個人山行報告書

<日程> 2010/7/17~19
<山域> 南アルプス 鋸岳
<メンバー>山口・百武・佐合

天候:快晴・無風
タイム
1日目
 戸台河原駐車場(12:45)→角兵衛沢出会(15:30)
2日目
 角兵衛沢出会(4:32)→角兵衛沢出会対岸(5:02)→(6:23)大岩下の岩屋(6:43)→(7:45)角兵衛沢のコル(8:06)→第一高点(8:25)
 →鹿窓(9:05)→(9:40)第二高点(10:56)→(11:55)第一高点(12:12)→(12:25)角兵衛沢のコル(12:48)→(13:30)大岩下の岩屋(13:45)
 →(15:30)角兵衛沢出会
3日目
角兵衛沢出会(8:45)→(10:35)戸台河原駐車場

報告

第一日目

 猫屋敷を9時35分出発、高遠町のショッピングセンターにて食料を調達し、戸台河原駐車場に到着。
途中、仙流荘あたりの道が広くきれいになっていた。
まずは共同装備の分配、じゃんけんで負け、食料・食料道具・カンビール・ボトルワインの山を受け持つ、アルコールをほとんど飲まないのに何故と問いたくなる。
角兵衛沢出会い迄は平坦な道で2005年6月17日には1時間20分で歩いているので楽勝と思っていたが、水量が多い。
途中展望スペースのある堰堤迄、依然はマウンテンバイクで行ける道だったのに、途中で2回も川を巻いた。
ここまでは右岸をとにかく行かなければならない。
堰堤を降りたらすぐに斜め前方に左岸へ渡らなければならないが、川の流れが強く、深い。
以前は水深が20センチ位だったはず。山口さんは裸足(自然人なので)、百武さんはサンダル、佐合はそのまんま登山靴洗濯で対岸に渡る。
水は冷たく、百武さんのサンダル半足が哀れ、捧げ物となる。途中対岸に二組右岸で立ち往生していた、堰堤を越したら、すぐ渡渉しないと行き詰る。
角兵衛沢出会に到着するが、対岸に渡れない。以前とまるで渓相が違う。川幅も二倍以上になっている。
テント設営を後回しにして、渡渉場所を探しに遡上する。
熊穴沢出会い付近で丸太を渡せば、水没せずに渡れそうな所があり、2か所に丸太橋を設営。
ついでに下山予定となっている熊穴沢を見ると滝のように水が流れ、すべりやすく危険な状態の為明日の予定を角兵衛沢から第一高点・第二高点ピストンをすることに決定。

第二日目

 今日も快晴だが、水量が気になる。昨日よりも多いようだ。30分かけて対岸に辿り着く。
以前は2時間20分でコルだったがガレた急坂に体力的なことより、思った程前に進まない精神的な面でまいったような気がする。
しかし、今回は以前よりもずいぶん歩きやすくなっていたが、ガレた急登は登りにくい。
大岩下の岩屋の水場は以前と比べて水量がすごく多くなっている。
角兵衛沢のコルは幅は狭いがすれ違いができる距離は長い。ここで、ハーネスとヘルメットを装着。
ほどなく、第一高点へ到着。二つ目のピークの第二高点が目の前に見え、30分位で着きそうな感じだ。
また、連休とはいえ、人がやたらと多い。ヘルメットはかぶっているがハーネスを着けていない人も多い。
いよいよ小ギャップの下りであるが、なんと真新しいクサリ、登りにもクサリが・・・。腕力だけでは、降りるのは大変だが。
足場を固め、三点支持で下りればなんともない。そして、鹿窓。またもや真新しいクサリ・・・!!。
ここの下りは、小石を落としながらクサリ荷重で下りる人が多い。
クサリの終点のところでピンクの目印どおりに、鹿窓を巻くような感じでジグザグに下るのが正解だが、そのまま、降りてしまう。
大キャップと言われるところまでかなり下る。
少し出た尾根先のような所から回り込み、ガレ場を前方斜め右方向、ダケカンバの樹林帯方向に上がる。
かなり足場が悪く、細かい石を落としながら進むしかない。急な樹林帯を登り返すと第二高点。
第二高点には飾り用の剣がさしてあり、第一高点も目の前にある。甲斐駒からの縦走者が多く、岩場歩きに慣れていなさそうな人もいる。
大休憩の後、折り返すが、第二高点からの方が道を間違えにくいし、クサリ場の通過も楽である。
小ギャップの第二高点方向からの下りは草付を通った方がクサリを使って降りるより良いような気がする。
角兵衛沢のコル経由で下山。渡渉に失敗し腰迄水につかり、今回二度目の登山靴の洗濯。
テントに到着し、ビールで乾杯するが、核心が渡渉かなとみんな思っている様子。一般登山者は渡渉に途惑わないだろうか?

第三日目

 本日も天気が良く、テントを干してから撤収。帰りも渡渉で今回三度目の登山靴の洗濯をして車に辿り着く。
今回の山行を振り返ると、やはり渡渉に尽きる。 ザイルよりも渡渉用のサンダルの方が重宝しそうである。

報告 佐合