■ 2014/2/24 垣永組追い出し試合 @早大・上井草G  【写真館】
垣永組、追い出し試合。午前中の曇り空から一転、試合が始まる頃には柔らかな陽射し。20分一本で行われた4年生vs下級生Aチームはガチンコ勝負。下級生側も4年生に花を持たせる考えは全くなく、大峯功三新主将、荻野岳志、岡田一平らが積極的に声を出してチームを引き締める。下級生の先制トライから始まり、PR垣永真之介主将がゴール前ペナルティから自ら突進、インゴールに飛び込み(いつも以上に激しい雄叫び!)、差をつめると自陣からSH辰野新之介、FL金正奎副将がビッグゲイン、最後はCTB坪郷勇輝がトライをあげて逆転に成功する。下級生チームに連続トライを献上し、再び逆転を許すも終了間際、FL金正奎副将→PR垣永真之介主将と繋ぎ、主将がディフェンス裏に抜け出たところのオフロードパスを再びFL金正奎副将…最後はこの2人で劇的なトライ、直後のコンバージョンをSO菱田広大が決めたところ(4年生の『これ外したら、一生言うからね』…の重〜いプレッシャの中コンバージョン成功…笑)でノーサイドの笛。最後に4年生が意地を見せて19-19で引き分けた。ガチンコ勝負が終わると4年生は順に3年生、2年生、1年生と対戦。相手にパスしたり、レフリーがタックルされたり…と何でもありの笑顔のラグビーに。最後は縁の下でチームを支えた安藤花菜子マネージャ、臼井智洋トレーナーがピッチイン、安藤マネージャはラインアウトに突破(?)に大活躍、最後1年生の強烈なタックルを受けるも、ここはきっちり大平昂レフリーがペナライズ(レッドカード…笑)。このペナルティを臼井トレーナーがPGの3点に結び付けて垣永組のラグビーが終了。この後は全員で集合写真の記念撮影、その後もそれぞれの4年生がアカクロジャージのまま、後輩達、ファンとの交流を楽しみ、上井草でのラグビー生活を卒業した。

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垣永組、笑顔の集合写真。(クリックすると拡大します。)


■ 2014/2/16 早稲田大 16-36 ヤマハ発動機 @秩父宮ラグビー場
トップリーグへの挑戦、日本選手権1回戦でヤマハ発動機と対戦したワセダは序盤からOBの洗礼を受ける。2分、ヤマハFB五郎丸歩のカウンターを起点に最後はヤマハWTB田中渉太のステップに翻弄されて先制トライを与えると12分にも再びFB五郎丸歩の仕掛け→WTB田中渉太の仕留めにディフェンスを崩されて失点、この後17分、28分にも連続トライを献上して序盤で3-24と大きくリードを許す。ワセダの反撃は32分、FB藤田慶和のカウンターアタックからラックを連取、最後はFL金正奎がディフェンスを突破、先輩FB五郎丸歩をステップでかわして待望の初トライ。これで息を吹き返したワセダは37分、PR垣永真之介主将のビッグヒットからチャンスを掴み再び敵陣に入り込むと相手ペナルティをPGでの3点に変えて11-24と点差を詰めて前半を折り返す。後半に入り、1分、14分とトライを与えるもののワセダも意地を見せる。22分、ペナルティからNO.8佐藤穣司がハリーで仕掛け、PR垣永真之介主将のブレイク→FL金正奎のサポートで一気に敵陣ゴール前へ迫ると、ペナルティを挟んで最後はSO小倉順平の股抜きパスを受けたFB藤田慶和がインゴールへ。そのアタックスピードでヤマハを翻弄するとこの後も最後の力を振り絞って敵陣で猛攻を仕掛ける。インゴールこそ越えられなかったもののその最後まで戦い抜いた姿勢に秩父宮に詰め掛けた観客から大きな拍手が送られた。

■ 2014/1/12 早稲田大 34-41 帝京大 @国立競技場
大学選手権決勝、試合の入りは最高の形に。24秒、キックオフリターンからFL布巻峻介が抜け出し、WTB荻野岳志へと繋ぐとそのまま荻野が走り切って先制のノーホイッスルトライ。しかしスクラムが相手と合わずに安定度を欠き、更にはペナルティも重なり自陣で過ごす時間が増え出すと12分、23分とゴール前ラインアウトを起点とした相手重量FWのサイド攻撃にインゴールを明け渡し逆転を許す。この後も攻める帝京に守るワセダの図式、厳しい時間帯が続きながらも失点を許さないワセダは前半終了間際にようやくテンポの良いアタックでボールを動かし、帝京が堪らず犯したペナルティをPGで3点に結びつけて10-12と僅差で折り返す。勝負の後半、立ち上がり早々にラックターンオーバーからトライを献上すると相手の勢いを受け止めきれずに12分、15分とタテ続けにトライを許し10-34。遠ざかる王者の背中…昨年度シーズンの準決勝と同じような展開となりかけるも、それでも今年のワセダは諦めない。18分直後のキックオフをLO黒木東星が好捕、連続攻撃からWTB荻野岳志が取り切って反撃の狼煙を上げると19分、キックカウンターからBK展開、FB藤田慶和がライン際を走って折り返したところをサポートしたCTB坪郷勇輝が左隅にダイブ。更には27分、敵陣ゴール前ペナルティからWTB荻野岳志が自ら仕掛けてインゴールへ。怒涛の3連続トライで29-34と帝京をついに射程圏内に捕える。更に自陣から積極的に攻めるワセダであったが、パスが乱れてノックオンターンオーバー…ここからの一連の攻撃でトライを奪われて再び12点差に…。この後、ロスタイムにCTB坪郷勇輝がラックサイドを潜り込んでトライを返すもののここまで。後半怒涛の追い上げも惜しくも届かず…垣永組の挑戦は終わりを告げた。

■ 2014/1/11 早稲田大B 54-15 早稲田大C @早大・上井草G  【写真館】
■ 2014/1/11 決勝試合前練習 @早大・上井草G  【写真館】

決勝前日。上井草グラウンドでBCゲバと前日練習が行われた。序盤Cチームがブレイクダウンで激しくファイト、いきなり見守る部員を沸かせる場面を幾度となく作り出すも先制はBチーム。左ラインアウトから連続攻撃、最後はWTB鈴木亮がトライ、最初のチャンスをモノにすると16分にもカウンターからFB滝沢祐樹がゲイン→WTB土肥将也がトライ、リードを奪う。Cチームも20分過ぎから反撃開始。21分、カウンターからCTB秋吉孝一がゲイン、SO菱田広大が更に前進し、これに続くと最後はFW陣で右サイドを攻略してLO河野秀明がトライ。25分、右ラインアウトからCTB秋吉孝一が突破、ゴール前に迫るとFW陣がショートサイドを攻めて最後はブラインドに余ったFL吉田有輝がトライ、連続トライで12-10と追い上げる。しかし時間の経過とともに徐々に個人の能力差がそのまま得点差に繋がる展開に。Bチームは29分ラインアウトから大きく振ってFB滝沢祐樹がブレイク、WTB鈴木亮へと繋いで再びCを引き離しにかかると39分には自陣から繋いでSO間島陸-SH平野航輝へと繋いでトライ、前半を26-10で折り返す。後半も交替出場のFB廣野晃紀、WTB山本龍平らが個人技でCチームディフェンスを切り裂いて4トライを追加、54-15で勝利した。(Cチームは試合に敗れたものの4年生が最後まで気持ちを切らさずに大きな声で味方を鼓舞。)続いて13時から行われた試合前練習、垣永真之介主将の鉄笛でコーナーフラッグに全部員が集まり、出場メンバーの点呼が行われると続いてグラウンド中央へ。全部員が大きな円陣を作る中、出場メンバー一人一人が決意表明。自らの決意を話すメンバー、同期や出れない仲間への思いを話すメンバー…22人がそれぞれの思いを語ると最後は垣永真之介主将。涙を浮かべながら熱く全部員に語りかけ、「最後の約束として、絶対勝つ」。連続パス、順目順目へと湧き出る「数で勝つ」イメージの共有、グラウンド全面を使ったケース毎の動きの最終チェック…試合前練習のルーティンを一つ一つこなして行くと最後は帝京大を想定したタックルダミーへのタックルの儀式、最後にタックルに向かった垣永真之介主将がどこまでも遠くへタックルダミーを担ぎ上げ走り出すと全部員の盛り上がりは最高潮に。約30分の全体練習を終えるとこの後は、FW陣はスクラム、ラインアウトのあわせ、BK陣はポジション毎にキック、タックルと最後の仕上げを約20分間。全ての準備を終え、いざ『荒ぶる』へー。

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試合を想定したケース毎のアタック練習、積極的にボールをもらいに行く切り札FB藤田慶和


■ 2014/1/2 早稲田大 29-11 筑波大 @国立競技場
大学選手権ファイナルステージ準決勝、筑波大と対戦したワセダは序盤、筑波の激しいブレイクダウンの前に後手を踏む展開。6分にPGで先制を許すと10分にはノックオンターンオーバーからBK展開されてトライを献上、0-8とリードを許す。それでもスクラム、ラインアウトのセットプレーで圧力をかけて流れを徐々に引き寄せると20分、自陣から展開してきた相手に対して大外ブレイクダウンを制してターンオーバーに成功、そこから猛攻を仕掛けて最後はFB藤田慶和がインゴールに入って反撃の狼煙を上げる。更に26分には敵陣深くでのスクラムで再び圧力、堪らず首を抜いた相手のペナルティをPGに結び付けて逆転に成功、10-8として前半を折り返す。風下の後半は立ち上がりから筑波の猛攻。ワセダもブレイクダウンで激しくプレッシャーをかけて相手のノックオンやペナルティを誘って凌いでは再び自陣深くに押し込められるという繰り返し。我慢に我慢を重ねた自陣深くでのディフェンスからの脱出は27分、相手のこぼしたボールにSH岡田一平が反応、WTB荻野岳志で一気に切り返すと今度は大きく蹴り込んで敵陣ゴール前へと迫る。直後28分、相手ボールスクラムに対して猛然とプッシュ、筑波のスクラムを破壊するとインゴールにこぼれたボールをSH岡田一平が混戦の中抑えてトライ、長い長いディフェンスの時間帯を抜け出した直後のビッグプレーで流れは完全にワセダ。34分、敵陣スクラムから連続攻撃、SO小倉順平の内側に顔を出したFB藤田慶和がディフェンスを切り裂いてトライをあげると37分、敵陣左ラインアウトから右に左にと大きくボールを動かして最後はWTB深津健吾が走り切ってトライ。安定したセットプレーを起点に試合を決定付ける連続トライで筑波を突き放して29-11で勝利、3年ぶりの決勝進出を決めるとともに5年ぶりの『荒ぶる』へあと一つと迫った。

