個人山行報告書
<日程> 2015/1/31~2/1
<山域> 北アルプス 爺ヶ岳東尾根
<メンバー> 鈴木(こ)、池田
<コースタイム>
1/31
6:50 大町運動公園発
9:30 登山口 1000m
15:00 赤旗ピーク 1766m
17:00 テント場着 1880m
2/1
9:00 テント場発 1880m
11:30 P3 1978m
12:00 テント場着 1880m
13:20 テント場発 1880m
13:45 赤旗ピーク 1766m
15:15 尾根分かれ道1600m付近
16:00 登山口 1000m

1/31
• 夜で登山口が分かりにくいかもしれないということで、前日は大町運動公園で一夜を明かす。
心配していた雪だが、平野部では2,3センチの積雪で安心。
• 運動公園から山荘まで少し迷いつつ30分程度。
山荘に入る道の手前あたりを除雪していたおじさんにこの道で合っているかを尋ねると、
「道を入ると出られなくなるから」と、入る道の手前にあった車の避難スペースへの駐車を許可を得た。
• パックアップして出発。2分ほど歩くと登山口。とても道路から近い。
• 膝くらいの雪。腰ラッセルも考えていただけに少し安心。暫くはわかんなしでいけた。
トレースはない。赤テープは途切れずにあった。最初の方はずっと急登で結構大変。
なのに、道路が近いから救急車の音などが聞こえてなんだか変な感じがする
(こんなにがんばって登っているのにまだ下界がこんなに近い)。途中でわかん装着。
• こうへいくんが長いことラッセルをしてくれる。さすがに疲れてきた頃に少しだけ交代。
雪は湿度の高いもったりとした雪で重い。こうへいくんの大変さを知る。
このノロさでラッセルして意味あるのかと思いつつ、こうへいくんの休憩時間だと思ってがんばる。
あと今回持って行った赤旗が木にひっかかって辛い。
• 漸く少し平らなところに出る。比較的なだらかな登りをいく。
• 尾根に出ると風が強い。吹きすさぶ雪で時々前が見えなくなる。木は疎ら。
まとめるのを忘れていた髪の毛が凍りつく。
• 強風にあおられながら尾根を行くと、赤い旗が立ったピーク(1766m)に。想定よりよいペース。
これを過ぎたあたりの傾斜が緩やかなところで幕営したいと考えていたのだが、もう少しいけそうだったので歩を進める。
しかしなかなか風が強くない場所がなく、吹きさらされながら2時間。
• 比較的風の弱い幕営場所を見つけて幕営。時刻はすでに17時。しかしまだヘッドライトなしで幕営できた。

2/1
• 朝、目覚ましが鳴らず寝坊。しかし早朝は風の音が凄まじく、テントから出るのがはばかられるほど。
• 最初、こうへいくんがラッセルをしてくれたが、どう考えても登頂は難しいということで、途中から池田がラッセルをずっとする(トレーニング)。
• 上の方は雪が深く、膝上くらいまで。雪庇を避けながら膝で踏みながらいく。
ときどき、池田(約50kg)は乗れるがこうへいくん(約60kg)は沈むという微妙な硬さの雪があり、こうへいくんはやる気がなくなっていた。
• いい時間に目標にしていたP3に到着したので、そこから下山開始。
往路のトレースがあり、またふかふかの雪の下山道は調子がよく、往路2時間半の道も復路は30分。
テントで少し休憩してからパックアップして下山。赤旗から幕営地までの往路2時間は復路25分。
しかし登りでも苦労した傾斜の大きな下りは雪が硬く、ラッセル跡というのもありわかんを履いた足がとられ、降りるのも少し難しかった。
• 結果的には1978→1000の復路は3時間ちょっと(テント撤収は除く)で下山できた。
反省:まだ手袋を履いての作業が遅い、スパッツはテントに入ってから脱ぐ、テルモスに紅茶を注ぐときは鍋の真上で
できるようになったこと: 手袋を脱がずにわかんを着脱、わかんをはいたときに足が前にずれないように履く、下りの体重のかけ方(鉛直方向)

総括:
天気はよいとは言えなかったが、最悪でもなく、塩見岳に向け、こうへいくんは体力作り、池田はこれまでの冬山山行の復習とラッセルの練習になった。