小山、志茂山、枝村の3人で連句なるものをやろうと言うことになりました。 小山、枝村は、京都一中の同級生、志茂山、枝村は、京大土木の同級生、小山、 志茂山は、ゴルフ仲間という関係です。 志茂山さんは、歌詠みさんですが、 小山、枝村はこの方面の素人。歌詠みさんからすれば邪道と言うことになるかもし れませんが、言葉遊びにつきあっていただくことになりました。 頼りとするところは、高橋順子「連句のたのしみ」新潮選書。「さてどうなるか」, とやりだした。 ところが,そのうち日の経つうちに,連句なるものにも、いろいろややこしい 約束事があるらしいことが分かってきた。しかしそのあたりはもう超越して, 「なんでもあり」、とにかく楽しんでやったところをご覧下さい。 なおこれをご覧になって、詠者(とは言わないのか?)の順序が入れ替わっていることに
洛北の学舎の巻 連句第一回 洛北の学舎の巻 初折表六句 1発句 洛北の学舎はるか鰯雲 秋 枝村 2脇句 紅葉をくすべ 酒をあたたむ 秋 小山 3三句 月の出に大言壮語言(こと)やめて 秋・月 志茂山 4四句 しじま引き裂きチャルメラ聞こゆ 雑 小 5五句 繙きし外つ国の書(ふみ)しばし閉じ 雑 枝 6折端 また思い出すモナリザの顔 雑 志 初折裏十二句 7折立 宵山にえりあし白く汗光り 夏 小 8二句 滴りうれし わが手 差し添え 夏 志 9三句 釈迦の國や大和撫子ひとり旅 恋 枝 10四句 月光を看て想い認(したた)む 恋 小 11五句 初雪の消えて河原の 濡れこいし 冬 志 12六句 欄干に寄り 東山見て 雑 枝 13七句 天皇の在位十年 松の風 雑 志 14八句 羊腸の途(みち) 見え隠れする 雑 小 15九句 朧月老狸の結ぶ夢やなに 春・月 枝 16十句 野遊びせむと 茶釜すえおり 春 志 17十一句 風呂を焚く媼の髪に花吹雪 春・花 小 18折端 のどかに暮れる 山国の郷 春 枝 名残表十二句 19折立 山つつじ 分け入る径や 燃ゆる土 春 志 20二句 寮歌(うた)口ずさむ 蒼空の下 雑 枝 21三句 錦繍を 前にしてなお ラフ剛(つよ)し 雑 小 22四句 人生コースも フィニッシュ近く 雑 枝 23五句 しぐれきて 色葉を叩く 夕ぐれは 冬 志 24六句 冬に構える虫を誘(いざな)い 冬 小 25七句 おもむろに昔語りのキセルかな 雑 枝 26八句 助六ゆかりの すいつけたばこ 恋 志 27九句 硝子戸を へだて合せる くちびるの 恋 小 28十句 紅におどろき ひばりも落ちる 春 志 29十一句 月白く 水汲む乙女 影かなし 秋・月 小 30折端 そぞろ身に沁む 教会の鐘 秋 枝 名残裏六句 31折立 入り日さし 軒端に並ぶ 吊し柿 秋 志 32二句 藁葺き屋根に鴉の一羽 雑 枝 33三句 濡れ羽色かざす海女の手陽(ひ)に映えぬ 雑 小 34四句 入り江に浮かぶ真珠の筏 雑 枝 35五句 山峡に藤見上げつつ瀬を早み 春・花 小 36挙句 春は夕べや猫の三匹 春 志 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1本来、正客とやらがやり出すものらしいですが、そこは図々しく いいだしべで、ご勘弁頂くものとして。 早速、表六句には、固有名詞を出さないというルールを破りまし た。 これは、みなさん共通なので、固有名詞にならないと勝手に解釈。 立秋過ぎたので秋にしました。(枝) 2鰯の煙を落ち葉たきの煙と結び付けたのですが、落ち葉 は冬の季語、苦し紛れに紅葉としました。(小) 3はるかな青春、林間の酒 どれも大きい気持ちです。ここに 月の顔を出して、静寂の一時としました。 なお、季が秋です ので定座としての月をここに持ってきました。(志) 44句は季がなくても可らしいので、折角できた静寂を切りまし た。 PCの操作と二面作戦で大変ですが、面白い気持ちです。(小) 5いったん静かになったと思ったら、なつかしや、チャルメラの声。(枝) 6本はなぜ閉じたのでしょうか。若い頃の回想、郷愁?(志) 7モナリザの正面に対し、儚くも後、間近かにという感じのつも り。季は夏です。 (小) 8汗の滴りを夏の季語「滴り」と重ねてみました。季は夏です。(志) 9夏の句が艶っぽくて、こりゃとても恋の句が出ませんなあ。 苦し紛れに。(枝) 10釈迦に月光(がっこう)菩薩をからめ、「想い」で恋のつもりです。李白 に、牀前看月光 疑是地上霜 (静夜思詩)とあるのを発見、飛びついた、 正に借り物の塊ですが、あしからず。(小) 1113句が月の定座なのでそこへもっていこうという気持ち。(志) 1213句に期待して軽くいきました。(枝) これが失敗でした。雑のあと冬(の月)に戻れないと言う志茂山氏のお説 ごもっとも)。 (枝) 1312句の東山を受けて、京の都、東山の松を取り上げました。 (志) 14長い歴史だけれども、なかなか一本調子には行かないの意。 (小) ついでながら、先生の愛読雑誌は「サンデー毎日」のようですが、ひと つたりまへん。「主婦の友」が抜けてます。 前に、鈴木脩二郎君が定年の際、今後の生活指針を訊ねるので、「地域 住民」との融和を説きましたら、「僕は引っ越してきたので顔なじみが ないのや」といいますから、「違う。もっと近くにいるのが真の地域住 民やぜ」と言っておきました。(小) ほんまに。そやけどその「雑誌」はなかなか難しい。 「サンデー毎日」は、毎日、勝手に送って来るけんど。 そっちをちゃんと「読む」には、教養(修養?)が要りますなあ。(枝) サンデー毎日、主婦の友、ともに、命名した人は、こんな使われ方をす るとは、思わんかったでしょうね。 呵々。(小) 15狸は、冬の季語。高橋順子の本で見ると季の異なる語をいれた句の例あり まあええやないかと、狸寝入りZZZzzzz・・・ 。 (枝) 16おぼろおぼろの空と萌え出る緑の自然のなか、人の心茶の心にひたる 光景を想定しました。茶釜は前句で狸がでてきましたので文福茶釜にかけて みた次第。 (志) 17茶釜ならば、風炉。風炉の季は夏ですが、風呂に転じて季を 逃れたつもり。 (小) 18 京都の大原、高雄といった昔静かだったところも騒々しくなりましたねえ。 山国村を意識。 (枝) 19今春 常照皇寺の道を辿りました。つつじの紅(紫紅)の花の咲く様を「燃ゆる」 と表現するようですので咲きこぼれる情景を含め燃ゆる土としました。 (志) 20三高の寮歌「紅萌ゆる」は山つつじのことのようですね。吉田山にそんなところ があったかなあ。 (枝) 21その日のゴルフコースでの実感。蹴上げの浄水場のつつじは見事です。 (小) 22ゴルフ三昧うらやまし。これは格別説明することありません。 (枝) 23人生のフイニッシュ、いろいろあると思いますが初冬の山の落葉樹の世界に おきかえてみました。色葉は今日までの栄光の日々とでも申せましょうか。 (志) 24いささか、感想をいうと、漱石の「門」で主人公の宗助が歯医者へ行っ たら、植木職人が藁を巻いているのをみて、「ああ、金持ちはこんなこ とをさせているのか」と嘆ずる場面があるでしょう。金のない素朴な生 活は、宗助に似ていて、共感するところがあります。 (小) 25これまた平凡きわまりなく。植木屋の大将の一服はキセルでないと格好が つかんちゅうことで。 (枝) 26枝村兄より恋句をと所望されていますが、この程度の色気で如何でしょう。 (これは歌舞伎の「助六」からとらはったんですな。そこで志茂山先生に説明 をお願い。(枝)) これは、長い話ですし、登場人物の相互関係が判らないと十分な説明にはな りませんが、その場のみよりとりあげます。 助六が三浦屋の門前に揚巻を訪ねてきますと、助六びいきの芸妓立ちが好意 の印として我も我もとタバコをつめて火を付けたキセル(女の口でキセル を吸いますから口づけされたもの=吸い付けタバコ)を助六に手渡します。 助六はこれをうまそうに吸います。 (よう知ったはりますなあ。うまいことつけはりますなあ。感嘆(枝)) (志) 27岡田英次と久我美子のあの鮮烈なシーンが、未だに忘れられない。 (小) 28ガラス越しのキッスは話題になりましたね(小生は観ていませんが) なんやいな、このひともガリ勉で観とらんとは(小)・・・・・・。 久米の仙人も空から落ちた話もあり、可愛いひばりを登場させました。 (志) 29ここで、長広舌をお許しあれ。ひばりといえば、人は美空を思うことが 多いでしょう。私も然り。しかし、中年以降の「ひばり」は好きでな い。敢えて逃げます。 ユーゴのレ・ミゼラブルのヒロイン、コゼットは、母親が悪漢にだまさ れて、乳呑み児のうちに、その悪漢テナルディエの手中に落ち、悲惨な 幼時を過ごします。そのときにつけられた綽名が、アールエット(ひば り)。コゼットの母親、ファンティーヌの死の直前、遺児の引き取りを 託されたジャンバルジャンが、たまたま、テナルディエ経営の旅篭を訪 ねた夜の戸外の光景、という饒舌です。この饒舌はキリがありません。 (小) 30ミスタ小山の記憶力に驚嘆。レ・ミゼラブルは昔々読んだ筈やがすっか らかんに忘れてます。ジャンバルジャンは、銀の燭台?を盗んだんかいな。 それから教会の神父さんとなんやらあったんと違うかなあ。しつこい探偵が いて・・・・コゼットちゅう子の名前は全然おぼえとらん・・・・。 (枝) 31鐘といえばすぐ思い出すのが柿、夕陽によって軒端に吊されている柿を見 ました景です。 (志) 32東北を旅行した昔々のこと、吊し柿を干した藁屋根農家をよく見ました。 関西の農家でも吊し柿をやっているでしょうか。誰でも知っている芭蕉の句 から鴉を借用。ほしがきがほしいんです。 (枝) 33誰か日本画家の絵にこのような風景があったような。 (小) 34志摩で見た風景を前句から思い浮かべました。 (枝) 35川くだりの筏師から見た藤の花。桜がいっぱいの風景よりも岩陰に咲く藤の方が 好き。 (小) 36前句保津川の急流を下りくれば,日は西に傾き生暖かい春の風が川面に流れる。 岸辺にたむろする三匹の猫,春宵一刻の情景としてめでたく納めましょう。 (志)戻る 表紙へ戻る
連句第二回 老ノ坂越えの巻
初折表六句
1.発句 事初め また越えゆかむ 老ノ坂 冬 志茂山
2.脇句 道連れも良き旅は冬晴れ 冬 枝村
3.第三 ひだまりを 横ずさりする 三毛の影 雑 小山
4.第四 曰く不可解ワンチャンロボット 雑 枝
5.第五 月澄めり 探査のあとを見せばやと 秋・月 志
6.折端 栗鼠の忘れしどんぐり実生 秋 小
初折裏十二句
7.折立 秋風や池面にぽつり輪の一つ 秋 枝
8.第二 睦まじき背を河原に並べ 恋 小
9.第三 人妻に「お茶でもどう」と声かるく 恋 枝
10.第四 お手つきもありカルタ札舞う 雑 志
11.第五 日本一頭の上で鋲光る 雑 小
12.第六 紺碧の空 浮雲一片 雑 枝
13.第七 卯の花に 月のこぼれて 白き夜 夏・月 志
14.第八 浴衣姿が垣根を曲がり 夏・恋 枝
15.第九 小走りの 駒下駄の音 胸鳴りて 恋 小
16.第十 しのび音聞かむ とりの通えば 恋 志
17.第十一 枝伸びぬ 花支度秘め 風を切る 春・花 小.
18.折端 春めく空に 双手さしあげ 春 志
名残表十二句
19.折立 菜の花の上にポッカリ熱気球 春 枝
20.第二 泡(アワ)ははじけて ツケのみ残る 雑 小
21.第三 腰ひねる観音様は目を伏して 雑 志
22. 第四 聞き耳立てつたたみむしりつ 雑 小
23. 第五 山茶花の散り初(そ)むしじま妻と吾 冬 志
24. 第六 来し方みれば胆冷やす尾根 雑 小
25. 第七 生あらば書を読むときを楽しまん 雑 枝
26. 第八 遠き日の文落ちて驚く 恋 小
27. 第九 今の世は風の便りも電波乗り 雑 枝
28.第十 レールの上でタイヤがおどる 雑 志
29.第十一 幻か銀河鉄道窓の月 秋・月 枝
30.第十二 長き夜をゆく酒盃手にして 秋 志
名残裏六句
31.折立 ひとり寝の枕の下に虫の声 秋 小
32.第二. すっくと立ちたる 影法師かな 雑 志
33.第三 街の灯を 背にして黒く 東大寺 雑 小
34.第四 想いは遠くガンジスに飛ぶ 雑 枝
35.第五 花祭り この坂道もにぎわしく 春・花 志
36.挙句 憩ふ床几に春宵千金 春 枝
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.発句は当期のものとする由ですので「冬」。丁度十三日が事初めですので
すこしそれにかこつけ題材としました。歳時記によっては「事初め」を書
き初め、打ち初めなど新年の行事としているものもありますが、京都にす
む人間として迎春の準備を始めるという京風の解釈をさせてもらいます。
これから歌仙の老いの坂はどんな坂になるのでしょうか。(志)
2.お供をさせていただきましょう。どうぞよろしく。(枝)
3.「横ずさり」は、方言か ? 横へずれるように少しずつ動くの意です(小)
4.「我が輩の大嫌いなワン公か?それにしてもけったいなやっちゃな・・
・・・・・」。むむ、表六句にはちょっと突飛すぎたかと反省。(枝)
5.枝村兄の第四句に登場するワンチャンロボットなるものを小生不勉強で
知りませんでしたので、枝村兄に教示願いました。非常に生体に近い犬
のロボットの由で驚いております。
犬のロボットの登場でライカ犬、探査機、人間の月面歩行などが走馬灯
のようにかけめぐりました。しかし、月に対する所謂、情趣すてがた
く、擬人化してみました。 (志)
6.アメリカ在、安田さん、一中の一年後。高分子学者。ミズーリコロンビ
ア大学教授。故林晃一郎君の紹介。安田さんの庭に、若木がたくさんあ
ります。聞くと、リスが埋めて、忘れてしまうのだそうで、なぜか、私
はこの話が大好きなのです。おかしいねえ。(小)
