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Q 頻尿だけど大して尿がでない 私は、頻尿で悩んでいます。けれど、症状がおかしいのです。最初は頻尿なので、近所の内科医院に行き膀胱炎でしょうと診断されて抗菌薬を処方されました。すでに3か月抗菌薬を飲んでいますが、全くなおる様子がないのです。 私の症状は、頻尿でトイレの回数が多いのに、毎回あまり尿が出ません。排尿の際に痛みはありませんが、お腹に力をいれていきまないと尿道につかえる感じがして尿が出ないのです。尿が途中でとぎれることもあります。まるで、泌尿器科の外来に貼ってある前立腺肥大症のようなのです。女性にもこのような症状がおこることがあるのでしょうか?私だけ異常なのですか? ●22歳 大学生 ●妊娠・出産/なし ●いままで大きな病気なし
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A 最近、若い女性にも尿がでにくい症状があることがわかっています。あなただけではありません。
排尿しようとしてもなかなか出ない、尿道に違和感がある、尿が途中でとぎれる、こうした症状は、下部尿路症といます。この原因は、
(1) 尿道の炎症がある病気
(2) 尿道や膀胱の神経に異常がある病気(神経因性膀胱)
(3) 尿道が狭窄している
(4) 尿道に結石や異物がひっかかっている
(5) 尿道周辺の手術をうけたことがある
というものが考えられます。特に多いのが(1)で、原因不明なケースが多いのです。なかでも、あなたのように膀胱炎として抗菌薬を処方されているにもかかわらず、なかなか良くならないというお話しはよく聞きます。また、(2)の原因も不明なケースが多いのですが、若い女性に多い多発性硬化症という神経の病気もあります。(3)はなんども尿道炎をくりかえした方や尿道におしっこをとるためのくだを入れたことのある方(その時なんらかのトラブルがあった場合に多い)にとされます。(4)を起こすような結石はかなり大きなものですが、女性ではまれです。(5)は尿道の出口のいぼのようなできものをとった、とか尿失禁の手術をした、などです。
あなたの場合は、尿道の炎症や神経の異常が考えられます。尿道の炎症に関しては、尿がそれほどよごれていないのに膀胱炎として3か月も抗菌薬を飲んだところにも問題があるかもしれません。長い期間、抗菌薬を服用すると、細菌はなくなってもカビ(真菌)が繁殖して尿道の炎症を強くすることがあります。炎症はますますあなたの尿の出にくい症状を増悪させます。
そこで、再度泌尿器科に行き検査をすることをおすすまします。まず、尿検査、尿培養、膀胱や尿道の神経の状態を確認して下さい。また、多発性硬化症のことも考えて、膀胱や尿道の神経の異常が認められるなら脳外科や神経科で脳・脊髄のMRI検査など神経の検査をする必要があるでしょう。
治療方針としては、まず、長期にわたり服用した抗菌薬を中止します。炎症所見が認められるなら抗炎症薬を、痛みが強ければ坐薬の痛み止め、尿の出が悪いことに関しては、尿道を広げる薬(アルファー遮断薬)を服用します。ちょれいとうなどの漢方薬がからだにあうこともあります。そして抗菌剤を中止して1〜2週間たっても尿の検査で細菌が増えていなければ(良くなってなくても悪化さえしていなければ)、症状のあるなしにかかわらずしばらく中止したままその他のくすりを試してみましょう。菌や白血球が非常に増えているようならばそれをチャンスに尿細菌・真菌検査をして改めて原因の再確認をします。
日常生活について注意することは、規則正しい生活をする、ストレスをかけない、健康的な食事(塩分、糖分をひかえめに)が必要です。どれも、からだのどこに炎症がある時でも気をつけることですね。
クランベリージュースは、膀胱炎を起こさないようにする効果があります。1994年にはハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院からクランベリージュースの尿路感染症への有効性が報告されています。乳酸菌製剤(主として整腸剤として使用されています)は、1998年のイギリスからの報告では、過去5年間の統計で、乳酸菌は、菌は菌でも悪玉菌ではないと証明されました。現在では1986年の日本からの乳酸菌と癌に関係する論文をはじめ、乳酸菌は膀胱癌を予防する効果があるといわれています。報告はありませんが、膀胱炎症状にも有効なことあります。乳酸菌は量によってはすこし便がゆるくなったり(ときにはかたくなったりする人もいます)する以外は特に害がありませんのでながく続けやすい「おくすり」です。