思えば変な子供だった。
たとえば欲しいおもちゃがあったとする。
買って買ってと親にねだる。
それでも駄目なら地面に寝転がって大声で買って買ってとばたばたする。
普通の子供はここまでだ。でも私は違う。
「買ってくれなきゃバカになってやる!」
頭をガンガン床に打ちつけた。
この行動は本当に親は困ったそうだ。
おかげで私はバカです。
小学生になっても奇妙な行動をとった。
自分で自分がよくわからなくなるのだ。
すごい声でさけんだり、椅子をふりまわしてみたり、あばれたり、
壁に頭をガンガンうちつけたりもした。
何故このような行動をとるのか私にもわからない。
落ち着かない私を母親は外に連れ出して町内を一周した。
何でこんなことをするの?と聞いた。
私はわからない。自分でもわからない。
今度このような行動を起こしそうになったらこれを見せて、と
アラレちゃんがベーと舌を出したシールを母親に渡した。
おかしな行動をとりそうになった時、母親はアラレちゃんのシールを私に見せた。
でも、中学生になると私はこのようなことは無くなった。
中学時代は部活動も勉強も友人関係もとても充実していた。
ここであることに気がついた。
私は楽しいことをやってる時、具合が悪くならない。
一時期、私の病気が完治した、と言われた時期があった。
その時、私の人生は充実していて夢と希望にあふれていた。
でも夢と希望がなくなった時、私の体調は急激に悪くなった。
いい時と悪い時の差が激しい。
楽しいことをやっている時は私は具合が悪くならない。
けど、人生につまづいた時、私は具合が悪くなる。
じゃあ、楽しいことばかりやっていれば私の病気は完治するのか?
残念ながら、なかなかそうにはならない。
私の目の前には差別と偏見がある。
精神病患者、それだけで差別され、偏見の目でみられる。
好きなことやって生きていくということはなかなかできないものだ。