個人山行報告書

<山域>八ヶ岳 阿弥陀岳 北稜
<日程>2009/2/14~15
<メンバー>水戸・森山・浜島

02/14(土)晴れ 
〈メンバー〉水戸・浜島・森山
名古屋7:40 ⇒ 美濃戸口11:00~11:50 → 16:45行者小屋

美濃戸口に着き美濃戸へ向かおうとすると林道入口に『チェーン無しの車、通行禁止』の立て札。
駐車場の人に聞くと「路面状態が極めて悪くスタットレスでは無理。チェーン無しのジムニーが転落、全損。」との事。
美濃戸へ車で行くのを諦め入山準備に掛る。
しかし、20数キロの荷物を担いで1時間強、予定外の距離を歩く事に成り出鼻を挫かれた感じ。
共同装備の4割強を浜ちゃんが担いでくれ残りを水戸さんとシゲで担ぐ。(浜ちゃん ありがとうございました。)

天気は、風も無くポカポカ陽気、まるで春山。
凍った林道の上を雪解け水が流れている。これでは、スタットレスタイヤは利かない。
ただ、そのような場所は、ほんの少しで「何とか成らないのかな~ァ?」と未練がましく思ったりした。
雪が少なく樹林帯に入ると登山道が凍っていて滑りやすい。
か と思うと日の当る所では雪がグサグサで水が流れていて登山靴に水が滲みてきて始末が悪い。
結局、行者小屋まで約5時間掛ってしまった。
「荷物を担ぎすぎの浜ちゃんが遅れ気味。」と言うとトシ君が気持ちよく迎えに行ってくれた。優しく頼もしい新人が入ったものだ。
夜は、『居酒屋浜ちゃん』開業。2種類のチーズの前菜で始まり肉いっぱいのすき焼き、当然生玉子有り。
とどめは、水戸さんの白玉お汁粉。ワイン・日本酒各1,8リットルとビールが瞬く間に胃袋へ消えていった。

02/15(日)晴れ
〈メンバー〉水戸・浜島・田村・森山
起床4:30 出発5:50 → JP7:00 → 第一岩峰取り付き7:20 → 岩峰上8:20 →
阿弥陀岳山頂8:40 → 中岳沢コル9:15 → TS9:50~TS出発11:20 →
美濃戸口13:00~14:10 ⇒ 名古屋18:00

天気快晴、風も弱く登山日和。カツオ君先頭で行く。
歩き始めてしばらくすると皆が「シゲさん体調は?」と聞いてくる。冬山合宿の鋸岳の事が有るので気遣ってくれている。
本当に良い仲間を持ったものだと感謝!足を引っ張らないように頑張るのみ。
心配していた北稜へのルートもトレースがバッチリ。
分岐からJP・第一岩峰取り付きまでは急な雪綾だが雪も適度に締まっていてラッセルをする事も無く灌木を掴みながら快適に登って行けた。
途中で北西稜組(山口・青山・山田)とエールを交わす。

第一岩峰取り付きでCL水戸・浜島組、CL田村・森山組の2パーティーに別れ田村パーティーは、最下部から。
水戸パーティーは、少し上の取り付きからアタック。
水戸パーティーは、1P目水戸、2P目浜島とトップを交互に登ったが。田村パーティーは、トップ田村・セカンド森山(初めての冬のバリエーション)で登った。
1P目、岩場を2~3m登って右へ草付きを行くが初めての雪の草付、最初アイゼンの掛かり具合が気に成ったが登り始めたら案外簡単だった。
2P目もホールド・スタンス共しっかりしていて楽しく行けた。
3P目、登って行くもザイルがアップしない。「変だな~ァ?」と思い登って行くとザイルがランニングビレーのカラビナに絡んでいる。
ザイルアップした時にシゲがしっかり見ていず絡んだままアップしたようでシゲのチョンボ。
ザイルを解除して前を見るとナイフリッジ。「こわ~ァ」と見ていると後ろから「行ってー!」の声。
声を掛けられたとたんに迷いもどこかへ。気持ち良くステップを切り皆の待つ所へ。ピッケルを埋め込みビレーを取る。
小休止後、頂上へ。
頂上には、北西稜組の姿が見えず “にっこり!”(北西稜組は北稜組より先に頂上へと飛ばすだろうと思っていたので。)
下山は、一般ルートを下るが中間部より下が急で2ヶ所クライムダウンで降りた。
中岳のコルで浜ちゃんが柑橘類を振舞ってくれる。山で食べる柑橘類はサイコー。
コルからは、所々シリセイドウで飛ばす。
9:50テン場着。一息付いていると北西稜組がすっ飛んで帰って来た。メチャ速い!やはり我々を抜かすつもりでいたらしく悔しがっていた。
昼食を済ませ下山。温泉入浴後帰名。