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| アメリカの領土変遷と都市の人口ランキング（1790年） |
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下の地図と表は、アメリカ独立直後の領土・州の領域を表した地図と、その頃存在した都市の人口ランキングです。 アメリカが独立を宣言したのは１７７６年ですが、イギリスとの講和（１７８３年）を経て、初代大統領ジョージ・ワシントンが、当時の首都ニューヨークのフィデラルホールで就任の宣誓を行ったのは１７８９年（フランス革命の年）です。新首都の建設場所について議論となる中で、１年後の１７９０年には、首都はフィラデルフィアに移っています。ちなみに、ノーザンリバティーズとサウスワークは、１９世紀にフィラデルフィアに編入されました。１７９０年は、ワシントンＤＣが将来の首都建設のために連邦特別区（ＤＣ）として設立された年です。 独立直後だけに、旧１３植民地にしか都市しかありませんが、その都市が所属する州に着目すると、ピューリタンを中心とする植民の中心地だったボストンを州都とするマサチューセッツ州と、１６０８年、はじめて植民活動が成功した（ジョージタウン）地であるバージニア州（州都リッチモンド）が目立ちます。なお、そのバージニア州にあるノーフォークは、海軍の拠点であり、黒船来航で有名なペリー提督は、１８５２年１１月、ノーフォーク港を出航しました。また、ニューヨークは今も昔もアメリカ第１の都市というわけですが、一時首都だったことに加え、１７９７年まではニューヨーク州の州都も置かれていました。その後、州都はオルバニーに移転しています。 さらに、小さい州ながらも、ロードアイランド州の２都市がベスト１０入りしているのが目を引きます。ニューポートは文字通りの港町で近年までヨットのアメリカズカップが毎年行われていた場所としても有名です。州都プロビデンスには、アイビーリーグ（アメリカの名門大学）の１つブラウン大学があります。 ちなみに、ランキングされている２４都市のうち、２１０年後の２０００年の人口ランキングでもなお、ベスト３０に残っているのは、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボストン、ボルチモアの４都市です。ベスト１００に広げると、リッチモンドとノーフォークが加わります。 独立当時の領土についてみると、バーモント州はイギリスからの独立を宣言したものの、ニューヨーク州との境界設定交渉がこじれて連邦に参加できず、当初数年間、「独立国」となっていました。また、１７９２年にもともとニューヨーク州だったエリー周辺がペンシルベニア州に売却されたため、ペンシルベニア州の西端部は四角形がちょっと出っ張った形になりました。 当時はメインがマサチューセッツ州の一部だったこと、エリー湖沿岸（クリーブランド周辺）にコネチカット州が領有権を主張していたこと、ウェストバージニアやケンタッキーがバージニア州の一部だったことも目を引きます。 |
◆アメリカの都市人口ランキング（1790年）
（データ出典：US Census Bureau、都市圏ではなく、市域の人口) |
◆アメリカの領土と州の変遷 （１７９０年）
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