個人山行報告書
<日程> 2013/1/26
<山域>八ヶ岳北部 北横岳・縞枯山
<メンバー>鈴木夫婦、その後輩

<コースタイム>
1日目:登山口(10:50)→坪庭第2ベンチ(11:05)敗退→登山口(11:20)
     登山口(13:50)→(14:00)縞枯山荘(14:50)→登山口(15:00)

<山行記録>
1月26日(土) 雪、-16度、視界不良
 12月の「岳人」表紙掲載の北横岳は、ステラの西野さんのお勧めもあって彼は興味津々。
また、「山小屋」に掲載の後輩憧れの縞枯山荘を一石二鳥とばかりに、後輩の雪山デビューの場所に選んだ。
計画書当初から、天候や体力により周遊するのが厳しかったら、北横岳と縞枯山荘のピストンにしようと思っていたし、低気圧による降雪や視界不良は覚悟していた。
が、前日はロープウェイが止まるほどの強風、今日もけっこう風がある。
視界不良なので、とりあえず北横岳に向かうが、引き返してくるパーティー(だいたい2人組み)とけっこうすれ違う。

山頂についても、寒くて真っ白で道中も楽しくないだろうと悩みながら進むも、視界が10Mを切ってきた第2休憩所で引き返すことにする。
第2休憩所は少し広い場所で後輩に「アイゼンをつけてみるか?」と聞くと、寒さと吹雪にビックリで余裕がない、15分歩いただけで引き返す。
坪庭は一方通行だけど、しかたない。途中、「どちらにいくんですか?ついていってもいいですか?」とカップルがついてきた、どうやら道に迷ったようだ。
ツアーで人気らしく、20人くらいの団体が3つほどあり、スタートからアイゼンをつけてあがっていった。
とりあえず、山頂駅で休憩してから体勢を立て直すことにする。
後輩はあまりにビックリ仰天の様子、彼も雪山3回目で初めての吹雪で寒かったようなので、ストーブの前でココアと大福で一息入れる。

大休止のあとに、縞枯山荘には行けそうなので、後輩にはアイゼンデビューをしてもらう。
縞枯山荘への道は、北横岳の道よりも樹林で風がさえぎられていて穏やかで、樹氷などを楽しみながら、縞枯山荘へ到着。
憧れの三角屋根の縞枯山荘は、雪かきをしていたオーナー夫妻に迎えられ、通してもらった「掘りごたつ」は炭火で最強に暖かく、
ぜんざいの中に見つける「栗」の嬉しさは格別、コーヒーは本当に美味しかった。
いつか小屋に泊まって、「豆たん(小さい湯たんぽ)」を借りたい。掘りごたつにいたい、掘りごたつに住みたいと思う中出発、10分で下山、到着後売店を見学して帰宅する。

今回、新人を連れて敗退したが、後輩はいずれテントを担いで一人で山をやりたいと思っているので、八ヶ岳の寒さは事前にレクチャー済みだったし、
試練としていい経験になったと思う。本人も装備などを見直す必要に気付き、雪山に洗礼されて良かったといっていた。

新人を連れているとイチイチ時間がかかるのを、自分が御嶽 雪訓デビューした頃を懐かしく思いながら見守る一日だった。
いずれ、気持ちのいい雪山歩きをまた一緒にするだろう。