7.”ドングリコロコロ、ドングリコ、オイケニハマッテサアタイヘン、ド
ジョウガデテキテコンニチハ”。(枝)
8.水の恋のと言えば、京都では、まず、これ。何故か、かなり等間隔に並
びます。木屋町の料理屋によっては、双眼鏡を備えて、「まあちょっと
見とうみやす」というのもありましたが、これは「人の恋路を邪魔する
ヤツは、・・・に踏まれて死ねばよい」の類い、と今になれば思いま
す。(小)
9.?????。
産経新聞にドクター頼藤の人生相談という欄があります。私はそれの愛
読者ですが、以前こんな相談が若い男性からありました。「私は若いき
れい女性のまえにでると,ものが言えなくなるんです・・・」。ドクター
答えて曰く「いきなりきれいな若い女性に近ずこうとするからあかん
のや。近所のおばちゃんに気やすう「おちゃでもどうや」いうて声かけて
まず練習しなはれ」。 なるほど。 おばちゃん=人妻。(枝)
10.目指すカアルタ札に手が届くか、あるいは他の札にふれてしまうでしょう
か、緊迫の一瞬です。 (志)
11.プロ野球、シリーズ最終戦のあとの、ありふれた光景,監督の胴上げ
(小)
12.胴上げの際、会場の上に広がる青空に雲一つと言うところ (枝)
13.丁度盛りのうつぎ(卯の花)の白い花が、浮き雲一片晴れ晴れとした空
に懸かる月の光によって一層白く夜目に映える光景としました。(志)
14.初夏の夜のイメージがつかめなくて困った。季節を少し進ませました。
(枝)
15.浴衣に駒下駄。しかし、こんなこともあってもよかったのに、思うだけ
で、却ってわびしい! この頃、よく、昔の「追っかけ」の思い出話を
聞きます。追っかけと言っても、プラトニックというか、他愛がないと
いうか。 時々、丸太町から乗り会わせる府一の
メッチェンも、四条で降ります。或る日、久保田君が、「あのな、後を
つけたんや。家がわかったぜ」と、一大事のお知らせ。家から、自転車
で5分くらいの所でした。古い感じの、卸やさんのような構えで、白い麻
ののれんが、目に染むようでした。そのときの高鳴りを、重ね合わせ
て、十五句、何とも空しいねえ、われながら。(小)
16.多情多感な青春。袖を口に当てて走る姿か、それとも垣根のかげになく
吐息?「とり」を限定すると季節に結びつくので広い意味で単に「とり」と
しました。 (志)
17.枝はとりにかけました。(小)
18.前句にしめされた花の近づいた明るい自然空間を画いて、心まちした
春への喜びを表現しようとしました。(志)
19.初め、若いときあこがれたグライダー、あるいはハンググライダーに
しようかと思ったのですが、熱気球の方が色があり、ゆったりした感じ
が出ると思ってこうした次第。熱気球のあがるのは、長崎へ行く途中
佐賀で見た記憶のあるような。(枝)
20.熱気球を見ると、つい、泡を思い出します。しかし、考えて見ると、バ
ブルの後始末、長過ぎます。阪神大震災の時、総理大臣が「何分、始め
てのことで・・」と言い訳して、アメリカに住んで肩身の狭い思いをし
た人がいますが、これも、同じ類いの醜態でしょう。
21.困ったときの神仏頼み・・・・・
ここでいう観音様は湖北(滋賀県高月町)渡岸寺の国宝十一面観音の
容姿を思い浮かべております。(志)
22.目は伏せど、とお見合いの席。(小)
23.お見合いなどゆれ動く乙女心の動き(ママ)を山茶花の花に見立てつゝ
老人二人の静寂を楽しんでいます。(志)
24.折角の静寂でしたが、危うい道を遥々と来たものよと、景色に変えまし
た。(小)
25.思い返せばほんとに危やふい尾根を通ってきたもの。
せっかく生かしていただいているのなら、つんどくの本を、読み返しま
しょう。と言って,実はろくに本を読まんで毎日が過ぎとります。(枝)
26.嘘でもかまいまへん、枕代わりの古い本、一ページ目を開けようとした
ら、何の拍子か古い手紙、色あせかけてハラリと落ちる。へえーと驚
く、これも嘘。しかし、ロマンチックなウソではあります。(小)
27.風情のない句?になりました。川柳か?志茂山兄に風雅の道へ戻して
頂きましょう。(枝)
28.目に見えない電波が登場しましたので、ともに人間社会のアクセスに
大きい影響を持つ最近の科学的話題として鉄道に思いを馳せました。
ただ、東京の脱線事故以来、急に新聞やテレビなどが、あれこれ申し
ておりますが、昔のレール屋として、つまらぬ議論の多いのに驚いて
います。(志)
29.あの石の光っているのは月の光でしょうか。いいえ、ここは銀河系で
すから星の光です。(枝)
30.銀河鉄道の列車に乗り宇宙観光です。(志)
31.あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む
柿本人麻呂
から一人寝に持っていきました。実をいうと、この歌を探すのに時間が
かかりました。なれんことはせんこっちゃ。(小)
32.ひとり寝の夢かまぼろしか。
京都御所の西北部隅の枝垂桜が咲き初め、ピンクの色がきれいです。
ここの桜は円山公園の桜よりも早く、現在は蛤御門の横の桃園、梅園
と共に梅、桃、桜が同時に花をつけています。(志)
33.二月堂のお水取り、遠くを眺めるとこんな具合になります。まあ、そら
分りますが、小学生の作文ですな、これは。(小)
34.どうしてどうして、なかなかいいですね。
上記のお話を見ていると、ほんまに京都、奈良はよろしな。神戸の山裏
にじっとしているとほんまにつまらん。家内がしきりに京都を恋しがって
います。しかし、もう神戸の人間になってしもうた。神戸ちゅうまちは、
よその国のまねをして喜ぶアホの街(神戸のみなさん失礼)。
お水取りの水は井戸のきれいな水のようですが、ガンジス河の水は黄色
く、濁っています。そこで朝くらいうちに水浴します(僕はしませんでし
た、誰やったたか、わしはしたちゅうのもいましたな)。花びらで囲んだ
蝋燭を船から川に流します。これは僕もしました。(枝)
35.四月八日、花祭りの日、松江寮歌祭に参加しました。久しぶりの松江でし
たが、京都の花はまだ三分から五分咲きなのに丁度満開で、昔、若い日
に、高校に入学した春を思い出すのにうってつけの環境に大喜びしました。
ガンジス河に生まれし文化に抱かれて、辿りきた平成十二年春の老いの
坂にも花はこぼれます。(志)
36.老いの坂越えての行き先は、さては松江だったか。めでたし、めでたし。
旅人よ,まあ一休みしてください。(枝)