■ 2013/12/26 早稲田大B 25-12 早稲田大C @早大・上井草G  【写真館】
準決勝のメンバー入りを賭けたBC部内マッチ。10分、CがスクラムからCTB久富悠介のラインブレイクを起点に一気に敵陣ゴール前に攻め込む。テンポ良くボールを動かし、トライチャンス…と思われたがラックからこぼれたボールにBのSH辰野新之介が反応、拾い上げるとそのまま80m以上を独走してBが先制トライ。それでも要所でのラインアウトスチール、CTB金澤男のビッグヒットなどで上井草を沸かせるCは14分、キックカウンターから右サイドをWTB杉聡司がゲイン、更にSO渡辺大輝、FL小谷田祐紀がスペースを突いてゴールラインに迫ると最後はFB三村将広が余ってトライ、素晴らしい連続攻撃で同点とする。18分にCのキックミスからBがカウンター、FL仲元寺宏行→NO.8古賀壮一郎→CTB秋吉孝一と繋ぎ切って再び勝ち越すとCも31分、ラックのこぼれ球に鋭く反応、CTB森村健斗が抜け出しSH平野航輝へと繋いでその平野が独走トライ、ゴールも決まって12-10と逆転に成功し前半を折り返す。後半、BはSO間島陸のゲインなどで敵陣で試合を進めると12分、敵陣ゴール前での相手キックをFL池本翔一がチャージ、そのままボールを拾ってインゴールに飛び込み再逆転。CはSH平野航輝らが再三、密集で絡んでボールを奪い返すなど奮闘するものの時間の経過とともに徐々にディフェンスの時間が多くなる。逆にBはボールを自由に動かし始めて本来のテンポを取り戻すと18分、FL仲元寺宏行のビッグゲインからフェーズを重ねてWTB山本龍平がトライ。35分にも右ラインアウトから左へ右へとボールを動かし最後はLO住友裕哉がトライ、終盤にCを突き放して25-12で上位チームの意地を見せた。(敗れたCもBK陣が好タックルを連発、接点でもBが孤立したところに絡んでペナルティを誘うなどしっかりと抵抗、上井草を沸かせた。)

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両チームの気迫がぶつかり合った一戦。CのCTB金澤男の突進をBのCTB秋吉孝一(背中)が阻む。


■ 2013/12/22 早稲田大 57-7 中央大 @熊谷ラグビー場
大学選手権セカンドステージ3戦目、リーグ戦2位中央大と準決勝進出をかけて激突。風上に立った前半、開始2分に相手ペナルティから堅実にショットを選択し、先制する。この後はハンドリングエラーも重なり、沈黙の時間帯が続くも20分を過ぎると一気に攻勢に。22分、FKからCTB坪郷勇輝がブレイク、たまらず中央が犯すペナルティからゴール前ラインアウト→FWショートサイドと攻め立て最後は左へ展開してWTB深津健吾がコーナーギリギリに飛び込んでトライ。26分、カウンターからWTB荻野岳志が右サイドを突破してチャンスメイク、更にSO水野健人が持ち味を発揮して鋭く抜け出し、最後はFB藤田慶和へと繋いでトライ。28分、ペナルティから素早く仕掛けて左へ右へと中央大を揺さぶるとSO水野健人がミスマッチを突いてブレイクし、そのまま独走トライ。30分、キックオフから切り返してPR垣永真之介主将が抜け出すとサポートについたFL金正奎へと繋いでノーホイッスルトライ。わずか10分弱の間に4連続トライと畳み掛けて試合の主導権を握ると、前半終了のホーンが鳴った後のラストプレーにも継続し切って最後はFL布巻峻介が抜け出してトライ、怒涛のトライラッシュで36-0として前半を折り返す。後半、風下という条件にダイレクトタッチも重なり自陣で過ごす時間が増え出し、トライのペースこそ落ちるものの18分、29分とそれぞれカウンター起点、ターンオーバー起点と自陣からフェーズを重ねて途中出場のWTB土肥将也が連続トライ。風下でも攻撃姿勢は緩めず3トライを追加、ディフェンスでも後半35分にラックサイドの一瞬のスキを相手SHに潜り込まれて1トライを許すものの中央大に殆ど攻め手を与えず57-7で大勝。セカンドステージ3連戦を全てボーナスポイント付き(4トライ以上)の3連勝で抜け出し、正月越えを決めた。
■ 2013/12/21 早稲田大B 34-5 東洋大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大D 60-10 東洋大B  【写真館】

リーグ戦2部、東洋大を迎えての練習試合。先陣を切ったBチームは開始1分、相手のカウンターにディフェンスが対応できずあっさりと先制トライを許す。この後もノックオン、ノックオン、ノックオン…の連続でペースを掴めず。15分過ぎ、ペナルティからの速攻でようやくテンポアップ、敵陣で試合を優位に進める。19分、ペナルティ→右ラインアウトモールを押し込みHO菅野卓磨がトライ。22分、カウンターから左へ右へと揺さぶりFL呉泰誠がブレイク、サポートについたFL仲元寺宏行へと繋いでトライ。28分、再びペナルティ→右ラインアウトモールを電車道で押し切ってトライ。絶対的な武器となるモールでこの日2つめのトライを奪うと前半終了間際にもノックオンターンオーバーからSH辰野新之介がディフェンスの背後に蹴りこんだボールをWTB鈴木亮がチェイス、相手が処理にもたつく間に奪い取ってそのまま独走トライ、前半を24-5で折り返す。メンバーを全てCチームに入替えた臨んだ後半。5分、カウンターから攻め続けてゴール前で猛攻、グラウンド横幅いっぱいに使った展開から最後はPR石倉裕之が相手に絡まれながらも左中間に飛び込んでトライ。19分、スクラムからCTB秋吉孝一が仕掛け、素早く展開してFB三村将広が仕留めるビューティフルトライでダメ押し。ディフェンスでもLO宮島大地らが要所で相手ボールを奪い取り、後半は無失点、トータルスコア34-5で勝利した。続いて前半Dチーム、後半Eチームで臨んだ試合もターンオーバーからの切り返しの速さで相手を圧倒し前後半それぞれ5トライずつをあげて60-10で大勝した。

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前半40分、キックのラッキーバウンドを拾って独走トライをあげるWTB鈴木亮



■ 2013/12/15 早稲田大 48-18 京都産業大 @瑞穂公園ラグビー場
大学選手権セカンドステージ2戦目、名古屋で京都産業大と対戦したワセダ。風下に立った前半は自陣からでも積極展開。6分、自陣ペナルティから仕掛けてSO水野健人がブレイク、敵陣に入るとループからFL布巻峻介が抜け出し、FB藤田慶和へと繋いでトライ、先制する。しかし、この後京都産業大のディフェンスをなかなか突破できず自陣に停滞すると、重ねたペナルティをことごとくPGに結び付けられ、点差を詰められると前半29分には勢い良く走りこんでくる相手FWにゴールラインを割られて12-13と逆転を許す。苦しいゲーム展開の中でチームの拠り所となったのはラインアウトモール。前半39分、ペナルティから迷わずタッチを狙うとゴール前ラインアウトモールを押し込みトライ、逆転に成功する。更に17-18で迎えた後半14分にもペナルティからPGではなくタッチを選択、再びラインアウトモールを押し込んで逆転に成功する。このモールでの2トライで流れを引き寄せるとラインアウトも相手の組み立てを読みきって制圧、風も利用して終始、敵陣で試合を優位に進める。後半18分にはFL布巻峻介が絡んでのターンオーバーからFB藤田慶和がビッグゲイン、ラックを継続してWTB深津健吾がトライをあげると、更に26分、31分、39分とトライラッシュ(26分、ラインアウトから継続してCTB飯野恭史-WTB深津健吾でトライ。31分、ラインアウトモールからのサインプレーでHO清水新也がインゴールへ。39分、こぼれ球を拾ったWTB深津健吾が独走トライ)。ラスト20分で京都産業大を一気に突き放し48-18で勝利した。
■ 2013/12/14 早稲田大B 17-26 慶應義塾大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 12-24 慶應義塾大C  【写真館】
早稲田大D 36-0 慶應義塾大D  【写真館】

冬の早慶戦、BCDマッチ。先陣を切ったBチームは試合の入りからSH平野航輝のジャッカル、CTB金澤男のタックルと好プレーを連発、相手のペナルティを誘い出す。6分、相手ドロップアウトの切り返しからSH平野航輝が抜け出し右タッチライン際を走りきって先制。この後も20分過ぎに相手ペナルティからのゴール前ラインアウトを3度、35分右ラインアウトからFL池本翔一のラインブレイク、41分左ラインアウトからSO久富悠介のラインブレイク、と何度も相手ゴール前を脅かしながらもフェーズを重ねたところでカウンターラック、ペナルティ…と攻め切れず。逆に14分、キックが中途半端になったところを切り返されてトライを献上すると27分には大外でパスタイミングがズレたところをターンオーバーされてそこからトライと自ら崩れて失点を重ね、5-14で前半を折り返す。後半に立ち上がり早々、WTB山本龍平のビッグヒットで上井草を沸かして流れを引き寄せると、4分右ラインアウトから相手FWとBKのセットの間に出来たギャップを巧く突いた途中出場のSH辰野新之介が抜け出し、そのまま相手WTBをも振り切って独走トライ、点差を詰める。更にHB団、WTB鈴木亮のキックでエリアコントロール、敵陣で試合を進めるワセダは15分、FKで得たスクラムからFWでフェーズを重ねて最後は大外勝負、WTB山本龍平が2人をかわしてインゴールに飛び込み、逆転に成功する。敵陣で優位に試合を進めるワセダであったが、落とし穴は後半27分。カウンターのディフェンスが手薄になったところを一気に攻め込まれゴールラインを背負うと左ラインアウトモールからあっさり失トライで再逆転(17-19)を許す。39分にも自陣ゴール前ラインアウトが乱れて相手ボール→FWゴリゴリで連続トライとそれまでのエリア支配率から考えると非効率な形で、相手に得点を与える。後半ロスタイム、(CTBで再投入された)滝沢祐樹のビッグゲインからチャンスフェーズ…のところでパスが乱れてそのままボールはタッチへ。この日を象徴するような形でノーサイドの笛が鳴り、BチームはJr選手権から数えて学生相手に3連敗となった。続くCチームも12-24と競り負けたもののDチームは15人全員が一体となった防御で奮起、気持ちでも相手を圧倒、慶應を完封(36-0)して一矢を報いた。

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後半15分、2人をかわして逆転のトライをあげるWTB山本龍平



