2006年3月30日 論山レポート by かのこ (2006.04.07)
3月30日・・・ソンモの入隊日が決まってから自分がこの日をどう過ごすのか想像できませんでした。確実にその日は近づいて来ているのだけどイマイチ実感がなく、ずっとこの日が来ないような気さえしていました。ソンモとはソウル公演でちゃんとお別れしていたので気持ちは落ちついていましたが、それでも「2年間待ちます」 とは口にできないぐらいソンモが入隊してしまった後の自分が全く想像できませんでした。こんなだったので論山へ行きたいとか行こうとかも頭になく、私の周りに行ける条件が揃って きてから自分でも「え?行ける?」と気付いてそれからバタバタと動き出しました。コンサートの時もいつもそうですが今回も29日の夜遅くソウルに到着し31日早朝には もう出発という強行スケジュール。でも本当に行ってよかった。なんでもそうでしょうがあの現場でしか感じることができない空気がありました。貴重な体験でした。
29日金浦空港から明洞のホテルに到着したのは夜中の12時近くでした。ホテルの場所が分かりづらく空港から乗ったタクシーのアジョッシが親身になって探してくれました。本当に韓国の人は親切です。カムサハムニダ。ホテルに着いてからソンモが最後のメッセージを公式に載せるんじゃないかと思って2時近くまで見てたのにメッセージ到着はその後だったのですね。その後もソンモについて語り合い 、おかげで睡眠時間は2時間ほど。そしてついにこの日がやってきました。朝ホテルで出発直前にメッセージを確認。
2006년 03월 30일 02시15분 (まっきぃさんの訳をお借りました。)
急いで翻訳機にかけて読んで・・・なんとも言えず寂しくなりました。あぁ、本当に今日お別れなんだなぁと。しかもあんな時間に。マリアに最後なんて挨拶しようか悩んだんだろうな。寂しい気持ちを引きずりながらホテルを出発。8時に地下鉄2号線総合運動場駅8番出口に集合。8番出口に着いたら交流会で仲良しになったマリアと再会。 前にあげると言ってくれていたBANGBANGの初期のカタログを 本当に持ってきてくれていて感動〜。うれしい〜。ありがとう 〜。お互い言葉はわからないけどなんとなく笑顔で交流。かなり怪しい。もっと話せるようになりたいなぁとしみじみ思う。がんばろう。ソウルからはバスが3台出ました。日本人は 十数名。2号車に乗りました。バスに乗ってすぐファンクラブからおやつが配られました。チョコパイと紙コップに入った金柑1個プチトマト2個が一人分ずつビニール袋に入れられ たもの。かわいい〜!マリアの温かい心配りにものすごく感激。早速いただきました。でもトマトはおやつなんですね。
バスは8時半ぐらいに出発、高速道路を延々走行。周りは山に畑にかなり田舎でした。韓国でこんなバスの旅をするなんてね。途中トイレ休憩。マリアからストラップが配られました。ゴムの履物ストラップと「wait for sungmo」ストラップ。かわいすぎる〜。ソンモを思う深い気持ちに胸を打たれすでに涙が〜。やばいです。そして車中では6.5集が流れはじめ・・・あ〜もうダメ だ。すでにウルウルして違う世界へ。これからソンモとしばしお別れしなくてはいけないのに、この6.5集の歌声でいやでも舞台のソンモが思い出されてつらかったです。しばらく6.5集は聴けそうにありません。
論山に着きました。その前にバスでファンミの席のくじ引きをしました。私は2号車で11番。バスごとの列の順番は2号車は右から5番目。センター寄りです。 訓練所の門の前は人や車がたくさんでマリアのバスは少し先に7台路駐。すご〜い。バスが停まってからも拷問のように6.5集を聴きながらしばらく中で待機。その後バスを降り番号順に並びました。2号車は1番が日本人だったので2番の韓国マリアが半ば強引に私と席を交換、なんと前から2番になりました。それからぞろぞろと訓練所の道向かいの駐車場まで大移動。バス7台なので300人ぐらい?平日の昼間に全国から・・・マリアってすごいです。駐車場ではバスごとに2列に並び、よって私は最前列。ここからはニュース映像や写真でもたくさん映っていました。そこにはすでにすごい数の報道陣。ファンクラブからは立たないようにと言われているのでみんなお行儀よく じっと座ってソンモが来るのを待っていました。12時近くからずっと。マリア風船も膨らませ準備OKなのになかなかソンモは現れません。そのうちご両親もいらっしゃったのにソンモはまだ。時間も迫ってくるしマリア達もそわそわして落ち着きません。
か〜な〜り〜待って12時40分過ぎ、やっとソンモの乗ったいつもの車が私達のいる駐車場に入ってきました。やっと来たとホッとしていたらソンモも車から出られないぐらい報道陣が ドッと押し寄せました。報道陣に囲まれた団子状態のままソンモは私達の前に移動してきました。もちろんマリア達にはずっとソンモの姿は見えません。マリアは立ってはいけないと言われているのでみんなソンモを見たいけど我慢して 座っています。でも見えない!私の目の前にも報道陣が立ちはだかりソンモの足だけが見えました。いつまでたってもソンモが隠れていて見ることができないので、ソンモとの貴重な時間を邪魔されたマリア 達はもうイライラ爆発です。「どけろ!どけろ!」の大合唱、カメラマンに食って掛かり泣き叫ぶマリアもいました。