私へのいじめは直接的なものではなかった。
だれがやったかわからない、みんなでやれば怖くない。
通学でのバスで、私は学校前で降りなかった。
バスは学校の前を通り過ぎていく。私は終点まで行った。
私は学校へ行くのが嫌になっていた。
学校と反対へ行くバスへも乗った。
札幌の街中で降りた。制服姿で街をうろついた。
下校であろう時間にあわせて私は家に帰った。
私の進級があぶなくなっていく。
捨てる神あれば拾う神あり。
「一緒にお弁当食べようよ。」クラスの子に声をかけられた。
何で?久しぶりに人と口をきく。こうして毎日一緒にお弁当を食べるようになった。
彼女達はA子に従うような人ではなかった。
彼女達と一緒に私は物理室に行った。
「科学部」。私一人では絶対入らないような部活だ。
でも私はすぐそこにとけこんだ。
みんな個性的で優しい。
活動は何やってたかなー?(何ですぐに思い出せないんだ?)
パソコンもあったけど当時の私は全く使えなかった。みんなとおしゃべりしてた。
先輩後輩との仲も良く、他の部の人も集まってくる、とても居心地のいい所だった。
私は毎日学校に行くようになった。
「成績なんていい。学校に来てくれさえすれば。」担任も喜んだ。
みや、まなみちゃん、ぢっぽ、
本当に感謝しているよ。見てる〜?
私は2年に進級することができた。