WAVE 1/144  LED MIRAGE

5/14 
デジカメも買ったことだし、しばらくは倹約してストックのキットを消費しようと思ってたんですが、ちょっとよった模型屋でこのキットを見つけてしまいました。いや、2、3日前にも見たことはあったんですけどね。買う気はなかったんですよ。箱を開けられたので、ちょっとのぞいたのが運の尽き。成型色が普通のプラモデルと違って、きれいな半透明の乳白色。これなら、色を塗らなくても、いや塗らない方がきれいな完成品になる。色塗るのが嫌いなわけじゃないですが、時間、かかりますからね。塗装なしなら、うまくすれば、1日で完成するかもしんない。などということを3分くらい考え、購入。2割引きだったしね。

これがパッケージ、箱です。ほとんどの人が知らないでしょうが、ロボットです。マンガは、私が中学のころから連載し続けています。


 中学の頃はプラモデルで出てなくて、ガレージキットという少数生産、かつ高価なキットが出てました。友達と模型の雑誌を眺めては、「欲しいよなぁ」ってため息をついていたものです。


 購入した模型屋のウィンドウにも、まだ完成品、飾られてませんでした。写真を見た感じでは、初期、つまり私が中学、高校のころによく見られたごついプロポーションみたいです。

話はそれますが、模型屋に完成品の展示は不可欠と思いませんか。写真よりも実物の持つ迫力は、何よりも購入意欲をそそるでしょ。こんなこと言ってても、このページ見てる人が、必ずしも模型屋に行ったことなんてないかもしれませんが。

これが箱の中身。トランスルーセント、半透明ってのがわかるでしょうか。この部分を塗装せず、磨いて、クリアを吹くくらいで済ます予定です。それなら、ほとんど1日で完成しちゃうかなぁ、なんて。


と言うことで、組みはじめます。とりあえず、半透明じゃないパーツから。接着剤は細かい部分をタミヤセメントで、それ以外はモデラーズのプロユース接着剤を使います。

接着剤にもいろいろあるんです。プロユースの方が、乾燥が速く、でっかい部分をくっつけるのに適してるって感じです。


半透明のパーツもくっつけていきます。黒い背景に紫がかって光を反射するのがわかるでしょうか。この感じは、塗装じゃちょっとでないでしょう。パールパウダーを吹くよりも、きれい。

真中に通る合わせ目をどうしたもんか、って感じですが、とりあえず乾燥を待って、ペーパーをかけます。それは、当日は無理だろうなぁ。


接着したパーツはすぐにはいじれません。それ以外のパーツにペーパーをかけていきます。ペーパーは定規のような平らなものに巻きつけて。ランナー(枠)からきりとった部分だけでなく、全体もね。プラスチックの成型品というのは、どうしたってヒケ(へこんだ部分)がありますから、そのあたり、気をつけて、かっちりと平面を出しましょう。

こうやって見ると、サクサクやってるように見えるかもしれませんが、2時間半くらいかかりました。

私はいつも、模型をやるときはテレビを見ながらにしてます。むしろ、テレビを見るときは模型、ってな感じでしょうか。


手を動かしつつ、9時からはNHKでITに関する特集。終ったあと、『居酒屋ゆうれい』。もっと早く気がつけばよかった。『居酒屋ゆうれい』って、けっこう好きな映画です。別に山口智子のファンってわけじゃないんですが、なんか話が好きで。寝つけない夜、期待しないで深夜番組で見てたら「思ったよりいいじゃん」って、そんな感じ。


ペーパーをかけた後は、洗います。洗剤をまぜた水につけ、使い古しの歯ブラシでゴシゴシと。もちろん、そのあとはすすぎが待ってます。だいたい30分くらいかかったかな。

作ってる最中はあんまり意識しませんでしたが、鬼のように細かいパーツが多かった。おかげで、思ったよりも時間がかかりました。普通はこんなにかかりません。……たぶん。


洗った部品をほこりがつかないよう、箱にいれて乾燥を待ちます。今日はこれまで。やっぱり完成はしませんでしたね。でも、ここまで模型に浸るのって、1ヶ月ぶりくらいかもしんない。やらない人にはわからないでしょうが、けっこう楽しかった。ボーっとしながら、手を動かしてるだけなんですけどね。それが好きなのかもしれないなあ。


