアウトからWTB勝浦秋-FL寺川賢太で中央突破、左にできたスペースにSO広瀬泰斗がキックパス、WTB鈴木亮が相手に競り勝ってインゴールで抑えてトライ、前半終了間際にもこの日再三のゲインを見せたFL市瀬奨一郎のビッグゲインから最後はCTB高橋吾郎が飛び込んで22-12として前半を折り返す。後半に入り、ワセダは3分、敵陣ゴール前スクラムからブラインドWTB鈴木亮を使った仕掛けでインゴール目前に迫ると最後はFW勝負でFL市瀬奨一郎がトライ。このまま引き離しにかかりたいところも、この後は5分、関東。17分、ワセダ。19分、関東。28分、ワセダ。33分、関東…と試合は取って取られてのシーソーゲームに。結局、最後まで流れを引き寄せる事が出来ずにノーサイド。前半の貯金を守り切って逃げ切り勝ちも後半はスクラムも相手に主導権を取られるなど課題を残した。

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前半、積極的にボールをもらいに行き、再三のゲインでチャンスを演出したWTB勝浦秋

■ 2015/10/4 早稲田大 52-17 青山学院大 @熊谷ラグビー場  【写真館】
対抗戦・青山学院大戦。序盤からペナルティが重なって7分、青山学院に先制のPGを許す。ワセダは試合を通じて優位に立ったモール、スクラムからリズムを取り戻すと14分、ゴール前スクラムでプレッシャーをかけて最後はFL池本翔一がサイドを突いて逆転のトライ。23分にもラックの上を乗り越えたNO.8佐藤穣司がディフェンスの追走を振り切り独走トライをあげて青山学院を突き放しにかかると28分、40分とWTB桑山聖生が連続トライ(大学初トライ!)、26-10として前半を折り返す。後半に入っても先行したのはワセダ、7分スクラムを起点とした連続攻撃からCTB岡田一平主将が抜け出してチャンスメイク、最後はラックサイドを突いたSH杉本峻のオフロードパスを受けたWTB桑山聖生がハットトリックとなるトライをあげる。更に15分、ペナルティからラインアウトモール、最後はPR千葉太一が抑えてトライ。28分には、ペナルティからゴール前スクラムを選択、NO.8佐藤穣司-CTB岡田一平(度々SHにポジションチェンジ)のコンビでの8-9で切り込み、最後はLO加藤広人。39分には対抗戦初出場のWTB山川慶祐が好サポートからトライをあげてダメ押し。圧倒したセットプレーを前面に出して52得点をあげる一方で、相手BKのラインブレイクに対応できずあっさりと2トライを与えるなど課題を残す一戦となった。
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前半40分、ディフェンスを振り切りトライをあげるルーキーWTB桑山聖生。大学初トライを含むハットトリックの活躍。

■ 2015/10/3 早稲田大B 17-49 慶應義塾大B @慶大・日吉G  【写真館】
早稲田大C 41-33 慶應義塾大C  【写真館】
早稲田大D 14-20 慶應義塾大D  【写真館】


Jr選手権の開幕戦、ライバル慶應義塾とアウェイ日吉で対戦。前半7分、中途半端になったキックから相手の切り返しに対応できず先制トライを許すと11分、25分、36分、39分とFW、BKともに相手の圧力に屈してズルズルと後退して5連続トライを献上。特に36分のトライは相手陣深くに攻め込みながらもミスから一気に逆襲を受けて奪われるという、チャンスフェーズで仕留められない前半戦を象徴するような取られ方となり、重苦しい雰囲気のまま0-35でハーフタイムを迎える。ワセダの反撃は6分、右ラインアウトからWTB山川慶祐が相手の死角から顔を出して中央突破、左へ振って一度はパスが乱れるもWTB鈴木亮が立て直して左隅にトライ。更には14分、敵陣ゴール前で相手ラインアウトが乱れたところを拾うと右へ展開、攻守の切替の速さで相手を上回ってWTB山川慶祐が右中間にトライ。36分にも右ラインアウトからテンポ良くボールを動かしてゴール前に迫るとラックサイドをLO山口和慶が突いてトライ。後半途中から入ったWTB山川慶祐の活躍で息を吹き返すも前半のビハインドはあまりに重く17-49で敗戦、黒星スタートとなった。

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後半36分、ラインアウトを起点としたテンポの良いアタックから最後はLO山口和慶がタテに切り込んでトライ。

■ 2015/9/6 早稲田大 57-12 立教大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦開幕。試合開始と同時に振り出した雨の中、相手の中途半端なキックに乗じてカウンターアタックから前半4分(CTB盛田志)、9分(LO桑野詠真)と連続トライをあげて先行する。序盤から立教の前に出るディフェンスに苦しめられながらも17分、27分と夏合宿から磨いてきたモールで連続トライをあげて突き放しにかかると31分にはラインアウトを起点としたアタックからフェーズを重ねて最後はルーキーFL宮里侑樹が相手のBKプレーヤー2人をかわしてトライ、33-5で前半を折り返す。後半に入ってもワセダペース、この日プレッシャーをかけまくったラインアウトで相手のボールコントロールを乱すと3分、敵陣ゴール前スクラムからFW戦、最後は右サイドでフリーになったFL宮里侑樹がインゴールへ(デビュー戦ハットトリック達成!)。9分にもSO杉本頼亮のブレイクから敵陣深く攻め入るとゴール前マイボールスクラムを押し切ってスクラムトライ。更に12分、再びSO杉本頼亮のブレイクからチャンスを掴み最後は右サイドの広大なスペースへキックパスが通ってFL仲元寺宏行-LO加藤広人と渡ってトライ。この後、雨足が強くなり両チームにハンドリングの乱れが出てスコアレスな時間帯が続き、最後は立教に外のスペースを崩されてトライを献上、57-12で勝利も課題を残した。
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後半3分、ゴール前FW戦に相手が寄ったところを展開、この試合3つめのトライをあげるルーキーFL宮里侑樹

