個人山行報告書

<山域>寸又峡周遊 
<日程>2009/05/01~03
<メンバー>佐合

行程(距離47.2km・上昇高度合計4837m)
沢口山(1425m)・板取山(1513m)・蕎麦粒山(1627m)・三ツ合山(1602m)・鋸山(1668m)・房小山(1868m)・バラ谷山(2010m)
・黒法師岳(2067m)・丸盆岳(2066m)・二ツ山(1810m)・前黒法師山(1942m)
天  候:快晴・微風 
水:2.5リットル持参、山中補給4.リットル
ザック:83リットル

タイム 
1日目(距離18.0km)
寸又峡温泉(8:05)→沢口山(10:08~10:30)→天水(11:33~12:00)→板取山(12:28)→山犬の段(13:35~13:45)
→蕎麦粒山(14:48~14:25)→三ツ合山(15:20)→千石沢下降点(16:25)→水場(16:45~16:55)→千石沢下降点(17:20)→千石平(17:26)

2日目(13.5km)
千石平(5:55)→鋸山(6:06)→房小山(7:43~7:55)→バラ谷山(9:10~9:15)→水場コル(9:25)→水場(9:30~9:35)→水場コル(9:50)
→黒法師岳(10:45~11:55)→等高尾根下降点(12:15)→丸盆岳(12:50~13:15)→等高尾根下降点(13:41)→黒法師岳(14:15)

3日目(距離15.7km)
黒法師岳(6:15)→水場のコル(6:42)→水場(6:53~7:00)→水場のコル(7:20)→二ツ山第一ピーク(8:10)→ヘリポート(8:41~9:00)
→前黒法師岳(10:10~10:30)→シロッカレ頭(11:10)→大間川林道(12:15)→960m尾根(13:20)→夢の架け橋付近(15:10)→寸又峡温泉(15:55)


1日目

 寸又峡温泉より、沢口山へと向かう。天気は良く、微風の為心地良い。登山道はよく踏まれて明瞭。
沢口山にて、最近のお気に入りのプチトマトを食す。潰れないように気を使うが山での楽しみの一つである。
沢口山より少し踏み跡薄くなるがハッキリとした道が続き、やがて天水に到着。
真正面にこれから行く、バラ谷山・黒法師岳・前黒法師岳の眺めが抜群であると同時にアカヤシオも見られる。
残念ながら少し時期が遅かったようだ。

天水を過ぎると山犬の段からの登山者が増え、道がコンクリート舗装となり、無人の山小屋(新しくかなり立派)がある山犬の段に到着。
少し休んで蕎麦粒山・三ツ合山へ向かう。ここまではハイキングコースという趣である。

高塚山方面への道と別れ、北に向かうととたんに両側が切れていて細いアップダウンとなる。
崖を注意して見るとクモイコザクラが咲いていた。(もう一箇所、鋸山と房小山の間にも咲いていた。)
千石沢下降点にやっと到着。ここで水を確保する為にサブバックで枯れた沢を下るが重い荷物から開放された足の感覚が慣れずゆっくりと下ると突然湧き出すような水場が出現(水量も豊富)。

水を2.5リットル補給し、コルにたどり着き更に重くなったザックに気が重くなるが、登りはそんなに辛くなく千石平に到着し、すぐにテント設営。
シュラフカバー・夏用羽毛シュラフ・シンナーシュラフの組み合わせで夜は寒く感じなかった。

2日目

 朝は冷え、ダウンを着て撤収作業をし、2日目の行動を開始。
 すぐに鋸山頂上到着するがその先の道が怪しくなってくる。笹薮となり獣道が縦横に走り、鹿もよく見かけるようになる。
基本的に尾根沿いに行けば問題なく、倒木も少ないので問題ないが、房小山からバラ谷山までは笹が深くなる。

 笹藪に悩まされながら、来年(2010年)の山で日本最南端の2000m峰バラ谷山に到着。
山頂は開けてこれから向かう黒法師岳が鎮座する姿が美しいが、どの方角からも急登となっている。特にバラ谷山方面からが一番きつく憂鬱になる。だがその前にコルで水確保。この水場を知らない人が意外と多いが下降5分で着くので今回の山行中一番楽である。

黒法師岳の上りを笹に摑まって登り、×印三角点のある頂上に到着。ここで、テントの設営と昼食をとる。
今回の山行でここが一番賑わっていたが殆ど日陰沢林道からの日帰り登山客だった。
サブバックで丸盆岳へ向かうが、最初の尾根の端から見る、不動岳・鎌崩れの頭・丸盆岳の眺めが良かった。
丸盆岳をサクッと往復し、本日の行動終了。
ソロで前黒法師岳に行くと言っていた人が、道に迷って引返してテントを設営していた。なんでも、谷筋に下って怖くなって戻ったとのこと。

3日目

 いよいよ最終日で、今日は6年前に一度通った行程だ。尾根沿いに笹藪を掻き分けて進む。
晴れて視界が良いので問題ないが、視界が利かないと迷う。
  尾根が急に細くなり、針葉樹の並木になった所が水場の下降点。
前黒法師岳方面へ斜め右下に踏み跡があるのでたどり、沢迄10分程完全に下ると水場であるが水量はあまり多くない。

 次のピーク二ツ山へ向かう、尾根沿いに左へ曲がるのだが倒木があり、尾根を少し右側へ回り、尾根を外さないように左へカーブする。
ここを間違えなければ後は大丈夫。いわかがみの葉が群生している急坂を上り、前黒法師岳に到着。

ここで、少し違和感を感じる。寸又峡から上ってくる登山者が全くいないのである。不安感を持ちつつ下り、大間林道到着。
ここで、この先登山者進入禁止の看板。
何事かと先に進むと林道の橋がない。工事用の足場があるが、50m位あり、下の谷が深い、おまけに足場は今にも落ちそうな雰囲気。

地形図を見ると960m付近の尾根から分岐する昔の登山道らしきものがある様子、420m程登り返すと、鹿避け電線の作業道があり木の白ペンキ印を頼りに下りるとピンクテープが出現、暫く辿って行くがやせ尾根となりテープが突然なくなる。このまま下ると橋が落ちた所付近だったようだ。

最後にテープのあった所へ戻ると別方向へもテープがあるのを発見し再び下る。
原則的に尾根沿いにおり行くと観光客の話し声がザワザワと聞こえだし、トロッコ機関車の展示してある広場付近に到着し事なきを得た。