Q.アラスカを除いて、アメリカの最北端はどこか?
A.ミネソタ州の飛び地
アメリカとカナダの国境は、五大湖のやや西あたりから太平洋岸まで、北緯49度線に向かって真っ直ぐ引かれています。しかし、この「真っ直ぐな国境線」、なぜかミネソタ州北部で不自然に北に折れており、湖(Lake
of the Woods)の北側の土地の一部が、アメリカの飛び地となっています。
現在、この飛び地の大部分はレッドレイク・インディアン居住区に指定されており、南端部の一部が州有林(Northwest
Angle State Forest)となっています。
実は、この飛び地の西端のライン及びその延長の赤い点線(西経95度線とは微妙にずれています)が、
1787年から1818年までのアメリカ領土の西端にあたるもので、北緯49度の国境線は1818年の米英の条約(Red
Basin Treaty)で設定され、赤い破線の西側が新たにアメリカ領になったものです。つまり、この「飛び地」は独立直後から存在したことになりますが、何故こんな風な国境線になったのか、詳細は不明です。
ちなみに、カナダ側のマニトバ・オンタリオ州境も国境の延長上に真っ直ぐに引かれているため、飛び地北側にある半島(Western
Peninsula) はオンタリオ州の対岸飛び地になっています。
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