戻る表紙へ戻る 第三回茅葺きの寺詣での巻 初折り表六句 1.発句 若葉みち 萱ぶきの寺に 至りけり 夏 小山 2.脇句 生うるしのぶに 松蝉の鳴く 夏 志茂山 3.第三句 一筋の飛行機雲が伸びゆきて 雑 枝村 4.第四句 森の梢に陽は沈みゆく 雑 志 5.第五句 残照を受けて東に月浮かび 秋・月 小 6.折端 薄の原に相撲はじまる 秋 枝 初折裏十二句 7.折立 まろびては 袖ぬらしたり 露けしや 秋 志 8.第二句 はかなく消える 老いらくの恋 恋 枝 9.第三句 亡き友の 妻からの文 皆で読む 恋 小 10 第四句 蛾眉能く保つ 破顔一笑 雑 志 11.第五句 暖簾はね池乃めだかが現われた 雑 枝 12.第六句 浪速の蛸の 運命(さだめ)きわまる 雑 小 13.第七句 寄せ鍋に 月も入り来る にぎわいや 冬・月 志 14.第八句 障子の影に 昭和恋々 冬 枝 15.第九句 たくわえし もののありとや 海の鳴る 雑 志 16.第十句 土蔵(くら)も作れず 首もくくらず 雑 小 17.第十一句 路傍の草を愛でつつ花の旅 花 枝 18.折端 蝶と戯れ 風を友とす 春 志 名残表十二句 19.折立 春の空遠く比叡を想い居り 春 枝 20.第二句 今では猿が カメラを奪う 雑 小 21.第三句 思い出や シャッターの音 山駆ける 雑 志 22.第四句 次の朝には 上がることなく 雑 小 23.第五句 まちさびれ ひとだますーっと夏柳 夏 枝 24.第六句 閻魔詣りの お精霊(しょらい)さんか 夏 志 25.第七句 船山の 火床ならされ 刻を待つ 雑 小 26.第八句 星空焦がす胸の炎は 恋 枝 27.第九句 二人影 妖しいまでに 居ならびて 恋 志 28.第十句 櫓の音きしむ 矢切の渡し 雑 枝 29.第十一句 山分ける 水面 いろどる 月の影 秋・月 小 30.折端 風吹き抜けぬ 芦の穂波に 秋 志 名残裏六句 31.折立 友の漉きし 箋前にして 句を思う 雑 小 32.第二句 古代史の書も載る机にて 雑 枝 33.第三句 如何ならむ クレオパトラに 憶いはせ 雑 志 34.第四句 みいさん見付けて 子らはさわげり 雑 小 35.第五句 石を蹴る加茂の河原に花の散る 春・花 枝 36.挙句 霞の先に 将門の岩 春 小 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1. 5月22日、三高の遠足で一休寺をはじめ、南山城の四カ所の寺 を回りま した。中でも、宇治田原の曹洞宗禅定寺は、本堂が萱葺き で.面白いと思 いました。やはり、外へ出んとあきませんな。(小) 2.歌仙の巻はじめ早速お寺参りをさせて貰い功徳を期待します。 茅葺き屋根に生えたのきしのぶに昔を偲び、今を生きる春蝉の声を 聞き.ましょう。(志) 3.春蝉がシャンシャンなき軒忍の生えた藁屋根のある前句の情景 で見上げ.ると、五月晴れの空に音もなく飛行機雲がスウーと伸びて ゆく.というところ。(枝) 4. 広々とした自然風景と受け止めてほしいのですが、一寸、政 局に対す.る風刺の意味もあります。(志) 5.蜃気楼で「森」を受けようと思ったら、「春」の季語でアウ ト。 仕方なし、日が沈むなら,その名残だけもらおうと件のごとしで す。 実は、菜の花や月は東に日は西に が大好きなのですが、これの 亜. 流、というては叱られるか ?(小) 6.兎、狸、狐が現れて相撲をとるというところ。みんな夜行性と 違 いま.したかな。歳時記によれば相撲も秋の季語、これも例によっ て狸寝入りといったん書いたのですが、どうも連句ではいいらしい。 (枝) 7.夜のしじま、夜行性動物三匹の戯れ、あるいは尾花と露のたわ言 か。(志) 8.?むかし、むかし、こんな言葉が流行ったことがありましたな。 (枝) 9.これは、いよいよ以って説明が必要。昨晩、会社の同期入社の会 ありと思し召せ。メンバーの一人に、S君なるあり。昨年11月急逝。 残された細君は、職場の知り合いで、旧姓O嬢。ある夏、たまたま、 近い職場のものが連れ立って、泳ぎに行った由。 さて、50年近く昔のこと、O嬢の水着姿がまぶしかったと、昨夜の一 人、F君の述懐でした。最近、そのS未亡人から、F君宛て近況の報 告あり。児童向け物語作者として、NHKでも取り上げている由、そ れにしても、奥さんはひょっとしたら、Sよりしっかりもんやぜ、 と、F君が感心して言うと、一同、何に思いを馳せるやら、「そうや ねえ」と異口同音でした。 因みにF君は我々の会社の社長から現会長職にあり、S君の実弟は、 猟銃自殺した田宮二郎という曰くがありましたが、これは脱線。 ここで、心は、出合から、「老い」を通り越すその先はということな のですが、愚妻は「アクビが出そう」と評価してます。 脱線の第二。F君の前任者のFrauが、女学校のクラス会に出席したそ うな。二次会とまでは言わぬにしても、どっかでお茶でもということ になったら、一人のDameが、Herrの晩御飯の支度があるから帰るとの こと、そこですかさず、他のDameが、へえー、お宅のご主人、まだ生 きたはんの と。前任者がF君に言われるには、Fはん、ちょっと考 えんとあきまへんな。これで、また、ひとしきり、首筋にやや冷たさ を感じつつ、笑いました。(小) 10.第九句に添えられた小山兄の話題からいろいろ未亡人の姿を 想像してみた次第。(志) 11.このあたりで人界を去ろうと考えたのですが名案浮かばず。 小生の見るテレビは、ニュース、吉本新喜劇、新婚さんいらっしゃ い、.日本人の質問ぐらいです。そして池乃めだかのファンです。 池乃めだか知ったはりまっしゃろなあ。(枝) 12.流石の吉本も絶縁宣言とか。それにしても、株主総会で「絶縁 は.役員の総意」と社長さんが言われたそうですが、一々「総意」とい う必.要があるんですかねえ、この社長は。 去年の秋、三好英一君が「大阪の人間は、ようあんなのを出したね」 と、なんか、私が大阪人の代表みたいな目つきで評したのには参りま した。 (小) M君の、いやM副社長の中学時代のあだ名はなん やっ.たかなあ。蛸には関係なかったか。(枝) 13.具沢山の鍋はおいしいものですが、具は少なくても渡る月を窓 か.ら取り入れるのも一興。 蛸は当然入っています。(志) 14.古典的格調高い志茂山兄に付けるのにあんまり現代 .風は失礼かと考えるな。しかし所詮悲しいかな教養がない。窓から月 が入ってくるちゅうのはクラシックですなあ。昭和も遠くなりにけり。 僕ら.は昭和の子。白熱電球、障子にこたつの生活をしたのはいつ頃 まで.か、私の両親は最後まで昭和の初めの電灯の傘の下で暮らし ていて珍しがられていました。(枝) 15.人にはその人生において積み重ねてきたもの、・・・・たくわ えしも.の・・・・の動きあるいはうごめきが多々あると思います。これと 地震・.噴火という現在身近に起こっているものと重ね合わせました。 伊豆の地震活動のニュースを聞きつつ目に見えぬプレートの力に .思い> をめぐらすとき、人生は国引きの岩根の太柱か、誰かの掌の上 の踊りなのか、まさに興味深々・・。(志) 16.志茂山兄より上句 が来ました。なんで、こう趣が違うんかし らん。 「蓄え」と思うと、直ぐに浮かぶのは「カネ」。浅ましや。幸か不 幸. か、たくわえもなく、追いかけられもせず、平々凡々とはオレのこ と かと、まあ、平和なことです。