病期(ステ−ジ)
日本泌尿器科学会が用いている規約に基づいて述べます。
病期A
良性病変の診断のもとに手術を受けて、切除された組織内に発見されたがん(偶発がん)をいいます。
- A1:前立腺内に限局した1.0cm以下の病変で高分化のがん(おとなしいがん)
- A2:前立腺内にびまん性(拡がった状態)のがん、または中または低分化のがん(高分化に比べ悪性度の高いがん)。
病期B
前立腺内に限局するがん。
- B1:前立腺を左右に分け、その片側に病変が限局している1.5cm以下のがん。
- B2:前立腺内の1.5cmを超えるがん、またはびまん性や結節性(かたまりとして発育する状態)のもの。
病期C
前立腺被膜を越えて拡がっているがん。
転移がみられない
病期D
臨床的に明かな転移巣がある
- D1:規約に定められている骨盤内のリンパ節転移がある。
- D2:D1より広い範囲のリンパ節や骨、肺、肝臓などの離れた部位の転移がある