個人山行報告書
<日程> 2013/9/29
<山域>北アルプス 滝谷第4尾根
<メンバー>山田、Kさん(東海支部)
<コースタイム>
1:15 新穂高
2:40 白出沢
3:40 滝谷出合
4:30 出合発
5:30 雄滝取り付き(2P+コンテ1P)
7:00 雄滝終了
8:00 滑滝通過
8:30 合流点
10:15 四尾根側壁
11:40 四尾根上(トポではBカンテ取り付き点)
13:30 ツルムのコル(ガリー)
16:00 4尾根終了点
17:20 穂高岳山荘
20:30 白出沢出合
20:50 新穂高温泉
<記録>
9月29日冬の偵察で滝谷四尾根にワンデイで行ってきました。
ワンデイということもありパートナーは体力もクライミング力もある東海支部のKさんを誘って行ってきました。
28日の10時に新穂高到着し、翌日の夜中1時15分に新穂を出発。事前の打ち合わせで時間短縮を考え白出沢まではままちゃりで移動。登りはただのお荷物。
滝谷出合に思ったより早く着いたので、避難小屋で仮眠。外が明るくなってから滝谷を遡行する。
5時半に雄滝到着。ギアとロープをつけフラットソールで滝の右岸を登攀する。
2P(ワンポイント5級くらい)+コンテ1Pで落ち口へ出る。そこから沢をつめ滑滝を通過する。
記録によるとこの滑滝の登攀が難しいとあったが時期的に水量が少なかったためか、傾斜の緩い滝の左岸を登山靴、ノーロープで抜ける。
登山靴でのクライミングが久々のため少し緊張した。8時半合流点に到着。
合流点からが滝谷のルーファイの難しい所。やはり昔のトポの概念図はいい加減で途中に出てくる支尾根や支流が省かれているためとても迷いやすい。
四尾根のスノーコルはかなり谷の奥であることが今回の偵察で判明。以前4尾根と思って取り付いた尾根はなんでもない支尾根であったようだ。
合流点からスノーコルまでは落石のオンパレード。これでもかというくらい脆い。ここは冬の方が快適だろう
。3箇所ほどガチガチの雪渓を通過する。高山のTガイドに頂いた事前情報通りアイゼン持ってきて良かった。
10時15分どこがスノーコルなのかイマイチ判断がつかなかったのでとりあえず上がれそうな所を尾根上に向かって登る。
しかし、ボロボロの岩とかなりの傾斜になってきてどうもルートを間違えたようだ。途中でかなり傾斜が強くなったのでKさんがフラットソールに履き替え、ロープを結んでリード。
本人曰くかなり痺れたらしい。
1ピッチで四尾根のBカンテ取り付きに出る。Bカンテからツルムまでは岩は硬く高度感もあり快適に楽しめた。
ツルムの懸垂下降ポイントを間違え、ツルムのコルではなくガリーに下りてしまう。
そこからどれがDカンテか分からず適当に登れそうな所を登ったのが大間違いだった。
滝谷は正規ルート以外ボロボロの壁。どれもこれも浮石だらけだった。そんな脆い所を2P、Kさんがこなしてくれなんとか稜線に出ることができた。
色々とルートを間違えたせいで2時間はロスしてしまった。
後は、悪態をつきながら稜線と白出沢を歩いて下山した。
白出沢からのちゃりはマジで最高、山スキーをやる人の気持ちがよく分かった。
20分で新穂高に到着し20時50分下山完了。19時間45分の偵察が終了した。
4度目の滝谷でようやく完登することができた(夏だけど)。最近はフリーしかやってなかったので久々の浮石や落石がとても怖かった。
Kさんがやばいところをとリードしてくれて助かりました。
やっぱり山に入らないとだめですね。。。。ただ、冬に向けての偵察は万全なので頑張りたいと思います。
完