■ 2015/8/23 早稲田大 7-52 帝京大 @菅平・サニアパーク  【写真館】
早稲田大B 19-78 帝京大B  【写真館】

夏合宿の総決算、王者帝京大戦。試合開始から敵陣に侵入、ラインアウトを起点にBKで、そしてFWで攻撃を仕掛けるものの接点で絡まれてノットリリースを連発、得点に結び付けられない。16分、23分と連続トライこそ献上するものの28分、再びゴール前ラインアウトのチャンスを作るなど敵陣で試合を進める。30分過ぎから濃い霧に包まれて試合が中断、ここを境に前半の残り時間に2トライを奪われると、後半も8分過ぎから帝京の猛攻を堪え切れずに10分間で4トライを献上、ペナルティからも素早く仕掛けてくる帝京のスピードに対応が後手後手となり、0-52と点差を広げられる。このままでは終われないワセダは後半33分、ゴール前ラインアウトモール、更にはゴール前スクラムからサイドアタックを繰り返し、FWに拘るとラックからモールに移行、そのまま一塊となって押し切ってLO加藤広人がインゴールへ。序盤から帝京のディフェンスの前に組ませてもらえなかったモールで一矢を報いて意地を見せた。続くBチームマッチも序盤から3連続トライを献上するなど帝京ペース、ワセダもゴール前ラインアウトからFWのサインプレー、モールでトライを返すなど食い下がるも19-78で大敗した。

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後半、突進するLO加藤広人。2年生にしてFW陣に欠かせぬプレーヤー。

■ 2015/8/16 早稲田大 33-36 大東文化大 @早大・菅平G  【写真館】
早稲田大B 33-38 大東文化大B  【写真館】

夏合宿初戦、大東文化大と対戦。外国人選手4人(うち3人がBK)がスタメン出場の相手に対して2分、一次攻撃から外国人選手にディフェンスを崩されてあっさりと先制トライを許す。直後の5分、敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成、ゴールラインに迫るとサイドを突いたFL宮里侑樹が一人をかわしてインゴールへ、同点に追いつく。24分に再び外国人BKにトライを与えてリードを許すも、ワセダはSO横山陽平のキックでエリアを取り、安定したセットプレーを起点に攻撃を展開。28分、敵陣スクラムからNO.8佐藤穣司が8単、味方の後押しを受けてゴール前に迫るとLO桑野詠真がラックの真上を飛び越えてインゴールへ到達、逆転に成功する。更に40分、ゴール前ラックから流れの中でモールを形成、ジリジリとゴールラインに迫り最後はFL宮里侑樹が抑えてトライ、21-12として前半を折り返す。ハーフタイムを挟んだ後半1分にもゴール前ラインアウトからモール、三度FL宮里侑樹が抑えてトライをあげて28-12、この後も敵陣で試合を優位に進めるもワセダのミス、ペナルティから相手外国人BKに一気に切り返されて4分、9分と連続トライを献上。26分にFW戦で相手をゴール前に釘付けにし、最後は大外に振ってFB鈴木亮がトライをあげて逃げ切りを図るも、36分敵陣ゴール前の絶好機をラインアウトがあわずに逃すとそこから一気に外国人BKに走られてトライ、39分にも敵陣から外国人BKにノーホイッスルトライを献上するなど勝負所で外国人選手に翻弄されて33-36。ロスタイムに敵陣ゴール前でFW戦で猛攻を仕掛けるも6分近くの攻撃で取り切れず、最後はノックオンでノーサイドの笛。チャンスフェーズを取り切れず、相手外国人に走られる悪循環を最後まで抜け出せず、逆転負けを喫した。

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後半、タックルに捕まりながらも粘りの前進を見せるFL仲元寺宏行

■ 2015/6/27 早稲田大1年 31-10 慶應義塾大1年 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 17-26 慶應義塾大B  【写真館】
早稲田大C 7-33 慶應義塾大C  【写真館】

