春山合宿山行報告書
<日程> 2015/5/2~3
<山域> 北アルプス 岳沢ベース 雪上訓練、西穂沢~西穂高岳
<メンバー> 真野, 佐合, 酒井, 池田, 東
5/2
8:00 上高地バスターミナル出発
11:45 岳沢小屋(幕営地)
雪上訓練
5/3
4:45 出発
8:30 稜線
8:50 西穂高山頂
9:45 山頂出発
12:00 西穂高沢麓
12:45 岳沢小屋
14:30 出発
16:00 登山口
5/2
快晴で雲ひとつない。比較的早い時間から観光客も結構きていた。
登山口から30分程度は雪が全くなく、夏道と同じ。30分くらい歩くと雪が見られ始め、
明神岳に向かうバリエーションルートとの分岐(7番)で東くんと別れる。
暫くは林道の中を進む。開けた広い谷筋はずっと雪。晴れて気温も高かったため、雪はグズグズ。アイゼンも必要なかった。
真野さんは2回目だというが、周りを見渡しても前回よりかなり雪がとけ、地表が見えているところが多いとのことだった。
今回私たちが登る西穂高沢はまだ雪があり、登っている人が見えたので安心した。
小屋はなかなか見えなかったが、漸く左手に小屋のこいのぼりが見え、多めに見ていた予定時間通りに到着した。
小屋で受付を済ませ、指定された番号の場所でテント設営。雪を大きな階段状に均してあり、ところ狭しとテントが並ぶ。
テント設営後に、反対側の斜面で佐合さんと真野さんに滑落停止とシリセード、アイゼン歩行を学ぶ。
また、スノーバーを使ったセルフビレーの取り方も見せてもらった。雪がかなりくさっていたため、滑落停止してもずるずると降りてしまい、摩擦で止まっているような感じだった。
その後テント横に雪で椅子とテーブルを作って、明るいうちから食事の準備(スープと鍋)。
日中はかなり気温が高く、半袖でも大丈夫なほどだったが、日が落ちると急に寒くなり、みんなダウンを着込んで、鍋2回戦からはテントに入った。翌日も早いので19:30就寝。
5/3
袋ラーメンを食べ、4:45アタック装備で出発。日は昇ってしまったが、雪はザリザリと凍っていた。
幕営地からアイゼン装着で、西穂高沢のとりつきまでトラバースする。雪が溶けているところを避けて少し下から大回り。
以降はずっと登りで、斜面も比較的急なため、黙々と登る。最初は前日のアイゼン歩行で習ったようにジグザグと登る。
日陰は雪もしまっていたが、日向にでると雪がグズグズになっており先行パーティの足跡が残っていたため、それを使って階段のように登った。
途中、大きな石が端の方から転がったが、登山者から逸れて停止した。
稜線に出たときは周りの山々が一望でき、また晴れて風もあまりなかったためとても気持ちよかった。
稜線から西穂高岳山頂までは20分程度。山頂から来た人によると雪はほとんどないということで、アイゼン、ピッケルを置いていく人もいたが、私たちはアイゼンは外したが荷物は全て持って行った。
山頂までは確かに雪がなく、登りでは岩場もそう難しくはなかった。
ショートカットができる右からのルートは雪が残っていたがかなりの急登のようで、とてもではないが登れる気がしなかった。
山頂でも風はあまりなく、一枚羽織るくらいで景色がいいのでゆっくり滞在した。夏には縦走したい。遠くに富士山も見えた。
登りは難なく登れた岩場だが、下りは少し怖かった。「山でも絶対役に立つから」といわれていた岩トレの効果を始めて実感した。
西穂高沢からの下りは、最初は急だということでアイゼンを付けて下り始めた。
10時近くで日もかなり高くなって雪も溶け始めていたため、普通の雪山の下りと同じように踵から足を下ろすと雪が沈み込んで大股で下りられた。
途中からはシリセードで下りた。溶けた雪の摩擦でスピードもあまり出ず、楽しく降りられた。
幕営地までのトラバースは登りもあって、酒井さんは少ししんどそうだったが、一時間程度でテントに到着。
時間にも余裕があり、休憩も兼ねて撤収し、下山。
総括:
2日とも天気がよく、真野さんのリベンジ登山だった(前回はガスにより登頂断念)が、登頂もできてよい山行だった。
今回東くんは残念だったが、自分も忘れ物に気をつけ、また次の機会でいい山行をしたい。