■ 2013/12/8 早稲田大 46-12 大阪体育大 @駒沢陸上競技場
大学選手権セカンドステージ初戦、関西5位の大阪体育大と対戦したワセダは3分、敵陣ファーストスクラムで得たペナルティから確実にPGを選択する手堅い試合の入り。13分、右サイドをWTB荻野岳志-FL金正奎のコンビで崩し、左に展開、WTB深津健吾(強さを見せ付けて再三のゲイン)が粘って内に返したところに走りこんだPR垣永真之介主将がトライ。23分、ラック連取からSH平野航輝がクロス気味に走ってきたPR垣永真之介へと繋ぐと、スピードに乗った垣永主将が近場を突破、そのままインゴールへと滑り込んでトライ。36分、左ラインアウトからラック連取、CTB飯野恭史が内に切ってディフェンスを突破して中央にトライ。大阪体育大の強いフィジカルを受けて度々ターンオーバーを許すもののスコアは確実に刻んで22-0として前半を折り返す。後半に入り、10分、右中間スクラムから右に左にとボールを動かし、最後は勢い良く走りこんできた途中出場のFL植田耕平が抜け出してトライ、この日チーム4つめのトライでボーナスポイントを獲得する。この後、細かなハンドリングエラーでリズムを崩すと大阪体育大の力強いタテ突進に徐々に後退、17分、32分とインゴールを割られるなど失点を重ねる場面も(特に17分のペナルティからの速攻でトライ献上は、らしからぬ淡白さ…)。終了間際の37分、39分と途中出場のCTB藤近絋二郎(ディフェンスでも強さを見せてしっかりアピール!)の連続トライで大阪体育大を突き放し、スコア上は46-12の大差で勝利したものの、局面、局面では相手の強いフィジカルに苦しんだ一戦となった。
■ 2013/12/7 早稲田大B 20-32 東海大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 45-7 東海大C  【写真館】
早稲田大D 31-21 東海大D  【写真館】

リーグ戦・東海大とのBCDマッチ。ジュニア選手権カテゴリー2で1位の東海大Bに対してアカクロ予備軍は開始から東海の強いフィジカルに後手を踏む。5分、16分と自陣ゴール前でのFWゴリゴリから連続トライを献上。反撃は22分ゴール前左ラインアウトからラックを重ねて最後はWTB土肥将也が左隅にトライ。このトライをきっかけに早いテンポでボールを動かし始め、ようやくワセダの流れ…と思われたところで東海BKのインターセプト…そのまま独走トライを許して逆に点差を広げられると30分、40分とゴール前モールを押し込まれて連続トライを献上、5-27で前半を折り返す。後半、NO.8古賀壮一郎のジャッカルを起点にキックで敵陣深くに侵入すると10分、右ラインアウトモールからFW近場でフェーズを重ねて最後はWTB杉聡司がトライ、14分にも途中出場のSH中尾康太郎がミスマッチを突いて抜け出すと一気の加速、追走を振り切って連続トライ、15-27と点差を詰める。更にCTB金澤男のビッグタックル、CTB水野健人のラインブレイクなどで流れに乗ったワセダは敵陣で猛攻、しかし不運な判定に、ゴール前ラインアウトでのミスが重なり、トライを取りきれずに終わると逆に37分、相手BKに走りきられて決定的なトライを献上、ワセダも41分にFB滝沢祐樹の好走からWTB杉聡司へと繋いで意地を見せるもここまで。ノーサイドの瞬間、練習試合にも関わらずガッツポーズを作った東海大B、この一戦に懸ける気持ちの差も垣間見えた瞬間だった。先立って行われたCDマッチは45-7、31-21でそれぞれ勝利、Dマッチは途中Eチームに総入れ替えし、一時逆転を許すもののDチームのメンバーの一部を再投入した終盤に再逆転し、東海を突き放した。

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後半、再三のゲインでチームに勢いを与えたCTB水野健人



■ 2013/12/1 早稲田大 15-3 明治大 @国立競技場  【写真館】
対抗戦、伝統の早明戦は現行の国立競技場でのラストマッチに。超満員の観衆が詰めかけた一戦はキックオフからターンオーバーの応酬、いきなり互いの火花がバチバチとぶつかり合う幕開け。ワセダは序盤、セットプレーの乱れ(特にラインアウトは試合を通じて苦しんだ…)やハンドリングエラーでペースを掴めず自陣で戦う苦しい展開。要所でFL金正奎の激しいファイトでボールを奪い返すものの28分にメイジにDGで先制を許す。ワセダもFL金正奎、WTB荻野岳志らがビッグゲインを見せてメイジのゴールラインを脅かすものの後が続かず、38分、途中出場SO浅見晋吾のPGで得点をあげたのみ3-3で前半を折り返す。勝負の後半、ワセダのキックオフボールに対して、もたつくメイジの隙に付け込んでマイボールとするとそこからゴール前で猛攻。開始1分、最後は左に余ったFL金正奎にSH岡田一平が飛ばしパスを通して待望の初トライ、8-3とリードを奪う。直後の4分、一つのペナルティからメイジを自陣深くまで呼び入れてしまうとそこから10分近くゴールラインを背負ったディフェンスの時間帯。それでもメイジのサイドアタックを粘り強く守りきると、メイジがボールを動かしたところにディフェンスが殺到、相手ペナルティを誘い出しピンチを脱する。20分過ぎにも自陣ゴール前のピンチを迎えるもここもPR垣永真之介主将が会心のターンオーバーで守り勝ち。試合途中から、改善の兆しを見せていたスクラムがこの試合の決着をもたらしたのは終了間際。今度はメイジをゴール前に釘付けにして再三スクラムを仕掛けると42分、右PR垣永真之介主将が前に出て生まれたスペースをNO.8佐藤穣司が突いてダメ押しトライ。直後SO浅見晋吾のコンバージョンが決まったところでノーサイドの笛、15-3でライバルを突き放して最後の国立で勝利を収めた。

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後半42分、スクラムから持ち出し勝負を決定付けるトライをあげるNO.8佐藤穣司


■ 2013/11/24 早稲田大B 50-7 早稲田大C @早大・上井草G  【写真館】
早慶戦翌日、上井草グラウンドで行われたBチーム対Cチームの部内マッチ。キックオフ直前、見守る部員から「4年の意地ー!!」と声がかかるとすかさず「3年の意地ー!!」と声が返る…部内マッチ特有の雰囲気の中、キックオフ。CのLO宮島大地がいきなりキックオフを好捕して序盤はCチームが敵陣で試合を押し気味に進める。しかしCチームの一つのミス、一つのペナルティに付け込み、Bチームが盛り返すと13分、スクラムから右へ左へとボールを動かしNO.8古賀壮一郎が先制トライ。更に28分、ゴール前の猛攻からCTB水野健人がミスマッチを突いてトライ。42分、右ラインアウトから順目に展開、最後はWTB土肥将也が体をスピンさせながらインゴールへ。相手ペナルティに付け込んで敵陣で試合を進めるBチームが21-0とリードして折り返す。後半に入っても格上のBチームは優位に立ったFW戦を軸にトライを重ねる。15分に右ラインアウトからモールを押し込みトライをあげると23分にはゴール前スクラムを押し込んでスクラムトライ。この後も2トライを加えて、後半5トライをあげてCチームを圧倒した。Cチームは後半30分、右ラインアウトから華麗なBK展開でWTB山本龍平が左中間に飛び込み、一矢を報いるのがやっと。最終スコア、50-7でBチームが貫録勝ちした。

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後半、中央突破でチャンスメイクするBチームのCTB水野健人。当たり負けせず力強く前進。


■ 2013/11/23 早稲田大 69-7 慶應義塾大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】 【試合前練習写真館】
対抗戦伝統の早慶戦、春に完敗した相手に対しリベンジに燃えるワセダは開始からエンジン全開。6分自陣からアタックを仕掛けてこの日が公式戦デビューのFB藤田慶和が二人を引き寄せてワンハンドパス、受けたWTB荻野岳志が右タッチライン際を大きくゲイン、一気に敵陣に入ると最後はSO小倉順平が外に被ったディフェンスを嘲笑うかのようにステップを切って先制トライ。9分、自陣右ラインアウトからFL布巻峻介→CTB飯野恭史と繋いで一気にゲイン、サポートについたLO芦谷勇帆がインゴールに運んでトライ。16分、FWとBKが一体となった繋ぎで再び敵陣ゴール前に迫ると得たスクラムをじっくりと押し込んでスクラムトライ。安定したセットプレーから次々とランナーが走り、オフロードで繋いで、縦横無尽の攻撃を仕掛けるワセダは更に21分、25分とサポートにきっちりとついたFL金正奎が連続トライ、31分にもSO小倉順平がトライと畳み掛けて前半だけで36-7とリードする。後半に入っても4分、この試合再三のゲインを見せたCTB飯野恭史の突破からゴール前に迫ると、SO小倉順平がパスダミーから切り込んでトライ。6分にもキックオフからNO.8佐藤穣司が前進、左へ展開してFB藤田慶和でゴール前に迫り、FL金正奎→CTB飯野恭史と細かく繋いでノーホイッスルトライと試合の流れをガッチリとキープ。この後慶應に自陣深くまで攻められるもこの時間帯を凌ぐと16分、35分、38分とFB藤田慶和が3連続トライでダメ押し、11トライの猛攻を締めくくった。前半の終了間際にモールで1トライを返されるものの試合を通して前に出るディフェンスでプレッシャーをかけ続けてライバルを攻守に圧倒した。

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後半38分、SO浅見晋吾のキックをインゴールで抑えてハットトリック達成のFB藤田慶和


■ 2013/11/17 部内マッチ @早大・上井草G  【写真館】
DEFチームの三つ巴での部内マッチ(各20分1本)。DチームvsEチームはDが終始押し気味、Eは自らのミスで攻撃権を手放す展開…。1分、左ラインアウトから右へ左へと振って最後はFL池田良がトライ、8分左ラインアウトからCTB盛田志のタテ→FB久富悠介へと繋いでトライとトライ数2-0でDチームが勝利した。EチームvsFチームは人数の足りないFチームにSO菱田広大、WTB鈴木亮らDチーム勢が加勢、この”助っ人”に引っ張られる形でFチームが奮起。1本ずつトライを取り合って迎えた14分、スクラムから連続攻撃を仕掛けてCTB小野祐輝がトライ、更に16分にキックオフリターンから繋いでCTB鈴木伶輔がノーホイッスルトライとFチームが突き放すとノーサイド寸前にもWTB大庭将英がこの日2つめのトライでダメ押し、トライ数4-2でFチームが勝利した。DチームvsFチームは10分過ぎまでFチームが粘りの防御を見せるも11分にWTB鈴木亮のトライでDチームが先制すると16分にもカウンターラックで得たペナルティからゴール前ラインアウトモールを押し切り、力技で加点、トライ数2-0でDチームが勝利した。

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部内マッチ。DのFB久富悠介の突進に必死で食い下がるEのWTB山川慶祐