新人早慶戦。序盤ペナルティが続いて自陣での戦いとなると4分に先制トライを献上する。反撃は10分、ゴール前左ラインアウトからモールを形成、サイドをNO.8宮里侑樹が突いてラック、更にSH緒形岳が突いてポスト真下にダイブ、ゴールも決まって逆転に成功する。この後、ワセダは攻め込まれながらもダブルタックルで応戦、ディフェンスで粘りを見せて相手のミスを誘い出すと、流れはワセダへ。35分、左ラインアウトからBK陣でディフェンスを崩してFB水谷彰裕がトライ。ハーフタイムを挟んだ後半7分にもバックスリーで大外を崩して敵陣に攻め入るとSH緒形岳がディフェンス裏に蹴り込んだボールを自ら拾ってトライ、17-5とリードを広げる。この後もディフェンスで奮闘、ビッグゲインを許してもバッキングでカバー。粘り強いタックルで相手のハンドリングを乱し続けると30分、CTB千野健斗のキックパスがバウンドしてFL佐藤真吾の胸にスッポリ、慶應を引き離すトライをあげる。更に32分、自陣から繋いで最後はWTB板垣悠太のリターンパスを受けたFB水谷彰裕(この試合、再三のゲイン!)がダメ押しトライ。最後もタッチライン際でトライ目前に迫った相手を2人がかりでタッチへ押し出す執念のバッキングを見せて、31-10で快勝した。先立って行われたBチームマッチは前半からキックオフ、ラインアウトと起点でミスが目立ってリードを許すと後半、相手のミスに付け込んでの連続トライで一時は17-19と詰め寄るも、最後はこの試合、スペースを与え続けたラックサイドを相手SHに突かれて万事休す。CチームマッチはWTB近田望のトライで先行するも、この後5連続トライと畳み込まれて完敗した。

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前半、ゴール前ラインアウトモールからサイドを突くゲームキャプテンNO.8宮里侑樹。攻守に体を張ったプレーで1年生チームを牽引。

■ 2015/6/20 早稲田大1年 19-78 明治大1年 @明大・八幡山G  【写真館】
早稲田大B 12-64 明治大B  【写真館】

春シーズン恒例の新人早慶明対抗。敵地・八幡山でメイジと対戦したワセダは開始3分、いきなり相手のパワフルな突進に吹っ飛ばされて先制を許すと、この後も接点で圧倒されて10分、17分、22分とターンオーバーから3連続トライを献上。更にはスクラムでも電車道で押し込まれ28分にスクラムトライを許すなど前半だけで7トライ、途中PR鷲野孝成の力強い突進などでチャンスを掴むもののゴールラインを越えることなく0-43でハーフタイムを迎える。後半開始早々、LO三輪達哉が接点で巧く絡んで相手ペナルティを誘い出すと、ゴール前左ラインアウトからNO.8宮里侑樹が突進、更にサイドを突いたSH緒形岳を味方が後押ししてそのままインゴールへ、反撃の狼煙を上げる。この後もSH緒形岳が相手ゴール前で懸命のチャージ、敵陣で試合を優位に進めると8分、SH緒形岳がディフェンスのギャップを抜け出しビッグゲイン、最後は大外のWTB板垣悠太にラストパスを通して連続トライ。更に12分にもクイックスローから大外展開、WTB神山隆太がキレのある走りで2人をかわして独走トライ。この後もPR鷲野孝成らの好タックルで息を吹き返したワセダが20分過ぎまでペースを握るものの26分にトライを献上すると、ここから5連続トライと崩れて最終的には19-78の完敗。スコア的には大敗も後半20分間に見せた一瞬の輝きは今後に希望を持たせた。先立って行われたBチームマッチは序盤こそワセダらしい継続でWTB山川慶祐が先制トライをあげるもののラインアウトが安定せずに攻撃権を失うと守勢の時間が長くなり、徐々にディフェンスに綻び。前半だけで7連続トライと圧倒されると後半にも4トライを追加されて12-64で大敗した。

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後半12分、大外からカットイン、見事な走りでトライをあげるWTB神山隆太。チーム3連続トライで意地を見せた。

■ 2015/6/14 早稲田大C 137-0 城西大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大D 26-73 みずほ銀行  【写真館】

14日、練習試合。リーグ戦4部・城西大と対戦した早稲田Cは試合開始からエンジン全開。2分、ゴール前ラックからサイドを突いたHO佐藤健の先制トライを皮切りに20分までにノーホイッスルトライ3つを含む6連続トライで相手を圧倒。自陣から果敢にボールを外のスペースに運んではルーキーFB水谷彰裕がキレ味鋭いステップワークで再三のビッグゲイン、両WTB今岡晃大、桜井正敏もそれぞれに持ち味を発揮して前半だけでチーム10トライ中、バックスリーで7トライの荒稼ぎ、66-0でハーフタイムを迎える。後半に入っても攻撃の手を緩めず。2分、ゴール前ラックサイドをLO飯嶋進策、4分キックオフリターンからタックルを潜り抜けたFL佐藤真吾が独走トライと途中出場のルーキーが更にチームの勢いを加速させるとFL佐藤真吾のハットトリックなど後半11トライ中、ルーキーで8トライと新戦力も躍動。ディフェンスでも全く危なげなく相手を完封、137-0で圧勝した。先立って行われた早稲田Dとみずほ銀行の一戦は序盤からみずほ銀行に圧倒されて5連続トライと先手を許すと、マイボールラインアウトが不安定で攻撃が組み立てられず防戦一方のまま、26-73で大敗した。

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前半14分、タックラーを突き放して独走トライをあげるLO吉中大典

■ 2015/6/7 早稲田大 12-73 帝京大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 0-80 帝京大B  【写真館】

