サハリン旅行記

 寺井 直行



6月14日(日)神戸

乗船スケジュールでは14時から受付、11時過ぎに塚口の家から息子に車で送ってもらう。途中の回転すしで腹ごしらえをした。

ポートターミナルは大勢の人でごった返していた。2,400人の乗客と後で聞いた。

今回のダイヤモンド・プリンセスは三菱・長崎造船所で建造され、一昨年アラスカクルーズのサファイヤ・プリンセスと姉妹船である。ダイヤモンドは偽装中に火災した。

乗客定員:2,670人 就航:2004年 全長:290m 全福:37.5

総トン数:116,000トン 航行速度:22ノット(41km/h)

船室は9階605号(右舷)ミニスイートでプチ贅沢 船室にはシャンパンが置いてあった。

恒例の避難訓練のあと、バルコニーから出航の様子をみる。見送りの人が大勢、
出航時間に合わせてきている。ブラスバンド、
KOBE SEE QUEEN 華やか

ディナーは5カ所 1st Sheeting 5:30pm,2ndSheeing 7:45pm

我々は6階のサンタフェ・ダイニングルーム1st Sheeting テーブルbワで固定。

竹内夫妻、福井夫妻と6人掛 竹内さんがエージェントのゆたか倶楽部に要望した。

食後デッキに出たらまだ明石大橋が見える。大阪湾内は速度制限があるのだろう。

ショータイムはウェルカム・ヴォーカル・ショー

6月15日(月)終日洋上 フォーマル

朝食は14階後方 ホライゾンコート、バイキング方式でついつい食べ過ぎる。

ゆたか倶楽部の添乗員が船内見物案内。よその大手旅行会社も同じことをするのでごった返す。個人客にとっては迷惑だろう。

英国スタイルのパブランチ 5階のサボイダイニング・ルームへ行った。

フォーマル・ディナー タキシードに着替える。

シャンパン・フォールのセレモニー参加者順番の列には加わらず。シャンパンだけ呑む。

 ショータイムはプロダクッション・ショー:ピアノマン 専属のシンガー、ダンサー、バンド それに照明が素晴らしい。

6月16日(火)函館

本船は立待岬を右に見て、函館に向かっている。やがて水先案内人が乗り込む。

晴天だ、本州では大雨注意報が出ているらしいが北海道は上天気。入港は1200

ゆたか倶楽部企画のツアーに参加、市街地を出て大沼へ向かう。新幹線が最近できたもので、新函館駅も市街地の外にあった。沿線にはアカシヤが満開。

大沼湖畔散策、蝦夷駒ヶ岳1,131mが見える。噴火・大爆発で頂上は吹き飛んだ形で伯耆大山と同型。大沼はこの時出来た堰止湖で溶岩があちこちに露出している。「千の風にふかれて」作詞、新井満はここに別荘を持っていた。風に吹かれてのんびりしたいところであるが、ツアーは市街地へ引き返す。

五稜郭タワー 60m 展望、足が弱くなっているので助かる。

トラピスチヌ修道院

坂の元町をハリスと正教会から旧函館区公会堂まで散策、公会堂2階のバルコニーから港を見下ろす。停泊中のダイヤモンド・プリンセスが良く見えた。

函館山へバスは上る。遠方はうす雲で眼下のみ。

今日はダイニングルーム指定なし、5階のビバルディーダイニングルームへ行った。

6月17日(水)青森

 青森には高い建物が少ないので最近できた新幹線が目立つ。高速道路で津軽半島へ

 太宰治の生家は記念館になっている。ヒバ材をふんだんに使った大邸宅。

 同じ五所川原の立佞武多館 高さ22mのねぶたの山車があり、壁を解放するとこの山車を表に引き出すことができる。

 港からシャトルバスで観光物産館アスパムへ行く。郷土料理の店にしむらで海鮮丼と季節の名物「焼タケノコ」を食す。

 タクシーで宗像志功記念館往復後、シャトルバスで帰る。

 夕食は指定のサンタフェではなく、イタリアンのサバティーに(有料)にした。

6月18日(木)小樽

小樽運河散策、浅草橋から竜宮橋へ少し戻って中央橋の運河プラザ

プラザの中庭で小樽地ビールをビンから飲んだ。

石造り、レンガ造りのある色内大通りを歩き昆布屋に寄った。

余市へ 松前藩の運上家(うんじょうや)の一つで古図面から復元された「旧下ヨイチ運上家」見学

ニッカウィスキー余市蒸留所 見学、試飲

6月19日(金)網走

船は稚内を回って網走へ ツアーは8時出発バスで世界遺産・知床五湖へ向かった。

天都山、斜里岳は雲があって頂上は見えず。小清水原生花園を通って、斜里町へ、途中16kmの直線道路、知床五湖の一湖が見えるところまで遊歩道を歩く。知床連山展望所があるが頂上付近は雲中。