■ 2013/11/16 早稲田大 14-48 ヤマハ @ヤマハ・大久保G  【写真館】   【写真館2】
静岡・磐田遠征、トップリーグ・ヤマハの胸を借りたワセダは開始から社会人の重厚なアタックを耐え凌ぐ展開。それでも先制はワセダ、前半9分左ラインアウトから右に展開してラック、一度はボールがこぼれるもののPR垣永真之介主将が拾って前進、更に右に展開してWTB荻野岳志がタッチライン際を粘ると折り返したボールにCTB飯野恭史が反応、インゴールに飛び込む。最初のチャンスをトライまで繋げ切るとこの後も20分まで互角に渡り合う。しかし21分、ゴール前左ラインアウトモールを押し込まれて同点とされると、学生相手では抜群の安定感を見せるスクラムがホイールされ、押し込まれ…と崩壊。更にヤマハの早いパス回しに翻弄されて外のスペースを次々と破られて31分、37分、41分と3連続トライを献上、7-24で前半を折り返す。後半に入ってもスクラムターンオーバー、キックオフリターンからの大外ブレイクと修正が効かないポイントを巧みに突かれて後退すると、最後はOB・曽我部佳憲の精度の高いキックパスに仕留められて連続トライを献上する。ワセダも14分、こぼれ球を拾って攻勢に転じると途中出場のSO浅見晋吾がラインブレイク、フォローについたWTB荻野岳志へと繋いで一矢を報いるも、23分、37分とトライを奪われてノーサイドの笛、14-48で敗戦も遠征メンバー全員が出場し、社会人の重さを体感、早慶戦から大学選手権への連戦に向けて大きな経験を得た。試合後はヤマハの清宮克幸監督以下、ワセダOB戦士と濃密な1時間のセッション、この日の課題となったスクラム、大外のディフェンスをしっかりと修正した。

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後半、ラインブレイクでトライを演出する途中出場のSO浅見晋吾


■ 2013/11/10 早稲田大B 12-32 明治大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 23-21 明治大C  【写真館】

Jr選手権決勝トーナメント、ホーム上井草に明治を迎えての一戦は開始から相手ボールスクラムに対してプレッシャーをかける。ターンオーバー、ペナルティ、ターンオーバー…と10分までに3度相手ボールを奪い取り圧倒、相手をゴール前に釘付けにして猛攻を仕掛ける。しかし、スクラムとは対照的にラインアウトで安定を欠き、タテ続けのノットストレート(両チームとも強風でラインアウトは苦しむ形に…)、序盤のチャンスを逃すと一つのペナルティから自陣ラインアウトのピンチを迎える。このラインアウトを直接キャッチした明治FLにあっさりとインゴールを割られ、先制トライを許すと20分にも自陣マイボールラインアウトの乱れからPGを与える。更には、29分、42分とともにBK陣のパスミスを拾われてトライを奪われるなど自滅…0-22とされて前半を折り返す(特に42分のトライは、ロスタイム敵陣ペナルティからPGを狙わず強気に攻めた結果の失点だけにズシリと響く形に…)。風上に立った後半、SO間島陸のロングキックで一気に敵陣に入ると10分、ゴール前スクラムからNO.8古賀壮一郎が8単、ラックからサイドを突いたFL植田耕平が追撃のトライ。この後も明治陣で攻め立てるも21分、ゴール前スクラムを逆に明治に押し返されてペナルティ、更にはゴール前ラインアウトを明治に巧みにスチールされるなどタテ続けにチャンスを逃す。この時間帯でトライを取りきれず、勝利が一気に遠のくと35分に明治にダメ押しトライを献上し、万事休す。38分にペナルティ(ハリー)からNO.8古賀壮一郎の意地のゲイン→SO浅見晋吾がギャップを突く好走で抜け出し、一矢報いるも時既に遅し…。悪い流れをずっと引きずったまま、アカクロ予備軍としては悔いの残る一戦でJr選手権の戦いを終えた。

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後半、ディフェンスをかわして前進するSO間島陸。Bチームをバイスキャプテンとして牽引。



■ 2013/11/3 早稲田大 31-40 帝京大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦全勝対決、王者帝京との大一番。序盤からボールをキープ、敵陣で試合を進めるワセダの流れ。11分、HO須藤拓輝のゲインで敵陣に入ると帝京ペナルティからSO小倉順平がPGを決めて先制。13分、(帝京キックオフダイレクトの)センタースクラムから連続攻撃、PR垣永真之介主将が中央突破で一気に前進すると最後はBK陣が細やかなパスワーク(両CTB坪郷勇輝-飯野恭史の繊細なハンドリング!)で繋いでWTB深津健吾がトライ。17分、相手のハイパントキャッチにFL布巻峻介らが次々と襲い掛かり得たペナルティを再びSO小倉順平がPG成功。殆ど相手にアタックの時間を与えずに11-0とリードを奪う。しかし一つのペナルティで自陣深くに押し込められると一転帝京の流れに。23分、27分と相手のゴール前ノックオンに助けられるも29分、相手外国人選手の強烈な突進を止めきれずにディフェンスを崩されるとBKで大きく振られて左隅にトライを献上。直後のキックオフをダイレクトとして敵陣に入るチャンスを逸すると36分、40分と相手の攻守の切り替えの速さに対応できずに連続トライを与えて11-19で前半を折り返す。勝負の後半、3分、ワセダはSO小倉順平のドロップゴール。8分、帝京は左ラインアウトからボールを右に左に動かしてトライ、と双方得点を重ね14-26。ワセダはこの試合、優位に立ったスクラムで相手ペナルティを誘い再び流れを引き寄せると14分、FL金正奎のブレイクからボールをワイドに運んでWTB荻野岳志が右隅にトライ。30分にはWTB深津健吾をNO.8に入れたスクラムから8単で起点を作り、猛攻を仕掛けると最後は途中出場のSH平野航輝がパスダミーからラックサイドを突いてポスト真下にトライ(コンバージョン成功)をあげてついに同点に追いつく。勝負のラスト10分に突入するも帝京の集中力が一枚上。直後の33分、カウンターからの連続攻撃でノーホイッスルトライを与えると37分にも自陣マイボールラインアウトモールにプレッシャーをかけられてボールをこぼすとすかさず拾われ一気にトライ…勝負所で突き放されて惜敗…。春の三ツ沢、夏の菅平、そしてJr選手権…とあと一歩のところまで帝京を追い詰めながらも逃げ続ける白星、その背中を追い続ける戦い、全てはJr選手権決勝トーナメント、大学選手権に。

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後半、ラックサイドを突いて突進するPR垣永真之介主将。スクラム制圧、再三の突破でチームを鼓舞。


■ 2013/10/27 早稲田大B 50-38 慶應義塾大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 8-12 慶應義塾大C  【写真館】

Jr選手権1stフェーズ最終戦、ライバル慶應義塾と対戦したワセダは相手キックオフの処理を誤り自陣へと押し込められる。しかし慶應の度重なる倒れこみに助けられ自陣を脱すると13分、フェアキャッチから左WTB土肥将也がタテ→右へ展開して右WTB山本龍平→左に展開して再びWTB土肥将也(PR光川広之の素晴らしいラストパス!)で土肥が抜け出して先制する。このトライで勢いに乗ったワセダは16分、敵陣左中間スクラムから右へ、ブラインドWTB土肥将也がキレイに抜け出し連続トライをあげる。更に19分にもディフェンスでプレッシャーをかけて相手のパスが乱れたところをFL植田耕平が好タックル、一気にターンオーバーに成功し、(WTB山本龍平が前進)ラックから勢い良く走りこんだPR光川広之がトライ。23分に慶應に一瞬のスキを突かれてトライを返されるも25分カウンターを起点にSO間島陸が抜けてトライ、30分ペナルティから速攻で最後はFB廣野晃紀-WTB山本龍平と繋いでトライ、35分CTB水野健人が巧く体をズラして防御裏に抜け出たところをFB廣野晃紀がフォローしてトライ、タテ続けの”3倍返し”で一気に畳み掛けて38-12として前半を折り返す。後半に入り7分、ゴール前右ラインアウトモールを押し込んで幸先良くトライをあげるも12分、18分と慶應にタテ続けにトライを許すと風下に立ち果敢に攻め込み出した慶應の勢いをまともに受けてしまい28分、41分と更にトライを献上、終わってみれば50-38と激しい打ち合いに…。慶應の猛追に苦しめられたものの、Jr選手権2ndフェーズ進出を2位通過で決めた。

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前半16分、スクラムからの一次攻撃で抜け出しトライをあげるWTB土肥将也



■ 2013/10/26 早稲田大D 7-57 慶應義塾大D @慶應大・日吉G  【写真館】
早稲田大E 5-32 慶應義塾大E  【写真館】

Bチーム以下の対慶應義塾ウィーク、敵地日吉に乗り込んだD,Eチームは相手に圧倒されてともに完敗した。Dチームは9分に先制を許すものの直後に相手ペナルティを利用して敵陣深くへ。たて続けにゴール前ラインアウトのチャンスを得るも、密集からボールを持ち出そうとしたところでノックオン、更にはラインアウトスチール…と逸機。スクラムもプレッシャーを受け、ラインアウトも安定せず、ブレイクダウンも食い込まれ…と局面、局面を制圧されるとディフェンスの時間が長くなり、次々とトライを献上。LO河野秀明の好タックルなど単発での見せ場は作っても流れを変えるには至らず、前半だけで4トライを献上し、0-24でハーフタイム。後半に入っても慶應ペースは変わらず、ワセダのアタックは、慶應の密集への早い働きかけの前にノットリリースを連発、後半も5トライを献上し57失点の完敗。後半26分に相手キックをチャージしたPR渡瀬完太が自ら抑えて奪ったトライで一矢を報いるのがやっとだった。Eチームマッチも序盤こそテンポの良いアタックで押し気味に試合を進めるもフェーズを重ねていくうちにハンドリングが乱れ、トライを奪えず…。前半31分にLO平雄飛のトライで前半を5-5で折り返すものの、メンバーを入替えた後半は慶應の一方的な展開に5連続トライと畳み掛けられ突き放された。

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後半、ディフェンスを突破し敵陣深くに切り込むWTB上田将也



■ 2013/10/19 早稲田大 19-6 青山学院大 @三ツ沢球技場  【写真館】
対抗戦も折り返しの四戦目、前週慶應を破って勢いに乗る青山学院と対戦。キックオフリターンから両FL布巻峻介→金正奎と繋いで前進、いきなり敵陣に攻め込むも相手の出足の早い防御にハンドリングが乱れ、また自らのペナルティも重なり徐々に陣地を挽回されると青山学院のペースに。19分、SO浅見晋吾のキックがチャージされ、あわや先制トライ(相手ノックオンに助けられる…)のピンチを迎えると22分にPGを決められて先制を許す。重苦しいムードを跳ね返したのは24分、CTB飯野恭史のカウンターラックからWTB深津健吾らが繋いで敵陣に侵入すると28分、スクラムからFW、FWと当てて前進、右に左にとボールを動かして最後は逆サイドに走りこんだWTB荻野岳志が抜け出しWTB深津健吾へと繋いで左隅にトライ。ようやく逆転に成功すると32分相手キック処理ミスから得た敵陣スクラムからの一次攻撃でCTB坪郷勇輝がラインブレイク、サポートに顔を出したWTB深津健吾へと繋いで中央にトライ。一気に畳み掛けたいワセダはこの後も3度、敵陣ゴール前ラインアウトのチャンスを得るもノックオン、アクシデンタルオフサイド、ノックオンと生かせず、12-3のまま前半を折り返す。後半に入り、相手スクラムをタテ続けにターンオーバーに成功すると5分、敵陣ゴール前ペナルティからスクラムを選択、スクラムをじっくりと押し込んでスクラムトライ(前半途中からスクラムは相手を圧倒)。しかしこの後は再び青山学院のペース、相手のラインアウトの乱れに助けられ、トライこそ与えないまでもゴールラインを背負う苦しい時間帯が続く。時折PR垣永真之介主将らのゲインで敵陣に入り込む事はあってもゴールラインを脅かすことは出来ず、相手の3倍以上のペナルティ18を重ねて波に乗れないままにノーサイドの笛を迎えた。