関東大学春季大会・帝京大戦。ワセダキックオフで始まった試合はタックルのパックが緩んだところをいきなり抜け出されて自陣へ。防御の時間帯が続く→溜まらずペナルティ→自陣ゴール前セットプレーから失点…と8分、16分、20分と3連続トライを献上する。加えてマイボールラインアウトをタテ続けに逃して、数少ないアタックチャンスを自ら放棄してしまう苦しい展開。ワセダの反撃は29分、帝京のミスに乗じて敵陣ゴール前に攻め入ると、スクラムを起点に左サイドでパスを受けたWTB門田成朗がタックルに一度は捕まりながらも振り落としてトライ、反撃の狼煙をあげる。この後もCTB盛田志のビッグゲインで敵陣で攻勢に出るも、要所のスクラムで相手の圧力を受けて得点には結びつかず前半を5-28で折り返す。後半に入り7分、ノックオンターンオーバーからWTB本田宗詩のゲインで敵陣に侵入、ペナルティを挟んだゴール前ラインアウトモールを押し切ってFL仲元寺宏行がトライを上げると上井草はこの日一番の盛り上がり。しかし直後のキックオフで相手にボールをもぎ取られて、連続攻撃からトライを与えると攻守の切り替えの早さ、大外ブレイクダウンの激しさで後手を踏んで、ラスト20分間で5トライを畳み掛けられて12-73で完敗。続いて行われたBチームマッチでも全ての局面で圧倒されて80失点、WTB勝浦秋が再三のゲインでチャンスを作るもゴールラインは遠く、完封負けを喫した。

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前半29分、タックルに一度は捕まりながらも、振りほどいて前進してトライをあげるWTB門田成朗

■ 2015/5/31 早稲田大 28-36 東海大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 17-71 東海大B  【写真館】

関東大学春季大会・東海大戦。ワセダキックオフで始まった試合は相手を自陣に釘付けにして序盤から攻め立てる。8分、ゴール前左ラインアウトモールを押し込んで出来たラックから右に展開、CTB盛田志がタックルを振り切って抜け出し中央へ回り込んでトライ、幸先良く先制する。13分にポッカリ出来た防御の穴を突かれてトライを許すと直後のキックオフから大きくゲインを許して再び自陣と悪循環、23分、27分とタテ続けにトライを許してリードを広げられる。追い討ちをかけるようにスクラムで相手と呼吸が合わずにタテ続けにペナルティを取られて攻撃の起点を失うと41分にも相手FWの力に屈してトライを献上、前半を7-24で折り返す。後半に入っても自陣ゴールラインを背負う展開の中、流れを変えたのは復帰のCTB岡田一平主将。3分、自陣で相手のパスをインターセプト、そのまま独走トライをあげて反撃の狼煙をあげると、相手ゴール前ラインアウトモールをタッチに押し出すなど防御も奮闘。21分には左ラインアウトから右に展開、ラックから途中出場のWTB門田成朗がサイド突破、タックラーを振り切って独走トライ、21-24と詰め寄る。ワセダが流れを引き寄せたかに見えたのも束の間、26分、ペナルティから相手の速攻に対応が遅れてトライを献上すると29分にもキックオフリターンからノーホイッスルトライとあっさりと突き放されてしまい、万事休す。ロスタイムにLO仲元寺宏行がインターセプトから独走トライをあげて一矢報いるも28-36で敗戦、昨年度大学選手権のリベンジとはならなかった。続いて行われたBチームマッチ、序盤はラインアウトモールから先制トライをあげる好スタート、この後も攻め立ててインゴールに2度雪崩れ込みもいずれもグラウンディングできずに終わると、時間の経過とともに東海の流れに。昨日のVTRを見るかのような展開で防御が崩壊、前後半あわせて71失点で大敗した。

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前半、タックルをかわして前進するNO.8佐藤穣司。激しいコンタクトでFW陣を牽引。


■ 2015/5/30 早稲田大C 10-80 東海大C @東海大・湘南G  【写真館】
早稲田大D 7-71 東海大D  【写真館】

敵地での東海大とのジュニアチーム(C、Dチーム)マッチ。自陣からでも積極的に展開してくる相手に対して、一旦防御が綻びを見せるとズルズルと後退、立て直す時間もないままに次々とインゴールを割られる光景が80分間×2試合の間、繰り返された。Cチームマッチはa2分、6分、9分と開始10分間でいきなり3連続トライを献上する。攻撃権を得てもラインアウトが乱れ、ハンドリングが乱れ…簡単にマイボールの時間を手放すと東海のアタックの時間が続き、前後半あわせて80失点。ワセダの見せ場は前後半の終盤に各1度。前半39分、敵陣ゴール前スクラムからの8-9でゴールライン目前まで迫るとラックサイドを飛び込んだFL堤悠がトライ。後半32分にもゴール前ペナルティから相手の一瞬のスキを突いたSH貝塚陸が自ら飛び込んでトライ。ルーキーSH貝塚陸の思い切りの良さが意地の2トライに繋がった。先立って行われたDチームマッチも同じような展開から71失点。前半28分、ゴール前ペナルティから速攻、ラックから一気に大外に振ってキレのある動きを見せていたWTB郷地裕貴が左中間に飛び込み一矢を報いるのがやっとだった。

