冬山合宿偵察山行報告書

<山域>北アルプス 早月尾根~剣岳往復 冬合宿偵察山行
<日程>2008/10/25~26
<メンバー>伊藤(聡)、青山、水戸

今回はCL聡さんの天気予測とSLプルちゃんの絶妙な歩行ペース&フォローで無事偵察山行を終えることができました。
上市警察署に立ち寄り、『試練と憧れ』立山・剣岳方面山岳遭難白書を入手。積雪期の遭難個所が明記されています。

今回の偵察山行の目的は以下のとおりであり、ほぼ達成できたと思う。(個人的に反省点は多々あるが・・・)
① テンバの候補地点の確認⇒松尾平、2450m、2600m
② 地形の確認=雪崩個所のチェック⇒2900m獅子頭周辺
③ 核心部の地形確認とロープ出しのピッチイメージ
④ 青山のリーダー養成と冬山3年生水戸の生活技術向上

また、12時の気象通報を基に天気予測・判断を聡さんから受ける。
中国東北部の風の強さから、低圧部の存在が示唆されているとの指摘。
下山してから天気図を調べたが、予測通りに低気圧が発生しており、45kmの速さで北東へ進んでいた。
夜半には強風でポールがしなり、テントが倒れてきたので、両端の私とプルちゃんは顔をテントに叩かれ、目が覚めた。真中でスヤスヤお休みになっていた聡さんはそれを聞いて「冬はそんなもんじゃないから。」と笑っていた。
ヘッデンを着けて5時前に出発。いきなりの急登が始まる。
小雪交じりの風は10-15mくらいであったと思うが、頬を叩く雪つぶては、痛かった。
夜明けと共に眺望が明けてきたが、不安定な雲行き。それでも、山頂では360度のパノラマを楽しめた。下山と同時に山頂はガスの中になった。

核心部分でロープワークをしたかったが、ザイル出し個所のイメージトレーニングに終わった。やはり、烏帽子岩・獅子頭・カニのハサミ・稜線に登り上がる最後のルンゼの雪のつき方で難度があがるようである。

午前9時頃の気温は-2℃であった。ボリエールのシングルブーツに靴下2枚で冷たさはなかったが、年末年始の積雪期に対応できるかは思案のしどころ。聡さんは二重靴を真剣に考えるとのこと。プルちゃんは二重靴で暑かったらしい。また、手袋にも留意したい。

赤旗は軽い若竹で10本準備する。




今のところの行程として、
・ 初 日;12/28(日) 移動(伊折まで)
・ 2日目;12/29(月) 伊折~馬場島~松尾平・奥の院あたり1200mTS
・ 3日目;12/30(火) 早月小屋 、2450mBC設営
・ 4日目;12/31(水) アタック
・ 5日目;1/1(木) 下山
・ 予備日;1/2~1/7まで

コースタイム)
第1日目 2:00就寝 6:30起床 
馬場島登山口 7:30 - 8:09 松尾平1000m 8:20 - 9:18 1200m 9:25 -
10:13 1400m 10:25 - 11:07 1600m 11:25 - 12:12 1920m 12:20 -
14:00 早月小屋TS - 18:00 就寝 【 6:30<0:56休憩含> 】

第2日目 4:00起床 - TS 4:53 - 5:38 2450m 5:46 - 6:13 2600m 6:28 - 8:30 山頂 8:40 -10:00 2600m 10:20 - 11:04 TS 11:34 -12:55 1600m 13:13 - 14:18 1000m 14:20 - 14:45 登山口 【 9:52<1:42休憩含> 】