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前後半を通じて、再三のゲインでチームに勢いを与えたPR垣永真之介主将


■ 2013/10/13 早稲田大 70-7 成蹊大 @熊谷ラグビー場  【写真館】
対抗戦、成蹊大と熊谷で対戦したワセダは開始から地力の違いを見せ付ける。2分、相手ラインアウトのミスで奪ったボールから攻撃を継続、成蹊のペナルティから素早く仕掛けて最後はSH岡田一平-FL金正奎-FB滝沢祐樹と繋いで先制する。8分、右ラインアウトからラックを連取、PR垣永真之介-FL金正奎と繋いでタテに抜け出ると右へ展開、最後は無人のブラインドサイドをSH岡田一平が駆け抜けてトライをあげる。13分には相手スクラムにプレッシャーをかけてマイボールとするとFWでタテ、タテと突いて最後はSO浅見晋吾からのリターンパスを受けたNO.8佐藤穣司がポスト左にトライと一気に試合の主導権を握る。この後も自陣からでも積極的にボールを継続して16分WTB荻野岳志、20分WTB深津健吾、35分CTB飯野恭史と次々にインゴールを陥れると41分にはペナルティからの速攻からSO浅見晋吾が抜け出し最後はFL金正奎、前半だけで7トライと勝負を決めてしまう。後半に入っても途中出場のLO大峯功三、CTB坪郷勇輝らのビッグゲインからCTB飯野恭史が2トライをあげるなど順調に得点を重ねていたものの落とし穴は19分、敵陣で攻めながら距離の長い横パスが相手にインターセプトされ、そのまま独走トライを献上。攻め込みながらのパスミスやペナルティなどでチャンスを逸する場面も見られたものの最後は33分自陣からPR垣永真之介-FL金正奎と繋いで一気に敵陣深く攻め込むとFWでタテ、タテと突いて最後はSO浅見晋吾がディフェンス裏に抜け出しながらラストパスをLO黒木東星に繋いでダメ押しのノーホイッスルトライ。前後半あわせて12トライの猛攻を締めくくって対抗戦開幕3連勝とした。

(写真)
後半、ディフェンスを突破するFL金正奎。再三の突破と味方が抜けた後のサポートの速さで大勝に貢献。


■ 2013/10/12 早稲田大B 36-6 筑波大B @筑波大G  【写真館】
早稲田大C 29-5 筑波大C  【写真館】

Jr選手権連敗スタートで後のないワセダは敵地に乗り込んで筑波との一戦。開始から相手ラインアウトを読み切って連続してマイボールとして、試合の流れを引き寄せる。11分、相手スクラムをターンオーバー、NO.8古賀壮一郎-FL呉泰誠と繋いで敵陣に攻め入ると更にポイントに寄っていったSH平野航輝がそのままボールを受け取ってディフェンスを抜けてトライ。15分に筑波にPGを返され点差を詰められるものの25分、タックルターンオーバーから左へ展開、ゴール前ラックからPR佐藤勇人-PR光川広之と両PRが繋いでトライ。更に31分にも再びタックルターンオーバーから攻め立てると、筑波が犯したペナルティからSH平野航輝が速攻、最後はWTB土肥将也が右隅に飛び込んで連続トライ。スクラム、ラインアウトで優勢に立ち、ディフェンスでも再三のタックルターンオーバー…とミスでチャンスを逃す場面はあっても、流れを掴んだまま19-3で前半を折り返す。後半に入り、1分FB廣野晃紀のカウンターから自ら蹴ったショートパントがラッキーバウンドとなると途中出場のFL小谷田祐紀が拾って独走トライ。この後、筑波の時間帯が続くものの粘りのディフェンスで相手のハンドリングエラーを誘い、逆に15分、27分とWTB土肥将也の好走でダメ押しのトライ、終盤も連続してスクラムをターンオーバーするなど、試合を通じてセットプレーを完全に制圧、ブレイクダウンも安定し、36-6でJr選手権初勝利を上げた。

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前半11分、スクラムターンオーバーから一気に攻め込みSH平野航輝が先制トライをあげる



■ 2013/10/5 早稲田大B 14-19 帝京大B @帝京大・百草G  【写真館】
早稲田大C 12-43 帝京大C  【写真館】
早稲田大D 14-31 帝京大D  【写真館】
早稲田大E 5-14 帝京大E
  【写真館】

Jr選手権、2戦目は帝京大と敵地で対戦。開始2分、SO浅見晋吾のディフェンス裏へのキックを処理した相手FBのカウンターから一気に繋がれて先制トライを許す。ワセダは中盤、何度か攻め手を見出すもののスローフォワード、パスミスなどでチャンスを逃すと20分過ぎからはゴールラインを背負っての厳しい時間帯、相手のミスに助けられるもタッチキックも距離が伸びずに22m内側で帝京の圧力を受け続けてついに37分、FW戦に意識を向けられたところをBK展開されてトライを献上、前半0-12で折り返す。後半に入るとワセダも相手のペナルティを利用して敵陣に入り、攻め続ける。14分、敵陣ゴール前で帝京ボールスクラムに圧力をかけてターンオーバーに成功すると流れは完全にワセダへ。15分、直後のスクラムから途中出場のSO間島陸が切り込んでトライをあげると、更にキックオフからNO.8古賀壮一郎がビッグゲイン、SO間島陸のディフェンス裏への好キックとあっという間に再び敵陣ゴール前へ。途中出場のSH中尾康太郎がテンポ良く散らすパスに次々とランナーが反応して、攻め続けると迎えた28分、敵陣ゴール前でのペナルティからスクラムを選択、帝京のFWを一気に押し込んでスクラムトライ、ゴールも決まって逆転に成功するとアウェイにも関わらずワセダベンチの盛り上がりは最高潮。密集の絡みで再三相手のペナルティを誘ったFL大峯功三の体を張ったディフェンスから再び敵陣深くに攻め込んだワセダは31分にもFW、FWと攻め続けてゴールライン数十cmまで詰め寄ると左に展開、WTB土肥将也が懸命に手を伸ばしてインゴールに届こうとするもノックオン…。更に、ゴール前ラインアウトでノックオン…。と勢いに乗りながらもあと一歩仕留めきれずにノックアウト寸前の帝京にスキを見せると、37分敵陣ゴール前から一気のカウンター、そこからの連続攻撃をミスなくインゴールまで繋がれて土壇場での逆転トライを献上。残り時間も帝京の巧みな時間の使い方にボールを触ることなくそのままノーサイドの笛。最後の最後でミスでチャンスを逃したワセダとミスなく繋ぎきった帝京、14-19…小さいようで大きな差を感じさせたラストシーン、明治戦に続き悔いの残る逆転負けとなった。

(写真)
後半、相手を圧倒したスクラム戦。後半28分にはスクラムトライも記録するなど今後に向けて確かな手応え。



■ 2013/9/29 早稲田大 20-17 筑波大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦、2戦目にして大一番、秩父宮で筑波と対戦したワセダ。キックオフをLO芦谷勇帆がクリーンキャッチ、そこからループを交えて左へ展開、WTB深津健吾がゲインして一気に筑波陣内へ。たまらず筑波が犯したペナルティからPGを選択し、先制点…かと思われたがSO間島陸のキックが外れて先制機を逃すと4分、逆に筑波にPGを決められて先制を許す。スクラム、ラインアウトのセットプレーで優位に立ったワセダは筑波陣で試合を優位に進めるもののハンドリングエラー、ペナルティで仕留め切れずに時間だけが経過…。30分を過ぎると筑波をゴール前に釘付けにして猛攻。迎えた34分、スクラムからFWで仕掛けて起点を作ると右展開からCTB藤近紘二郎が相手タックルを粘って堪えたところにもう一人のCTB坪郷勇輝が寄ってボールを受けてそのまま抜け出してトライ、逆転に成功すると更に終了間際の40分、相手タッチキックをNO.8佐藤穣司が阻んでグラウンドに残したボールからWTB深津健吾がカウンターアタック。出来たラックからショートサイドに再び顔を出したNO.8佐藤穣司→WTB荻野岳志と繋ぐと荻野が狭い外のスペースを巧く攻略してインゴールへ滑り込んでトライ、10-3として前半を折り返す。後半に入ると序盤から試合が動き出す。7分、ワセダアタックから相手SHにボールを奪われ、そこから一気に繋がれてトライを献上、同点に追いつかれる。ワセダも12分、中央スクラムからの8-9を起点に右サイドに一度ボールを動かしてから左へ大きく展開、HO須藤拓輝の巧みなランニングでゴール前に迫るとPR垣永真之介主将が更に前進、最後はPR大瀧祐司が潜り込んで再び筑波を突き放す(17-10)。後半30分過ぎからは、ゴールラインを背負う苦しい時間帯、ワセダは随所に好タックルを見せて筑波を跳ね返し続けるものの38分、ついに筑波にインゴールを明け渡し土壇場で同点に追いつかれる。迎えたロスタイム、双方ともに引き分けは頭にない状態で攻撃しあう展開の中、決着は筑波のペナルティ。左タッチライン際、難しい角度からのPGを途中出場にして対抗戦初出場のSO浅見晋吾が落ち着いて決めると直後ノーサイドの笛。劇的なサヨナラPGで筑波戦3年ぶりの勝利、ニューヒーローを中心に歓喜の輪が出来、笑顔が弾けた。

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前半34分、CTB藤近からボールを受け取り、逆転トライをあげるCTB坪郷勇輝