(小) 17. まあ、なんとか今のところは、そこそこの老後ですなあ。 ゆっくりと.行きまほ。(枝) 18.のどかな春の日、うきうきとした気分です。(志) 19.実は十八句のような風雅な日々ではない生活。お絵かき、医者 通い、家事手伝い、芝刈り、・・・・・・。三人のうち、京都を離れ て暮らし.ているのは僕だけですなあ。ええ格好しましたが、平凡、 転じていませんね。(枝) 20.運が悪いと、八瀬のケーブルの乗り場近くに、野猿の群れが 出没し、行く人にいたずらします。ボス格の大きい奴が、3人連れの オバサンの一人のカメラを、さっと取り上げ、しばし対峙。そのうち、 オバサンが凄い顔をして、ヤーッと駆け寄り、猿も恐れ入ったのか、 割とあっさり一件落着しましが、猿どもは悪僧の裔かと思いました。 (小) 21.時々気分転換に里歩きをしますが、必ずカメラを持参します。 何を写すということもなく、思いがけない被写体との出遭いが楽しめ るのが嬉しいです。{志) 22.こないだの、そごう騒動で、多摩かどっかの店が突然閉店しま した。 シャッターはカメラではなく、ボロ店のそれでした。元来、経営者の資 質に欠ける人間が、たまたま、そこに座っていたのが、彼にとっては 喜劇、客、取引先そして従業員にとっては悲劇だったといえましょう。 (小) 23.数年前、学会で室蘭に行きました。人口半減とか。寂れた町 ちゅうのは何ともいえんうらがなしいものですねえ。(枝) 24.不図した縁で、ここ数年、六道の辻の珍皇寺(松原東山西入る) で「迎え鐘」行事の卒塔婆書きのお手伝い(お寺では加担といいます) をしています(七日〜十日)。この寺には大きな閻魔像があり、ま た、庭の井戸から小野篁が夜毎閻魔寺に通って大王の裁きの手伝 いをしたとの伝承もあります。 この行事にお詣りされる方々は、宗派、戒名また、個人的ご事情など 千差万別で人生の縮図を見る思いです。」(志) ナールホド、面白いご縁があったものですが、志茂山さんがどんな顔 をして書いてるのか、ちょっと見てみたいものです。(小) 25.閻魔にとびつこうとしたのですが、なんか、川柳みたいになるの が気に入らず、上記としました。 昨日、暑い中、桑原、山村君たちと上賀茂でゴルフ。途中、雷雨が通 過して、一休みしました。上賀茂コースからは、賀茂川を隔てて、五 山のひとつ、船山がよく見えます。送り火を目前にして、火床を整備 したらしく、回りの木々とくっきりして見えました。(小) 26.こら難しい。こんなことでどうでしょうか。(枝) 27.敗戦から五十五年目の八月十五日は、丁度「望」、圓い月が 少し赤みを帯びて、恥ずかしそうでした。 この夜 わが家の月下美人の花が二つ咲きました。(志) 28.これは、カラオケ「矢切りの渡し」より。連れて逃げてよ、つい ておいでよ、夕暮れの・・・。親の心に背いてまでも・・・・。音痴の 小生は、一頃のカラオケ流行には、参ったですね。 レベルが低くてかつ固有名詞、すみません。(枝) 29.いつものことながら「渡し」に参りました。1週間かかりました。 昔は、大山崎と八幡(やわた)の間に淀川の渡しがあり、山崎在の母 方の大叔母連中は、その渡しに乗って、八幡へ行き、筍を売ったそう です。ですから、これは、淀川の渡しなのです。山は天王山と男山。 (小) 30.二十九句を拝見してすぐ「橋本の渡し」を思い浮かべ芦刈の話 などに思をはせて作句しました。 (志) 31.友人の一人に、近江八幡のヨシ(アシ)で紙を作っているのがいま す。琵琶湖の水質浄化の一環としての運動ですが、私は、彼の意気 を壮として、すこーし、ハガキなどをわけてもらっています。(小) 32.古代史は、エジプト史、パピルスか、国史の木簡か。 和紙のはじめはいつ頃でしょうか。(枝) 33.史書が持つ現実性と物語性を併せ考えるときの楽しみの一つに、 クレオパトラ、楊貴妃、西施など権力のかげにあった美女達がいます。 奇しくも今回、古代史の言葉のおかげで思い起こすことができました。 (志) 34.「みいさん」とは、、我々下京のガキどもの小さいヘビに対する呼 び名でした。日当たりの悪い、じめついた、つるべつきの井戸の片隅 で時々見かけました。 大人は「みいさんは、神さんの使いやから、いたずらしたらあかん」と 我々に教えたものです。クレオパトラの凄絶な死を招いた毒蛇に比べ て、なんと牧歌的な !(小) 35.小山兄の設定されたみいさんの出現場所は京の町屋の庭の 井戸端ですが、加茂川の川原に変更。石拾う、としようかと思ったので すがガキのすることは石蹴りの方があうかと。(枝) 36.小石が大きくなりまして、その挙句、比叡山に上ってしまいました。 そこで、京都を見下ろして何を思うことやら。小人閑居して不善をなす、 か。(小)戻る 表紙へ戻る 1. 山峡の宿場の駅や秋日和 枝村 2. お国なまりが 野菊をわたる 志茂山 3. 月明かり 住む人も多く 橋の下 小山 4. 夜露に結ぶ 哲人の夢 枝 5. 草をはむ 一頭の牛 天(そら)晴るる 志 6. 賀茂の祭の 主役ひきつれ 小 7. サングラス茶髪にピアスもたんと居て 枝 8. 真砂となりて こひつもるらし 志 9. 頬寄せて しばし声なく 万華鏡 小 10. つつの中なる 筒井筒かな 志 11. 色褪せし白黒写真遠い町 枝 12. みたような餓鬼抱かれて笑う 小 13. 七五三 その折り折りの 月のぼり 志 14. 熱燗一杯 老いの身に沁む 枝 15. 友の背に 昔を見るや フェアウエイ 小 16. 白頭かくも 一再ならず 志 17. 花が散る 教師稼業もさよならと 枝 18. ふざけも飽きて めだかのあくび 小 19. 口あけて 天下泰平 草の餅 志 20. ノドンデポドン頭上飛び越え 枝 21. 空支え 比叡凛として 超越す 小 22. 登山電車も火を噴く無常 枝 23. 手向けたる 香煙凝りて 雲の峰 志 24. 足ふみしめて 露台のビキニ 小 25. 地につかぬニュースばかりで日の暮るる 志 26. ハーレムでねる夢でも見よう 枝 27. 弁天も シャンプーのかおり そっと撒き 小 28. ブレーキもきかず 坂をころがる 志 29. 行く先は所詮地獄か松の月 枝 30. 待つや今宵の雁の渡りを 志 31. 去るもあり 来るもありて 秋暮れぬ 小 32. 妹はバリ島海辺のホテル 枝 33. どこまでも 思いはつづく 一人いて 志 34. 行綱いそぎ 友を投げ売る 小 35. 散る花のひとひら拾い義経道 枝 36. 辿り踏み来ぬ 歌仙長閑けし 小 1.中山道奈良井の宿へ行って帰りの列車を待つプラットフォーム。 山峡の空気は澄んで、秋晴れ、間遠な列車を閑散としたフォームで待 っている。(枝) 2.線路やホームのほとりに野菊が咲き乱れる山の中のローカル駅。 列車本数も少ないのでしょうが、列車の時間が近付くと人々が集まり、 お国言葉が賑やかになります。