オークランド (5)

オークランドの郊外とワイトモ地方

★1月20日(金)

ワークワースの町を見ることにしてビジターセンターに駐車、すぐ下の川岸へ行ってみた。遊覧船などが係留されている、ここは入り江だったのだ。干潮で浅くなっているが、岸にはマングローブやヒルギに似た植物が生えている。塩分を排出するための紅葉したような葉っぱをつけていた。

この種の植物はファーノースを走っていた間によく見かけたが、手に取ってみるのは初めてだった。オークランドから北へ延びるファーノースは火山活動による島々が連なって背骨が出来、浅い海が砂丘で埋まって半島になった地形である。海岸から離れた半島中央部でも潮が当たる場所があり、マングローブが生えている。

公園の上流は「ここからが海です」というように川底から岩が露出して小さな滝になっていた。公園の岸には、レストランやブティックがぎっしりと並び、狭い路地で縦横に連なっている。カフェ、ベーカリーが多い。女性たちがなかなか来ないので見に行ったら。1着1ドルの衣類が吊るしてあった。残念ながらすべて婦人物。

奉仕婦人が歩道にテーブルを置いて蜂蜜を販売していた。空き瓶利用で大きさがいろいろ、手作りのキャップと手書きラベル。レモン蜂蜜を買った。これをピクニック弁当によく使った。

オークランドに入りうろうろしているうちにダウンタウンのビクトリア・パークに出た。ここでフリーマーケットが翌日にあるので小森夫人が楽しみにしている。

ワークワースで時間をとったのでまっすぐ宿へ行くことにした。少し遠回りだが一旦1号線を南に行き、空港への分岐も過ぎたMANUKA CITYEXIT447を使って30号線に入り北へ逆戻りする。途中のボタニイ・ショピング・センターがあったので買い物を済ませた。宿は30号線沿いのゴルフ場の一角にあった。ここも2軒分予約してあったので1階と2階に分かれたがゆったりである。1階はテラスがあり芝生の先はゴルフ場である。芝生のベンチで昼食をとる。ゴルファーがアプローチするのが見える。ナイスオンで拍手するとプレーヤーがこたえる。鴨が足元によってパン屑をねだっていた。

夕食は予約してあるので、まずゴルフ場に行って、明日の予約をする。プロ・ショップで所属プロが応対してくれる。彼は「すしパック」をつまみながらエントリーしてくれた。手押しのキャリーバックを予約したが、その晩寝ながら思い直してキャリーカーの方に変更しようと思った。

ワン・ツリー・ヒルへ行くことにしたが、よく似た死火山のMT. WELLINGTON DOMEINに間違えて出てしまった。よく似た地形なので登ってみれば同じような眺望を望めると思ったが、小雨模様のうえ皆さんが気に入らないので登らずに動物園方面を目指すことにした。今度はなるべく高速道路を使うことにして、1号線に上手く乗り16号線への車線変更できたのだが、EXIT番号を地図上で確認している間に16号線から1号線に戻ってしまいダウンタウン出口に来てしまった。再度高速に折り返せばよかったのだが、近いところでもあったので、初日に走った海岸線道路からウエスタン・スプリングス公園へ行く。初日と同じ道を走ったが、方向が反対なので、一方通行の個所で道を外してしまった。親切な地元の人に車で先導してもらって動物園の予備駐車場に入ることが出来た。

動物園は丁寧に見て廻る。キウイは暗室で見るのだが、分からなかった。以前にクイーンズタウンで一度見たことがあるので、根気と執念が足りなかった。

パーネル地区へ高速を使ってうまく行けた。駐車場を確認するため、一旦道路わきに駐車して歩いて確認に行った。すぐ先にあったのだが教会からあふれ出た結婚式の大勢の人で見えなかっただけだった。駐車場は有料で今度は違反切符をもらわないようにシステムを確認していると、教えてくれる人があって、1時間と6時間の2種類の料金があり、支払った伝票を車のウインドーに置いておかないと見回りが来て違反になる。教えてくれたのは予約していた店「カリン」のシェフだった。パーネルの町をゆっくりと見物。食事をして宿に帰る。

都会の道は1方通行があって分かりにくい。オークランドはノースランドの地形の延長で多くの入り江と岬が埋まった場所でまっすぐな道はない。都会は湾や川の港を発祥の地点として、展開されているので道路が複雑なのは世界共通である。高速道路が無料の国では高速道路や環状道路を使うのが遠回りでの便利で簡単。


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