■ 2013/9/22 早稲田大E 12-21 ワセダクラブ @早大・上井草G  【写真館】
■ 2013/9/15 早稲田大 69-0 日本体育大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦開幕、日本体育大と秩父宮で対戦したワセダは開始から日体大陣で試合を優位に進める。雨上がりのグラウンドに加えて真夏のような暑さから来る汗でハンドリングが不安定になり、コンタクトの局面でノックオンを連発、チャンスを逃し続けるも地力の違いは歴然。8分にWTB土肥将也のチャージから相手を敵陣深くに押し込む。続く左ラインアウトから両FL布巻峻介、金正奎らがタテを突いてゴールラインを脅かすと右への展開から反対サイドに顔を出したWTB土肥将也が抜け出して先制トライをあげる。更に13分、クイックスローからWTB荻野岳志がカウンターを仕掛けるとラックを連取、ゴール前に迫り最後はLO大峯功三がラックサイドをスピードに乗って突き破り左中間にトライ。25分にも先制トライと同じような形から今後は大外まで繋ぎきってWTB荻野岳志がトライを上げ日体大を突き放しにかかる。36分、40分には相手陣ゴール前スクラムから連続スクラムトライ。(序盤こそ、相手やレフリーとあわずにペナルティを犯していたもののスクラムはこの連続トライで完全に覚醒、後半は相手ボールを根こそぎ奪い取る圧倒振り。)FW陣の奮起で31-0として前半を折り返す。後半に入っても3分、SO小倉順平のブレイクからFL金正奎と繋いでトライラッシュの口火を切ると18分にはラックサイドを走りこんだFL古賀壮一郎、30分には左サイドを1人かわして独走したWTB廣野晃紀、42分にはラックからパスダミー一閃、自ら持ち出したSH平野航輝と途中出場の選手達もそれぞれに持ち味を発揮して躍動、終わってみれば11トライの猛攻で69-0で圧勝、対抗戦初戦を完封勝利で飾った。

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前半、敵陣ゴール前で突進するFL布巻峻介。今季CTBからのコンバート、元BKの機動性を生かしたオプションでも重要な役割を担う。



■ 2013/9/14 早稲田大B 25-27 明治大B @明大・八幡山G  【写真館】
早稲田大C 14-28 明治大C  【写真館】
早稲田大D 12-14 明治大D  【写真館】

Jr選手権ファーストフェイズ(昨季までの6チーム総当たりから5チーム総当りへ)初戦、敵地・八幡山で明治Bと対戦した早稲田B、双方ミスでペースを掴めない静かな立ち上がりを経てワセダの最初のチャンスは前半19分、CTB水野健人の好タックルが相手ペナルティを誘い、ゴール前ラインアウトからモールを形成、前に出たところでモールが割れてオブストラクションのペナルティ。チャンスを逃すと明治のペースに。27分に明治のアタックをガマンし切れず犯したペナルティからPGで先制されると30分にはキック処理ミスをきっかけに攻め込まれてトライを献上、0-10とリードを奪われる。ワセダの反撃は39分、明治が自陣から仕掛けたところでこぼれたボールに素早く反応、右へ大きく振ってFB廣野晃紀が右サイドを走り切ってトライ。更に43分にも距離のあるPGをSO間島陸が決めて同点として前半を折り返す。勝負の後半、ワセダは開始からテンポ良くラックを刻んで3分、メイジのペナルティから中央PGをSO間島陸が決めて勝ち越しに成功する。この後も攻め込みながらもチャンスフェーズのラインアウトがことごとく息があわずでチャンスを逸すると、11分、20分と敵陣にいながらも一発のラインブレイク、ラストパスが乱れたところのボールを拾われての独走トライと手痛い連続トライを喫する。ワセダも25分にハイパントのこぼれ球を拾ってFL近藤貴敬の突進、SH平野航輝のサイド突破でトライ。33分右ラインアウトから左へ右へと大きく振ってCTB水野健人がトライ、25-24と逆転する。この後、メイジが独走トライかとおもわれたシーンでノックオンを犯すなどツキはワセダに残っているかと思われたのも束の間、42分にメイジに距離の長いPGを決められるとそのままノーサイドの笛。後半、タテ続けのチャンスフェーズで取りきれなかったのが結果的に大きく響き、黒星スタートとなった。

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後半33分、ディフェンスを突破して逆転トライ(コンバージョン成功)をあげるCTB水野健人。このトライで流れを呼び込んだかに思われたが…。



■ 2013/6/29 早稲田大B 38-26 帝京大B  @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 31-17 帝京大C  【写真館】
春の総決算、帝京ウィーク。Bチーム戦は開始3分、右ラインアウトモールから左へ展開、WTB土肥将也が振り切って左隅に飛び込み幸先良く先制する。しかしこの後は、ペナルティを重ね、自陣に押し込められるという帝京相手にやってはいけないパターンに…加えてスクラムの劣勢からマイボールスクラムはことごとくターンオーバーを許す形となり、自陣で防戦一方。それでもこの日のワセダは粘り強く、相手のハンドリングエラーが出るまでしぶとく低いタックル、ダブルタックルを繰り返し、結局30分近くを無失点で凌ぎきる。前半38分についに初めてゴールラインを割られるものの41分にはハイパントのこぼれ球をFL植田耕平が拾って前進、素早く展開して最後はWTB土肥将也とワンチャンスをものにして12-7…殆どないチャンスを効率的に得点へと変えて前半を折り返す。後半も立ち上がりは帝京、それでもしぶといディフェンスを帝京のアタックを凌ぐと(最後はWTB土肥将也のインターセプトでピンチ脱出)、9分左ラインアウトから右へ左へと大きく振って最後はHO清水新也が仕掛けたところで余ったFL古賀壮一郎が左隅に。更に12分にはSO間島陸の打ち上げる滞空時間の長いハイパントをしっかりチェイスし、好タックル連発でターンオーバーに成功するとCTB水野健人が自ら蹴りこんだボールのラッキーバウンドを拾ってトライ、18分にもラインアウトからの一次攻撃でSH平野航輝が抜け出し3連続トライと上井草の盛り上がり、出ている選手達の盛り上がりも最高潮に。この後、20分過ぎから帝京の反撃にあうもののダメ押しは31分、自陣から仕掛けてくる相手のパスミスを見逃さずに
ディフェンスで圧力をかけ相手をゴール前に釘付けにすると31分、右ラインアウトモールからFWがプレッシャーをかけた後、大外へ。三度WTB土肥将也がインゴールへと飛び込んでダメ押し、38-26で快勝した。

(写真)
前半3分、ディフェンスを振り切りトライをあげるWTB土肥将也。抜群の決定力でこの日3トライ。


■ 2013/6/22 早稲田大1年 0-56 明治大1年  @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 33-20 明治大B  【写真館】
恒例の1年早慶明、明治を上井草に迎えての一戦は開始からライバルの圧力に圧倒される。5分、ゴール前スクラムからFWで近場を突かれて先制を許すと、12分ターンオーバーからBKで繋がれてトライ、18分ラインアウトからFW、FWと当てられてトライ…と追加点を与えてしまう。ワセダもLO桑野詠真のイーブンボールへの反応の鋭さ、NO.8山口和慶のメイジと対等に渡り合ったコンタクトの強さなど随所に光る個のプレーや、浅く競り合えるところを狙ったキックオフの工夫などで食い下がるものの地力の差は如何とも埋めがたく…。40分には敵陣で犯したペナルティに、ボールから目を切って後ろに下がろうとしたスキをメイジに突かれて速攻→ビッグゲイン→トライと”ワセダ”らしからぬトライを献上、0-24で前半を折り返す。反撃に転じたい後半、キックオフからボールをキープして攻め込むもSOに回った矢野健人がタテを突いたところで孤立、ノットリリース…この日の象徴的なシーンで攻撃権を失うと、タックルのパックが弱くなったディフェンスの綻びを次々にメイジのアタッカーに突かれて2分、12分、23分、31分、34分、43分…と次々にインゴールを割られて0-56で完敗。メイジの前に何もさせてもらえず2年連続の完封負けとなった。

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後半、タックルをかわして前進するSO矢野健人。前半はCTBでプレー。


■ 2013/6/16 早稲田大B 56-12 タマリバクラブ @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 87-7 東京都市大  【写真館】
16日、上井草でBチームがクラブチームのタマリバクラブと対戦。キックオフのバウンドボールの処理をもたつく相手に襲い掛かって敵陣深くでチャンスを得ると1分、ペナルティからの速攻でNO.8石川敬人が突進、出来たラックからSH山岡篤樹がサイドを潜り込んで先制トライ。5分にもカウンターから大きく展開、BKで順に繋いでWTB杉聡司が左隅にトライ、更に23分ラインアウトのこぼれ球を拾うとFL大塚拓郎らがタテを突いて前進、最後はHO清水新也がスピードに乗って走りこんでディフェンスラインを突破、3連続トライで試合の流れを引き寄せる。しかし25分を過ぎると一転タマリバペースへ。昨年度卒業生のタマリバ・高家崇徳の力強い走りにディフェンスが弾かれ(これには部員席も感嘆の声)徐々に後退すると38分には中央にポッカリと出来たスペースを突かれてトライを献上、19-7と詰められて前半を折り返す。勝負の後半、1分交替出場のFL河原崎務(コーチ)の好判断からラックを捲り上げてターンオーバーに成功すると一気の逆襲でWTB杉聡司がトライ。12分、右ラインアウトから左へ展開、華麗なパスワークからWTB杉聡司が三度インゴールへ。杉聡司は43分にもトライを記録、土肥将也とあわせて両WTBで5トライを荒稼ぎする一方で、19分、33分にはラインアウトモールを押し込んでトライをあげるなどFW、BKそれぞれに持ち味を発揮し、56-12で快勝した。

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後半1分、追走振り切りトライをあげるWTB杉聡司。この日4トライをあげ勝利に貢献。


■ 2013/6/9 早稲田大 31-10 日本大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 71-5 日本大B  【写真館】
大学春季大会最終戦、日大を上井草に迎えての一戦は開始2分、敵陣ゴール前中央ペナルティからスクラムを選択、8-9で一度右サイドを突いてから左へ振ってWTB廣野晃紀が左隅に先制トライ。流れに乗ったワセダはこの後も終始日大陣内で猛攻、12分にはペナルティから相手の防御が戻り切らない内にSH岡田一平→FL金正奎と繋いでトライ。23分にもスクラムから右へ左へと振って再びWTB廣野晃紀。39分にも自陣から仕掛けてきた相手を潰してターンオーバー、最後はCTB飯野恭史が抜け出してトライをあげて前半を26-5で折り返す。後半もキックオフからボールをキープし、最後はCTB飯野恭史のオフロードパスを受けたFB滝沢祐樹が走り切っていきなりのノーホイッスルトライ、最高の立ち上がりを見せるも13分にディフェンスラインが揃っていながらも日大に突破されてトライを与えると、この後もチャンスを迎えながらもパスが乱れるなど得点に結び付けられず、時間だけが経過し結局40分間トライを奪えないままにノーサイドの笛となった。

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後半、この試合はSOで出場、積極的に自ら仕掛ける小倉順平