私の席からは目の前に報道陣の人垣、その上にソンモ の顔だけがほっかり見えました。今日この日にどんな格好で来るのかと思っていたら予想以上にオシャレでカッコよかったです。ラコステの黒の皮のハンチング、黒のタートルに黒の皮ジャケット、ジーンズにナイキの水色のスニーカー 、マリア指輪もちゃんとしています。やっとこさ少し落ち着くと、ソンモ が照れながら坊主頭を披露してくれて、大きな声でマリアに聞こえるように挨拶してくれました。たくさんのマリアにうれしそうに挨拶しながらもソンモの目はうるんでいました。今にも泣きそう な感じ。一生懸命我慢してマリアのために明るく振舞おうとしているように思えました。ソンモが見えないソンモの声が聞こえないマリアがいっぱいの中、ほんの数分でソンモは去っていきました。最後にお約束の「ハナ、トゥル、セッ、イェー !」を残して、私達に背を向けたまま。泣きそうだったからかな。後から聞いた話ではやはり車の中で泣いていたそうです・・・。
ソンモの車はそのまま訓練所に入っていきました。残されたマリアは呆然。 あんなに待ったのに一瞬だったソンモとの時間。報道陣に邪魔されてソンモが見えなかったマリアは怒って泣いてました。やり場のない悔しさで敷き物にしていた新聞紙を踏みならしマリア風船を足で割り。見ていられませんでした。最後まで立たない約束を守ったマリアは偉かったです!新聞もちゃんとみんなで片付けました。
ソンモの車を見送った後所内に入っていくマリアもいました。私達はどうしていいかわからないままマリアの会長さんの後ろについて所内に入りました。かなりドキドキ。所内はかなり広そうで中央にグランドがありそこでもうすぐ入隊式が始まりそうでした。どんどん進んでいく会長さんにこっそりついていくとグランドの奥の建物に向かっていました。そこにソンモの車がありお父様もいらっしゃいました。遠巻きに少し待っているとソンモが車から出てきて所の人に案内されてグランドに行ってしまいました。近くにいたマリアが歓声を上げるとソンモはこちらに手を振ってくれました。
そして式が始まりました。この場にいていいのかわからなくて不安だった私達はうろうろしてやっと日本マリアと再会、一安心〜。正面のマリアが陣取っているスタンド後方 に行き、何もかも初めてで何が起こるかわからないのでボーっと見ていました。グランドには今日入隊する男子が整列していました。こんなにたくさんの人なんだとびっくり。ソンモはどこ?人が多すぎてわからない!でもソンモが動くたびにマリアの歓声が上がるのでだいたいの場所がわかってきて・・・前の人がビデオ撮影でズームにしていたのでよ〜く見て・・・やっとソンモを発見しました!それからずっと観察していましたが、ソンモ、みんなと違う方を見ていたり落ち着きがなかったです。これから大丈夫でしょうか。マリアはイベント会場みたいにマリア風船を振ってずっと盛り上がっていました。これまたびっくりです。 国家?軍歌?を歌う時はマリアもノリノリで歌ってたし、ソンモが敬礼しても何してもキャーキャーでした。マリアすごいです。さっきのストレスを解消しているかのように。ソンモもまたそれがうれしそうでした。式が終わり最後に入所者はグランドを1周ぞろぞろ行進してから奥にある訓練所に入ったのだけれど、マリアの前を通るソンモは笑顔で手を振り、なんとお約束の「ハナ、トゥル、セッ、イェー!」までももちろん無言でですがやってくれて、見逃さないマリア達は「イェー」と叫んでいました。最後までソンモでした。こんなんでいいのかな。ちょっと心配。そしてそしてソンモはその他大勢の若者と行ってしまいました・・・。入隊式はマリアの異様なテンションでなぜか楽しかったのですが、バスに戻り席に座るとフゥッと我に返り、そこに駄目押しの6.5集BGM。いろんな感情が押し寄せてきてなんとも言えない帰り道でした。
ソウルに着いてからはバスのみなさんと別れ、ソンモがいないソンモの家に行ってきました。裏にソンモのいつもの車もとまっていました。寂しい〜。お母様がいらっしゃって少しご挨拶しました。 それから韓国マリアとごはんを食べて明洞をウロウロして宿に帰ったけど、夜はもちろん眠れないまま次の日早朝友達と別れ地下鉄で金浦空港へ。誰かと一緒にいるとまだよかったけど一人になるとものすごく寂し くてたまらず・・・。空港でソンモが載った新聞を3誌入手。それを見てあぁ現実なんだと改めて実感。一人泣きながら帰りました。さぞ変な人だったでしょうね。
以上私の拙いレポートです。読んでくださってありがとうございます。ソンモは韓国人、私は日本人。韓国と日本は近くて遠い国と言われています。ソンモの入隊に関しても日本人の私にはわからないことばかりです。論山へも行ってよかったのか、このレポートもどう書いていいのか正直悩みました。結局私の見たまま思ったままを書きましたが。私個人の思いなのでそっと読み流してください。もしご意見ご感想等ありましたら掲示板ではなくメールでくださるとありがたいです。
入隊して1週間以上経ちました。ソンモは毎日訓練がんばっているだろうに、私はいまだにソンモの歌も聴くことができずぼんやりと過ごしています。3月30日で時間が止まってしまっています。徐々に気持ちも整理できてくると思うので今だけは・・・。 성모곁에 마리아, 마리아곁에 성모・・・
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