これこそ本当に鉄道の駅でしょう。(志) 3.「わたる」を他動詞として、橋を渡ってしまったのですが、なかなかよ い材料が見つからない。仕方がないので橋の下をのぞいたら、最近の不 景気でルンペンの溜まり場になっています。 実は、「橋の下 月見る人も 虫もなく」 というのを考えたのです が、虫は秋の季語。月 で秋の季語ですから、これは季重なりでしょう ね。 それと、たとえ季重なりでなくても、述懐じみて初折には強すぎるで しょうね。(小) 4.昔、ギリシャの哲学者で樽に住んでいたのがいましたね。 (名前知っておられたら教えてください)。橋の下の住人にも哲学者が いるかも。(枝) ディオゲネスじゃ。(小) 5.哲人が現れましたのであれこれ思いましたが、ちょうど「ずいき祭」で すので牛に登場願いました。 京都では牛にちなんだ祭礼も多く、又、哲学的に「十牛図」の説話もあ りますが、日常的に牛にお目にかかれません。も早や牛は自分の心の中 に見る時代となるのでしょうか。(志) 十牛図とは、これまたえらい難しいことを言い出さはりました。参っ た。百科辞典を見てください。人・牛一体の境地のようです。 私が島津に入った頃は、製品の搬出にはまだ牛車も使われていて、牛車 がよく通る工場内通路には、糞が点在していたものです。(小) 百科事典、早速見ました。難しいこと書いたるなあ。参った。島津の工場 の中にも牛車が入ってましたか。牛の引く荷車の後ろにちょんと飛び 乗って、おっさんにドヤされるのがガキの遊びの一つやったなあ。 昭和も遠くなりにけり。(枝) 前にTVでドイツ人のオバハンが、「水族館で魚を見ていたら、横にい た日本人の女性が「まあ、おいしそう!」といったので仰天した」と 言ってました。牛を見たらどういうのか知らん。(小) きっとおいしそうな牛じゃ!というでしょうね?アメリカ、オーストラリア などが、いきり立って捕鯨に反対していますが、系統分類学的に見ると 鯨は牛の一番近い親類なのですね。鯨は豚より牛に近い。 鯨のごとき知能の高い動物を食う日本人は野蛮じゃとイギリス人に 言われたことがあります。牛と豚食ってる奴がなにをいうんじゃ! (それにしても、水族館の魚を見ておいしそうと言うのは、日本人 としても変わってますなあ。何語で言うたんかいな。)(枝) 6.簡単明瞭。説明不要。しかし、付けすぎでしょうか?(小) 7.葵祭りのときにサングラスは早すぎる?大体こんなのは見物に 来ませんか。(枝) 8. 第七句で最近の若者、外見上のいろいろのスタイルの人間の様 を表現されましたので、いろいろの人間模様も生まれると思う次第。 10月10日、広隆寺の牛祭と聞いていたので、一度祭の様子を見た いとでかけましたが、今年は中止とか(経済的理由が主なのようで来年 も未定、次第にこのような行事がなくなるのですね。(志) ははあ、よくは知りませんでした。広隆寺といえば、たしか清滝さんという 坊さんやなかったですかねえ。京都仏教会の大物で、高層建築とか、 拝観税とか、いつも活発に反対運動してた人やなかったですか・・・。 亡くなったように覚えていましたが、間違いかも。(小) テレビを見ていると伝統行事はよく引き継がれているように思うのですが、 廃れるのがあるとは残念ですね!(枝) 9.多彩に真砂に重ねられたので、パラパラするならばこの際万華鏡と しました。しかし、地下鉄や階段などで、いちゃつく姿の多くは、どうも直 接的で万華鏡の風情ではありません。作り話です。(小) 10.万華鏡の円い筒の中、これを筒井筒と見立てました。 近頃の男女 関係になじまない昔の物語になってしまいます。(志)またもや参った、 日立平凡社百科にはない、大辞林にちょっと書いてある、出所は伊勢 物語か。凝らはりましたなあ。(この後すぐ、中谷孝雄訳文庫本で伊勢 物語二十三を読みました。)(枝) 11.大辞林だけのデータからの連想です。残念ながら悲しいながら古典 の教養がない、そのまま。説明不要。(枝) 12.私が3,4才ごろの四条通富小路西入るでの写真。店に勤めてい たセイキットンという丁稚さんに抱かれて笑っています。今とは全く違 う、車も人も少ない四条です。(小) 13.子供の成長を祝った行事の日、その折々の天空の月は冴え冴え としていたことを偲んでいます。(志) 14.いや、歳をとりました。あと何年生きていることやら。(枝) 15.11月10日、牛久までゴルフ遠征してきました。会するもの、松井 夫妻、泉夫妻、金井、大音、荻野の諸氏。バッサリやられて「征」どころ か、ビリでした。残念。 フェアウエイで、先行組のグリーン上の仕草、歩き方を見ていると、誰 だか、大体分ります。 老いはしましたが、60年近く昔のことは、白内障の目で見ても判別で きるという、記憶のしつこさ、というべきか。因みに、小生は荻野名 人、フラウ松井、同 泉とラウンド。荻野のナイスショットを見て力は 入る、両夫人のスコアのまとまりで、コンチクショウと思う、どちらを 向いても救いがなく、あえなく自滅というお粗末でした。(小) 16.なかなか自分の思うように、物事は進まないものです。年をとると いっそうその思いが強くなります。しかしクサることなく白髪頭をかくのも 一興でしょう。(志) 17.柄にもない教師商売をようやったものです。民間会社は到底勤 まらんことは、指導教授、親、自分自身、全員の認めるところ。 果てはお前は役人すら勤まらんといわれ、低空飛行の教師勤め。 教壇上の失敗もしばしば、白髪頭かくこと一再ならず。(枝) 18.エダムラさんの学校は、「メダカの学校」でした、では冗談が過 ぎるでしょう。全く、関係のない学校です。こういう擬人的表現は、 佐藤佐太郎さんの忌むところだそうです。(小)メダカの学校、 いいですね!(枝) 19.めだかのあくびから あくびするといってもめだかの口はちいさい でしょうから餅をほおばる大きな口にしました。(志) 20.あれこれ考えましたが、結局こうしてみました。 ほんとに怖いのはそのお隣ですがね。(枝) 21.ノドンはかないません。同じ空でも,毎日のように見る比叡、 肉親も友人も知り合いも、こういうように抜けていくのかと思う中で、 比叡も賀茂川も、時間と関係ないかのように過ぎていきます。 京都の土人としては、この有様は無常というか、何と言うか、非常に 哀切極まりありません。(小) 22.オーストリアのケーブルカー事故の原因は何なんでしょうか。 火の気のない筈のところなのに。ブレーキオイルぐらいで、あんな ことになるのでしょうか。(枝) 23.アルプスの白い峰々にこれから長い年月追悼の線香の煙が立 ち昇り、その彼方に夏の白い雲が無常に湧き上がる情景を想定しました。 「夏」で詠むことになっていますので「雲の峰」を用いました。 清閑寺で高倉天皇、清盛、小督局の織りなす人間模様や、隆盛と月照の 友情などに触れ、無常の気の東山に篭っていることも源流にあります。 (志) 24.ある程度、実感的欲望です。折角の志茂山さんの詩情を台無し ですが、雲に乗って、久米の仙人ならぬ、年寄りの冷や水、夏ならば、 こんなこともあり得るかと。 昔、三条河原町西南角の不二家の二階から、死んだ小林孝蔵と下 を見下ろして、通行人の胸元を物色したことがよくありま した。今のアーケードのような邪魔がありませんでした。 最近、たまたま、平家物語を読んでいます。かなり、抹香くさいバック グラウンドが要る記述が多いのですが、分ったような顔をして読み流し ていても、それなりの味があります。 菊地寛に「俊寛」という小品があります。有王が島を訪ねたら、逞しい 旧主が、現地の女を娶って子供まであり、それなりの生活をしているも のの、「都へ帰ったら、俊寛は島で死んだことにしてくれ」と言うので すが、小説家の発想の面白さを再認識しました。 志茂山さんの後書きの清盛の字を見て、軽い驚きを感じました。(小) 25.久米の仙人とやら足をふんばっても所詮は雲の上、せめて 願わくば願望の谷間に軟着陸されんことを! 何も出来ない私は行雲流水にせめてもの希望を託すのみ。(志) 26.これが恋の句か!としからんで下さい。(枝) 27.エスカレータなんぞに乗っておりますと、前にいる長い髪の若い 女性から、シャンプーの香りがほのかに漂います。前に回って、顔を 見ない方がマシと思ったり、見たいなと考えたり。 夢の七福神から、弁天さましかないという想いです。. 季が入ってもよいのなら 粟めしの 湯気に戯る 蝶2匹 とした かったのですが、残念ながら、蝶は「春」でした。(小) 28.京福電車の事故が引き金の作品です。この坂は何の坂(色の道、 恋の道、欲望の道?)(志) 29.女、女、酒、株、競馬、パチンコ・・・とにかくもうどうにもならん、 丁度首吊りにいい松がある・・・・・ということで。(枝) 30.第二十九句の 首つりの松 との添え書きは一寸物騒。そこで 松を待つにかけて、月夜の雁の風情はどうでしょうか。(志) 31.燕は秋に南へ、雁は北から飛来するとか。それを並べただけ の句です。もっとも、去る老人あれば、新生の嬰児ありとしてもよい のですが、それでは前句の受け方としては弱いですね。(小) 32.この頃小山夫人は、バリ島へお出かけ。この歌仙には、まだ 水辺が出ていませんので、ということで。(枝) 33.猪突猛進とか、愛は限りなくとか・・何れにせよ一人であれこれ 考えないこと。新しい年、平成十三年に佳いことが沢山ありますよう、 祈念しています。(志) 34.一寸、待っていた感じです。平家を読んでいて、鹿ケ谷の謀議に 関する記述が案外長いのに驚きました。「瓶子が倒れた」とか、大勢 で酔っ払って騒いでいるうちはよいとして、さて、ひとりになると、不安でた まらない。ならば、人より先に忠義面をと、多田十郎行綱が六波羅へ密 告したのが、騒動の始まりのようです。「一人であれこれ」の見本のよ うです。(小) 35.私に住んでいる六甲裏に鵯越えのとき義経が通ったという間道 があります。最近まで知らなかったのですが。梶原の子孫の家もあ ると言うことですがほんまかどうか。(枝) 36.最後に「道」をもらいました。辞書を引いたら「辿る」というのも、私 の境遇にぴったり。「踏み」はくどいですかねえ。道にあわせたかった のですが・・。(小) 戻る 表紙へ戻る 改まる日々をめでつつの巻 1. 改まる日々をめでつつ松過ぎぬ 志茂山 2. 寒の稽古の痛み残れる 小山 3. うなり凧天まで昇れと声かけて 枝村 4. 山の彼方の陽はうららかに 志 5. 猫のかげ 大屋根を往く おぼろ月 小 6. 鍵こじる音幽かに聞こえ 枝 7. 検索の ワード捜しに 指だるし 小 8. 思いかなわず 恋もかくとや 志 9. あの女いま東京に居るとだけ 枝 10. ビルの谷間に薄暑楽しむ 小 11.野面越え 夕立走り 灯はともる 志 12. お地蔵さまは身じろぎもせず 枝 13.雨上がる 月も負けじと 円い顔 志 14. ススキの原に 教授ら集う 小 15.城守る長き評定そぞろ寒む 枝 16. 絵巻一巻 かくて成り立つ 志 17.風やみぬ 香り遺して 梅に月 小 18. 春の小川はきらきらとゆき 枝 19.水面ゆれ 背に陽を受けて もろこくる 小 20. 今宵の酒の有り難きかな 志 21.楽しみは鬼の居ぬ間の洗濯と 枝 22. されど在らねば衣食もかなわず 小 23.移り住む友に名残の冬日和 志 24. 一輪挿しに侘び助活けて 枝 25.ピアノ弾く 女にやさしく たそがれて 志 26. 想いをこめる 糠雨の琴 小 27.白魚の指とゆかぬがとてもシャン 枝 28. 今老残の 釘煮にも似て 小 29.訪ねばや明石の浦にのぼる月 志 30. 秋潮流す闇も光も 枝 31.海裂けぬハゼ忘れいて砂にはね 小 32. とり残されし吾は人の子 志 33.この国の栄え護れやと祈るなり 枝 34. 明日待つ空は 澄りわたりつつ 志 35.人も花も 茫漠として 黄砂かな 小 36. 仔馬よ駆けよ風に向かひて 枝 1.元日を迎えてもさほどの感慨も持たない齢ですが、.松もとれる頃 ともなれば流石に思いも格別になります。.(志) .2.寒稽古 いつも思うのは、四条烏丸の交差点の架.線の裸電球、 寒稽古が始まった頃は、暁闇の中で目立.ったのが、しばらくするとあ まり冴えなくなるのと、校門.を入ると、早くから行ってる連中が体育館 でパチャパ.チャやってるのを聞いて、ヤレヤレと首をすくめたぐらい.の こと。それにしても、防具のない所を叩かれると痛か.ったですな。(小) .ほんまに。肘のところをやられると痛かった。そして重い.防具を担いで 北白川までかえらんならん。なんぼ柔道に.しとけばよかったと思った事 やら。(枝) .3.子供は風の子、寒稽古のあとは凧上げ。元気よく.声を掛けて。それ にしても小生宅のあたりでも凧上げ.全く見ず。さびしいですなあ。(枝) 4.春の陽の下、豆粒ほどになった凧を見上げる広々とした気持。最近 小生宅の近くの京都御所で 時々凧遊びに興じる子供を見かけます。 (志) .5.うららかなれば、おぼろ月と、極めて平易です。実際、.我が家の屋 根を肥ったのが、のっしのっしと歩いておりま.す。そのうち、庚申さんの 頃になると、また、やかましくな.ります。(小) .6.わが家の近辺も泥棒のはいった家が結構多い。 .とくに角家が、やられているようですが、わが家は角家ながらやられ ておりません。やはり、あるところと無いところが、においで分かるの ですかね。猫->苦沙彌先生->泥棒を少々意識。(枝) 7.吉田村の開発を嘆いたという,鈴木鼓村のことをインターネットで調べ ました。京極流という筝曲の家元で、明治8年生まれ、昭和6年没。 随筆がないかと検索しましたが、キーワードが悪いのか、見つからず。 この人に師事した二代目京極流家元 雨田光平という人はなかなかの人 物で、筝曲より、彫刻家として大をなしたとか。 