個人山行報告書
<日程> 2009/6/26~27
<山域> 八ヶ岳 阿弥陀岳・赤岳・硫黄岳・峰ノ松目
<メンバー> 佐合
天 候:快晴・無風
タイム
1日目
舟山十字路(7:40)→南稜取付(8:10)→立場山(9:25~9:35)→青ナギ(9:45)→無名峰(10:10~10:25)→P3(11:10)→阿弥陀岳(11:30~11:50)→阿弥陀・中岳鞍部(12:10)→赤岳(13:20)→赤岳展望荘(13:40~13:45)→地蔵ノ頭(14:05)→横岳奥ノ院(14:30)→硫黄岳山荘(15:05)
2日目
硫黄岳山荘(6:00)→硫黄岳(6:15~6:20)→赤岩の頭(6:30)→峰ノ松目(7:05~7:20)→赤岩ノ頭(7:50)→赤岳鉱泉(8:35~8:50)→美濃戸(10:05~10:10)→美濃戸口(10:50)
報 告
今回は岩稜歩きとクライミング装備を持ち多少の負荷をつける目的なのでザックの重量は15キロで出発。
舟山十字路をまっすぐに進み、途中右側に道迷いを誘うテープあり、チョット騙されたがほんの50メートルも行くと文字が殆ど消えている木の標識がある。ここを右に曲がると渡渉があり、南稜の取り付きとなる。
少し寝不足の為、体調は今いちでピッチは上がらず立場山迄が長く感じる。
立場山でエネルギー補給をし、青ナギに差し掛かると本日の核心部が見えてきた。それと同時に編笠・権現・赤岳の眺めも抜群。
核心部には雪は全くなく、あとは岩がどれくらい脆いのかが気がかり。青ナギの少し先で「ハクサンチドリ」が咲いていたのでパチリ。
無名峰でちょっと休憩し核心部へ向かう。
いよいよP3となり、岩のぼり中級という看板があり、見上げるが傾斜は立っているわけではないがなんとなく岩が脆そうな気配。
左へトラバースするとワイヤーが設置されており、この先が「樋」と呼ばれるルートの取り付きである。
荷物が多少重いので後ろへ引っ張られる感じがあり、ワイヤーをつかまずに岩をしっかりホールドし慎重にトラバース。
今回ここが一番緊張した、「樋」の中の岩は非常に脆い状況ではなく、慎重に足を乗せる位置を確保すれば問題がない状態。
しかし、あまり登られていないルートを選ぶと岩が剥がれてきそう。
P4もやはりちょっと広い「樋」状の所を斜め左にルートをとれば良いが、ルートから外れることになる直上ルートを行くと岩が剥がれる状況で危ない。
あとはなんなく頂上。南稜全体の道はよく歩かれており一般登山道と変わらない状況。
頂上には二人ずれが1組のみ、このままのペースで行くと硫黄岳経由でも赤岳鉱泉まで行ってしまいそうなので、ペースを落とし景色を楽しみながら進む。
文三郎登山道との合流地点から人が多くなり始め、またペースが落ちる。
赤岳を過ぎて当初宿泊予定の赤岳展望荘に到着するが、ちょっと早いので硫黄岳山荘に向かう。
途中の横岳ではウルップ草と山エンドウが咲いていたが、硫黄岳近くのコマクサは一部つぼみがあるだけで咲いているものは無かった。
最盛期まではあと1ヶ月はかかるとのこと。
硫黄岳山荘に到着。今夜は20名位の宿泊でゆったり、また布団が干したばかりで気持ち良く熟睡。(トイレも水洗でウォシュレットなのでびっくり)
同宿の人に今日のコースを話したら、岩が脆いから、積雪期のコースと云われてしまう。
翌日は時間に余裕がありすぎるので「峰ノ松目」に寄る、頂上の展望ないが八ヶ岳の八つの峰の1つ(天狗岳との説もある)である。
再び赤岩ノ頭に戻り下山開始するが、登ってくる人が急に多くなり、ジョウゴ沢を過ぎて赤岳鉱泉に到着すると布団干しの真っ最中、人も益々多くなる。すれ違う団体登山も多く、やたら待機が多くなる。
美濃戸の駐車場も一杯。美濃戸口に到着したが、舟山十字路まで長い舗装道路歩きだと思っていたら硫黄岳山荘で同宿した人に車で送ってもらうことになりホッとする。車に乗せてもらいながら、やっぱり歩くのは大変と痛感。
報告 佐合