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前半39分、スピードに乗って走り込んだFL堤悠がタックルの上を飛び越えてインゴールへ。


■ 2015/5/24 早稲田大C 5-15 早稲田大D @早大・上井草G  【写真館】
20分ハーフで行われた部内マッチ(ゴールキックなしの特別ルール)。序盤からDチームがディフェンスで前に出てCチームを自陣に釘付けにするも、1分、3分とDチームの敵陣ゴール前スクラムでCチームFWが猛然とプッシュ。Dチームの攻撃の起点を封じて、ピンチを脱すると徐々にCチームがエリアを支配。16分には左ラインアウトから右に展開、最後はCチームWTB郷地裕貴が巧くディフェンスを外してインゴールへ飛び込み先制する。後半に入るとDチームが反撃、FB滝沢祐樹、CTB鈴木伶輔らの突破力を生かして局面を打開する。8分に右ラインアウトから左へ展開、ラインブレイクしたFB滝沢をCTB鈴木(伶)がフォローして同点に追いつくと16分にはラックを連取して最後はSO中野厳がトライをあげて勝ち越しに成功。更に終了間際の21分にも自陣から継続、一つのラインブレイクに次々とフォローが湧き出て繋ぎ切ってFB滝沢祐樹がダメ押しトライ。Cチームは再三のチャンスフェーズで大外へのパスの呼吸が合わず、チャンスを逃し続けたのが響いた。
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後半、突進するCチーム・CTB須藤空良の突進を食い止めるDチーム・SO中野厳

■ 2015/5/23 早稲田大 45-14 法政大 @法大・多摩G  【写真館】
早稲田大B 19-36 法政大B  【写真館】

関東大学春季大会・法政大戦。4分、敵陣右中間スクラムから速く長いパスでディフェンスを崩して左WTB門田成朗がゴール前に迫ると、一転右に大きく展開、右WTB本田宗詩がラストパスを大外のLO桑野詠真に繋いで先制する。更に相手のミスに付け込んで敵陣で試合を優位に進めると15分、左ラインアウトから右へ大きく展開、WTB本田宗詩が内側に切り込んでディフェンス裏に抜け出し、最後はサポートのCTB盛田志へと繋いでトライ。17分にディフェンスの足並みが乱れたところを突かれてトライを返されるも24分、相手スクラムにプレッシャーをかけて得た敵陣マイボールスクラム。このセットプレーから一次攻撃でブラインドサイドから顔を出したWTB本田宗詩がブレイク、再びCTB盛田志へと繋いでトライ。32分、ゴール前ラインアウトモールからサイドに出来たスペースをPR千葉太一がすかさず突いてトライ。37分、右ラインアウトから右へ左へと振り回してCTB盛田志が突破してトライ。安定したセットプレーを起点に、パススピードで相手を翻弄して5トライをあげて33-7で前半を折り返す。後半に入り、立ち上がりから何度となくチャンスを作るものの要所でノックオンを重ねてリズムを崩すとディフェンスでもタックルが徐々に甘くなり、自陣での時間帯が続く。18分に法政にラインアウトモールからトライを献上するなど、メンバーの交替もあってコンビネーションがあわず後半は完全に失速。試合終了間際の37分、WTB本田宗詩のカウンターアタック(ビッグゲイン)からFL池本翔一がトライをあげると38分にも大外を再びWTB本田宗詩がブレイク、鮮やかなカットインから独走トライをあげて法政を突き放して45-14でノーサイドの笛、春季大会2勝目をあげた。続いて行われたBチームマッチでは31分、PR渡瀬完太の鮮やかな走りでトライをあげるなど前半途中までは試合を優位に進めるものの33分、持ち込んだラックのボールがこぼれたところを逆襲を受けて逆転を許すと、この後は継続はするものの効果的なゲインを切れずに根負け。時折、単発のゲインが見られるもそこでも出来たラックで相手に絡まれてノットリリース、アタックが機能せずに逆に法政にトライを重ねられて19-36で敗戦した。

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前半15分、WTB本田宗詩からのオフロードパスを受けてインゴールへと走り抜けるCTB盛田志。復帰戦で3トライを記録。


■ 2015/5/16 早稲田大B 15-46 成蹊大 @早大・上井草G  【写真館】
対抗戦B・成蹊大との練習試合。ワセダは開始1分、キックカウンターからWTB桜井正敏がいきなりのビッグゲイン、敵陣深くまで攻め入ると最後はWTB今岡晃大がフリーとなってインゴールへ、幸先良く先制する。この後も自陣から積極的に展開を試みるも、ハンドリングが乱れて逆に相手に付け入るスキを与えてしまう。12分、自陣でのパスミスから成蹊の逆襲にあって逆転を許すとこの後も右に左にボールを動かすも効果的なゲインができず、横に流れるアタックに…。29分には完全にパスを見切られてインターセプトから独走トライを許すなどペースを掴めず前半を5-12で折り返す。メンバーを全員入替えて実質Cチームで臨んだ後半は、開始1分に相手FW選手にタックラーが2人吹っ飛ばされてトライを献上するとゴール前ラインアウトモールから3トライを許すなどFWの力の差を見せられて突き放される展開。ワセダも6分、こぼれ球のセービングから大外展開でWTB小川啓樹がトライ。15分には相手のキックオフ処理ミスを突いてPR井上大二郎がトライと意地を見せるものの後半だけで6トライと畳み掛けられて15-46で完敗した。

