個人山行報告書
<日程> 2011/11/26~27
<山域> 南アルプス 甲斐駒ケ岳
<メンバー> 鈴木(脩)、山城、鈴木(翔)、太田
<コースタイム>
11/25晴れ、11/26晴れ、11/27晴れ:
11/25一日目:名古屋(pm10:30) ⇒ 竹宇駒ケ岳神社 (am2:10頃)
11/26二日目:竹宇駒ケ岳神社(am8:10) → 笹ノ平(am11:20) → 五合目(pm3:35)
11/27三日目:五合目(am5:50) → 七丈小屋(七合目)(am7:05) → 七丈小屋テン場(am7:15) → 八合目越えた岩場前(am8:55)
→七丈小屋(七合目)(am10:10) → 五合目(am11:35頃/pm0:05) → 竹宇駒ケ岳神社(pm5:40) ⇒ 名古屋
<山行記録>
私にとって5月の光岳以来、まだまだ数回目の雪山、甲斐駒ケ岳。翔太君は初の雪山となった山行でした。
今回、私には少し不安があった。久しぶりの山なので山口さんに自主トレをしておくように言われていたのに、ほとんどできなかったからだ。おまけに寝不足。
夜、猫屋敷に全員集合し翔太くんの運転で出発。到着が遅い時間だったため、翌朝の出発をゆっくりにした。
夏山の装備から冬山の装備に変わり、ザックの重さが増す。朝、共同装備を入れ、さあ背負うぞ…とおもったら、背負うことができない。
背負うのにもコツがあると聞き、言われるがままよいこらせと背負い直した。背負うのに一苦労ってどういうことだろう…とその後が心配になった
。けれど、最初のうちはほぼ平坦な道だったので歩くのには今までと大差は感じられなかった。
10分程歩き竹宇駒ケ岳神社で「行ってきます」と手をあわせて先を行く。今回は、先頭から山城さん、翔太くん、太田、こうへいくんの順に歩いた。
しばらく登り、ようやく自分のペースが遅いことに気付く。足がおもうように動かない。
久しぶりの冬用の靴だからかたしかにかかとは少し痛いけれど、靴擦れしそうと言い訳さえできないほどに足が前に出てこない。
最初の休憩で私の荷物を分担するかしないかを山城さんとこうへいくんが話し合った。
そして、2回目の休憩で、私の水2Lと共同装備の食料を取り出し、こうへいくんと翔太くんが持つことに。
申し訳なかったし悔しかったけれど、このまま持ったらみんなにさらに負担をかけそうな気がした。山城さんは私が光岳のときより元気ないと言っていて、私自身そう感じていた。
雪は3合目辺りから見られ始めた。ただふかふかの雪で滑りそうなかんじはしなかった。アイゼンは履かずそのまま進んだ。
一日目は七丈小屋まで行きたかったけれど、日没の時間(午後4時30分頃)を考え結局五合目にテントを張った。
雪から水を作ろうとしたが、雪があるとはいうもののそこまで積もっているわけではなかったため翔太くんと太田はきれいな雪を集めるのに苦戦した。夜はとても冷えた。
翌朝は、前日七丈小屋まで行けなかったため日が昇る前に出発。ヘッドランプをつけて早朝登山するのは太田は富士山を除けば初体験だった。
木々の間から真っ赤な太陽が見え、すぐに明るくなったけれど。
五合目からはアタック装備で軽いザックで出発したものの、七合目は梯子等が続いており朝イチでへとへと、喉がからっからになった。
七合目の水場が天国のようだった。それと、七丈小屋から七合目テン場までが長距離に感じたのは私だけでしょうか。
八合目越えた岩場前でストップ。「ここまでかな…」というようなことをこうへいくんと山城さんが話していた。
太田はすでにいっぱいいっぱいで口には出さなかったけれど「もうだめ。もう無理!」と内心叫んでおりました。
というより、五合目出発してすぐに「もう無理!置いてって!」と弱音を吐きそうでした。
でも、八合目まできたらもう少し先まで行きたいともおもった。
複雑な心境だったけれど、ここ数回の山行では引き返すという判断の大切さも学んだ気がする。
今回、八合目付近ではこうへいくん、山城さん、翔太くんが慣らしでアイゼンを履いた。
太田はすでに足がもつれていたため、おもくならないよう履かなかった。翔太くんは今回がアイゼンデビューで、こうへいくん、山城さんに歩き方のコツを教わりながら歩いた。
五合目でテントを回収し、下山。
三合目が近くなるにつれ雪がなくなっていき、次第に私の前を歩いていた翔太くんに変化が見られた。
歩き方が変。横歩きになったり、前のめりになったり、急にスピードが落ちたり。ついに、「先に行ってください」と立ち止まった翔太くん。足が痛くなったようだ。
夏の靴のときも下山で足が痛くなったようだけれど、今回の痛みはもっとひどかった様子。
暗くなる前に少しでも先に進めたかったため、途中から山城さんと太田は先に下山、翔太くんはこうへいくんと一緒に下山した。
といっても、太田のスピードが遅かったため、すぐに合流した。
ちなみに、今回は山城さんも新しい冬用の靴での山行でしたが、好調でした。
最後は暗くなったためヘッドランプをつけての下山となった。
八合目でこうへいくんと山城さんが下山を選択しなかったらどうなってただろうとおもった。判断って大切だな…。
帰りは山城さんの絶妙なトークのおかげで聡さん御用達のテラスで夕食にありつけました。
アットホームな雰囲気で、聡さんの名をお借りしてコーヒーやケーキまでご馳走になりありがたかったです。
甲斐駒ケ岳、お疲れ様でした!ご指導ありがとうございました。