5/25
うわぁ、前回、っていうか第1回の日記から10日も経ってる。これじゃ日記じゃないよなぁ。作業をまったくしてなかったわけじゃなく、ほとんどしてなかったんです。フォローになりませんね。25日といえば、模型を趣味とする人ならわかると思いますが、模型関係の雑誌が3誌発売になります。私はモデルグラフィックスを購読してます。今回はFSS、つまりこのLED MIRAGEの出てくるマンガの特集でした。というわけで、忘れかけていた製作意欲がぐも〜と盛り上がります。仕事から帰ったのは10時ちょい前。もちろん、午後の。なんですが、1時間でも作業に入ります。完成って、時間をかけてグォーって作るよりも、毎日地道に、短時間でも積み重ねることによってできるんです……って、それができりゃぁ、完成品なんて鬼のようにできてるよなぁ。

とりあえず、その後の進展状況です。

胴体の中身とか、キットの塗装図は無視して、イメージで塗っています。背景にあるようにタミヤアクリルの3色を酔っ払って適当に混ぜました。普通はグンゼのラッカーを使いますが、色が切れてたんで。



前回の作業から10日もたってますから、セメントはじゅうぶんかわいてます。耐水ペーパーの400番から800番までをかけ、台所の洗剤で洗います。そんなにたくさんはやってないんで、たいして時間はかかりません。地味な作業ですし、写真はなし。



で、少しは形になった部分など。

右側が胸のパーツ、左側が腰です。わかりますか?胸のパーツの中には、上の写真のパーツが入ってます。乳白色の部分、半透明なんで、透けてます。このままでは細かい彫刻がわからないので、このあとは墨入れして、浮き立たせます。細かいことは実際の作業にて。

今日はこれまで。1時間弱の作業でしたが、少なくともその分、完成に近づいたことでしょう。


5/27
と言うことで、タミヤエナメルのジャーマングレーで墨入れをします。墨入れと言うのは、シャバシャバに薄めた塗料を角や彫刻部分に流し込んで、形を浮き立たせることです。この段階では、ちょっと汚く見えるかもしれませんが、この後、余分な塗料をふき取ります。



5/31
その後、タミヤのエナメル溶剤で墨入れ部分をふき取り、うっすらと彫刻がわかる程度にしています。が、ちょっと誤算。エナメル溶剤で思ったよりもプラスチックが劣化します。劣化と言っても、まぁ、はめ込もうと力を入れたら、ボロっと割れたとか、その程度なんですが……その程度、なんて言ってられませんね。ふき取りはほどほどで抑え、対策を考えます。まぁ、タミヤのエナメル溶剤って、もともとプラスチックを侵すっていいますからね。ちゃっちゃとやって、あんまりドボドボにしないように心がけてはいたんですが、半透明のプラスチックって弱いのかなぁ。時間のあるとき、油絵の具用の溶剤を買ってきて、それで洗うことにしましょう。あんまりきれいじゃないんで、写真はとりません。


で、このうちに半透明じゃない部分をできる限り、塗装してしまいます。先日調合したメタリックパープル(?)を溶剤で薄めて、ブラシで吹きます。

写真にある、銀色に輝く妙な機械、わかりますか?フォトレタッチソフトを使う人は、エアブラシのところのマークだと言えばわかるでしょうか。塗装に使うスプレーガンの小型版です。私のはタミヤ製スプレーワークHG-Sです。

その後ろに見える四角っぽい機械はコンプレッサー。空気を圧縮して噴出す機械で、スプレーガンとあわせてエアブラシという広い面積をきれいに塗装する技法が可能となるわけです。私のコンプはグンゼ産業製のリニアコンプレッサー。3万もあればそろう機材ですが、大学時代、がんばってそろえました。

筆を使った塗装って、きれいに仕上げようとすると時間と技術を要するものです。均一な塗面が短時間で得られるこの機材は、模型を作る人間にとっては、作れば作っただけ、投資した以上の見返りが得られることでしょう。まぁ、趣味に使う金って、損得でいえるものではないですけどね。道具については、他のサイトみたく、コーナーを設けたい気もするけど、趣味じゃない人は「?」の世界ですね。