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後半6分、左サイドでパスを受けると相手をハンドオフで突き放してインゴールへ、追撃のトライをあげるWTB小川啓樹

■ 2015/5/6 早稲田大B 27-26 流通経済大B @流通経済大・龍ヶ崎G  【写真館】
早稲田大C 12-60 流通経済大C  【写真館】

敵地・龍ヶ崎での流通経済大とのBCマッチ。Bチームは開始からSO横山陽介を中心にボールを動かしてテンポ良く攻め立てるとペナルティからSO横山陽介が速攻、相手の更なるペナルティでアドバンテージを得たのを確認すると、ディフェンス裏に大きくキック、チェイスしたWTB桜井正敏が相手に競り勝って抑えてインゴールへ飛び込み幸先良く先制する。8分に同点とされるも18分、右ラインアウトから大きく展開、CTBフリン勝音が外のスペースを抜け出すと最後はWTB桜井正敏。相手の追走を振り切って勝ち越しトライをあげる。34分にも左ラインアウトからテンポ良く左へ右へとボールを動かすとワイドアタックに気を取られた流通経済ディフェンスのスキを見逃さず、SH杉本峻が的確にラックサイドを突いて抜け出し連続トライ。更に攻勢に出るワセダは前半終了間際にも流通経済を押し込むも、SO横山陽介がディフェンス裏を狙ったキックが相手に当たり、このボールを拾われて独走トライを許し、押し気味に試合を進めながらも前半を15-12と僅差で折り返す。後半に入ると試合は取って取られての競り合いに。4分、ゴール前ラインアウトからFW、FWでフェーズを刻み、最後は再びSH杉本峻がラックサイドを突いてトライ。24分流通経済のトライを挟んだ27分、相手のパスをインターセプトしたLO吉満慎吾がトライをあげて流通経済を突き放すとこの後、守勢に回る時間帯が続くもののFL寺川賢太の好タックルなどで相手の攻撃を38分のトライのみに封じて27-26で逃げ切り勝ち、連日の一点差ゲームを制した。先立って行われたCチームマッチはスクラム、ラインアウトでプレッシャーを受けるとディフェンスでも堪え切れずに次々と失トライ。前半と後半に1本ずつトライを返すのが精一杯で12-60で完敗した。

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前半、中央スペースに顔を出し突破を図るWTB桜井正敏。意志の強さが感じられるランで序盤に2トライをあげてチームに勢いを与えた。


■ 2015/5/5 早稲田大 35-34 流通経済大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
関東大学春季大会開幕戦、秩父宮で流通経済大と対戦。序盤、自陣からでもボールを動かすワセダは外に出来たスペースを攻略。4分、CTB矢野健人の仕掛けからWTB勝浦秋へと繋いで独走トライ。6分、WTB門田成朗が抜け出してノーホイッスルトライと、両WTBが長い距離を走り抜けて幸先良くリードを奪う。11分、22分と連続トライを許して点差を詰め寄られるもウォーターブレイクを挟んだ28分、SH吉岡航太郎がラックサイドを抜け出しゴール前に迫るとFWで相手をゴール前に釘付けにして最後は大外展開、HO周藤直也が落ち着いてインゴールへと持ち込む。更に33分、相手ノックオンターンオーバーからWTB門田成朗がビッグゲイン(この日、再三のゲインで秩父宮を沸かせる)でチャンスメイク、最後はCTB矢野健人がディフェンス2人の間を果敢に突いて裏に抜け出しトライ。38分にも右ラインアウトから中央に顔を出したWTB門田成朗が鮮やかに抜け出して独走トライ、前半を35-17とリードして折り返す。後半に入ると8分、ペナルティからゴール前ラインアウトモールを押し込まれて先手を許すと、相手外国人選手を中心としたアタックに後手後手を踏む時間帯が続く。17分、34分とトライを与えて、35-34の一点差に迫られるも最後は時間に助けられて辛くも逃げ切り勝利(トライ数では相手に上回られたものの前半5本のコンバージョンを全て決めたSO浅見晋吾の正確なキックが最後にモノを言う展開)。後半26分、31分と相手の二度の決定機にいずれもスローフォワードで助けられるなど運にも恵まれて2015年度シーズン初戦を白星で飾った。
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前半38分、自陣から独走トライをあげるWTB門田成朗。この日2トライの活躍。


