アラスカ旅行記
寺井 直行
8月31日(土)
ウィッティア Whittier
タルキートナ Talkeetna
未明 ウィティア入港 4時半集合して、マッキンレーエクスプレスに乗り込む。5時半発車、サファイア・プリンセス号が見える。客車はドームカーで窓は大きく、天井までカーブした一体ガラス張り、窓の下部全長に空調吹き出し口があり、空気は窓ガラスに沿って天井中央の吸い込み口に上昇するので少々のことでは曇らない。しかし、肝心の外の景色が曇天、小雨では残念ながらどうしようもない。
出発してすぐにウィッティアトンネルに入る。トンネルの出口から Portage Glacier の駐車場が見えた。列車は氷河と湿原地帯をしばらく走る。
アンカレッジ湾に出た。この湾は深く入り込んでいるので航行距離短縮にこの鉄道が役立つ。アンカレッジの軍時施設への物資の供給から始まって、フェアバンクスまで伸びた。
近年になって原油が発掘されたが、製油所は今でもない。ガソリンは米国本土から供給されている
列車がアンカレッジ湾岸を走っているあいだ小雨で景色はシルエット。大形の鳥が列車を斜めに横切った。客室乗務員が白頭鷲だったと説明してくれた。あっという間だった。
アンカレッジ駅に到着、アンカレッジを過ぎると森と湿原地帯や小さな町が続く。こんな広いアラスカ原野でわざわざ騒々しい線路脇に野生動物が来るはずがないと景色を眺めていたら、反対の車窓でムースが出たと叫び声が上がった。残念見損なった。
昼食にスープとダチョウのサンドウィッチが出た。
列車が止まったのはタルキートナの駅ではなくかなり離れた側線であった。長時間停車、送迎バスの乗り込みに便利になっているが何もない所だった。バスに乗って一旦タルキートナの駅のある街へ行く。そこからマウント・マッキンレー・プリンセス・ロッジへバスで1時間。我々ともう一組は遊覧飛行することになっていたので、駅のプリンセスラインのデスクへ行った。ここはツアー各社の事務所が並んでいる。また現地ツアーやラフティングの受付事務所が軒を連ねていた。
今日のフライトは難しいので確認するとデスクが言う。ロッジと連絡を取るとエアータクシーからフライトはキャンセルされた連絡が入っていることを確認。マッキンレーは6千メートル以上あるので雲の上だから大丈夫だと思っていたが、有視界飛行では離着陸できない。添乗員が残念ツアーに植村直己の定宿のモーテルを案内してくれた。1ドルで部屋を見えてもらった。このモーテルは食堂がパブになっていた。土曜日なので地元の人たちが三々五々に集まって談笑している。もちろんアラスカ地ビール。
ロッジは本館とレストランのほか宿泊用ロッジが点在している。天候が良ければマッキンレーは正面に見えるはず。 夕食はレストラン棟のアンカレッジ
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