個人山行報告書
<日程> 2013/7/13~15
<山域>南アルプス 北岳、甲斐駒ケ岳(駒仙小屋ベース)
<メンバー>鈴木夫妻
<コースタイム>
1日目:戸台口駐車場5:30<バス>6:30北沢峠8:00<バス>広河原8:25白根御池小屋T.S.11:00
2日目:白根御池小屋T.S.4:00北岳7:30-10:20白根御池小屋T.S.11:00-13:00広河原13:20<バス>13:45北沢峠13:55駒仙小屋T.S.
3日目:駒仙小屋T.S.4:30仙水小屋5:00駒津峰7:30-9:00甲斐駒ケ岳9:30-14:20駒仙小屋T.S.テント撤収16:00<バス>戸台口駐車場
<山行記録>
7月13日(土) 曇り時々晴れのち雨
北沢峠行きは、朝からスムーズにバスに乗れたものの、広河原行きのバスは定刻まで来ない。
長らく待機するものの、秩序があるのかないのか分からない順番待ちや切符の購入にしばし戸惑う。
広河原に到着するとすごい人、特に男性が多く、男性用トイレはトイレの外まで順番待ちがあふれている状態だった(北沢峠で済ませておくとよい)。
2泊3日といえど、冬用装備でない軽いザックに余裕をかましていたら、ペースが上がらない。
調子が明らかに悪い。すれちがった方に、「今からあがると、昨日泊まったけど肩ノ小屋のテン場はいっぱいだろう。」と言われ、行動予定に狂いが生じそうで不安がよぎる。
コースタイム20分遅れて御池小屋に到着すると、さっそく御池小屋のスタッフに、肩ノ小屋の情報を聞く「定員100名のところ200名宿泊があり、
テン場は雪が残っていていっぱいになっていると聞いています。」とのこと。
今は、余裕のこの御池小屋のテン場もまもなくいっぱいになるだろう、場所がないなら仕方ない。
雨が降り出す様子もあるし、前回の佐合さん・酒井さんのような暴風の中のテントも嫌だ。
御池小屋の「丘の上」(選択肢はほかに「池のほとり」がある)といわれる、優雅な一等地にまだ午前中だけどテントを張った。
テントを張るとまもなく雨が降り出した。さっさと水を汲んでおいてよかった、ここの「南アルプス」の水は最高に美味しい。
12:00くらいからお薬を飲んで横になって寝るものの、ちょっと暇なので雨の間に、御池小屋の散策をした。
リッチにコーヒーとアップルティなどを注文して、しばし小屋で過ごす。すごく綺麗でさわやかな小屋だ。
テン場はすごい量のテントでいっぱいでにぎやかだ、子ども連れやビーチのような格好の方も目に付く。
夜、騒がしいテントの人が注意されていた。
7月14日(日) 曇りのち雨
すでに2時ごろから準備をする人の音で目が開く。3時に起きると、昨夜の体調不良はどこへやら。
スッキリ、コースタイム楽勝であがる(そりゃそうだ、テントはテン場、荷物が軽い)。
キタダケソウはシーズンなので、あまり探すことなく見ることができる、健司さんはすれ違う人に教えてもらった「クロユリ」をみつけてご満悦。
曇天の真っ白の山頂は、特に感動もなく、賑わう肩ノ小屋ではゆっくりできそうもなく、下山へ。
御池小屋に到着し、テントを撤収すると思いのほか時間があるので、御池小屋でソフトクリームとコーヒーを頂いちゃったりする。
ここのトイレは、どこの山小屋のトイレより美しい。スタッフの手入れが行き届いていて素晴らしい。
そうこうするうちに小雨が降りだす中、出発。樹林帯なので特に、雨は気にならない。
広河原に到着すると、甲府行きのバスに200人くらいに人が並んでいる。北沢峠のバスはまだちょっと先のようで、並んだのに切符も売ってくれない。
出発前日に調べた時刻表をどう勘違いしたのが、予定のバスまでかなり時間があることが発覚し、荷物を置いて食事でもとろうかとウロウロしていると、
バスの運転手さんに声をかけられ、なんと時間外のバスを貸切で出してくれた、ラッキー。
程なく、北沢峠に到着し、本日のテン場 駒仙小屋に到着すると2週間前とはうってかわって驚愕のテントの数。
まだ、時間が早いから比較的良いところにテントを張れてよかったけど、150張はあったんじゃないだろうか。
テントを張ると、まもなく雨が本降りになってきた。
明日は、2週間前に体調不良で行かなかった甲斐駒ケ岳(仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳2DAYSの予定が二人とも体調不良で1DAY仙丈ケ岳になった)、
早めに就寝するが、周りのテントが賑やかすぎる。痴話喧嘩をしているテント、子どもがキャンプのごとくギャーギャー大騒ぎしているテント、
朝が早いから勘弁して欲しいと思っていたら、注意されていた。
空前の山ブームはいいけど、マナーをもっと雑誌とかは特集したほうがいいと思った。
7月15日(月) 曇りのち暴風雨のち快晴のち曇り
本日甲斐駒ケ岳、起床をウッカリ30分寝過ごしてしまい3時半。それでも1時間後には出発できるようになった健司さんの成長を感じる。
駒仙小屋はから仙水峠までは、まるで庭園に迷い込んだような岩や木々を興味深く歩いた。
森林限界くらいから暴風雨となり、先行く人が立ち止まったまま動かない。
思わず耐風姿勢をとるほどの暴風雨で、健司さんには進むけど山頂には立てないかもしれないと伝えつつ進む。
雪で気温が低くないだけマシだが、歴代3本の指に入るほど、ひどかった。
山頂直下で徐々にやんで穏やかになり、次第に晴れ間も現れ、山頂では快晴となる。
あまりの快晴に、同じ時間暴風雨にさらされながら歩んだだろう山頂に人たちと大喜びで写真撮影をした。
山頂は50名ほど、やっぱり人が多い。
下山開始をすると、3日間の疲れか思いのほか時間がかかりコースタイムを大幅にオーバーしてしまった。
14時のバスにはまにあわなかったので、のんびりテン場でテントを干してコーヒーを飲んだりした後に、長衛荘で抹茶あんみつ的なものを食してパワー回復し、3日間が終了した。
今回初日、予定の肩ノ小屋までいけず御池泊まりとなったが、天候を思うと、甲斐駒ケ岳の登り以外は雨の合い間をぬって行動できてラッキーだった。
それより何より、当初は槍ヶ岳へ行く予定であったが、沢の増水などちょっと心配があっての変更となった。
もう少し早くに気がつくべきであった。今後に活かしたいと思う。