Q 頻尿に市販の漢方はいいの?

 

 はじめまして。34歳の2児の母です。先日膀胱炎の治療を受けたのですが、1週間後から頻尿に悩んでいます。残尿感が強く、あまり出ないのにすぐトイレに行きたくなります。10日間バップフォー(夜1回)を処方されましたが効かない様で、市販の漢方(ゴリンサン)を服用している間は調子が良かったですが、切れると元に戻ります。最近は頻尿のことばかり気になって仕方ありません。常に尿意を感じているので、どこへも行けず、何も手につかず、今後どうなるのか不安です。アドバイスお願いします。

 ●34歳 主婦 ●出産2回(自然分娩)

 

 

 膀胱炎自体の治療(抗菌剤)はもう終わったのですか。ということは顕微鏡の尿検査で完全に尿が綺麗になったということですか。その治療中は頻尿はなかったですか。ときどき膀胱炎の治療に利尿剤をだす先生がいますが飲んでましたか。抗生剤を処方し、中止したのちにバップフォーに切り替わったということですか。残尿感のあるときに残尿検査をしてもらいましたか。バップフォーを処方する前提は残尿がないことが鉄則です。残尿がある状態にバップフォーをだすとかえって悪化しますが確認をしてください。(残尿が少ないか、尿道をひろげる薬と併用してならOKと考えてバップフォーやポラキスを処方する先生もいます。残尿検査をしながら続けるようにしてください。)

ご回答ありがとうございます。膀胱炎の治療中は頻尿はありませんでした。先日も尿に異常はなく、膀胱にも異常がないと言われ、膀胱炎によって膀胱の働きが低下しているか、神経性では・・との事でした。五淋散を処方され飲んでいます。症状が軽い時もあれば、気になるとトイレにばかり行きます(少量です)。暖めると楽です。ちなみに、以前からトイレが近い方で、はずみで漏れることがあったり、入浴中したくなったり、お茶などを飲んだら10分ももたない方でした。1日の回数も10数回。おまけに氷のような冷え性です。現在の症状はこれらの体質からも関係しているのでしょうか。

 

 

冷え性は関係あると思います。冷え性イコール膀胱炎ではありませんが、泌尿器の臓器(腎臓、膀胱、前立腺など)はもともと男女とも冷えにとても弱く、冷やしていいのは睾丸ぐらいと思ってください。冷え性の方は手足の先端が氷のように冷たいということが多いのですが、体の中心(腹、背、胸元)も冷えています。夏でも腹巻はかかさないようにしているという患者さんも男女ともたくさんいました。9割は暖めるとましなのです。漢方で生姜成分が入っていると体があったまりますので、それだけで調子のいい人もいますし、俗に言う『陽』の食べ物も効果的です。

さて、冷え性対策が万全なのに調子が悪いときは、まず冬のうちは薬の力をかりて寒いから多少しかたないや、と思って夏まで様子をみてもいいでしょう。確かに普通の膀胱炎は1週間ぐらいで治りますが、中には長引く人もいます。患者さんとしては一刻もはやく薬をやめて、癖にならないようにしたいところでしょうが、たとえば抗菌剤はやめても消炎剤は3ヶ月ぐらい続ける、など腰をすえてかからなければならない時もあります。もし、出産により膀胱や子宮の下垂など他の疾患がなければ漢方を断片的にではなく、続けてみてはいかがでしょうか。当帰芍薬散、加味逍遥散、ケイシブクリョウガンあたりが女性によく遣います。ちょれい湯、八味丸、などもメジャーな薬です。五淋散はあまり一般病院の泌尿器科外来では使われませんが、東洋医学科や漢方医や薬局ではよく使われているようです。

今は泌尿器科で治療中ですか。漢方は体型というより、証、という独特の見方で適応をきめます。たとえば、一見がっちりしているが、元気がなく、水ぶくれている人と、一見ぎすぎすのやせすぎであるが、パワフルで活動的な人、とは同じ症状でも処方が違います。しかも漢方は、3ヶ月まて、というぐらい気長に続けなければいけない薬です。そのなかで、比較的使いやすく、効果がはやくでやすい、と思うのは風邪の葛根湯や、頻尿残尿感・尿路結石のちょれいとう、便秘の大黄甘草湯などです。一般の西洋医がだす漢方と漢方医のだす漢方はすこし違います。やはり漢方医の処方は専門家ですから、われわれの処方とくすりの効きが違う事は当然あります。薬局で自分で選択する場合はさらに素人判断となりますし高いですから慎重に選択する必要があります。

体操についてですが、2児出産なので、膀胱や子宮がさがっていなくて残尿がなければ、もれることがあった、程度なら予防的にやったほうがいいと思います。今の主治医の泌尿器科の先生にきいてみてください。