アメリカ合衆国 基本情報



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■地勢データ
1.人口 2億9034万2554人(2003年推計:世界第3位)
2.首都 ワシントンDC(首都の変遷
3.面積 9,629,021平方km
(50州とワシントンDCの面積)
ロシア、カナダに次ぎ世界第3位。日本の約25倍
(国連統計では936.4万平方kmで、中国に次ぎ第4位)
4.国境線総延長 12,034km (注1)
(カナダ8,893km、メキシコ3,141km)
5.海岸線総延長 19,924km
6.気候 多くの地域が温帯に属するが、ハワイやフロリダは熱帯気候、ミシシッピ川以西の大平原地帯は半乾燥気候、南西部(アリゾナなど)は乾燥気候。北西の内陸部は冬はかなり気温が下がるが、1月・2月にロッキー山脈東側を吹き降ろすチヌック風(フェーン現象)により非常に気温が上がることもある。
7.土地 中央部は大平原、西部に高いロッキー山脈、東部にはやや低いアパラチア山脈と海岸部からなる。アラスカは切り立った山と深い峡谷が多い。ハワイは火山島。
8.最高点など 最高点:マッキンリー山(アラスカ)6194m
最低点:デスバレー:海面下86m
9.天然資源 石炭、銅、鉛、モリブデン、リン、ウラン、ボーキサイト、金、鉄鉱石、水銀、ニッケル、硝石、銀、タングステン、亜鉛、石油、天然ガス、木材
10.土地利用 耕作地:19%
11.自然災害 太平洋岸:地震・津波
大西洋岸、メキシコ湾:ハリケーン
中西部、南西部:竜巻
カリフォルニア:土石流
西部:山火事
アラスカ:洪水、永久凍土(開発を阻害)
12.環境問題 工業活動に伴う大気汚染や酸性雨。化石燃料などの大量使用により、アメリカは世界で断トツの二酸化炭素排出国。
農薬・肥料の流出による水質汚濁、南西部の乾燥地帯での水資源の不足、砂漠化
13.インフラ

道路総延長 6,370,031km(1997年)
空港:14,801(2002年)
鉄道総延長:194,731km

14.その他ランキング

GDP(国内総生産):9兆6015億ドル(世界1位:2000年)
1人当たりGDP:34,100ドル(世界5位:2000年)
森林面積:226万平方km(世界4位:2002年)
ミシシッピ川総延長:6019km(世界4位)
1人当たりエネルギー消費:8159kg(世界6位:2002年)
原油生産量:771万バレル/日(世界2位:2002年)
1人当たり栄養供給量:3,814カロリー/日(世界1位)
途上国援助額:114.29億ドル/年(世界1位:2001年)
千人当たりパソコン保有数:585台(世界1位:2002年)
日本からの年間出国者:507万3673人(1位:2003年)
日本への年間入国者:71万5036人(3位:2003年)
テレビ生産台数:1,112万台(世界3位:2003年)
牛の生産高:9805万頭(世界4位:2003年)
じゃがいも生産量:2340万トン(世界5位:2003年)
きゅうり生産量:108万トン(世界4位:2003年)


※アメリカ本土(50州)以外の地域に関する基本情報は、アメリカ離島データベースを参照。

(注1) カナダとアラスカの国境線(2477km)を含む。キューバのグアンタナモ米軍基地は、両国がキューバの前体制下で結んだ条約に基づきアメリカの実効支配下にあるが、条約上、キューバ領となっており、当該基地の境界線延長(29km)はここに含まれない。

※データ出典:アメリカCIA(中央情報局)。ただし、14.のみ外務省HP。

 


■歴史の概要


コロンブスによる「発見」以来、ヨーロッパ人により「新大陸」と呼ばれた領域へ、イギリス・フランス・スペイン・オランダなどが進出。フランスの入植活動はニューオリンズ(ルイジアナ)やカナダ・ケベックが中心。スペインは中南米に加え、モントレー(カリフォルニア)やサンタフェ(ニューメキシコ)を拠点としてアメリカ西部にも進出した。こうした中、バージニア、ニューヨーク、ペンシルベニア、マサチューセッツを中心とするイギリス系の13植民地が1776年7月4日、本国から独立を宣言。イギリスとの7年に及ぶ戦い(アメリカ独立戦争)の結果、1783年のパリ条約で独立を勝ち取り、連邦制に基づく「アメリカ合衆国」(United States of America)が成立。

その後、徐々に西部への開拓・領土拡張が進められ、19世紀半ばに西海岸(カリフォルニア)に到達。金の発見(ゴールドラッシュ)もあって、西部開拓は加速した。一方で、1840年代以降起こった産業革命により、東部や中西部の工業都市も大きく発展。

1861年、奴隷労働を前提とした農業に依存する南部が、奴隷制廃止に強く反対して連邦を離脱して「独立」。この「独立国」は国際的に承認されなかったが、以後4年にわたり、国土を二分して戦う内戦となる。この「南北戦争」は数十万の戦死者を生み、アメリカの歴史上でももっとも衝撃的な出来事の1つとされている。南北戦争終結後、当面の間、アメリカは国内の復興に専念し、対外不干渉の原則を堅持した。

19世紀末以降、帝国主義の風潮の中で、アメリカも海外に進出するようになり、フィリピンやハワイ、グアム、プエルトリコといった領土を獲得。その多くは、現在もアメリカの領土。この時代、「外への拡張」と同時に、「外からの動き」として、アイルランド系やドイツ系など、新たな移民が多数流入。

1930年代の大恐慌に続く不況は、アメリカ経済に大打撃を与えたが、ニューディール政策などの政府による景気刺激策を受けて経済は復興に向かう。日本との太平洋戦争に勝利するとともに、国際連合の設立にも主導的な役割を果たし、東西冷戦下においては、自由主義陣営のリーダーとして国際社会での発言力を強めた。国内的には、伝統的な工業都市が衰退する一方で、メキシコとの国境に近いカリフォルニアやアリゾナなど、いわゆる「サンベルト」地帯で、特にヒスパニック系の移民の流入・人口増加が激しくなった。この傾向は現在も続いている。

1990年代のソ連崩壊、冷戦終結を経て、世界で最も有力な国家として国際社会をリードしている。経済のみならず、学術・科学技術の面でも世界のトップを走っている。

 

■国勢データ
1.総人口 2億9034万2554人(2003年7月:中国・インドに次いで世界第3位)
2.人口増加率 0.92%(2003年)
3.移民率 人口1000人当たり3.52人が移民
4.平均寿命 77.14歳(2003年:男女平均。日本:80.93歳)
5.出生率 2.07人(2003年/日本:1.38人)
6.民族(注2) 白人63.8%、ヒスパニック13.3%、黒人12.9%、アジア系4.2%、ネイティブインディアン+アラスカ原住民1.5%、ネイティブハワイアンなど0.3%、その他4%(2000年)
7.宗教 プロテスタント56%、カトリック28%、ユダヤ教2%、その他4%、無宗教10%
8.参政権 18歳以上普通選挙(選挙人登録制)

注2:ヒスパニック系住民について、アメリカ政府統計局は「ラテンアメリカンの系統」と解釈し、これらは上記「白人」「黒人」「アジア系」のどれにも入り得るとしているが、現実にはほとんどが白人系と考えられるため、ここでは、統計上の「白人全体」から「ヒスパニック系」を差し引いた割合を「白人」としている。

※データ出典:アメリカCIA(中央情報局)。

 

■国旗と国歌


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