個人山行報告書
<日程> 2013/1/20
<山域>御在所
<メンバー>伊藤登、福田、藤本、渡辺、三浦

7:15猫屋敷出発  8:30御在所駐車場 9:00御在所ロープウエー 9;15御在所山頂、3ルンゼにてアイスクライミング 18:00下山

<山域>御在所

朝はすばらしい青空。御在所ロープウエーを使って3ルンゼに入った。
朝一番で御在所ロープウエーの切符売場に並んだ。同じ列にガイドの増井行照さんがを見かけた。
私たち5名と増井さん一行は同じゴンドラで山頂まで15分の旅を楽しんだ。
ゴン太さんは小学生の頃以来初めてロープウエー乗車らしい。チーム猫屋敷らしからぬアプローチであった。

上空は青空、御在所山頂はマイナス4℃でさほど寒くない。
山頂に到着する頃から小雪がちらついてきた。
山頂の遊歩道から薮の中に分け入って、5分ほど下ると3ルンゼのアイスクライミングのゲレンデだ。
増井さんの一行はどこかに消えてしまい、私たちが予定通り3ルンゼ一番乗りでゴン太さんに
トップロープを張ってもらい練習を開始した。

私は3ルンゼのアイスクライミングは2回目。
今回はきちんと両足のアイゼンに立ち、アックスを打ち込んで腕を延ばす意識をしたおかげで調子がよかった。
右を2回、左側から登り中央の奥までのルートを1回をこなした。
最後にアンカーに付けてあったシュリンゲとカラビナを回収して、樹木にザイルを回して懸垂下降した。

今回の反省点および珍事件
1)膝を使うな!
アイスクライミングはアイゼンとアイスアックスで登る。ウエアとアイスの摩擦ほとんど無い。
ロッククライミングのように乗り越す時に、膝を氷にすりつけても体を固定できない。
滑って落ちる危険性がある。この日の最後に、反省点としてゴン太さんから「膝は使ってはいけない」という指導があった。
確かに、私は氷の塊を乗り越す時に膝を氷の上に乗せて立ち上がった。
急斜面を乗り越す最後は意外に難しい。幸いにも私はアックスをその先に刺していたので、スリップしなかった。
両腕のアックスと両足のアイゼンの爪だけで体が固定される仕組みを十分に心得ておく必要がある。

2)体のバランス
ロアーダウンの途中で藤本さんが緩斜面でアイゼンを引っ掛けて尻餅をついた。
次ぎの瞬間に仰向きになって、氷の上で大の字で滑り、そのまま体が回転して頭が真下になった。
ずるずると急斜面に滑り落ちてきて結局逆さ宙吊りの状態になった。
「逆さ宙吊り」姿を周囲の登山者らがみつけて「あれ〜!」と声が上がった。
彼はアイスアックスを両手に持ったまま、まるでカマキリのような姿をして逆立ちになっている。
アックスがまったく役に立っていない。逆さまのまま引きずり降ろされてきた
。このような事故が起こったとしても、アックスを胸元でバシッと決めて体を反転させる滑落停止技術があれば、
体勢を修正できたようなが気がする。

3)カラビナの凍結
Petzlの安全環付きカラビナのスクリューロックが開かなくなった。
ゴン太さんが口に含んで温めてみたが、びくともしなかった。
福ちゃんの話では、八ヶ岳の冬合宿でも同じようなトラブルを起こしたらしい。
今回は螺子の滑りを良くするためにCRE 5-56を塗布してから持ってきたそうだ
。しかしInterne(http://tai-atari.net/2008/01/_kure_556.html)上のサイトには
「CRE 5-56は強力に油を溶かし内部に浸透すし、その後乾燥する。付けるとその後さびる。」という情報も流れている。
今回のトラブルにカラビナの螺子部分の錆びが関連していた可能性もある。
安全環付きカラビナの保存には十分注意したい。