■ 2013/6/5 早稲田大1年 7-39 慶應義塾大1年 @早大・上井草G  【写真館】
恒例の1年早慶明、慶應義塾を上井草に迎えての一戦は序盤から慶應のペース。テンポ良くボールを動かす慶應に対して、ワセダは順目、順目にしっかりとディフェンスが湧き出て、最後の一線は越えさせず、9分、12分と自陣ゴール前でのラックに巧く絡んで相手のペナルティを誘う。それでも防戦一方の展開についに19分、ペナルティのアドバンテージを巧く利用され、WTBへのキックパスで先制トライを献上。22分にはワセダが攻勢に出たもののパスが相手に渡ってしまい、そのまま一気に切り返されてトライを与えると、更には27分にもラックターンオーバーから大外を走られて3連続トライと苦しい展開に。ワセダも30分を過ぎたあたりからようやくテンポ良くラックを刻み、自分達のペースで攻め続けると、44分ゴール前の猛攻から最後はCTB橋嶺佑が抜け出て反撃の狼煙を上げ、勝負の望みを後半に繋いでハーフタイムを迎える(7-17)。後半、ワセダはキックオフを確保し攻め、ペナルティを挟んで更に攻め続けたところで痛恨のノックオン…。流れを手放すと
キック処理、カウンターディフェンス、タッチキック、ラインアウト(ノットストレート)…とミスを連発、自陣での戦いを余儀なくされると8分、21分、26分とトライを重ねられる。ワセダはこの後もキックオフがダイレクトとなり、スクラムではペナルティを重ねるなど流れを引き寄せることはできず、逆に39分にダメ押しトライを奪われるなど後半は全くいいところなく敗戦、1年早慶3連敗となった。

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後半44分、ゴール前猛攻から抜け出しトライをあげるCTB橋嶺佑


■ 2013/6/1 早稲田大B 26-19 慶應義塾大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 27-46 慶應義塾大C  【写真館】
早稲田大D 14-69 慶應義塾大D  【写真館】

春の早慶ウィーク、Bチームマッチは前半12分、スクラムを起点としたアタックからSO浅見晋吾が抜け出し、CTB藤近紘二郎へと繋いで”桐蔭学園コンビ”で先制する。続く14分、敵陣深く蹴り込まれたボールに猛然とチェイス、タックルしたSH山岡篤樹が相手をタッチに押し出してチャンスを迎えると右ラインアウトモールを押し込んでFL大塚拓郎がトライ、更に22分には相手のノックオンでこぼれたボールを足にかけたSO浅見晋吾がインゴールに迫ったところで相手のペナルティを受けてこれが認定トライに繋がる。(妨害がなければ、そのまま浅見がインゴールでボールを抑えていたであろうとのレフリーの判断)。3連続トライで試合の流れを引き寄せて前半を19-5で折り返す。後半に入り10分、ワセダのタックルのパックが緩くなったところを突かれて中央突破からあっさりとトライを献上すると、この後も蹴り返すキックがことごとく”正直な”キックとなって慶應へのプレゼントボールになり、ペースを掴めない。25分にはラックをターンオーバーされて完全に数的不利な局面を迎えるもここはWTB杉聡司が好判断で詰めて相手のボールコントロールを乱してピンチを脱出。このプレーを境に流れは再びワセダへ。テンポが上がり、ボールを動かす本来の形を取り戻すと36分、FL池本翔一が持ち味のスピードでディフェンスをかわして独走トライ、この後ロスタイムにトライを返されるものの26-19で逃げ切った。

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前半12分、SO浅見からのパスを受けてポスト真下に先制トライをあげるCTB藤近紘二郎


■ 2013/5/26 早稲田大 33-28 法政大 @三ツ沢球技場  【写真館】
春季大会3戦目、リーグ戦の法政大と三ツ沢で対戦。試合開始からラインアウトのコンビネーションがあわず、スクラムでもペナルティをタテ続けに犯すなどセットプレーが不安定な状態、更には自陣でのハンドリングエラーも相次ぎ、必然的に自陣での戦いを余儀なくされると3分、6分と連続トライを献上、0-14とリードを奪われる。更には20分、ようやく敵陣ゴール前で早いテンポでラックを刻んで波に乗ってきたかと思った次の瞬間、法政NO.8にインターセプトされてそのまま独走トライを許して重苦しい雰囲気に…。流れを変えたいワセダは31分にSO間島陸に替えてCTB水野健人を投入(小倉順平がCTBからSOへ)。直後の32分、スクラムから連続攻撃を仕掛けてPR垣永真之介が抜け出ると最後はFBを引き付けてSO小倉順平へ繋いで、反撃の狼煙をあげる。更に35分にはCTB水野健人のタックルでターンオーバーに成功すると、その水野が左タッチライン際を前進、最後は内にサポートについたWTB廣野晃紀へと繋いで連続トライ、後半終了間際にトライを与えるもののようやく戦える状態になって前半を折り返す(14-28)。後半に入りキックオフから敵陣深くで猛攻を仕掛けペースを掴むと4分、好テンポでラックを刻み最後はFB滝沢祐樹がロングパスを大外で受けてトライ、この後も押し気味に試合を進めるものの法政の粘り強い防御にも苦しみ、得点が奪えず試合は残り10分。迎えた37分、ゴール前ラインアウトが乱れ、一度は相手にボールを奪われるもののラックでターンオーバー、SO小倉順平がタテを突き、最後はCTB水野健人が抜け出してポスト真下にトライ、2点差に詰め寄る。続く38分、キックオフボールをキャッチし、自陣からSH岡田一平が抜け出すとパスを受けたFL小谷田祐紀が追走を振り切って逆転トライ、土壇場で試合を引っくり返して逆転勝利を収めた。

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後半37分、追撃のトライをあげるCTB水野健人。持ち味のタックルで流れを変えるプレーを見せた。


■ 2013/5/25 早稲田大B 45-24 法政大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 78-7 法政大C  【写真館】
早稲田大D 21-41 武蔵大  【写真館】

対法政ウィーク、先陣を切ったBチームは立ち上がり、4分に先制トライを許すものの10分、この日に優位に立ったスクラムを起点に8-9からSH岡田一平が抜け出し、FB杉聡司へ繋いで同点に追いつく。これで勢いに乗りたいところもこの日はラインアウトが安定せず、エリアを全く取れないままに殆どの時間を自陣で過ごす。15分に自らのキックチャージのこぼれ球を拾ったPR光川広之がトライをあげると、更に光川は35分にもスピードに乗ってディフェンスを突破してトライとその走力がキラリ、スコアだけは積み上げて21-12とリードして前半を折り返す。前に出るディフェンスで相手にプレッシャーをかけるワセダは、2分こぼれ球を足に掛けてCTB坪郷勇輝-SH山岡篤樹で前進、広く空いた相手の背後のスペースに蹴りこんだボールをFB杉聡司が余裕を持って抑えてトライ。18分に1トライを加えた後の21分にも防御のプレッシャーからノックオンを誘い逆襲、右に繋いで最後はWTB中島翼がライン際を3人抜いて快走、チーム3連続トライで試合を決めたワセダは法政の反撃を2トライに抑えて45-24で勝利した。後半18分にはNo.8千葉巧也のトライの起点となるなどスクラムは”安定”、一方でラインアウトは”不安定”と両極端の顔を見せたセットプレーが乗れそうで乗れない試合展開に繋がった。

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後半35分、カウンターを起点に左右に展開、最後はPR光川広之がディフェンスを突破してトライをあげる


■ 2013/5/18 早稲田大 61-5 日本体育大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 67-19 日本体育大B  【写真館】
早稲田大C 28-46 日本体育大C  【写真館】

大学春季大会、2戦目、同じ対抗戦に所属する日本体育大と対戦したワセダは翌日に遠征を控える為、遠征メンバーを除いた布陣。ワセダキックオフで開始からボールをキープして攻めるもコンビネーションがあわずにハンドリングエラーを連発、波に乗れない。またSO久富悠介のキックも安定せずエリアを思うように支配できない時間が続く。(8分にゴール前ペナルティからの速攻でPR佐藤勇人がトライをあげるも、15分には日本体育大のモールから失トライ)更に23分にゲームキャプテンFL金正奎が突破を試みたところで相手に絡まれて足を負傷、リーダーを序盤早々に失う苦しい展開に…。流れを引き戻したのは32分、LO仲元寺宏行の好セービングからPR光川広之が相手SOを巧くかわしてビッグゲイン、一気にゴール前まで迫ると最後はFL池田良にラストパス。PRが見せたそのスピードと絶妙のラストパスで上井草を沸かせると35分には左ラインアウトから右へ順番に繋いでWTB中島翼、ライン際をディフェンス2人置き去るいかにもWTBらしいランで
インゴールを陥れると40分にもゴール前ペナルティからSH岡田一平が飛び込み22-5として前半を折り返す。後半に入ると8分、ペナルティからラインアウトモールを押し込み先手を取ると、スクラムでプレッシャーをかけ、またラインアウトでもLO住友裕哉がタテ続けにスチール…とFW戦で完全に相手を圧倒。17分、21分、30分とトライを重ねると、36分にはこの日再三のブレイクでチームを牽引したCTB水野健人が中央にポッカリできたスペースを突いてダメ押しのトライ。この後更に連続ノーホイッスルトライと畳み掛けて終わってみれば61-5の圧勝、春季大会開幕2連勝とした。

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後半36分、ラインアウトからの一次攻撃で突破、独走トライをあげるCTB水野健人。再三のブレイクでチームに勢いを与えるMVP級の活躍。


■ 2013/5/11 早稲田大D 7-17 学習院大 @早大・上井草G  【写真館】
雨の練習試合、昨季対抗戦B3位の学習院大と対戦した早稲田Dはキックオフから敵陣に入り込み攻勢に出る。しかし決定機でのラストパスをタテ続けにファンブルして仕留め切れずに終わるとこの後も悪天候にハンドリングが落ち着かず、ノックオンを連発。流れは学習院大へと傾き、12分ラックサイドのスキを突かれて先制トライを献上すると、33分自陣でのミスキックからピンチを迎えてゴール前スクラムからサイドを崩されトライ、37分にも相手エースの自陣からの突破に防御を崩されて失点、0-17とリードを広げられる。早稲田Dもロスタイムに猛攻を仕掛け、ゴール前数メートルのところまで何度も詰め寄るも、最後はSO広瀬泰斗のディフェンス裏を狙ったキックがデッドボールラインを越え、前半を追える。後半に入っても展開は変わらず、思い切り良く走りこむもののディフェンスと接近してのパスがことごとくこぼれてインゴールは遠く。それでも試合途中から優位に立ったスクラムで活路を見出した早稲田Dは後半29分、敵陣ゴール前での相手ボールスクラムを渾身のプッシュ、マイボールにするとNo.8江副希典が持ち出してポスト左にダイブ、ようやくの反撃の狼煙を上げる。この後も自陣から何度かゲインを見せるものの最後までハンドリングの乱れは修正できずにノーサイドの笛、7-17で敗戦を喫した。

