個人山行報告書
<日程> 2011/7/25~26
<山域>北アルプス 上高地~槍沢~水俣乗越~北鎌沢~北鎌尾根~槍ヶ岳~槍沢~上高地
<メンバー>山口、水戸、山城

<山行記録>

7/24 晴
アカンダナ駐車場=小梨平

 本日は、名古屋から移動して小梨平まで入るだけなので、のんびりドライブでアカンダナ駐車場に向かう。
上高地へのバスは最終の1本前でかつ日曜入山だったので、我々だけの貸切バスとなり、運転手さんと時折会話を楽しみながら上高地に到着。
ドロミテでは、乗客と運転手さんが話している光景は普通だったなーと思い出す。しかしながら、何も話していたのかはわからなかったけど・・・。
小梨平では、いつも場所でいつものように焚き火を囲みながらの宴会だった。


7/25 曇り時々雨
小梨平4:30-6:05徳沢-7:20横尾-9:10槍沢ロッジ-12:10水俣乗越-14:45北鎌沢出合T.S.

 早朝まだ薄暗い中、小梨平を出発する。前日、ここまで入っておくと始発バスの心配もなく、自分達の時間で出発できるのが利点である。
徳沢、横尾、槍沢ロッジ、ババ平で休憩しながら順調に進む。
水俣乗越の道を始めて通るが、歩きやすく途中ユリの花に囲まれたところもあり、珍しく写真を撮りながら進む。
乗越手前でポツポツと雨が降り出し、乗越から北鎌沢へ向かう途中でカッパを着る羽目になってしまった。
乗越の下りの道は、年々良くはなっているが山城さんにはこの手の下りは苦手なようで、どんどん先頭の僕と間があいていく。
川原に出てからは、ひたすら北鎌沢出合まで進む。この時期にここを通るのは初めてで、出会いのだいぶ手前から沢に水が流れていた。
今日のテン場に到着し、早速テントを設営し焚き火用に気をせっせとみんなで集めに行く。
もちろん、その前に川へビールを冷やしに行くのを忘れてはいないが・・・。
焚き火を囲みながら晩御飯とビールで宴会となるが、途中から雨が強くなりテントへ逃げ込む。
テントの中で1時間ほどすると雨が止み、消えかけた焚き火を復活させ、第二回戦の開始である。
川へ冷やしてあるビールを取りに行くが、先程の雨で川がちょっと増水しており、置いてあった場所にそれはなかった。
ビールが遭難してしまったのである。
早速、下流に捜索しに行き100m程歩くが見つからず、引き返しながら丹念に探したところ本流から別れた小さな支流でビール3本を発見し、無事生還。
そしてそのまま3本のビールはおいらの胃袋へと消えていった。

7/26 曇り時々雨
北鎌沢出合T.S 5:30.-8:40北鎌のコル-11:10独標基部-15:50北鎌平-17:30槍ヶ岳-18:00槍ヶ岳山荘T.S.

 昨日の夜中も雨が降ったりしたそうで、起きた時にはほぼ降っていなかった。予定より少し遅い出発で北鎌沢右俣をつめて行く。
予定よりも1時間遅れぐらいで北鎌のコルに到着。山城さんにとっては始めてのバリエーションルートで疲労感が見られる。
今日は天気はいまいちだが、槍ヶ岳山荘までなのでのんびりと進む。
独標手前の広場でハーネスを装着し、北鎌の核心のトラバースへと進む(このルートの本当の核心はルートファインディングであるが)。
トラバースとFIXロープが垂れ下がった箇所では、結局ザイルを出さずに通過した。御在所で岩登りをしていれば何も問題はない。
稜線にあがってから槍ヶ岳への道のりはまだまだ遠い。
山城さんの表情は疲労感+放心状態へと変化してきてはいるが、歩かなければならない。山荘まで途中では水場はないからだ。
北鎌平から槍ヶ岳への登りは、通い慣れた道なので迷うことなく進む。
途中から雨が降ってきたのと山城さんの体力から判断して、チムニーを通るルートを止め、大きく千丈沢側に巻くルートにした。
途中、ザイルを1P出し槍ヶ岳山頂に到着した。
雨、風が強くろくに写真も撮らずにさっさと山荘へ向け下降し始める。
山荘に着いてテン場の手続きと少しばかりの休憩をしてからテントを設営しに行く。
昨日でビールはなくなってしまったが、水戸さんがビールをご馳走してくれた。
明日は、氷河公園経由で下山する予定だったが明日も天気がいまいちだったので、槍沢のルートで下山する事にした。

7/27 晴れのち曇り時々雨
槍ヶ岳山荘T.S 6:00.-11:00横尾-徳沢-15:00上高地=名古屋

 青空を見る事なく、下山を開始する。久しぶりの山だったのに、至極残念であった。
昔は、梅雨明け10日といって、この日にち辺りは夏山日和なのに最近はあてにならない。
昔の言い伝えは年々変わっていくのかなと。
しかしながら、北鎌尾根では、運よく雨も大したこともなく行けてよかったかと。
山城さん、水戸さんは始めて北鎌尾根だったが楽しめたのだろうか?
私は、四季通じて8回目の北鎌尾根だったがここはいつ来ても楽しめる。今度は久しぶりに雪のある時期行きたいものだ。