■アメリカ国歌 "Star-Spangled
Banner"
曲名を日本語に訳せば「星条旗」。
歌詞は、1812年〜1814年の米英戦争における、メリーランド州ボルチモアのマックヘンリー砦(とりで)をめぐる戦いがモデル。イギリス軍の強力な夜間攻撃にもかかわらず、米軍が守る砦が陥落せず、明け方になってもなお、星条旗が砦の上にはためいているのを見て感動したフランシス・スコット・キーという人物が、その情景を念頭に置きつつ、1814年に歌詞を書いたもの。そのため、歌詞は、敵の夜襲にも飛んでくる爆弾にも負けず、自由と勇気の地のシンボルである我が星条旗は、なお力強くはためいているか? と問いかける、勇ましい内容になっている。歌詞は4番まであるが、通常歌われるのは1番のみ。
この歌詞が、当時ポピュラーだった"To
Anacreon in Heaven."という曲(作曲者不詳、アメリカではなく、イギリスで作られた)のメロディーと合わせて軍の行進曲となり、大統領による軍の観閲式の際などに演奏されるようになった。ただ、この歌が議会の承認を得て正式に「国歌」としての地位を得たのは、1931年のこと。
※国歌の歌詞とメロディ(MP3ファイル)をお聞きになる場合こちら→
なお、国歌とは別に、1896年にジョン・フィリップ・スーザが作った行進曲「星条旗よ永遠なれ」(Stars
& Stripes Forever)という行進曲もあり、国歌としばしば混同されるが、両者は全く別の曲。
※「星条旗よ永遠なれ」のMidiファイルはこちら→
(メロディは1度は聞いたことがあると思います)
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