個人山行報告書

<山域>八ヶ岳 小同心クラック 
<日程>2009/04/06
<メンバー>青山、水戸、エイチ

1 行動記録(09/4/6青山・水戸・エイチ)
0620美濃戸0800赤岳鉱泉1040取付(小同心クラック登攀)1230横岳頂上1340地蔵尾根分岐1415行者小屋1540美濃戸着

2 気象
4/4 南岸低気圧で若干の降雪。 
4/5 天気は回復。
4/6 登頂日。無風晴天。岩壁は真っ黒。樹林帯の葉にわずかに雪が積もる。

3 行程
(0) 美濃戸口~美濃戸
普通車で入るが、腹をこする。
轍が深い上に、雪解けで地面が泥濘化しており、帰りはスタックした。
最低地上高のある四駆SUVが必要。
(1) 美濃戸~赤岳鉱泉
氷床は一部で地面が見える。 
(2) 赤岳鉱泉~取付
赤岳鉱泉で-4℃。暖かい。
大同心へのトレースを辿る。0835頃、大同心稜で小休止。稜が急登になるあたりで氷化してきたので、アイゼンとピッケルを装備する。
大同心基部をなめるようにバンドを右へトラバース。大同心南稜取付あたりから大同心沢を右へトラバース。雪は安定している。小同心取付は広く安定している。
(3) 小同心クラックの登攀
・1040登攀開始、1230登頂(1時間50分)
・リード青山、セカンドエイチ、ビレー水戸で登攀開始。
  1P:Ⅲ+ 20m。ホールドが大きく簡単なフェース(Ⅱ級)を登り、垂直だが体が入るチムニー(Ⅲ+)へ。チムニー内は大きなホールドが豊富で、ステミングですいすい登る。ペツルアンカー2でビレー。
  2P:Ⅳ- 40m。1P目と同内容の体が入るチムニー。ただし、傾斜はところどころカブリ気味。ペツルアンカー2でビレー。
  3P:Ⅳ- 20m。チムニーが左右に分かれるが、左が容易。右から行くと数mで左へトラバースすることになる。このトラバースはホールドがやや細かい。左のチムニーは垂直で体が入らないサイズに窄まっていく。ランナー3本とって、抜け口のテラスへ。テラスのペツルアンカー2でビレー。
4P:Ⅲ- 10m。テラスから岩のリッジ10m。ここは傾斜が落ち、岩が尖るため、3Pと連続するとロープが擦れて登りにくい。
  コンテ:100m。岩雪混じりのリッジ。途中に3人程度入れる岩小舎あり。リッジ伝いに横岳を目指す。
  5P:Ⅲ-20m。古いがよく効いた残置ハーケン2でスタート。緩く簡単な凹角を20m登って横岳頂上標でビレー。
(4)頂上~縦走路~地蔵尾根~行者小屋~美濃戸
無風快晴、強い日射しの中を下山した。

4付記
今回は気象条件が穏やかで岩に雪が付いていなかった。
厳冬期にベルグラの付いたチムニーを登りたい。