個人山行報告書
<日程> 2010/11/27~28
<山域> 南アルプス 甲斐駒ケ岳
<メンバー>山口、山城
<コースタイム>
11/27晴れ:竹宇駒ケ岳神社(14:00)―1,700M付近BC(17:00)
11/28曇り:1,700M付近BC(3:00)―(9:00)8合目(9:30)―(13:30)1,700M付近BC(14:10)―竹宇駒ケ岳神社(16:20)
<山行記録>
当初、冬合宿の中崎尾根偵察予定が、急遽 隊長の韮崎出張(土曜日の午前中)が入り、変更しての甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)。
黒戸尾根といったら、荒川さんが行きたいところと言っていたところで、聡さんや水戸さんの日帰り体力トレーニングの場所だ。
ちなみに、黒戸尾根は「日本三大急登」の一つで、その他は「ブナ立尾根(烏帽子岳)」「西黒尾根(谷川岳)」。
三大急登は、北アルプスに限定すると、早月尾根(剣岳)・ブナ立尾根(烏帽子岳)・合戦尾根(燕岳)。
他にも、三大キレットや三大雪渓、三大岩場など、いろいろあるらしい。
1年がたち、経験しているところや分かる名前もちらほら出てきて、興味も持てるようになってきた。いつか、燕岳に行きたい。
初日、6:30に集合すると、隊長が時間になっても出てこない。「もしや(寝坊)」のことを考えて、早めの6:35に電話すると、隊長が電話に出るものの寝ていたらしい。
寝ていたわりには、すぐに出てきて出発。高速道路はスムーズで、韮崎のレンタカー屋さんに到着すると、隊長はレンタカーで仕事に行ってしまった。
一人残され、近くのショッピングセンター「ライフガーデンにらさき」にて、車を停めてお昼寝をするものの、快晴で車内が暑くて目が覚める。
一応、ショッピングセンターも散策して、韮崎がちょっと分かった気になっていた頃に、隊長から連絡があり合流。竹宇駒ケ岳神社から14時スタートで登山開始となる。
登山道は、とても歩きやすく、いろんな落ち葉が落ちていて、落ち葉を膝ラッセルしながら進む。
冬用装備とはいえ、気持ち楽勝だと思っていたら、身体が重い。どうやら私、調子が悪いようだ。
隊長に「(歩くのが)遅いなぁ」と言われながら日没、予定の5合目まで行けていない、1,700M地点をB.Cとすることに決定。
明日の行程の長さを心配しながらも、本日の自分の歩みののろさと日没してからの急激な冷え込みの中、ヘッテンで暗い中を歩くのは不安ばかりで、正直ホッとした。
テントを設営すると、本日の夕食は「赤から(マイルド&三番辛口ミックス)鍋」、担ぎ上げた食料は5キロ、二人とも肉好きなので豚肉祭りだ。
山の食事はガッツリでなくっちゃ。鍋のあとは、ラーメンで締めくくり、明日2時起き、3時出発を配慮して、8時に就寝、私は冬用のナンガのシュラフデビューで快適な眠りとなった。
2日目、思いのほか朝方の冷え込みは少なかった。
山行の1週間前から高層天気図を見て、予測を立てるのだけれど、今回、日曜日の予測はなかなか難しく、結局よく分からなかった。
普段ならグゥグゥ寝ている‘丑三つ時’の出発に少々不安を感じたか、アタック装備は軽く、眠気もさほどなく、粉雪舞う中出発。
隊長は、同じ日程で入山している南山ACのトシさんにお願いしていた、2Lの水を5合目指定場所でピックアップする。この辺りから雪が積もってきた。
積雪はその後、30~40センチのラッセルとなる。
七丈小屋を過ぎた頃、やっぱり調子が良くないので、隊長に「具合が悪いこと、頂上に行けそうにないこと」を伝えるが、直後「じゃぁ、行こうか」と進む。
そうだよな、弱音を吐いてもダメだよなぁ、と思いながら進むが、次の休憩で「今日はココまでにしようか」と隊長。
8合目で、目の前には霧が切れると、甲斐駒ケ岳の頂上が望める、時間は9時前。まだ、可能性はあるのだけど、自分とすごく葛藤をして、悔しいけれど敗退決定。
隊長に「ったく、情けないなぁ」と言われた、その通りだ。隊長だけでも、頂上へどうぞと伝えたが、一緒に下山。
下りでは、念のため途中でアイゼンをつけた。甲斐駒ケ岳は、道中たくさんの人とすれ違ったが、思えば、一番私が弱かったなぁ、と思った。
この調子だと冬合宿も心配になってきた。下山後は、聡さんや水戸さん御用達の「テラス」へ。
行きに隊長にリクエストしていたのだが、甲斐駒の頂上に立てなかったからお預けかなと思っていたが、直行。
うわさに聞いていた通り、素敵な人たちと場所で、下山後の疲れが大幅に癒された。
近所に住むうなぎさんも合流して、猫屋敷の近況報告で盛り上がった。うなぎさんは4月から仙台へ引越だ。
今度は、黒戸尾根を制覇して、テラスでクリームコロッケを食べようと思った。