同じ道を帰る途中で「オシンコシンの滝」まだ残雪があるので水量は豊富。小清水原生花園は潟のような「濤沸湖」と海岸の間に出来た砂丘状で一面草で覆われている。網走本線の駅があり「原生花園」駅名
遊歩道があり、砂丘の起伏で景色が変化する。キタキツネ発見、知床半島の道路沿いでエゾシカを見かけたが、幸か不幸かクマには出会わなかった。4

https://youtu.be/L3tMSPaQ4fM

シャトルで道の駅まで行って、市街地で寿司屋をみつけて昼食。

ショータイムはラテンアメリカン・ダンス アレックス&マグダレーナ

6月20日(土)コルサコフ 時差1時間進め

本船は沖に停泊、テンダーボート使用。バルコニーの下に吊るされていたボートは既に下ろされていた。

サハリンは観光産業が未発達だった。ホテルは住民の結婚式専門、公園・広場は当然住民の憩いの場所、お土産、キオスク見当たらない。

日本統治時代のものは破壊され石段だけが残っている。バスから見た日本の神社にはヌーディストが憩う。

ロシア正教の教会は立派で多い。また、スキー場、ジャンプ台が多くあり、ローラースケート状のノルディック練習場で子供が訓練していた。

コルサコフの旧日本軍上陸地点も廃墟で、砂浜は夏には賑わうらしい。天然ガスの積み込み施設があったが、此処からパイプラインを引く計画は実現するだろうか

帰りはボートの上甲板で面白かった。

6月21日(日)知床半島終日航海

目が覚めると上天気、網走の天都山、斜里岳がハッキリ見える。期待できそうなので急いで朝食、船は網走方向に向かい左旋回して
半島沿いに航海するようだ。
デッキを一回りして船室へ帰る。

船室から知床半島の西側オホーツク海側が見渡せる。知床連山のあたりから知床岬は海霧が漂っているが山頂はクッキリ見えていた。
思わずワインをデッキに持ち出し一人で乾杯。「しあわせだなー」

海霧の下に船が入って視界が悪くなった。岩壁に滝が見えるが遠い。沿岸漁業の妨げにならないよう外回りしている。ウトロから出ている遊覧船なら沿岸に近づき、面白いと思った。

小型の海鳥の群れが船べりにいた。ひょっとしたら「ケイマフリ」ではないかと思われる。この時期はウトロの岸壁に集まって繁殖する。

午後3時に福井、竹内夫妻に船室に来てもらって持ち寄りのワインを飲む。うちはフランス土産の珍しいシャンパン 
CREMANT de DIE を持ちこんでいた。

あっという間にディナータイムになった。

船は国後水道へ

6月22日(月)終日航海 フォーマル

本船は東北地方のはるか東の太平洋を航行、視界が悪く陸地は見えない。

ラテンアメリカン・ボールルームダンス ジャイブ レッスン

ディナーはプリンセスクルーズの50周年メニュー

1960年代ヌーボクラシック カモのテリーヌ アプリコットジャム

1990年代 地中海料理 葉野菜の盛り合わせ 

バルサミコ酢 クルミのビネグレットソース

インテルメッツオ ブルーベリーモヒートのシャーベット

2000年代 モダンクラシック マラバー胡椒風味の牛ヒレ肉

2010年代 新レトロ時代 チョレートラズベリームース・クリーム

福井家がシャンパンを注文(いつもはワイン持ち回り)

ショータイムは実物のキャデラックと映像・照明を駆使したダンスとヴォーカルグランドキャニオンなどを背景にアップテンポで展開する。

6月23日(火)終日航海 時差戻す

本船は房総半島沖を回って伊豆諸島へ 右舷船室側:伊豆大島、利島、新島、神津島 恩馳島 左舷:三宅島、大野原島(三本岳)

新島の白ママ断層は正面でよく見えたが、カンムリウミスズメの繁殖地・恩馳島は肉眼ではよく見えない。左舷の大野原島もカメラの望遠で捉えた。無人島でやはり、カンムリウミスズメの繁殖地である。

船は東南東に進路を取っているので本州からは遠ざかる。富士山は晴天でないと見えない。

昼食は「海寿司」 ここは有料でよくすいていた。

ラテンダンスレッスンはルンバ

ディナーの終わりにスタッフがお別れパレード

デッキにでたらイルカに遭遇、

日本人のサクソホーン(ソプラノ、テナー)をホイルバーで聞く

6月24日(水)神戸港帰還

目覚めたら神戸港入港中だった。下船時間は一番遅い10時を希望していたのでゆっくりだ。朝食で福井夫妻とであった。

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