■ 2015/5/4 早稲田大D 12-48 武蔵大 @早大・上井草G  【写真館】
春のオープン戦開幕、先陣を切ったワセダDチームは序盤CTB鈴木伶輔のブレイクからゴール前へと攻め立てるもノットリリースでチャンスを逃す。この後、武蔵大が主導権を握る中、粘り強い防御で相手のミスを誘いスコアレスの状態が続く。しかし、スクラムでの力の差は如何ともし難く、完全に攻撃の起点を失うと防戦一方。前半25分にはマイボールスクラムでプレッシャーを受けてターンオーバー、そこからトライまで繋がれるなど前半だけで3トライを献上、0-19で折り返す。後半に入っても2分、7分とマイボールスクラムを奪われて連続トライを献上すると、この後もスクラムはほぼ全て相手ボールに。ワセダも10分、敵陣ペナルティから速攻を仕掛けてワイドに振ってチャンスを掴むと最後はNO.8大家大周が一度は倒れながらも粘り強く足を掻いてインゴールへ到達。33分にもラックターンオーバーからSO水谷彰裕が仕掛けてディフェンスが寄ったところを外へと振ってWTB近田望がトライ、数少ないチャンスをモノにして反撃するもここまで。80分間を通してスクラム、ショートサイドの攻防で圧倒されて12-48の完敗。BK陣にCTB鶴川達彦、FB滝沢祐樹とアカクロ経験者を配するも見せ場なく終わった。
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前半、捕まりながらも必死のレッグドライブで前進するNO.8大家大周。後半10分にはトライも記録。


■ 2015/4/26 オール早慶明三大学ラグビー @秩父宮ラグビー場  【写真館】
オール早慶明三大学ラグビー。初戦のオール明治戦、序盤からメイジに主導権を握られ自陣深くまで攻め込まれるもPR伊藤雄大、CTB長尾岳人らOB勢が接点で巧く絡んで相手のペナルティを誘いピンチを脱する。序盤を耐えたワセダは14分、相手陣深く攻め入って得たゴール前ペナルティからスクラムを選択、OB勢で固めたフロントファイブがグイグイ前に出ると最後はNO.8佐藤穣司がボールを抑えてメイジ相手のスクラムトライ、会場を沸かせる。ハンドリングエラーが目立つメイジに対してFB田邊秀樹の正確なキックで敵陣に攻め込むワセダは30分、敵陣ペナルティから速攻、一気に大外に振るとタッチライン際を粘ったNO.8佐藤穣司のリターンパスをWTB本田宗詩が受けて機敏なステップでインゴールへ。更に40分にも相手ノックオンから一気の切り返し、CTB盛田志-FB田邊秀樹と繋いで一気にゲインすると最後は再びCTB盛田志。ダメ押しトライでメイジを突き放すと最後も自陣のピンチを凌ぎ切ってメイジを完封、21-0で快勝した。オール慶明戦を挟んで行われたオール慶應との最終戦は、取って取られてのシーソーゲーム。ケイオーに先行を許したワセダは15分、敵陣で試合を進めるとペナルティから素早く仕掛けたSO浅見晋吾がゴール前に迫り、最後はショートサイドをPR伊藤平一郎が押し込んでトライ。この後、18分ケイオー、23分ワセダ、26分ケイオーといずれも起点はノックオンターンオーバーから。目まぐるしく攻守が切り替わり、得点が激しく動き出すと29分にはペナルティからFL池本翔一が速攻、右に振ってFB門田成朗の好パスを受けたWTB勝浦秋がスピード、ステップと素晴らしい個人技で同点トライ。33分に再び勝ち越されるもワセダは後半インジュアリータイム、FB門田成朗のブレイクからアタックを継続、最後はWTB深津健吾がインゴールへ。直後のコンバージョンもSO浅見晋吾が冷静に決めてこの日4度目の同点劇。土壇場で執念を見せたワセダは1勝1分で大会を終えた。
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引退試合を終えたSO久木元孝成を囲んで集合写真(※クリックすると拡大します)


■ 2015/4/19 東日本大学セブンズ @秩父宮ラグビー場  【写真館】
東日本大学セブンズ。初戦で東海大と激突。長い攻防の最中、本田宗詩らが好タックルを見せるものの先制は東海。ワセダも前半5分、本田宗詩の仕掛けから活路を見出すと門田成朗がステップ一閃、相手を置き去りにして独走トライ、前半を7-7で折り返す。後半に入り、再三のピンチに岡田一平主将がタックル、ブレイクダウンで激しさを前面に出して耐え切るも、4分自陣ゴール前ラインアウトで痛恨のミス、ジャンパーの遥か上を越えたボールが相手選手の胸にスッポリと収まって易々と勝ち越しトライを与えてしまうと5分にも連続トライを献上。ロスタイムに山川慶祐が一矢報いるも反撃もここまで12-19で敗れて、コンソレーショントーナメントへと回った。コンソレ1回戦では東京学芸大と対戦、開始40秒に門田成朗のブレイクからチャンスを掴むとペナルティを挟んで矢野健人-盛田志へと繋いで先制。2分にもスクラムからの一次攻撃で門田成朗-矢野健人と繋ぎトライを重ねると4分、カウンターラックから岡田一平主将が抜け出してトライ。前半で勝負を決め、後半にも1トライ(盛田志が左サイドへ流れながらも走り切る)を追加してダメ押し、22-0で危なげなく勝利。拓殖大との対戦となった2回戦、キックオフから右へ左へ継続を重ねて1分10秒、鈴木亮が左隅に飛び込んで先制する。5分、相手外国人選手の突破からトライを許して5-7で迎えた後半1分、自陣ペナルティを起点に勝浦秋がディフェンスを突破、そのまま走り切って逆転に成功する。更に4分、カウンターラックから左へ展開、最後は山川慶祐が左隅に飛び込んで拓殖大を突き放して準決勝進出。続く日本大戦、開始40秒池本翔一が2人をかわして自陣から独走のノーホイッスルトライ、幸先よく先制する。しかし3分に追いつかれると続くキックオフで痛恨の処理ミス、相手に拾われて一気の独走トライで7-14と追いかける展開に。ワセダも後半1分、自陣から本田宗詩が快走、巧みなランで相手を振り切って同点に追いつくも勝負所の後半5分、深く蹴り込まれたキック処理でペナルティを犯すとそこからの継続でトライを献上、ロスタイムの反撃も及ばず14-21で敗戦、コンソレーション制覇を逃した。
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大会を通じて攻守に激しいファイトでチームを牽引した岡田一平主将