実際、筆塗りをした胸の部分と比べて、圧倒的にきれいな発色を得られました。特にメタリック、金属表現に効力を発揮します。

一応、言っておくと、写真の状態で作業をしてたわけじゃありません。箱の中とかで吹き付けて、写真撮影のために、並べたんです。

と言うことで、今日はこれまで。なんか、すこしずつ順調に完成に近づいてきてますね。



6/3
 組めるところは、どんどん組んで、ついでに仮組みします。少しだけ完成の気分を味わってみました。これだけだと、むしろ貧弱で、かっこよくないかな。

これまで触れませんでしたが、このキット、合いはすごく良いです。パテなんか必要だったら、半透明の成型色が生かせませんからね。スケールモデルを意識した設計を、という話を雑誌で読みましたが、ハメあわせまで、タミヤみたいです。


 続いて、半透明ではない部分、色としては、銀色に塗る部分の作業です。とりあえず接着した部分は合わせ目を消し、そうでない部分も、鉄ヤスリをかけ、そのあと400番の耐水ペーパーをかけます。鉄ヤスリはバローベというスイス製の平ヤスリです。今日、買って来ました。ちょっと 新宿の紀伊国屋へ行く用があったので、ついでにハンズで。

 1/43ミニカーの世界ではバローベって、よく聞くような気がしますが、値段的には平ヤスリで1000円弱と予想の範囲でした。高い?
 切れ味は確かになかなかなものでした。でも、このヤスリの本領は、やっぱりホワイトメタルのミニチュアカーを作るときに現れるんでしょうね。今年のF1はウィリアムズとジャガーのカラーリングがお気に入りです。早く、タメオから出て欲しいものですが……LEDに話を戻しましょう。

 耐水ペーパーまでかけた後は、例によって洗浄します。水に浸して、台所の洗剤を混ぜ、歯ブラシで洗った後、ゆすぐ。で、箱に入れて乾燥を待ちます。だいたい、これで作業終了という区切りになることが多いです。で、実際に終了。よくあるパターンとしては、このまま忘れてしまって、他のキットに手をつけ、で未完成キットが増えていく……。



6/4
とりあえず、昨日ペーパーをかけ、洗浄後、かわかしたパーツにサフを吹きます。まぁ下地を作るためのスプレーです。灰色一色なのがわかるでしょうか。

とりあえず、傷がはっきりしたところにはパテを盛り、乾燥を待って、もっときれいにすべくペーパーをかけるわけです。今回、1箇所しかありませんでしたけどね。イヤー、組み易い、良いキットです。


サフは薄く吹いたので、すぐに乾きます。パテを持ったパーツを除いて、Mr.カラーの8番、銀を吹きます。この前と同様、エアブラシします。上の写真が、灰色からそのまま銀になったと思ってください。面倒なので、写真はありません。

銀が乾いたら、とりあえずまた、仮組みして立たせます。今度はしっかり自立できるところまで、できました。白い部分、半透明なのがわかりますか?私はけっこうカッコ良いと思うんですが、こういう趣味のない人は、どう思うんでしょうね。


 さらに、上半身のアップです。顔はまだくっつけてないんですが、雰囲気はわかるでしょうか。ところどころ、黒く、あんまりきれいじゃないのは、まだ墨入れした部分をきれいにしてないからです。でも、やらないよりは、彫刻がはっきりするので、いいんじゃないかなぁ、と。

ある程度、形になってきました。この調子で、完成まで、すすめるといいなぁ。日曜日の割に、大した作業はしていませんが、けっこう満足してしまったので、今日はこれまで。




6/12
月曜日って、早く帰れるんで趣味に時間を使うことができるなぁ。特に、スマスマをみる時間。最近は『永遠の仔』だけど。模型を作りながら、涙ぐみそうになってしまった。原作は、読んでるんだけどね(読書庵 平成11年を見てね)。

