個人山行報告書

<日程> 2009/10/23
<山域> 中央アルプス 千畳敷~木曽駒ケ岳、宝剣山
<メンバー> 渡邊、荒川、山城
<コースタイム>
菅の台(am7:30)―(am8:00)しらび平(am8:20)―千畳敷(am8:40)―宝剣山荘(am9:20)―木曽駒ケ岳(am10:30)―宝剣岳(pm12:40)―宝剣山荘(pm1:30)―千畳敷(pm2:30)―しらび平(pm2:50)―菅の台(pm3:20)

10月23日(金) 天候: 快晴!

前回の御嶽山が台風18号で中止となったメンバーでの山行、HPお問い合わせから親切にしていただいて、今月2回も予定を立ててくださっている渡邊さんや私よりちょっと前に入ったとお聞きしている荒川さんとご一緒するのをとっても楽しみにしていた。

前日夜から集合をして移動、夜はテントで歓談した後、オリオン座流星群を見た。
多いときでは1時間当たり40~50個の流れ星の出現が予測されていて、私たちはピークの出現とされる日に来ていた。
寒い中、夜空を見守ると、本当に大きく輝きながら流れ星が落ちていく!
流れ星が消えていくまでに3回願い事を言うと叶うと信じ、強欲ではいけないよなと思いながらも願いまくり、寒さと見上げる首の疲れで、切り上げ就寝する。

翌日、天気予報どおりの快晴、素晴らしい秋晴れとは、こういうこと!
荒川さんと私は、前回の南山でのMSRの使い方の習得を発揮するべく、頑張ってラーメンを作る、今回のラーメンはゴージャス!?中華三昧チャーシュー付き。
私は一人、いかに、朝ラーメンを食べておなかをこわさないようにするか工夫して食べた。
荒川さんから、朝水分を良くとっておくと、一日の登山がずいぶん楽だというのを、渡邊さんの解説付きで学ぶ。
でも、ラーメンのおつゆを全部飲むのはやっぱり苦しい。

そんなこんなをしているうちに、どうやら予定をしていたバスが行ってしまうが、すぐに臨時バスが出て乗れる。
渡邊さんから「バスで寝ればいい」って聞いていて、まどろもうと思った矢先から、なんとこのバスは解説付きで、車内アナウンスなりっぱなしで右に左に見所を案内してくれる、実に親切。寝ることなく、ロープウェイ到着。少し待って、ロープウェイに乗る。ロープウェイって、私は、10年前くらいに北海道で乗ったきりで、大はしゃぎしたい気持ちは、「高さ」にビビリ、抑え気味になる。上がるにつれ、頭がぼんやりして痛くなる。

日本最高所駅 標高2,612Mの千畳敷駅に到着すると、登山スタート、渡邊さんから「さぁ、どの道を行くでしょう?」問いに見事に外れる、荒川さん大正解。上り始め、今まで2回経験の登山と比較し少し平和な感じがする、振り返るといつも荒川さんの天使の微笑み。木曽駒ケ岳まではあっという間だった。

その間に、「コマクサ群生地、あそこで休憩を」という、渡邊さんの声に先頭の私は謎だらけ(コマクサって何?どれ?)それもそのはず、後で調べたらコマクサは7~8月が花期で、10月なんにも見当たらない、でも土の下には花や葉っぱに見合わず、50cmから100cmの根が張っているんだそう。渡邊さんが指差してくださる方向に「コマクサ群生地」の看板があり納得、いつかコマクサの花の時期に、「高山植物の女王」といわれる由縁を確認しに来たいと思った。

休憩では、「どれがいい?」と言う渡邊さんの声に振り返ると“Café WATANABE”open、コーヒー・紅茶はもちろん、カフェオレにコーンスープなどなど、メニュー満載。バリスタだね、渡邊さん!

途中、渡邊さんと荒川さんは、なにやら相談していて、「ピークハント」をしようとか話している。
どうやらピークを渡り歩くことのようだけど、そうか、もしかしたら‘ピークハンター’になっちゃうのかしら私たち。
私は、猟銃会の友人がいるけれど、人生で「ハンター」になることはないだろうと思っていた。
だから、モンスターハンターとかもやらないし、無縁かと思っていたけど、こんなところで「ハンターデビュー」かと思いながら、コツコツ歩く。(が、のちに予定通りの下山となる)

また、木曽駒ケ岳への道は、あきらかに「稜線っ!」って思える場所に出て歩いた。
今まで、もしかして稜線も通ってきたかもしれないけど、余裕がなかったから覚えがない、私自身が認識した事実上の「稜線デビュー」を果たす、めでたし。

と、順調にことが進んでいたかと思われたが、宝剣岳にさしかかって、山城固まる。
今回の山行は、下山が苦手で初心者の私を気遣っていただき、3つの選択肢から最も問題ないとされるルートになったと認識していた、が、先日経験した岩登りで、御在所にあった(使わなくても良かった)鎖場とまったく雰囲気の異なる鎖場に仰天(なぜ、人はここを登る?そこに岩があるからよ!と自問自答)、しかも「ここまでがちょっと大変だけど、あとは大丈夫だよ」の渡邊さんの言葉を信じ、残る恐怖と時間を肝に銘じ頑張っていたが、たどりつくと「あっ、まだ先があった」のコメントに脱力(もう力が残っていません)、しかも雪が固まっていて下手に足を置くとすべる。
ここでやっとプルさんが言っていた「落ちると死にますね」の意味がわかる。
渡邊さんの監督の下、足・手・体をすすめ、頂上についても始終硬直したままの私は「あったかいの飲むと落ち着くよ」と紅茶を飲むも、登ってきた恐怖の中、降りる恐怖を考えると落ち着かず、下山を開始、鎖場がなくなり、高度が下がるにつれて安心するのがわかる。

下山後のお楽しみ、早太郎温泉‘こまくさの湯’はとてもきれいな施設で、しかも比較的空いていて、柔らかいお湯質で癒される。また、“ソースカツ丼”はウマウマ~!絶品!ソースカツ丼食べに来れるなら、宝剣頑張れるかもと思った。

山登りした後のご飯は、いつもとっても美味しい!隊長に「山で食べれないと強くなれない」と言われたし、「岩登りするならやせたら?」と言われたので、山ではたくさん食べても下界では、考えて食べなくちゃいけないので、ソースカツ丼はちょっと複雑な気持ちを打ち消しながら食べた、出されたものは全部食べないとね!

渡邊さん&荒川さん、ありがとうございました。今度はお二人が行きたかったコースに行けるように、成長して臨みたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。