個人山行報告書

<日程> 2009/9/26~27
<山域> 北アルプス 槍ヶ岳 北鎌尾根
<メンバー> 山口、伊藤(聡)、佐合、鈴木(南山AC)、百武

天  候:26日(晴れ)、27日(曇りのち晴れ)

タイム

1日目
新穂高登山口(5:30)→穂高平小屋(6:10~20)→滝谷出合(7:40~55)→槍平小屋(8:30)→宝の木(9:30~50)→槍ヶ岳山荘(11:20~12:00)
→水俣乗越(13:15~13:35)→北鎌沢右俣出合(14:50)

2日目
北鎌沢右俣出合(5:10)→北鎌コル(7:00~7:10)→独標手前のコル(8:15~25)→独標(9:05)→北鎌平手前のコル(10:25~35)→北鎌平(10:50)
→槍ヶ岳(11:45~12:10)→槍ヶ岳山荘(12:20~30)→最後の水場(13:25)→槍平小屋(13:50~14:00)→白出沢出合(15:20~30)
→新穂高登山口(16:40)


報  告

 今回は装備の軽量化をはかり、体力トレーニングと岩稜帯歩きの技術向上を目的とした山行であった。
第一日目は、新穂高登山口を出発し、軽快に林道を行く。途中2箇所林道間の近道あり。槍平小屋から45分ほど登った所に槍ヶ岳山荘までの最後の水場あり。
日頃のトレーニング不足がたたり、ここから槍ヶ岳山荘までの登りで私がバテバテとなり、先頭から大きく遅れる。
槍ヶ岳山荘から東鎌尾根を下る。途中、何ヶ所かはしごと鎖場があり、慎重に通過し水俣乗越に到着。
ここからは、がれた急勾配の沢を30分ほど下り、その後は北鎌沢右俣出合まで大き目の岩の沢をだらだらと下る(水は枯れている)。
ようやく北鎌沢右俣出合の到着し、本日はここで幕営。水場は、ここからさらに15分ほど下った貧乏沢出合にある。
手分けして焚き火を集めて、ジフィーズの夕食後、キャンプファイヤーで暖を取り疲れを癒す。

第二日目は、ジフィーズの朝食後、北鎌沢右俣の急登をゆっくり登る。
途中3ヶ所ほど伏流水が流れていたが、時期と天候によっては枯れていることも十分考えられるので、水は出発時に槍ヶ岳山荘までの必要分を確保しておくほうが良い。私は2リットル持って上がったが槍ヶ岳山荘までにほぼ飲み干していた。
稜線までの最後の登りは、沢の中央にある目印のダケカンバの向かって右側の踏み跡を行く。
北鎌コルからは、いよいよ北鎌尾根の岩稜帯歩きである。
ここから独標までは、登りが続く。独標手前のコルにてハーネスを付け、独標基部の向かって右側(天丈沢側)をトラバースして、核心のチムニーを登る。山口さん(CL)の判断でザイルは使わずに登る。
その後北鎌平まではピークを2つ越えるが、天丈沢側にいくつか踏み跡があり、ルートファインディングに迷う場面もあった。
山口さん(CL)によると、できるだけ稜線をはずさずに行くこととのこと。
北鎌平を越えると、頂上までの最後の岩稜登りである。ここからは、初登の場合はルートファインディングに苦労すると思われる。
山口さん(CL)のリードで頂上直下の最後の岩場の登りでザイルを出す。
一人ずつ慎重に登り、頂上へ。天候に恵まれ、最高の眺めである。
記念撮影を終え、槍ヶ岳山荘へ下山。

小休止後、下山開始。飛騨乗越で伊藤(聡)、鈴木隊と別れる。二人にエールを送って下山。
5時前に新穂高登山口に無事到着。山口さん(CL)、伊藤さん(SL)、そしてメンバーの方々に助けられ、トレーニング不足を痛感したが、充実したすばらしい山行であった。

報告 百武