正直なところを言えば、そろそろ飽きてます。早いところケリをつけないと、またまた未完成の山にうずもれてしまう。
ということで、デカールを貼りました。デカールって、知ってます?普通のシールとちょっと違って、シールの台紙を水につけ、マークが浮かび上がったところをすくいあげて貼り付けると言うか。言葉で説明するのは、ちょっと難しいなぁ。とりあえず、脚と楯がこんな感じになってます。


この写真、わかります?腰のまわりです。スカート?を貼り付け、下からのぞいてみたところ。いや、こういう置き方じゃないと、うまく静止してくれなかったんで。真中の、紫色っぽい部分はキ○○○ではなく、脚をつけるジョイントです。


と言うことで、こんな感じになってます。この写真ではわかりにくいですが、一応、墨入れした部分も、油絵の具用のオイルでふき取り、ちょっときれいにしてます。でも、思ったよりきれいになんなかった。失敗だったかなぁ。


これは、後ろ姿ね。よくみれば、いろいろとまだくっつけなくちゃいけないパーツがあるのがわかるでしょ。


顔、周辺のアップ。こうやってみると、けっこう形になってますね。4日の写真よりも、みれるでしょ。げ、前の日記、4日だったんだ。1週間以上たってたんだね。前の写真、見てて思ったけどなんか、再生中の巨神兵みたい。

『永遠の仔』も終ったことだし、今日はここまで。



6/18
ペトロール、油絵の具の油を買ってきて、墨入れしたところをふき取ってるんですけどね。最初にタミヤエナメルの溶剤で溶いたのがまずかったのか、ぼろぼろ崩れていきます。写真の胸の左(向かって右かな)が、反対側と比べてボロっとくずれてるの、わかりますか?まぁ、こういうのは接着するしかないんですけど、プラスチックがもろいのか、溶剤が強かったのか。次、このキットを作ることがあれば、気をつけよう。


ペトロールでふき取っても、あんまりきれいになりませんでした。肩とかやりやすい部分、かつ目立つところは2000番の耐水ペーパーをかけます。多少はきれいになったかな。

と言うことで、デカールを貼って、形にしちゃいました。全身の入る写真ってなると、けっこう遠くなっちゃいますね。角があるから、よけいに。


後ろ姿です。遠くてよくわかりませんか?


もうちょっと近づいてみました。



そしてこれが、もそっと近づいた後ろ姿。これ上の写真だとわかんないかもしれませんが、耳の部分、もろ、はずれかかってますね。このあと、気が付いてなおしてるんですが、言わなきゃ、わかんなかったですか?


そしてこれが、ヘルメットをはずした写真。こういうギミックもついてます。コクピット(操縦席)ものぞけて、ちょっとうれしいかな、なんて。
 そろそろ飽きかかってはいましたが、なんとか飾れる状態まで、仕上げることができました。ほんとは、楯とかあるんですけど、細々した部分は、ボチボチということで。車や飛行機が作りたくなってきたこともあり、一区切りとさせていただきます。


このキット、すごく良いキットです。形もいいし、パーツの合いもすごく良い。雑誌とかで、パーツの多さを言われていましたが、ぜんぜん気になりませんでした。墨入れがちょっと汚くなったのは残念ですが、でも、やんないよか、やった方が良かったと思うなぁ。今後、付属品をつけたバリエーションキットが出るでしょうし、まぁたとえでなくとも、番号違いで仕上げたりで、数騎つくりたいところです。時間があればね。
ちなみに、左の写真、耳の部分を直して、あと胸のリフレクター(板)をたててみました。まぁ、こういう遊びもありかな。


結局、1日で作る予定が1ヶ月たってしまいましたが、これで一区切りとさせていただきます。墨入れ、やんなかったところもあるし、今後もボチボチいじってはいきますけどね。来週あたり、楯持たせて、「ほんとの完成」とかいってたりして。と、言いつつ、模型ってのは、いじろうと思えば、いつまでもいじれるわけですし、自分のモティベーションと考え合わせて、区切りは考えないとね。あとは楯くらいだし。塗料が乾けば、それも終わり。次回は写真も載っけます。最後まで見てくださった方、どうもありがとうございました。


模型工房


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