ついで、サトウ・ハチローの作「夢淡き東京」の歌詞を探しましたが、 結局、見つからず。これは、大抵のカラオケには収録されていない、し かし、私に言わせれば、「傑作」と思います。 という次第で、雨垂れ打法のため、右人差し指はしびれました。(小) 8.恋は良いことばかりとはいえず心を痛めると共に身体的苦痛も 与えるものとの認識が、機械の扱いも人の扱いも大変だなということ に結びついた次第。(志) 9.片思いの彼女は東京にいるという風の便り。(枝) 10.これでは東京につけたことになるのやらどうやら。 酷暑、炎暑は「楽しむ」どころではありませんが、5月はビルの影も、 爽やかで、と思いました。(小) 11.東京、ビルと出てきましたので一転して広々とした空間の展開 としましたが・・・・・・。最近は一転にわかにかきくもりなどという情景 との出逢いがないのも何か淋しく感じます。(志)ほんとにそうですね。 先日のNHKの関西系の番組で夕立だったかなんかの起こりやすい 地域の話をしていました。京都はまだ起こりやすいらしい。 六甲裏、神戸は、夕立もせず虹もでません。風情がないですなあ。 とくに自分が人工的環境の中にいるからでしょうか。(枝) 12.村の畑の中の四つ辻のお地蔵さん。シャワーを浴びはりました。 新興の宅地には、鎮守の森もなければ、お地蔵さんもない。 日本の心を失うわけです。神々の国、神仏の国なのに。(枝) 13.烈しい雨風をいとわず、おだやかに世をみて下さるお地蔵さん、 澄んだ空の満月の中にそのお願いを重ねました。(志) 14.これはちょっと分かり難い。一中、三高の先輩で、京大名誉教 授の河合良一郎(S19 裡乙)氏の、三高美術展の出品は鳥獣戯画 のもじりで、題して「教授会」。専攻は数学。大体、ウサギが集まっ てますが、これが秋月、それがダレダレと特定できるそうです。(小) 15.一揆が竹槍を持って押し寄せてくるとか。どう城を守るか、 評定は延々と続きます。(枝) 16.評定のあれこれの話題を綴ると世俗を示す一巻の巻物となる。本 当に歴史の表現媒体となりうるか否か、神のみぞ知るでしょう。 ここに神をもって来たのは、最近、私は仏教大の市民講座で古事記を中 心とする神話を聴講しています。(会場は超満員の盛況で年配者が多く 驚いています) 記述のみを評価すれば、神々の叡断、実行力はすばらしいものです。正 に、神の国日本となるのでしょう。 (志) 17.絵巻といえば、天神縁起。天神と道真さんは、元、別のもののようです が、東風もやめば、香りが漂うのではないかと。 21日、家内を連れて南紀南部梅林へ行く予定です。風はどうなるで しょう。今の所、天気予報は雨。 (-_-;)(小) 18.至極平凡。ある程度心はあるつもりですが。(枝) 19.折立 とあります。かるーく行こうとか。 私にとっては懐かしい情景。暗いうちに、家を出て、琵琶湖へ行き、 船を借りて、少し出ます。小川の果ての入江あたりで、竿を出すのです が、当然、誰かが一番手で、もろこを挙げます。やったーというところ ですが、魚の顔を見ると、「お前に遭いに、朝、はようから来たんや ぜ」と語りかけたくなります。物理的には、湖面の風は冷たく、日は 昇ったばかり、少し寝不足で、ハラがへりかけ、同じ船で、少し離れ て、あたりを待つ友人は、オソイナアと呟き、というチグハグさが、今 となっては思い出話になりました。 蛇足:「くる」とは「釣れる」の意。(小) 子供の頃兄弟で北白川から東山三條まで歩いて京津線の一番電車 に乗り琵琶湖の対岸に船で渡って諸子釣りに行きました。 親父も川魚釣りをしていましたが、諸子が一番うまかった。(枝) 20.いまの時節のもろこは美味おもわずのどがゴクンとなりました。 酒飲みはすぐこのように連想してしまいます。(志) 21.鬼て誰や?(枝) 22.さあ、誰やろ! 私の句は正直そのもの。(蔭で声あり、何が正 直や)。 (小) 23.枝村兄のご転宅早春ですが、冬で詠む関係で冬日和としました。 神戸の家の庭に照る光を眺めて、いろいろの思いを抱かれているこ と想いあえて句題に取り上げ私もある感傷を覚えています。(志) 24.有り難うございます。狭いながら、日当たりは良く大体は芝庭 にしていたのですが、隣のと間に椿を何本か植えていました。主とし て家内の家から持ってきたものですが、先年毛虫にやられて全滅 しました。椿の毛虫というのは強烈ですね。隣にも迷惑を掛け平謝 り。(枝) 25.たそがれ時の、何かなまめく風情の中、ピアノの調べを楽し む、こん なのどかな日々を持ちたいという願望です。(志) 26.ピアノと来ても、恋にはなかなか結びつきません。漱石の虞美 人草の 中で、甲野さんと宗近君が京都に泊まり、叡山に登ったり したあと、 糠雨の日に、旅館の隣で弾く琴の音についてダベッて います。これが 小野さんの昔の恋人。この旅館は、木屋町御池 の西側にあったとされ,今は面影もありません。(小) 27.手はもう一つ。そやけど、目ぱっちり。まつげが長く、鼻筋 すうっと。色白で。(枝) 28.白魚もとんだこととはなりにけり。(小) 29.第28句で釘煮が出てきました。丁度今はいかなごの旬今年は 不漁とのことでしたがわが家も老妻が大丸百よりイカナゴを求めて 結構姿形の整ったものを入手、大鍋一杯の釘煮が出来上がりまし た。釘煮は播州瀬戸西の春の特産ですが清涼たる秋の日を想え ば明石の浜の月の出に打ち寄せる波の音をききたくなります。光源 氏、業平などを登場させるのも一興かと思いますが 如何?(志) 30.古典の勉強家にそう仰られても、そのあたりまるきりの当方 はどうにもならず。おかげでつんどくになっていた若城希伊子、「光 源氏の世界」を読みました。わけのわからん抽象的な表現?でこ れではどうにもなりませんか。(枝). .31.これではどうにもなりまへん。難しく思うと、余計散漫にな り、その分、更に苦しみます。秋潮とは、干満大とあるのにとびつい て、モン・サン・ミッシェルとやらを思いだした次第です。瀬戸内の小 豆島近辺にも同じような場所があるとか聞きました。(小) 32.最近人並みについてゆけないものに政治屋さんの言葉と若い 人の言葉があります。時に民放が流す世の中にはついてゆけないこ とが多く、何とか頑張らねば・・・キバってはいるのですが・・(志) 33.老残の身に何が出来るか。国の名誉、独立の尊厳は絶対守って 欲しい。.(枝) 34.国の内外も問題が山積。次の首相はどうなるのか。五月晴とまで はゆかなくても、せめて私達の両眼の望遠鏡で世の先が少しくらいは見 えるようになってほしいと思います。(志) 35.折角の志茂山さんの望みながら、教科書問題、台湾騒動、ネギ・ イグサ・シイタケと、お隣さんからの割りこみもあって、なかなかであろう と、悲観的です。(小) 36.若者よ、風に向かって走れ。(枝) |