■ 2015/4/12 YC&ACセブンズ @横浜山手YC&ACG  【写真館】
春のセブンズシリーズ開幕、恒例のYC&ACセブンズに挑んだワセダは岡田一平主将ら上級生でメンバーを固める必勝態勢。1回戦中央大戦、前半3分ペナルティからの速攻を仕掛けると、最後は矢野健人から佐藤穣司へと繋いで先制する。この後もペナルティからのリスタートの速さで中央を翻弄して山岡篤樹、山川慶祐、岡田一平とトライを重ねて、終始試合の主導権を握ったまま28-14で危なげなく初戦を突破する。2回戦専修大戦、前半1分、4分と勝浦秋の思い切りのよいタテ突進で連続トライをあげて先行。この後、食い下がる専修をターンオーバーからの逆襲で突き放して(後半6分門田成朗、7分池本翔一と終盤連続トライ)、40-14で快勝する。迎えた準決勝は対抗戦のライバル・筑波大と対戦。1分、スクラムでターンオーバーを許して先制トライを献上するも3分岡田一平、5分本田宗詩(力強さとスピードを見せつけた圧巻の個人技!)、7分佐藤穣司と3連続トライで逆転に成功。後半に入り再びスクラムの乱れを突かれて1分、4分と連続トライを与えて同点とされるも、後半5分勝負を決めたのは本田宗詩。ペナルティから素早いリスタートで敵陣に一気に侵入するとサポートの山岡篤樹に繋いで決勝トライ、28-21で筑波との接戦を制し決勝進出を果たす。決勝は外国人選手3人を擁する流通経済大と対戦。序盤は一進一退の攻防を見せるも中盤を過ぎると、長い手に引っかかってインターセプトされ…、2人がかりで止めきったところをフリーの選手に繋がれ…、ひとたび加速されるとタックルが次々に弾かれ…と外国人選手に圧倒される時間帯が続く。後半に入って岡田一平、矢野健人の連続トライで一時、17-22と詰め寄るも、終盤山岡篤樹の負傷で6人となったワセダに外国人選手を止めきる余力はなく、突き放されて17-34で敗戦。それでも大会を通して光った安定したブレイクダウンとペナルティからの反応の速さ、15人制でワセダに必要とされる要素で勝ち進めた事に意味を持つ岡田組初戦となった。
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流通経済大戦後半、山川慶祐がゴール前まで持ち込んで出来たラックからサイドを突いて反撃のトライをあげる岡田一平主将


■ 2015/4/11 入部式・新入生歓迎試合 @早大・上井草G  【写真館】
緑の芝が鮮やかな上井草グラウンドで2015年度入部式が行われた。最初に挨拶に立った島田陽一部長が「上井草のグラウンドと早稲田の教室に得るべきものが全て詰まっている」と文武両道の大切さを、その後に挨拶に立った後藤禎和監督が「4年生の最後の最後、終わる瞬間まで努力しあがき続けて、上を目指して行く事を約束して下さい」と早大ラグビー部員としての心構えを、集まった44人の新入部員に語りかけた。続いての新入部員による決意表明では「ワセダという最高の舞台で」「ワセダのラグビー部員として自覚と責任」「日々努力、日々精進」とそれぞれの言葉で力強く挨拶を行った。その後、岡田一平主将の挨拶と部歌北風斉唱で締められ、滞りなく入部式を終えた。続いて行われた新入生歓迎試合(今年は20分×3本の変則マッチ)では序盤からセットプレーで健闘し、サイズのあるLO松井丈典を前面に押し出すサインプレーなど随所に工夫を見せて果敢にチャレンジした1年生が上級生を押し込む場面も。それでも別格の存在感を見せた2年生NO.8鶴川達彦を中心としたパワフルな突進の前に徐々に後退、4連続トライを奪われてリードを広げられる。1年生チームの見せ場は2本目の9分、敵陣左中間スクラムからSO水谷彰裕が突破口を開いて、すかさず右へ展開、ゴール前まで迫ると今度は左にラックを重ねて最後はFL西田強平が鮮やかに抜け出してポスト真下にトライ、上井草が歓声に包まれる。3本目に入るとメンバー入替もあり、スクラム、展開力と先輩部員との地力の差を見せられて点差(7-52)をつけられたが、力強いコンタクトで接点を前に押し出すシーンも随所に見せて1年生のこれからの可能性を感じさせる一戦となった。
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新入生歓迎試合、SO水谷彰裕がギャップを突いて前進、この試合1年生チーム唯一のトライの起点となる。