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後半、相手タックルを外して前進するPR石毛隼人


■ 2013/5/5 早稲田大 56-5 中央大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大B 44-14 中央大B  【写真館】
大学春季大会、グループBの早稲田の初戦は昨季リーグ戦6位の中央大と対戦。開始から相手のラインアウトの乱れに付け込んだワセダは1分、SO間島陸がミスマッチを突いて裏に出ると、サポートのFL小谷田祐紀に繋いでトライ、幸先良く先制する。更に6分、カウンターアタックからFWが前に出続けて、テンポ良くラックを重ねて最後はルーキーLO桑野詠真が左中間に飛び込んで加点する。23分右ラインアウトからFWのタテ→BKのワイドアタック(最後はブラインドサイドからWTB荻野岳志)、25分自陣ペナルティから速攻でWTB廣野晃紀(自ら蹴りこんだボールの競り合いを制してインゴールへ)、29分ターンオーバーからラック連取でCTB飯野恭史、37分相手ゴール前スクラムを三度組み直して十分プレッシャーをかけてからラックサイドをSH平野航輝、バリエーション豊かなトライラッシュで中央大を一気に引き離して34-0で前半を折り返す。後半に入ってもSO間島陸のロングキックで敵陣に侵入、地域を優位に試合を進めると9分、右ラインアウトからSO間島陸のブレイクからチャンスを掴み最後はラックサイドを豪快にPR垣永真之介が突き破ってトライ。密集への集散で相手を上回るワセダは次々と相手ボールをターンオーバー、16分(密集への仕掛けで相手ペナルティを誘発→ラインアウトモール)、20分(ターンオーバーからの切り返しで大外で余った途中出場WTB山本龍平)と着々と加点、ダメ押しは36分、スクラムからCTB飯野恭史がブレイク、BKで繋いで最後は途中出場のSH岡田一平のトライ、このトライで56得点。ディフェンスでも出足良く相手の攻撃の芽を早め早めで摘んでいたものの後半ロスタイム、ディフェンスの詰めが遅れたところを大外まで繋がれて失点、完封勝利は逃した。

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前半、豪快にディフェンスを突き破り前進するPR垣永真之介主将。再三見せたパワフルな突進でチームに勢いを与えた。


■ 2013/4/29 部内マッチ @早大・上井草G  【シニア写真館】 【ジュニア写真館】
上井草”テンズ”。シニアチームをタテ割で3チーム(黒:小倉順平キャプテン、赤:金正奎キャプテン、白:垣永真之介キャプテン)に分けての12分1本の総当たり戦(3試合)。続いて、ジュニアチーム3チームによる総当り戦(3試合)、ジュニア3チーム対コルツ(3試合)が行われた。シニアの総当たり戦では初戦(黒vs白)、白組が接点の攻防を制してラックターンオーバーを起点に小谷田祐紀、呉泰誠の連続トライで逆転に成功、更に1トライを加えて3-1で勝利。2戦目(黒vs赤)、序盤から一進一退で均衡破れずも赤組がラインアウトからのサインプレーで金正奎がタテを突くと左展開から土肥将也が勝負を仕掛けて抜け出して決勝トライ(1-0)。ともに勝利で迎えた3戦目(赤vs白)、キックオフを好捕しそこから攻め続けた白組が垣永真之介のトライで先制すると、ペナルティからのクイックスタートで平野航輝-水野健人-飯野恭史と繋いで加点。更にはラインアウトからのサインプレーで菅野卓磨が抜け出しゴール前に迫るとラックを重ねて最後はサイドを突いた平野航輝がインゴールへ。この後、更に垣永真之介の突進から桑野詠真に繋いでダメ押し、4-0で完勝して白組が連勝達成した。ジュニアの総当り戦では初戦(黒vs白)では、1年生本田宗詩がスピードをアピール、3トライの活躍で黒組が4-1で勝利。2戦目(黒vs赤)、吉田有輝のスクラムサイドアタックが効いて黒組がリズムを掴むと再び1年生本田宗詩が2トライの活躍を見せて3-0で快勝、黒組が連勝した。3戦目(白vs赤)は、右展開からコーナーフラッグギリギリに1年生中島翼が飛び込んだトライが決勝点となって1-0で白組が勝利。最後に行われたジュニア3チーム対コルツの試合(黒、白、赤の順に対戦)は4-0、2-0、2-1でジュニアが3連勝、コルツは最後の試合で1年生山川慶祐が一矢報いるのが精一杯でジュニアチームが上位チームとしての意地を見せた。

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10人制での部内マッチ。突進する赤組キャプテンの金正奎


■ 2013/4/21 東日本大学セブンズ @秩父宮ラグビー場  【写真館】
東日本大学セブンズ、初戦で永遠のライバル慶應義塾大と対戦したワセダは2分、自陣から廣野晃紀が仕掛けて抜け出すと最後は荻野岳志へと繋いでトライ。5分にも小倉順平が中央付近から仕掛けてそのまま独走トライ、加点して前半を折り返すと後半開始37秒、金正奎のゲインから深津健吾、スピードで相手を置き去りにしてトライをあげ、後半も流れをガッチリと掴むと1分荻野岳志、3分深津健吾とトライを重ねて27-5で危なげなく勝利、チャンピオンシップトーナメントへと駒を進める。続く相手は拓殖大。開始から攻め立てて相手のペナルティを立て続けに誘うと1分ゴール前ペナルティから荻野岳志が自ら持ち込み先制トライ、更には6分深津健吾が中央付近から抜け出して独走トライで試合の流れを掴むと後半も機先を制したのはワセダ。廣野晃紀のディフェンス裏へのキックから敵陣深く攻め込むとゴール前ラックからサイドを突いた深津健吾がトライ。3分には途中出場の鈴木亮がスペースを縫うように巧く走り切ってダメ押しのトライ、24-5でベスト8進出を決める。4強をかけた一戦の相手はYC&ACセブンズで敗れた流通経済大、接点で苦しみペナルティを犯し、相手外国人選手のパワーに圧倒される…YC&ACのVTRを見るかのような形で先制トライを許し、イヤな流れになりかけるも6分、ラインアウトに絡んでマイボールとし、廣野晃紀の仕掛けから最後は大外を荻野岳志が走り切ってトライ、同点に追いつくと後半2分にはこぼれ球を拾った深津健吾がこの日自身5つ目となるトライで逆転に成功(深津はYC&ACから2大会で8つのトライ、BK並のスピードをしっかりとアピール!)、この後、後半4分に同点とされ迎えた6分、金正奎が抜け出し、勝ち越しトライに向けたラストパス…と思われたパスが逆にインターセプトされ、そのまま相手の切り札・リリダムに渡ってサヨナラトライ…紙一重の勝負に敗れ、春のセブンズシリーズを終えた。

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流通経済大戦。後半2分、勝ち越しトライをあげる深津健吾。この日3戦5トライの大活躍。


■ 2013/4/20 早稲田大1年 19-39 早稲田大2年 @早大・上井草G  【写真館】
雨模様の上井草グラウンドで行われた入部式&新入生歓迎試合。13時から行われた入部式は例年通り島田部長、後藤監督らの挨拶に始まり(今年は森日本ラグビー協会会長の挨拶も…)、新入部員32名一人ずつの決意表明(新人総代はLO桑野詠真)、そして最後は垣永真之介主将のリードによる部歌・北風で締められ、滞りなく終了した。続いて行われた新入生歓迎試合は6分、8分、12分と2年生チームが展開の速さで圧倒(8分には自陣からFB浅見晋吾がブレイク、これを起点に繋いで、圧巻のノーホイッスルトライ)して3連続トライ、1年生チームのタックルが甘くなったところを次々とブレイクし主導権を握る。スクラムでも1年生チームを圧倒した2年生チームであったものの攻め込みながらのペナルティでこの後は得点なく…。徐々に2年生チームの展開力に対応し始めた1年生チームは前半終了間際、攻め込まれながらも相手パスが乱れたところをWTB本田宗詩がインターセプト、そのまま追走を振り切って独走トライ、5-17として前半を折り返す。後半に入ると1年生チームはシンプルなピック&ゴーでラックを刻んで前進、相手陣に攻め込むと3分敵陣深くの相手ボールスクラムからのキックをFL市瀬奨一郎がチャージ、そのままインゴールで抑えてトライをあげる。この後、2年生チームに8分、21分とトライを献上するものの26分には右ラインアウトを起点に左へ右へとボールを動かし、最後はLO桑野詠真が右隅に飛び込んでトライ、「ワセダの形」でトライをあげて再び8点差に詰め寄る。しかし反撃もここまで、初めての40分ハーフの試合に足が止まったラスト10分に2トライを奪われて19-39でノーサイドの笛。前半は圧倒されつつも徐々に試合を作っていった1年生チーム、それぞれの夢を乗せてワセダラグビーでの第一歩を印した。

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後半26分、上級生のタックルを振り切って右隅に追撃のトライをあげるLO桑野詠真


■ 2013/4/7 YC&ACセブンズ @横浜山手・YC&AC G  【写真館】
毎年恒例のYC&ACセブンズ、初戦でタマリバクラブと対戦した早稲田は1分、自陣ゴール前で得たペナルティから鈴木亮が仕掛けて80m以上を独走して先制する。更に直後のキックオフに池本翔一が猛然とタックル、マイボールとするとペナルティを挟んでの展開から千年原旭がトライ、新戦力が躍動して試合の主導権を握る。しかし、この後タマリバクラブの早大元コーチ勢(福田選手、羽生選手)のスペース感覚の良さが光る巧みなアタックの前にタテ続けにトライを与え、後半1分には19-19と追いつかれる。重苦しい雰囲気を打ち破ったのは荻野岳志、3分に中央スペースを駆け抜け勝ち越しトライをあげると、ロスタイムにもカットインから中央突破、ダメ押しトライをあげてタマリバクラブを突き放し初戦を突破した。続く2回戦は王者・帝京大、ディフェンスでしっかりとプレッシャーをかけて相手のハンドリングを乱すと1分深津健吾、2分滝沢祐樹、6分深津健吾と帝京に反撃のスキすら与えずに3連続トライをあげて、最高の形で前半を折り返す。風下に立った後半は一転、キックオフが強風に流されて自陣に釘付けになると、0分、2分と連続トライを献上、21-14と点差を詰め寄られこの後も自陣で時間を過ごす苦しい展開。迎えた6分、自陣深くで得たFKを外に回して滝沢祐樹がビッグゲイン、敵陣ゴール前まで陣地を挽回してピンチを脱すると、ペナルティを挟んでラックを連取、最後は金正奎ゲームキャプテンが右サイドを駆け抜けて帝京を突き放して28-14で勝利した(強風の中、コンバージョンを全て決めた鈴木亮の正確な左足もキラリ)。迎えた準決勝は外国人選手3人を擁する流通経済大と対戦。序盤からボールをキープし攻勢に出るも接点でペナルティを連発。3分、攻め込みながらもペナルティ、敵陣深くから一気に外国人選手に切り返されて先制トライを献上する。早稲田も5分、右ラインアウトから荻野岳志が勝負を仕掛けて中央突破、独走トライで同点として食い下がるものの相手の外国人選手のパワーの前に接点で苦しみ、ハーフタイムを挟んで3連続トライを献上、後半ロスタイムに荻野岳志が抜けて一矢報いるも12-26でノーサイドの笛、去年に続いての準決勝敗退で大会を終えた。

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流通経済大戦。前半5分、右ラインアウトから勝負、相手を振り切って独走トライをあげるBK荻野岳志